デル XPS 13 (9315) レビュー:さすがの仕上がり!高い所有満足度を得られるモバイルノートPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

正面斜め

デルが販売する XPS 13 (9315) は、第12世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能な 13.4型モバイルノートPCです。

XPS 13 Plus はギミックの効いた機種ですが、XPS 13 (9315) は多くのユーザーに受け入れられる仕上がりです。

デルのフラッグシップモデルにふさわしく、性能・デザイン・使いやすさなど高い所有満足度を得られるでしょう。

■XPS 13 (9315) の特徴

  • 第12世代インテル Core i7-1250U/Core i5-1230U プロセッサーを搭載
  • アルミ削り出しのスリム&コンパクト&軽量ボディ
  • スタイリッシュで高級感あるデザイン
  • 4辺極狭ベゼルの高輝度ディスプレイ
  • 顔認証カメラと指紋認証センサー搭載
  • 1年間の Premium Support 付き(専門スタッフによる迅速なサポートを受けられる)

レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用して前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2023年2月2日時点の内容です。

 

スペック構成

XPS 13 (9315) は、使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。

おもなスペックは以下のとおり。

本体カラー ■スカイ
■アンバー
OS ■Windows 11 Home 64ビット
■Windows 11 Pro 64ビット
CPU ■インテル Core i5-1230U プロセッサー
■インテル Core i7-1250U プロセッサー
メモリ ■8GB LPDDR5 5200MHz デュアルチャネル
■16GB LPDDR5 5200MHz デュアルチャネル
■32GB LPDDR5 5200MHz デュアルチャネル
ストレージ ■256GB SSD (PCIe NVMe x2)
■512GB SSD (PCIe NVMe x2)
■1TB SSD (PCIe NVMe x2)
ディスプレイ ■13.4 FHD+ (1920 x 1200) フレームレス 非-タッチ 非光沢 500-Nit ディスプレイ
■13.4 OLED 3.5K (3456×2160) フレームレス タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ
■13.4 UHD+ (3840 x 2400) フレームレス タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ
グラフィックス インテル Iris Xeグラフィックス (CPUに内蔵)
ワイヤレス インテル Killer Wi-Fi 6 1675 (AX211) 2×2 + Bluetooth 5.2
カメラ、マイク 720p(30 fps) HD RGBカメラ、400p IRカメラ、デュアルアレイ マイクロフォン
バッテリー駆動時間 非公開
本体サイズ(W×D×H) 約 295.40×199.40×13.99 mm
本体質量 約 1.17kg

 

カスタマイズ内容や価格などの最新情報はデル直販サイト(デルオンラインストア)をご確認ください。

真正面

XPS 13 (9315)
税込11万円台から

 

外観チェック

スタイリッシュで高級感あるデザイン

XPS 13 (9315) は、従来からのデザインを継承しつつ、よりスタイリッシュで より高級感あるイメージに進化しています。

正面側 右側

背面側 右側

レビュー機のカラーはスカイ。ライトブルーに近いカラーで爽やかさと清潔感のある色合いです。

天面真上

天面斜め(その1)

天面斜め(半開き)

本体の素材はアルミニウム。感触はサラサラしていて質感は良好です。

天面斜め(ロゴ)
シンプルデザインの天面に DELL ロゴがアクセント

本体はとてもスリム!バッグへの出し入れもスムーズにできそうです。

スリムボディ(その1)

スリムボディ(その2)

スリムボディ(その3)
本体はスリム

 

底面は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。シンプルなデザインの底面は XPS のブランドロゴがアクセントになっています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側と背面側に平行して実装されています。細くて高さの少ないゴム足ですが本体の安定感は良好です。

ゴム足

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。

ゴム足で排熱を遮断
背面側ゴム足で排熱を遮断

インターフェースは少ない

XPS 13 (9315) のインターフェースは、Thunderbolt 4 が 2ポートのみです。

インターフェース(左側面)

左側面

①Thunderbolt 4(USB Type-C、DisplayPort、および電源供給に対応)

インターフェース(右側面)

右側面

②Thunderbolt 4(USB Type-C、DisplayPort、および電源供給に対応)

スリムなボディでデザイン性をそこなわないためとはいえ、少ないと思うユーザーは多いでしょう。

ただし、変換アダプターは同梱されています。ヘッドセットポートと USB Type-A だけですがないよりはましといった感じでしょうか。

変換アダプター
変換アダプター

なお、USB Type-C ハブを用意すれば拡張性は格段にアップします。

顔認証カメラと指紋認証センサー搭載

XPS 13 (9315) は、顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

指紋認証
指紋認証でサインイン(指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵)

顔認証と指紋認証は併用が可能です。マスクを着用しているときは顔認証でサインインできませんが、指紋認証でサインインできるメリットがあります。認証精度はいずれも良好です。

なお、カメラにはプライバシーシャッターは付いていません。ベゼルが細いため致し方なしといったところでしょうか。

スピーカーは底面側左右に搭載

スピーカーは底面側左右に搭載されています。

スピーカー(底面側左右)
スピーカーは底面左右に実装

少しこもった印象はありますが、低音域から高音域まで音域は広く、まずまずの音質です。

コンパクトで軽い

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

本体は A4サイズより小さく、とてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 12.5~15(最厚部)mm。CDケース 2枚より薄く、とてもスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,158g
・電源アダプター:144g
・電源コード:100g

本体は持ち歩きがラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は持ち歩きがラクにできる軽さ

電源アダプターは最大出力が 45W。とてもコンパクトで手のひらにラクラク収まるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

高輝度&広色域ディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは LG Philips製[型番:LGD06CE]。

映像の描画(気球)
画像の表示例

文字の描画
テキストの表示例

トーンカーブは少しうねっていますが RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「414 nit」。高輝度で かなり明るさを感じます。

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 96.8% 102.0%
Adobe RGB 75.5% 75.6%
DCI-P3 75.0% 75.2%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できます。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

左右の極狭ベゼルにくわえ上部ベゼルもカメラユニットを収納しながら鉛筆の太さより狭く、画面周りはとてもスッキリしています。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。暗い映像のときはやや映り込みがあるものの かなり低減されています。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも描画されている映像をはっきり確認できます。

ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー

天面を開くことのできる最大角度は約 135度。

ディスプレイの最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な角度をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

XPS 13 (9315) のキーボードはレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm(仕様は 19.05 mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が少しへこんでいるような感覚はありますが、ほぼフラットといって良いでしょう。少しツルツルした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークは浅めです。(感覚的には 1.2~1.3mmくらい)

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

深めのストロークを好むユーザーは違和感があるかもしれませんが、慣れればフツウに使えると思います。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[f6]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→消灯

質感のよいパームレスト

パームレストの素材もアルミニウム。ツルツルとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちません。

大きめサイズで扱いやすいタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめのサイズ感で手触りも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i5-1230U プロセッサー
メモリ 16GB LPDDR5 5200MHz
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe x2)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「My Dell」の[電源マネージャ]-[設定]-[サーマルモード]を「最適化」と「超高パフォーマンス」に設定し、それぞれのモードで実施しています。

サーマルモード
サーマルモード

※コントロールパネル[電源オプション]の電源プランや、Windows 標準設定の[電源とバッテリー]-[電源モード]は、いずれも「バランス」に設定。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i7-1250U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5800U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5825U
4148 pts
Core i7-1260P
3542 pts
Ryzen 7 5800U
3535 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Core i7-1250U
3024 pts
Ryzen 5 5600U
2999 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Core i5-1230U(レビュー機/超高パフォーマンス)
2929 pts
Core i5-1235U
2738 pts
Core i7-1255U
2340 pts
Core i5-1230U(レビュー機/最適化)
2292 pts
Core i7-1165G7
1908 pts
Core i5-1135G7
1783 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5825U
20422
Core i7-1260P
18859
Ryzen 7 5800U
18835
Core i5-1240P
17932
Core i5-1230U(レビュー機/超高パフォーマンス)
16473
Ryzen 5 5600U
16487
Core i7-1250U
16471
Ryzen 5 5625U
16291
Core i7-1255U
13869
Core i5-1235U
13275
Core i7-1165G7
11270
Core i5-1230U(レビュー機/最適化)
11162
Core i5-1135G7
10823

レビュー機のスコアは優秀です。

同じ第12世代インテル Core プロセッサーでも P シリーズより性能は低いものの、それに近いパフォーマンスが出ています。

コンパクトな筐体でも十分なパフォーマンスで、負荷の高い処理でも快適に使うことができるでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1250U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5800U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5600U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4744
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4090
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3915
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3678
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3570
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3493
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3491
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3204
インテル Iris Xe(レビュー機/超高パフォーマンス)
3118
インテル Iris Xe(レビュー機/最適化)
3104
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
2971

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11198
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10840
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
10644
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
9998
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9503
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
8319
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6667
インテル Iris Xe(レビュー機/超高パフォーマンス)
5646
インテル Iris Xe(レビュー機/最適化)
5356

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5592
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
5128
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4381
インテル Iris Xe(レビュー機/超高パフォーマンス)
4314
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4261
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4065
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4004
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3972
インテル Iris Xe(レビュー機/最適化)
3892
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
3553

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3897
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3456
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3419
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3411
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3399
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
3099
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2997
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2927
インテル Iris Xe(レビュー機/超高パフォーマンス)
2893
インテル Iris Xe(レビュー機/最適化)
2829

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機のメモリは 16GB のクアッドチャネル構成ながら、スコアが比較対象にくらべ少しひかえめな印象です。

メモリ情報
レビュー機のメモリ情報

ただ、スコア的には低すぎるわけではありません。一般的な使いかたはもちろんのこと、オンライン会議のほか写真・動画編集などクリエイティブ作業も十分快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

参考

第12世代 Core プロセッサー内蔵の Iris Xe グラフィックスは負荷が低いときよりも負荷が高くなるほどパフォーマンスを発揮する傾向があるようです。[当サイトの検証結果]

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 512GB) を搭載しています。

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
データ転送速度

※サーマルモードを最適化に設定して計測した結果。超高パフォーマンスでの計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速にアクセスできていてファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・XPS 13 Plus (9320)

・Inspiron 13 (5320)

・HP Elite Dragonfly G3

※当サイトで計測したスコア

おもなスペックは以下のとおり。

スペック XPS 13 (9315)
(レビュー機)
XPS 13 Plus Inspiron 13 HP Elite Dragonfly
CPU インテル Core i5-1230U インテル Core i5-1240P インテル Core i3-1215U インテル Core i5-1235U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel UHD Intel Iris Xe
販売価格 169,980円 209,980円 103,980円 224,400円

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
XPS 13(最適化)
8474
XPS 13(超高パフォーマンス)
8650
XPS 13 Plus
9023
Inspiron 13
9099
HP Elite Dragonfly
9146
目標値
4100
Productivity
XPS 13(最適化)
5698
XPS 13(超高パフォーマンス)
5981
XPS 13 Plus
6083
Inspiron 13
6584
HP Elite Dragonfly
6522
目標値
4500
Digital Contents Creation
XPS 13(最適化)
4208
XPS 13(超高パフォーマンス)
4698
XPS 13 Plus
5971
Inspiron 13
4810
HP Elite Dragonfly
5475
目標値
3450
Gaming
XPS 13(最適化)
2596
XPS 13(超高パフォーマンス)
2626
XPS 13 Plus
3632
Inspiron 13
2677
HP Elite Dragonfly
3376

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは比較対象機にくらべ少しひかえめです。

XPS 13 使用感は良好でサクサク動いて快適に使えていただけに もう少し高いスコアを予想していたのですが、スペックの低い Inspiron 13 よりスコアが出ていないのは残念なところ。

コスパ的には Inspiron 13 がおすすめですが、デザインも重視するなら XPS 13 の検討もアリといったところでしょうか。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※サーマルモードを「最適化」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 6時間 58分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
1時間 1分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 39分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 44分

バッテリーを多く消費する条件のなかで、約7時間のバッテリー駆動は満足できる結果です。

画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、さらに駆動時間を延ばすことができます。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・XPS 13 Plus (9320)

・Inspiron 13 (5320)

・HP Elite Dragonfly G3

※当サイトで計測した処理時間

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
XPS 13(最適化)
53秒9
XPS 13(超高パフォーマンス)
47秒7
XPS 13 Plus
44秒2
Inspiron 13
50秒4
HP Elite Dragonfly
49秒4
Photoshop Lightroom
XPS 13(最適化)
23秒6
XPS 13(超高パフォーマンス)
19秒3
XPS 13 Plus
14秒4
Inspiron 13
23秒9
HP Elite Dragonfly
17秒5
Lightroom Classic
XPS 13(最適化)
28秒1
XPS 13(超高パフォーマンス)
25秒1
XPS 13 Plus
20秒7
Inspiron 13
27秒4
HP Elite Dragonfly
24秒4

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
XPS 13(最適化)
2分32秒7
XPS 13(超高パフォーマンス)
2分2秒5
XPS 13 Plus
1分42秒9
Inspiron 13
2分9秒9
HP Elite Dragonfly
2分11秒1

 

実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価は良好です。

写真・動画編集などクリエイティブな作業も十分快適なパフォーマンスで活用できるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:23℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

サーマルモード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
中段はピーク時の音量推移
下段はスコア/処理時間(参考値)
ベンチマーク中 動画エンコード中
最適化 33.4db 37.5db
(36~37db)
(2244pts)
40.7db
(39~40db)
(2分33秒)
静音 33.4db 35.8db
(35db台)
(1918pts)
37.9db
(36~37db)
(3分 0秒)
超高パフォーマンス 33.4db 44.2db
(40~44db)
(2962pts)
46.9db
(46db台)
(2分 5秒)
低温 33.8db 45.5db
(44~45db)
(1713pts)
45.8db
(43~45db)
(4分58秒)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです(ほぼ無音状態)。

高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなります(静音モード以外)。個人差はありますがうるさく感じるかもしれません。

状況にもよりますが負荷が低減すれば 30~40秒後くらいから音が小さくなり、負荷低減から 2分程度で ほぼ無音状態に戻ります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※サーマルモードを最適化に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分間放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態になるとキーボード奥の温度が少し上昇しますが、温かさを感じるほどではありません。

また、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどないので、負荷が高い状態でタイピングをしていても不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

XPS 13 (9315) にはサウンドユーティリティソフト「Maxx Audio Pro」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフト

サウンドを試聴した印象は以下のとおり。

■スピーカー
少しこもった印象はあるものの低音域から高音域まで広い音域を再現していて音質もまずまず。音声も明瞭に聴き取れる。

■ヘッドホン
周囲の音が遮蔽されているぶん、低音域から高音域まで増幅&クリアになり音質的にもアップする。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 18.5秒 51.2秒
2回目 18.6秒 48.4秒
3回目 18.2秒 49.7秒
4回目 17.6秒 48.4秒
5回目 18.7秒 51.2秒
平均 18.3秒 49.8秒

起動は早いですが、再起動は意外に時間がかかります。とはいえ、頻繁に実行する処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

XPS 13 (9315) の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式
同梱品
・XPS 13 (9315) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・USB Type-C - USB Type-A 変換アダプター
・USB Type-C -ヘッドセットポート変換アダプター
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、XPS 13 (9315) のレビュー記事をお届けしました。

XPS 13 (9315) はスタイリッシュ感と高級感をあわせもつ洗練されたデザインのモバイルノートです。

ベンチマークによる性能評価では少しひかえめな印象はありましたが、全体的な仕上がりの良さはさすがの一言。使用感も良好で多くのユーザーが高い所有満足度を得られるデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • スタイリッシュ感と高級感をあわせ持つデザイン
  • 極狭ベゼルのディスプレイは画面周りがスッキリ
  • 顔認証カメラと指紋認証センサー付きは便利
  • 全体的な仕上がりはさすがの一言

気をつけておきたいところ

  • プライバシーシャッターは非搭載

 

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税込11万円台から

 

 

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