レノボが販売する ThinkBook 13x Gen 4 はインテル Core Ultra プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 13.5型モバイルノートパソコンです。
洗練されたスタイリッシュなフォルムの筐体に最新スペックを搭載。インテル Core Ultra プロセッサーは AI 利用を意識したアーキテクチャーが組み込まれており、モバイル利用だけでなく AI の利便性を享受できるところもポイント。
高解像度 2.8K IPS 液晶の採用や長時間駆動できるバッテリーなど使いやすさにもすぐれています。
■ThinkBook 13x Gen 4 の特徴
- インテル Core Ultra プロセッサーと LPDDR5x オンボードメモリ(16GBまたは32GB)を搭載
- スリム&コンパクト&軽量なアルミニウム製ボディ
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- 高輝度&広色域の 2.8K 狭額縁ディスプレイ(画面占有率97%、アスペクト比 3:2)
- 顔認証カメラ&指紋認証センサーを標準搭載
- 長時間駆動できるバッテリー
本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2024年5月31日時点の内容です。
スペック構成
ThinkBook 13x Gen 4 のおもなスペックは以下のとおり。
本体カラー | ルナグレー |
OS | ■Windows 11 Home ■Windows 11 Pro |
CPU | ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H ■インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H |
メモリ | ■16GB LPDDR5x(オンボード) ■32GB LPDDR5x(オンボード) |
ストレージ | ■512GB SSD (PCIe NVMe) ■1TB SSD (PCIe NVMe) |
ディスプレイ | ■13.5型 2.8K IPS液晶 (2880×1920ドット、約1,677万色、3:2)、光沢なし、ブルーライト軽減 ■13.5型 2.8K IPS液晶 (2880×1920ドット、約1,677万色、3:2)、マルチタッチ対応(10点)、ゴリラガラス、ブルーライト軽減 |
グラフィックス | インテル Arc グラフィックス |
ワイヤレス | インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax, Bluetooth v5.3 |
カメラ、マイク | FHD 1080p+IR ハイブリッドカメラ (電子式プライバシーシャッター)、デジタルマイクロホン |
指紋センサー | あり |
バッテリー駆動時間 (JEITA 3.0) | ■動画再生時:約12.1 時間、アイドル時:約32.9 時間 (Core Ultra 5 搭載時) ■動画再生時:約11.9 時間、アイドル時:約30.5 時間 (Core Ultra 9 搭載時) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 292.9×205×12.9 mm |
本体質量 | 約 1.17 kg |
ラインナップしているモデルの詳しいスペックや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

ThinkBook 13x Gen 4
税込 17万円台から
関連リンク
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。
外観チェック
洗練されたスタイリッシュなデザイン
ThinkBook 13x は洗練されたスタイリッシュなデザインです。
本体のカラーは「ルナグレー」。
ThinkBookシリーズの特徴的なカラーでもある「デュアル・トーン」が洗練されたスタイリッシュなデザインにマッチしています。
天面はサラサラした感触で質感は良好。上質さも感じます。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象。
本体はとてもスリムでバッグへの出し入れもスムーズにできます。
本体はスリム
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリしています。
ゴム足は前面側左右に2カ所、背面側は左右にまたがる長いゴム足が実装されています。本体の安定感は良好です。
また、排気口はヒンジのあいだに実装されています。
排気口(ヒンジのあいだ)
なお、背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねています。これにより本体内部の効果的な冷却が期待できます。
吸気口(底面カバー側)と排気口
天面は片手で開けられる
天面は開くときに指をかけやすいデザインです。
指がかかりやすいデザイン
天面は片手でスムーズに開くことができます。
片手でスムーズに開くことができる
天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。
インターフェースは Type-C のみ
ThinkBook 13x の USB ポートは Type-C のみです。
左側面
①USB4 (Thunderbolt4 対応)
②マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
右側面
③USB4 (Thunderbolt4 対応)
④電子式プライバシーシャッター
⑤電源ボタン
⑥USB4 (Thunderbolt4 対応)
ポート類は USB 対応ハブで容易に増設できますが、Type-A ポートが実装されていないのは少し残念なところ。USB Type-A の周辺機器を接続する際は変換アダプターを用意してください(変換アダプターは同梱されていません)。
なお、Thunderbolt 4.0 ポートの映像出力やPD充電器への対応状況は以下のとおり。
■Thunderbolt 4.0 ポート対応表(当サイトの検証結果、3ポート共通)
映像出力 | 〇(4K出力可能) |
---|---|
PD充電器(30W) | △(低速) |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
顔認証カメラと指紋センサー搭載
ThinkBook 13x は、顔認証カメラと指紋センサーを標準搭載しています。
顔認証でサインイン
指紋認証でサインイン
顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。
指紋センサーは電源ボタンに内蔵されておりパワーオンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。
指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要ですが、顔認証情報を登録しておけば顔認証でサインインできます。
また、ThinkBook 13x には存在検知機能が搭載されています。
Lenovo Vantage 存在検知機能
付属ソフトウェア「Lenovo Vantage」で設定するだけで離着席時にパソコン画面を自動でロック/解除できる便利な機能です。
スピーカーは底面側左右に搭載
スピーカーは底面の前面側左右に搭載されています。
スピーカーは底面の前面側左右に実装
スピーカーの拡大写真
低音域から高音域まで広い音域を再現して高音質です。
プライバシーシャッターは電子式
ThinkBook 13x は、電子式プライバシーシャッターを搭載しています。
左の画像:カメラ有効
右の画像:カメラ無効
カメラ有効/無効の切り替えの際は画面上に数秒程度 カメラの状態アイコンが表示されます。カメラレンズの見た目に変化はありません。
なお、シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときはスムーズに操作できます。
左の画像:カメラ有効
右の画像:カメラ無効
コンパクト&スリム&軽量
本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙(黄色)を置き、本体の上には B5版ノートを載せています。
本体のサイズ感
本体のフットプリントは A4サイズくらべ やや小さくコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 17mm(最厚部)。CDケース 2枚より薄くてスリムです。
本体や電源アダプターの質量は以下のとおり。
・本体:1,179g
・電源アダプター:1759g
本体は持ち歩きがラクにできる軽さです。
本体は持ち歩きがラクにできる軽さ
電源アダプターは最大出力が 65W。コンセントに直付けできるウォール AC アダプターでコンパクトサイズです。(プラグが収納できるタイプでないのは残念なところ)
ディスプレイのチェック
高輝度&広色域ディスプレイ
レビュー機の液晶パネルは Lenovo製[型番:LEN8393]。描画される映像は自然な色合いでキレイです。描画イメージは以下のとおり。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
テキスト表示を拡大
輝度は 500 nit(仕様)。高輝度で実際に見た印象としても かなりの明るさを感じます。屋外など周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくくなることはないでしょう。
色域は sRGB 100% (仕様。おそらくカバー率)。広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できそうです。
また、リフレッシュレートは最大120Hz。デフォルト設定の「ダイナミック」は描画する映像にあわせて動的に 60/120Hz を切り替えられます。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
ベゼルの幅は鉛筆の太さの半分程度。画面周りはスッキリとしており、ディスプレイの画面占有率が「97%」であることも納得できます。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機は非光沢液晶です。上記写真のとおり映り込みはかなり低減されています。画面への映り込みが気になることはなく、眼への負担も軽減できます。
なお、ThinkBook 13x はタッチ対応ディスプレイ搭載モデルもラインナップしていますが、タッチ対応ディスプレイは光沢があるため多少の映り込みがあるかもしれません。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも描画されている映像をはっきり確認できます。
ディスプレイの最大角度は十分な範囲をカバー
ディスプレイを開くことができる最大角度は 約134度。
クラムシェルタイプとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
エッジ・トゥ・エッジ・キーボード
ThinkBook 13x のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチは実測で 約19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。
キーボード面左右の端から端までキーを実装した「エッジ・トゥ・エッジ・キーボード」により、本体はコンパクトでもフルサイズキーボードが実現されています。
キートップの形状はフラット。ツルツルした感触で指先のフィット感は良好です。
キーストロークは浅いです(感覚的に 1.2~1.3mm くらい)。
キーストロークは浅い
タイプ感は「ペタペタ」とした感じで、深めのストロークが好みのユーザーには少し違和感があるかもしれません。ただ、慣れれば違和感は軽減すると思います。
Copilotキー搭載
ThinkBook 13x には「Copilotキー」が搭載されています。
矢印の指すところが Copilotキー
Copilotキーを押すと Microsoft の AIアシスタントをすばやく起動することができます。
Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
Copilot はとても便利な機能で、ユーザーの質問に対して適切な回答を返してくれます。
※Copilot は会話形式の質問のほかキーワードを羅列する質問にも適切な回答を返してくれます。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトの明るさは切り替え可能です。
[Fn]+[Space]キー押下:点灯(自動)→点灯(暗)→点灯(明)→オフ
質感のよいパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
指紋や皮脂の跡が目立ちにくいのでキーボード操作も快適です。なお、皮脂汚れは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
なめらかなスベリのタッチパッド
タッチパッドの感触はツルツルしています。なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドのサイズ感
サイズが大きめで扱いやすいタッチパッドです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H |
---|---|
メモリ | 16GB LPDDR5x |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe) |
グラフィックス | インテル Arc グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
ベンチマークは、付属ソフトウェア「Lenovo Vantage」の[電源モード]を「適応パワー・モード」と「パフォーマンス」それぞれのモードに設定して実施しています。
Lenovo Vantage 電源モード
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/パフォーマンス) |
12855 pts
|
Core Ultra 7 155H |
11923 pts
|
Core Ultra 5 125H |
10677 pts
|
Core i7-1360P |
10095 pts
|
Core i7-1260P |
9437 pts
|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/適応パワー) |
9078 pts
|
Ryzen 7 7730U |
8997 pts
|
Core i5-1240P |
8781 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Core i7-1355U |
7642 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
Core i5-1335U |
6875 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-1355U |
1772 pts
|
Core i7-1360P |
1732 pts
|
Core Ultra 7 155H |
1701 pts
|
Core i7-1260P |
1684 pts
|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/パフォーマンス) |
1673 pts
|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/適応パワー) |
1673 pts
|
Core Ultra 5 125H |
1638 pts
|
Core i5-1335U |
1546 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Core i5-1240P |
1491 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1428 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core Ultra 7 155H |
26530
|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/パフォーマンス) |
24744
|
Core Ultra 5 125H |
23066
|
Core i7-1360P |
20651
|
Core Ultra 5 125H(レビュー機/適応パワー) |
20453
|
Core i7-1260P |
19117
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i7-1355U |
17198
|
Core i5-1340P |
16650
|
Ryzen 5 7530U |
15930
|
Core i5-1335U |
14508
|
インテル Core Ultra プロセッサーは、前世代のプロセッサー(第13世代)にくらべ性能が大きく進化していることがわかります(シングルコア性能はほぼ同じ)。
とくに、レビュー機に搭載されている Core Ultra 5 プロセッサー 125H は、パフォーマンスモードにすることで平均値を上回っており、保有している性能をしっかりと発揮できています。
モバイルノートながらメインPC として活用できるくらいパワフルなパフォーマンスが期待できるでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Arc グラフィックス(Ultra 7 155H搭載機)
・インテル Arc グラフィックス(Ultra 5 125H搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
インテル Arc(パフォーマンス) |
3685
|
インテル Arc(Ultra 7) |
3291
|
インテル Arc(適応パワー) |
3289
|
インテル Arc(Ultra 5) |
3289
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
1911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
1837
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
1732
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
1545
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
1512
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1342
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
1312
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
暁月のフィナーレ | |
---|---|
インテル Arc(Ultra 7) |
8468
|
インテル Arc(パフォーマンス) |
7964
|
インテル Arc(適応パワー) |
7858
|
インテル Arc(Ultra 5) |
7568
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
6051
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
5392
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
5382
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
5072
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
4962
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4184
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3831
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Arc(パフォーマンス) |
5829
|
インテル Arc(適応パワー) |
5463
|
インテル Arc(Ultra 7) |
5011
|
インテル Arc(Ultra 5) |
4615
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4225
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
3828
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3572
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
3485
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3451
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2930
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
インテル Core Ultra プロセッサーに内蔵されている「インテル Arc グラフィックス」はとても優秀です。これまでの内蔵グラフィックスの性能が大幅にアップしています。
レビュー機のスコアは平均値を上回っており、グラフィックスも保有している性能をしっかりと発揮できています。オンライン会議はもちろんのこと、写真・動画編集など高負荷なグラフィックス処理でも快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは PCIe4.0/NVMe2.0 の最新規格の SSD (容量:512GB) が搭載されています。
ストレージ情報
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。
データ転送速度
※Lenovo Vantage の[電源モード]を「適応パワー・モード」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」モードでの計測結果も同等です。
計測結果のとおり PCIe4.0/NVMe2.0 の SSD はデータアクセス速度が爆速です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Inspiron 13 (Ultra 5 125H 搭載モデル)
・Inspiron 13 (Ultra 7 155H 搭載モデル)
・HP Spectre x360 14-eu (2024年モデル)
・VAIO SX14 (2023年6月モデル)
・dynabook XZ/HW (2023年11月モデル)
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定で計測したスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | ThinkBook 13x (レビュー機) |
Inspiron 13 (Ultra 5) |
Inspiron 13 (Ultra 7) |
Spectre x360 14 | VAIO SX14 | dynabook XZ |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core Ultra 5 125H | インテル Core Ultra 5 125H | インテル Core Ultra 7 155H | インテル Core Ultra 7 155H | インテル Core i7-1370P | インテル Core i7-1360P |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | Intel Arc | Intel Arc | Intel Arc | Intel Arc | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
ThinkBook 13x(適応パワー) |
10036
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
10061
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
9433
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
9639
|
Spectre x360 14 |
9707
|
VAIO SX14 |
10080
|
dynabook XZ |
10248
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
ThinkBook 13x(適応パワー) |
8000
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
7972
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
8045
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
8645
|
Spectre x360 14 |
9875
|
VAIO SX14 |
7266
|
dynabook XZ |
7123
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
ThinkBook 13x(適応パワー) |
8365
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
8662
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
8191
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
8639
|
Spectre x360 14 |
8682
|
VAIO SX14 |
7283
|
dynabook XZ |
6873
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
ThinkBook 13x(適応パワー) |
6034
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
6704
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
5975
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
6298
|
Spectre x360 14 |
6581
|
VAIO SX14 |
4494
|
dynabook XZ |
4431
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。高いレベルで性能バランスにもすぐれています。
とくに、クリエイティブ性能やゲーム性能が優れているところは着目しておきたいところ。これまでのモバイルノートの概念を超えており、高負荷な処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できるということです。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※Lenovo Vantage の[電源モード]を「適応パワー・モード」に設定して実施
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の計測結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 8時間 5分 |
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
47分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 19分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 6分 |
バッテリーを多く消費する条件のなかで 8時間くらいバッテリーで使用できれば十分といえるでしょう。バッテリー駆動で使用するときは画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、バッテリー駆動時間をさらに伸ばすことができます。
また、ThinkBook 13x は付属ソフトウェア「Lenovo Vantage」で急速充電有効/無効を切り替えられます。
Lenovo Vantage 急速充電 設定
急速充電を有効にすることで短時間で充電できれば、さまざまなシーンで よりアクティブに使うことができます。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Inspiron 13 (Ultra 5 125H 搭載モデル)
・Inspiron 13 (Ultra 7 155H 搭載モデル)
・HP Spectre x360 14-eu (2024年モデル)
・VAIO SX14 (2023年6月モデル)
・dynabook XZ/HW (2023年11月モデル)
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PhotoDirector | |
---|---|
ThinkBook 13x(適応パワー) |
43秒2
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
34秒5
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
37秒9
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
37秒9
|
Spectre x360 14 |
38秒9
|
VAIO SX14 |
42秒2
|
dynabook XZ |
35秒7
|
Photoshop Lightroom | |
ThinkBook 13x(適応パワー) |
18秒2
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
14秒6
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
15秒7
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
14秒8
|
Spectre x360 14 |
21秒6
|
VAIO SX14 |
13秒0
|
dynabook XZ |
16秒2
|
Lightroom Classic | |
ThinkBook 13x(適応パワー) |
20秒3
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
19秒2
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
21秒2
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
18秒6
|
Spectre x360 14 |
26秒7
|
VAIO SX14 |
18秒3
|
dynabook XZ |
22秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PowerDirector | |
---|---|
ThinkBook 13x(適応パワー) |
1分31秒8
|
ThinkBook 13x(パフォーマンス) |
1分5秒0
|
Inspiron 13 Ultra 5 |
1分29秒9
|
Inspiron 13 Ultra 7 |
1分18秒3
|
Spectre x360 14 |
1分19秒2
|
VAIO SX14 |
1分34秒8
|
dynabook XZ |
1分32秒1
|
実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。
とくに、レビュー機のディスプレイは色域が広い高解像度の液晶パネルが搭載されています。シビアな色再現が必要な写真・動画編集にも活用することができそうです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
適応パワー | 33.4db | 38.3db (37~38db) |
37.2db (37db前後) |
パフォーマンス | 33.5db | 37.2db (36~37db) |
37.5db (36~37db) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音で静かです。
高負荷な状態では「ウーッ」というモーター音と「サーッ」という排気音が大きくなりますが、うるさく感じることはありません。
負荷低減後はおおむね 1~2分くらいでアイドル時の状態に戻ります。
※駆動音は使用環境やパソコンの状態によって異なります。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※Lenovo Vantage の[電源モード]を「適応パワー・モード」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分間放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
アイドル時の状態でもキーボード中央寄りの表面温度が少し高めです。高負荷な状態では温度がさらに上昇するため、高負荷時のタイピングは温かさを感じます。
また、パームレストの表面温度も負荷状況にかかわらず室温にくらべ少し高いため多少の温かさを感じるかもしれません。
サウンド チェック
ThinkBook 13x にはサウンドユーティリティソフト「ドルビー アトモス」がインストールされています。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「ミュージック」、インテリジェントイコライザー「オフ」で試聴(デフォルト設定)
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質
・音量を最大にしても音割れしにくい(コンテンツによる)
・音声もはっきり聴き取れる
■ヘッドホン
・ヘッドホンでもスピーカーと同様に高音質
・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聴こえ臨場感がアップする
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 12.8秒 | 28.5秒 | 8.3秒 |
2回目 | 12.7秒 | 28.7秒 | 8.7秒 |
3回目 | 13.1秒 | 28.8秒 | 9.2秒 |
4回目 | 12.8秒 | 30.0秒 | 9.1秒 |
5回目 | 12.8秒 | 29.3秒 | 9.0秒 |
平均 | 12.8秒 | 29.1秒 | 8.9秒 |
体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
ThinkBook 13x Gen 4 の本体ほか同梱品一式です。
同梱品
・ThinkBook 13x Gen 4 本体
・ USB Type-C ウォール AC アダプター
・ドキュメント類
まとめ
以上、ThinkBook 13x Gen 4 のレビュー記事をお届けしました。
ThinkBook 13x Gen 4 はインテル Core Ultra 搭載により とても高いパフォーマンスで快適に使うことができます。
高い処理性能にくわえ、スリムで軽量、洗練されたスタイリッシュなデザインなど、多くのユーザーが高い所有満足度を得られるデバイスに仕上げられています。
また、AIを活用できる性能や機能を搭載しているところもポイント。今後 AI を利用する機会がますます増えていくなか さまざまなシーンで AI の利便性を享受できるモバイルノートといえるでしょう。
高評価のポイント
- AI の利便性を享受できる高い処理性能
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- スリム&軽量&コンパクト、堅牢性にもすぐれている
- 高輝度&広色域&アスペクト比 3:2 の狭額縁ディスプレイ
- 高負荷時でも駆動音はうるさくない
気をつけておきたいところ
- キーストロークは浅く、タイプ感はペタペタしている
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

ThinkBook 13x Gen 4
税込 17万円台から
関連リンク
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