富士通 LIFEBOOK WAA/J1 (2024年1月モデル) は、AMD Ryzen 5000シリーズ モバイル プロセッサーを搭載した 15.6型スタンダードノートパソコンです。
旧世代のプロセッサーを搭載していますが、処理性能はふだん使いには十分なレベル! ベンチマークによる性能評価も十分満足できる内容です。また、価格がおさえられていても高品質で良好な仕上がりにくわえ国内メーカーによる安心のサポートも付いています。
■LIFEBOOK WAA/J1 (2024年1月モデル) の特徴
- AMD Ryzen 5000シリーズプロセッサーを搭載
- インテリアになじむスタイリッシュなデザイン
- プレミアムホワイトとブライトブラックのカラーバリエーション
- 15.6型フルHD解像度のスーパーファイン液晶
- キーの側面が透明なプリズムクリアキー&リフトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
- DVDスーパーマルチドライブを内蔵
- AIノイズキャンセリング機能によるスムーズなオンラインコミュニケーションが可能
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2024年5月28日時点の内容です。
スペック構成
LIFEBOOK WAA/J1 のおもなスペックは以下のとおり。
本体カラー | ■プレミアムホワイト ■ブライトブラック |
OS | ■Windows 11 Home ■Windows 11 Pro |
CPU | ■AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー ■AMD Ryzen 7 5700U モバイル・プロセッサー |
メモリ | ■8GB(4GB×2) ■16GB(8GB×2) ※デュアルチャネル対応 DDR4 SDRAM PC4-3200(DDR4-3200) |
ストレージ | ■約256GB SSD(PCIe) ■約512GB SSD(PCIe) |
ディスプレイ | 15.6型ワイド 広視野角 TFTカラーLCD(スーパーファイン液晶)(フルHD 1920×1080ドット / 1677万色) |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス(CPUに内蔵) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応) |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wake on LAN機能対応 |
ワイヤレス | Wi-Fi 6(1.2Gbps対応)、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.3準拠 |
カメラ、マイク | HD Webカメラ内蔵(有効画素数約92万画素)、デジタル(ステレオ)マイク内蔵 |
バッテリー駆動時間 | 動画再生時:約4.9時間 アイドル時:約8.9時間 ※JEITA 測定法 3.0 |
本体サイズ(W×D×H) | 361×244×27mm(突起部含まず) |
本体質量 | 約2.0kg |
LIFEBOOK WAA/J1 は、CPU/メモリ/ストレージの構成により複数のモデルがラインナップしてます。各モデルの詳しいスペック構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。
LIFEBOOK WAA/J1
(2024年1月モデル)
税込 7万円台から
※価格は 2024.8.22 時点の公式サイト掲載価格
当サイトでは富士通パソコンの公式通販サイト「WEB MART」で使える シークレットクーポンを提供中です。
お買い得情報
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詳しくは公式サイトをご確認ください。
外観チェック
シンプルでスタイリッシュなデザイン
LIFEBOOK WAA/J1 はシンプルでスタイリッシュなデザインです。
レビュー機のカラーは「ブライトブラック」。ブラックのカラーに明るさをくわえた色合いで、光沢仕上げの天面にマッチします。
スタイリッシュなフォルム
天面は光沢仕上げ
また、シンプルデザインの天面中央には富士通FMV のトレードマークでもある「インフィニティマーク」を配置。
天面中央のインフィニティマークがアクセント
天面はツルツルした感触で手触り感も良好、上質感ある仕上がりです。ブラックカラーのため指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、汚れは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造。モカブラウンのカラーにくわえレザー調テクスチャーは高級感があります。
ゴム足は四隅に実装されています。丸い形状のゴム足で本体の安定感は良好です。
なお、排気口は側面(DVDドライブと反対側)に実装されています。
リフトアップヒンジの採用
ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。
リフトアップヒンジ
キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすく、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。
天面を開くときに指をかけやすいデザインも好印象。
指がかかりやすいデザイン
天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。
メモリスロットへのアクセスがかんたん
LIFEBOOK WAA/J1 は、底面側のメモリスロットカバーをはずせばメモリスロットにかんたんにアクセスできます。
矢印のネジをはずし(プラスドライバーが必要)、カバーを慎重に開く
アクセスできるパーツは「バッテリーパック」「メモリ」「SSD」
メモリスロットは2つ
メモリの取り付け/取り外しを行う場合は、取扱説明書<活用ガイド>をご確認の上、自己責任での作業をお願いします。また、作業を行う際は必ずパソコンの電源を切り、ACアダプタやバッテリー、および周辺機器を取り外してください。
豊富なインターフェースを搭載
LIFEBOOK WAA/J1 は豊富なインターフェースを搭載しています。
右側面
①マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子
②ダイレクト・メモリースロット
③USB2.0 Type-A コネクタ
④光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)
⑤盗難防止用ロック取り付け穴
左側面
⑥DC-IN コネクタ
⑦LAN コネクタ
⑧HDMI 出力端子
⑨USB3.2(Gen1) Type-A コネクタ
⑩USB3.2(Gen1) Type-A コネクタ(電源オフUSB 充電機能対応)
⑪USB3.2(Gen2) Type-C コネクタ
LIFEBOOK WAA/J1 は DVDスーパーマルチドライブを標準で内蔵しています。映画や音楽などのコンテンツを気軽に楽しめます。
DVDスーパーマルチドライブ内蔵
また、ダイレクト・メモリースロットは抜き差し方式です。
SDカードをしっかり挿し込んだ状態
SDカードを挿し込んだとき、それなりに出っ張りますが、そのぶん取り出しやすいです。
電源ボタンはキーボード奥
電源ボタンはキーボード奥 中央寄りにレイアウトされています。
電源ボタン
押しやすさは良好で、軽く押す程度で電源オンします。
なお、電源ボタンの左側にあるのはワンタッチボタンです。ワンタッチボタンを押したときの動作は以下のとおり。
■INTERNET
Microsoft Edge が起動し、富士通 FMV My Cloud(マイクラウド)ホームページを表示する。
■MENU
@メニューが起動する。@メニューは、パソコンにインストールされている豊富なアプリケーションのなかから、使いたいものを簡単に探し出しすぐに起動できる。
@メニュー
■SUPPORT
富士通アドバイザーが起動する。
※富士通アドバイザーは、パソコンの使い始めや利用する上で役立つサポート情報を確認できるアプリケーション。
富士通アドバイザー
前面左側に状態表示LED を実装
前面左側には状態表示LED が実装されています。
状態表示LED
状態表示LED は、左から「ディスクアクセスランプ」「電源ランプ」「バッテリ充電/残量ランプ」「Num Lock ランプ」「Caps Lock ランプ」「Scroll Lockランプ」が配置されています。
スピーカーはキーボード奥に実装
スピーカーはキーボード奥のワンタッチボタンの両側に配置されています。
スピーカーはワンタッチボタンの両側に実装
全体的には少しシャカシャカした感じはありますが、低音域から高音域まで広い音域をカバーしていて高音質です。
意外にスリムで部屋間の持ち運びがラクにできる重量感
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
15.6インチなりのサイズ感
本体の高さは 27mm(仕様)。光学ドライブを内蔵していますが本体は意外にスリムです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:2,004
・電源アダプター:241g
・電源コード:59g
本体は少し重さを感じるものの、部屋間の穂ち運びなら十分ラクにできる重量感です。
電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらから少しはみ出すくらいのサイズです。
ディスプレイのチェック
自然な色合いの液晶パネル
レビュー機の液晶パネルは LG Philips製です(型番:LGD05A6 LP156WFC-SPE2)。描画される映像は自然な色合いです。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
テキスト表示を拡大
トーンカーブは RGBともに理想的な45度の直線に近い形状です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「266 nit」。高輝度とは言えませんが(300nitが高輝度の目安)、室内で使うぶんには十分な明るさです。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 62.6% | 62.6% |
Adobe RGB | 46.4% | 46.4% |
色域は標準クラス。ネット検索や動画鑑賞、オフィスソフトなど一般的な用途には十分な性能レベルです。
狭額縁ベゼル
ベゼルは 15.6インチでも狭額縁です。
とくに左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいの幅で画面周りは全体的にすっきりとしています。
映り込みは気になるかも
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
LIFEBOOK WAA/J1 のディスプレイはスーパーファイン液晶(光沢)です。上記写真のとおり、映像の色味や照明の位置によっては映り込みが気になるかもしれません。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー
ディスプレイを最大に開くことのできる角度は 約151度。
ディスプレイを開ける角度は一般的なノートパソコンより広く十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
LIFEBOOK WAA/J1 のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。
キーピッチは 約18.4mm(仕様)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。
キーの側面が透明なプリズムクリアキーで視認性にもすぐれています。
メインキーとテンキーのあいだが少し離れているところもポイント。
テンキーもクセのないレイアウト
キートップは中央部分が若干へこんだ形状で指先にフィットします。少しツルツルとした感触で質感も良好です。
キーストロークの仕様は約2.5mm。
タイプ音は「タクタク」という音(音の大きさは静か)
深めのストロークにくわえ柔らかいタッチのタイプ感です。好みはありますが、タイピングしやすくタイプミスを軽減できそうなキーボードです。
なお、LIFEBOOK WAA/J1 のキーボードはバックライト非搭載です。
質感の良いパームレスト
パームレストはツルツルとした感触で上質感があります。
ブラック系のカラーは指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドの感触はツルツルしています。なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドのサイズ感
ちょうど良いサイズ感で扱いやすいタッチパッドです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、LIFEBOOK WAA/J1 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー |
---|---|
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 約512GB SSD (PCIe) |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「FUJITSU」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。
電源プランの設定
電源モードの設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・インテル Core i7-1255U プロセッサー
・インテル Core i5-1235U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Ryzen 7 5825U |
10237 pts
|
Core i7-1360P |
10095 pts
|
Core i7-1260P |
9437 pts
|
Ryzen 7 7730U |
8997 pts
|
Core i5-1240P |
8781 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
8098 pts
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/バランス) |
7994 pts
|
Core i7-1355U |
7642 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
Ryzen 5 5625U |
7555 pts
|
Core i5-1335U |
6875 pts
|
Core i5-1235U |
6792 pts
|
Core i7-1255U |
6047 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-1355U |
1772 pts
|
Core i7-1360P |
1732 pts
|
Core i7-1260P |
1684 pts
|
Core i7-1255U |
1615 pts
|
Core i5-1235U |
1553 pts
|
Core i5-1335U |
1546 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Core i5-1240P |
1491 pts
|
Ryzen 7 5825U |
1435 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1428 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
Ryzen 5 5625U |
1365 pts
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/バランス) |
1135 pts
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1149 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1360P |
20651
|
Ryzen 7 5825U |
20320
|
Core i7-1260P |
19117
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i7-1355U |
17198
|
Core i5-1340P |
16650
|
Ryzen 5 5625U |
16291
|
Ryzen 5 7530U |
15930
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
14933
|
Ryzen 5 5500U(レビュー機/バランス) |
14813
|
Core i5-1335U |
14508
|
Core i5-1235U |
13892
|
Core i7-1255U |
13869
|
レビュー機のスコアは優秀です。
シングルコア性能が少しひかえめですが、マルチコア性能や総合的な性能は高く、旧世代とはいえまだまだ現役で使えるレベルです。ふだん使いはもちろんのこと多少負荷の高い処理でもしっかりとしたパフォーマンスで使うことができるでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
1911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
1837
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
1732
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
1545
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
1512
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
1484
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
1381
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1342
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
1329
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
1312
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
1189
|
AMD Radeon(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1178
|
AMD Radeon(レビュー機/バランス) |
1082
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
暁月のフィナーレ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
6051
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
5392
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
5382
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
5072
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
4962
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
4184
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4184
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
4123
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
4108
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3831
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
3714
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
AMD Radeon(レビュー機/バランス) |
3487
|
AMD Radeon(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
3464
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4225
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
3828
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3572
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
3485
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3451
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
3340
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
3174
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
3141
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
3017
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2930
|
AMD Radeon(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
2855
|
AMD Radeon(レビュー機/バランス) |
2846
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のグラフィックス性能は旧世代ながら良好です。
CPU内蔵のグラフィックス性能はインテル Iris Xe が優位なためレビュー機のスコアは低いように見えますが、世代が新しい AMD Radeon と比較すると大きな差はありません。動画を鑑賞したり複数のアプリを動かしながらオンライン会議を行うようなケースでも映像がカクつくことはないでしょう。
参考までに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)にも依存します。
本機のメモリ構成はすべてのモデルでデュアルチャネルを採用しているので快適なグラフィックス・パフォーマンスが期待できます。より快適度をアップさせるなら 16GB(8GB×2)メモリの搭載をおすすめします。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは、NVMe対応の SSD(容量 512GB) を搭載しています。
以下は、データ転送速度の計測結果です。
データ転送速度
計測結果が示すとおり、体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・デル Inspiron 15 (3535)
・NEC LAVIE Direct N15 (2023年春モデル)
・HP ProBook 450 G10
※当サイト計測スコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測したスコア)
各機種の基本スペックは以下のとおり。
スペック | LIFEBOOK WAA (レビュー機) |
Inspiron 15 | LAVIE N15 | ProBook 450 |
---|---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 5500U | AMD Ryzen 3 7320U | インテル Core i5-1235U | インテル Core i5-1335U |
メモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon | AMD Radeon | Intel UHD | Intel Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
LIFEBOOK WAA(バランス) |
8424
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
8459
|
Inspiron 15 |
6833
|
LAVIE N15 |
7249
|
ProBook 450 |
9976
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
LIFEBOOK WAA(バランス) |
7953
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
7857
|
Inspiron 15 |
6719
|
LAVIE N15 |
6270
|
ProBook 450 |
7125
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
LIFEBOOK WAA(バランス) |
4899
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
4942
|
Inspiron 15 |
3378
|
LAVIE N15 |
4895
|
ProBook 450 |
6164
|
目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機の総合的なパフォーマンスは良好です。
ふだん使いはもちろんのこと、写真・動画編集などクリエイティブな作業でも趣味として楽しむなら十分快適に使えそうです。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※電源とバッテリーの電源モードを「バランス」に設定して計測
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 3時間 12分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
43分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 12分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 18分 |
基本的に据え置きタイプで外出先へ持ち出すことの少ないノートパソコンなので、バッテリーを多く消費する条件で 3時間以上バッテリー駆動できれば十分といえます。
実際の使用においては、画面の明るさや音量を適度な設定にすることでバッテリー消費が抑えられ、より長い時間使うことができます。
なお、バッテリーの駆動時間は環境や使い方によって変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・デル Inspiron 15 (3535)
・NEC LAVIE Direct N15 (2023年春モデル)
・HP ProBook 450 G10
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PhotoDirector | |
---|---|
LIFEBOOK WAA(バランス) |
1分5秒0
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
59秒6
|
Inspiron 15 |
1分29秒3
|
LAVIE N15 |
56秒8
|
ProBook 450 |
39秒3
|
Photoshop Lightroom | |
LIFEBOOK WAA(バランス) |
53秒0
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
52秒9
|
Inspiron 15 |
59秒8
|
LAVIE N15 |
37秒3
|
ProBook 450 |
22秒7
|
Lightroom Classic | |
LIFEBOOK WAA(バランス) |
59秒9
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
56秒9
|
Inspiron 15 |
1分5秒7
|
LAVIE N15 |
41秒5
|
ProBook 450 |
28秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PowerDirector | |
---|---|
LIFEBOOK WAA(バランス) |
2分51秒3
|
LIFEBOOK WAA(最適なパフォーマンス) |
2分49秒6
|
Inspiron 15 |
2分42秒7
|
LAVIE N15 |
2分19秒4
|
ProBook 450 |
1分37秒0
|
実際のソフトウェアを使った検証も良好です。旧世代の CPU でも、写真・動画編集などクリエイティブな作業にも しっかりと活用できることがわかります。
駆動音・表面温度のチェック
LIFEBOOK WAA/J1 の駆動音と表面温度をチェックします。
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
電源モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
バランス | 33.8db | 47.7db (46~47db) |
47.7db (47db台) |
最適なパフォーマンス | 33.8db | 47.7db (47db台) |
47.5db (47db前後) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は「サーッ」という排気音がかすかに聞こえる程度です。
高負荷な状態では「ウーッ」というモーター音と「サーッ」という排気音が大きくなり多少うるさく感じるかもしれません。また、負荷低減後アイドル時の状態に戻るまでの時間は 1~2分くらいです。
駆動音については、パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続するわけではないので、あまり気にしなくても良いと思います。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※電源モードを「バランス」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
パームレストやキーボードの中央から左側にかけての表面温度が少し高めです。少し温かさを感じますがタイピングに影響はありません。
サウンド チェック
LIFEBOOK WAA/J1 にはサウンドユーティリティソフト「Dirac Audio」がインストールされています。
サウンドユーティリティソフト
用途にあわせたプリセットが用意されており、お好みの音質にチューニングすることもできます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「エンタメ」で試聴
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域を再現
・少しシャカシャカした感じもあるが十分に高音質
・音声もはっきり聴き取れる
■ヘッドホン
・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる
・低音域が増幅されシャカシャカした感じが軽減
・音全体のバランスが取れて高音質サウンドを楽しめる
また、AIノイズキャンセリング機能も搭載されています。
AIノイズキャンセリング
テストしてみたところ周囲の雑音を軽減できており、これならオンライン会議などでの会話をスムーズに進めることができそうです。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 14.6秒 | 32.9秒 | 11.4秒 |
2回目 | 13.8秒 | 32.7秒 | 12.2秒 |
3回目 | 14.6秒 | 33.8秒 | 11.5秒 |
4回目 | 14.4秒 | 34.0秒 | 11.9秒 |
5回目 | 13.6秒 | 33.7秒 | 12.2秒 |
平均 | 14.2秒 | 33.4秒 | 11.8秒 |
起動とシャットダウンは体感的にも早いです。
再起動については 30秒程度かかりますが頻繁に行う操作ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
LIFEBOOK WAA/J1 (2024年1月モデル) の本体ほか付属品一式です。
同梱品
・LIFEBOOK WAA/J1 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、LIFEBOOK WAA/J1 (2024年1月モデル) のレビュー記事をお届けしました。
LIFEBOOK WAA/J1 の CPU は 旧世代ですが、ふだん使いには十分な処理性能を搭載し写真・動画編集にも十分活用できます。文書作成やネット閲覧・メール・動画鑑賞など活用できるシーンは意外に多く、エントリー向けのスタンダードノートとしては十分満足できる仕上がりです。
家族の共用マシンとしてあるいは在宅ワークでもしっかり使えるスタンダードノートといえるでしょう。
高評価のポイント
- 良好な処理性能でしっかり活用できる
- インテリアになじむスタイリッシュなデザイン
- タイピングしやすいキーボード
- 国内メーカーによる高い品質とあんしんのサポート
気をつけておきたいところ
- カスタマイズはできない
ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンなど最新情報は富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。
LIFEBOOK WAA/J1
(2024年1月モデル)
税込 7万円台から
※価格は 2024.8.22 時点の公式サイト掲載価格
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