VAIO SX14 (2023年6月モデル) レビュー:高い処理性能で快適に使える 14型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:VAIO株式会社

正面斜め

VAIO SX14 (2023年6月モデル)(以下、VAIO SX14 と記載)は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した 14型ノートパソコンです。

スリムで軽量なボディに高性能スペックを搭載。パワフルなパフォーマンスでベンチマークによる性能評価も優秀です。

すぐれた性能やデザイン性にくわえ使いやすさを考慮した作りもポイントで、所有満足度の高いデバイスに仕上げられています。

レビューではメーカーからお借りした実機(勝色特別仕様)を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

■VAIO SX14 (2023年6月モデル) の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • VAIO TruePerformance によりプロセッサーの処理性能を最大化
  • 立体成型カーボン天板の採用&MIL規格に準拠した堅牢ボディ
  • 14インチサイズでもスリム&コンパクト&軽量
  • 高輝度&広色域の液晶ディスプレイ
  • 片手で天面を開くことができる
  • チルトアップヒンジによる無限パームレストでタイピングしやすく疲れにくいキーボード
  • CMOS センサー Full HDカメラ&顔認証機能搭載
  • 電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵し電源オンと同時に指紋認証

天面(壁紙)

レビューは 2023年8月22日時点の内容です。

 

スペック構成

VAIO SX14 (2023年6月モデル) は、量販店などで取り扱われている「個人向け標準仕様モデル」のほか、使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる「カスタマイズモデル」がラインナップしています。

カスタマイズモデルはメーカー直販サイトから直接購入できるあんしん感があるほか、「勝色特別仕様」や「ALL BLACK EDITION」を選択できる特別感もあります。

以下は、カスタマイズモデルのおもなスペック構成です。

通常モデル 勝色特別仕様 ALL BLACK EDITION
カラー ■アーバンブロンズ
■ブライトシルバー
■ファインホワイト
■ファインレッド
■ファインブラック
勝色 オールブラック
OS ■Windows 11 Pro 64ビット
■Windows 11 Home 64ビット
CPU ■インテル Core i7-1360P プロセッサー
■インテル Core i5-1340P プロセッサー
■インテル Core i3-1315U プロセッサー
■インテル Core i7-1370P プロセッサー
■インテル Core i7-1360P プロセッサー
メモリ ■32GB (On Board)
■16GB (On Board)
■8GB (On Board)
※規格 LPDDR4X、デュアルチャンネル転送対応
■32GB (On Board)
■16GB (On Board)
※規格 LPDDR4X、デュアルチャンネル転送対応
ストレージ ■2TB SSD (第四世代 ハイスピード, NVMe 暗号化機能付き)
■1TB SSD (第四世代 ハイスピード, NVMe 暗号化機能付き)
■512GB SSD (第四世代 ハイスピード, NVMe 暗号化機能付き)
■256GB SSD (第四世代 ハイスピード, NVMe 暗号化機能付き)
■256GB SSD (スタンダード, NVMe 暗号化機能付き)
ディスプレイ ■14.0型ワイド(16:9) Ultra HD(4K) (3840×2160) アンチグレア(非光沢) 液晶
■14.0型ワイド(16:9) Full HD (1920×1080) アンチグレア(非光沢) 液晶
■14.0型ワイド(16:9) Full HD (1920×1080) グレア(光沢) タッチパネル対応液晶
グラフィックス ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i7/i5)
■インテル UHD グラフィックス (Core i3)
インテル Iris Xe グラフィックス
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
ワイヤレス IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax準拠, Wi-Fi 6E 適合, Bluetooth 5.1準拠
ワイヤレスWAN ■nanoSIM (3G/4G-LTE/5G対応)
■なし
カメラ、マイク CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク
生体認証 指紋認証(電源ボタン一体型)、顔認証
バッテリー駆動時間(JEITA測定法 2.0) 最大 約28.0時間 (液晶パネルによる)
本体サイズ(W×D×H) 約 320.4×222.9×13.3~17.9 mm
本体質量 約1,046~1,167g 約1,080~1,167g

 

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報は VAIO直販サイト「VAIO ストア」をご確認ください。

真正面

VAIO SX14 (2023年6月モデル)
税込18万円台から

 

外観チェック

スタイリッシュデザインで気品のあるカラー

VAIO SX14 はスリムでスタイリッシュなデザイン。

正面側 右側

背面側 右側

レビュー機の勝色は濃い藍色。落ち着いた雰囲気のなかに気品を感じさせる色合いです。

天面真上

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

VAIO のロゴプレートとオーナメント(背面の金属部分)がゴールドのカラーで高級感を引きたててくれます。

天面斜め(その3)
VAIO のロゴプレートとオーナメントがアクセント

ほかのカラーイメージは以下のとおり。

カラーバリエーション(通常モデル)
通常モデルのカラーバリエーション

カラーバリエーション(特別モデル)
特別仕様モデルのカラーバリエーション

いずれのカラーもセンスが光るスタイリッシュなデザインにマッチしています。

 

レビュー機の天面はサラサラとした感触です。指紋や皮脂の跡は濃い目のカラーとしては意外に目立ちにくいです。汚れが気になるときは柔らかいクリーナークロスなどでかんたんにふき取れます。

本体の厚みは 14インチでもスリム。バッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(その1)

スリムボディ(その2)
本体はスリム

 

底面カバーは継ぎ目のないユニボディ。剛性を重視した構造で見た目もスッキリとしています。また、マットなブラックのカラーは天面の勝色ともマッチしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は四隅に実装されています。前面側は縦方向の細長くて低めのゴム足、背面側は横方向で細長く少し高さのあるゴム足です。

ゴム足

ゴム足の構造はチルトアップするときに滑りやすくし、なおかつ無限パームレストで接地面との段差を極力なくす役割も兼ねているようです。もちろん本体の安定感は良好です。

チルトアップ

なお、吸気口はヒンジのあいだ(キーボード側と底面側)、排気口は左側面に実装されています。

吸気口と排気口
吸気口(キーボード側)と排気口(左側面)

吸気口
吸気口(底面側)

天面は片手で開けられる

VAIO SX14 は、天面を片手で開くことができます。

天面は片手で開くことができる
チルトアップまで片手でできる

片手で勢いよく開くことはできませんが、フツウのちから加減であればスムーズに開くことができます。

必要十分なインターフェース

VAIO SX14 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

■左側面

①セキュリティーロック・スロット

②USB 3.0 Type-A

③ヘッドセット対応ヘッドホン端子

インターフェース(右側面)

■右側面

④USB 3.0 Type-A (給電機能付き)

⑤USB Type-C (Thunderbolt 4、USB Power Delivery、USB4、USB 3.1、DisplayPort 1.4) ×2

⑥HDMI出力

⑦LAN端子 (1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) (部分開閉カバー付き)

SDカードスロットは実装されていませんが、必要に応じて USB対応のカードリーダーを使用すると良いでしょう。(ピンキリですが 500円くらいから購入できます)

なお、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表

 (2ポート共通、当サイトの検証結果)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

Dolby Atmos 対応 スピーカー搭載

スピーカーは Dolby Atmos 対応で底面の前面側左右に2基搭載されています。

スピーカー(底面部左右)
矢印の指すところがスピーカー

スピーカー(拡大写真)
底面スピーカーの拡大

音域や音質はまずまずで、音声は明瞭に聴こえます。

顔認証カメラと指紋認証センサー搭載

VAIO SX14 は、顔認証カメラと指紋認証センサーを標準搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

指紋認証
指紋認証でサインイン(指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵)

顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。

とくに、VAIO SX14 の指紋センサーは電源ボタンを押したときにパワーオンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。

指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要ですが、顔認証情報を登録しておけば顔認証でサインインできます。

VAIO User Sensing 機能搭載

VAIO User Sensing は、指紋と顔、2つの人感センサーを組み合わせて強固なセキュリティを実現できる機能です。

VAIO User Sensing の機能は全部で4つ、それぞれ付属ソフトウェア「VAIOの設定」で該当する設定をオンすることで機能を使用することができます(個別設定も可能)。

実際に試してみたところ、とても便利な機能です。実用面でもあんしんして使えるでしょう。

VAIO User Sensing のおもな機能は以下のとおり。

着席オートログオン

パソコンの前に座るだけで人感センサーがユーザーを検知し自動で顔認証を実行しサインインできる機能です。

着席オートログオン
着席オートログオン

なお、Windows の設定で「Windows Hello 顔認証」の登録が必要です。

離席オートロック

パソコンの前から離れると人感センサーが離席を検知してパソコンを自動でロック状態にする機能です。

離席オートロック
離席オートロック

画面を暗くするまでの時間や、画面を暗くした後ロックするまでの時間設定も可能です。

在席ノーロック

人感センサーがパソコンの前に人がいることを検知しているあいだはスリープやスクリーンセーバーへ移行しない機能です。

在席ノーロック
在席ノーロック

ワンアクションログオン

電源オフの状態で電源ボタンを押したときに起動と同時に指紋認証を行う機能です。サインイン画面が表示されたときのサインイン操作が不要で、自動的にデスクトップ画面が表示されます。

ワンアクションログオン
ワンアクションログオン

なお、Windows の設定で「Windows Hello 指紋認証」の登録と同じ指で電源ボタンを押す必要があります。指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要です。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

VAIO SX14 は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。(切り替えスイッチはカメラ上側にある)

なお、プライバシーシャッターでカメラを遮断しているときやマスクを着用しているときは顔認証でサインインできませんが、指紋認証でサインイン可能です。

ワイヤレスWAN 搭載も可能

VAIO SX14 は、ワイヤレスWAN (5G 対応) をカスタマイズで搭載することも可能です。

SIMカードスロット
SIMカードスロット

SIMカードスロットは背面側のヒンジ近くに実装されており、スロットカバーをスライドさせて開けばスロットにアクセスできます。(対応するカードサイズは nanoSIM)

軽量&スリム&コンパクト

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズより一回り大きいくらいのサイズ感でコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 16~21(最厚部、突起部除く)mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,099g
・電源アダプター:185g
・電源コード:44g

14インチサイズでも本体は 1kg をわずかに超える程度。持ち歩きもラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は軽量

電源アダプターの最大出力は 65W。手のひらに収まるくらいのサイズ感です。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できる液晶パネル

レビュー機の液晶パネルは CSOT(華星光電)製の Ultra HD(4K)液晶[型番:MNE001EA1-4 ]。描画される映像は自然な色合いでキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

ディスプレイに表示される文字
テキストの表示例

トーンカーブは RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「397 nit」。高輝度な液晶パネルで、見た目でも かなりの明るさを感じます。

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 100.0% 136.7%
Adobe RGB 88.7% 101.3%
DCI-P3 99.4% 100.8%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できそうです。

 

14インチサイズは 12.5インチより意外に大きい

14インチと 12.5インチのディスプレイサイズを比較します。

ディスプレイサイズ比較
ディスプレイサイズ比較
(写真は旧モデルの SX14 と SX12)

14インチのディスプレイは意外に大きく表示される文字も見やすいです。(同じテキストスケーリングで比較)

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

上部ベゼルはカメラユニットを収納しているためか少し幅がありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さより細く画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットにできる

ディスプレイは ほぼ 180度開くことができます。

ディスプレイの最大角度

ディスプレイをフラットにすれば、打ち合わせなどで画面共有するときに便利です。

また、VAIO SX14 は画面回転機能が搭載されており、[Fn]+[2]キー操作で画面の向きを簡単に切り替えられます。

画面の向きを切り替え
画面の向きを切り替え

とくに、VAIO SX14 の画面回転機能ですぐれているところは、画面の向きを相手側に切り替えてもタッチパッドの操作方向が切り替わらない点。画面の向きが逆さまでもマウスポインターはタッチパッド側から見た方向に動かせます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

VAIO SX14 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチの仕様は 19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップは中央部分が少しへこんだ形状で、表面は少しツルツルしています。

キートップ

キーストロークの仕様は 約1.5mm。しっかりした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という音。音の大きさは静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの設定は、付属のソフトウェア「VAIOの設定」でオン/オフできます。

VAIOの設定 キーバックライト

明るさの設定はできませんが、「常時点灯」「キーを押したら点灯」「点灯しない」の3つの切り替えにくわえ点灯時間の設定が可能です。

質感の良いパームレスト

パームレストを含めキーボード面全体はヘアライン仕上げで高級感があります。ツルツルとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は少し目立ちやすいですが、汚れが気になるときは柔らかいクリーナークロスなどでかんたんにふき取れます。

また、VAIO SX14 はチルトアップヒンジによってキーボード面に適度な傾斜ができるところもポイント。

無限パームレスト
無限パームレスト

適度な傾斜にくわえ「無限パームレスト」と言われるパームレストとデスクの段差を小さくする作りはタイピングしやすく手首が疲れにくいメリットがあります。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはツルツルした感触です(少しサラサラに近い感じもある)。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズ。大きめサイズで扱いやすさは良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1370P プロセッサー
メモリ 32GB LPDDR4X (オンボード)
ストレージ 256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]を「パフォーマンス優先」と「標準」それぞれに設定して評価しています。

VAIOの設定[電源・バッテリー]
VAIOの設定[電源・バッテリー]-[CPUとファン]

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-1370P(レビュー機/パフォーマンス優先)
5098 pts
Core i7-1370P(レビュー機/標準)
4116 pts
Core i7-1360P
4081 pts
Ryzen 7 5825U
4078 pts
Core i5-1340P
3986 pts
Ryzen 7 7730U
3969 pts
Core i7-1260P
3627 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Ryzen 5 7530U
3013 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Core i7-1355U
2876 pts
Core i5-1235U
2734 pts
Core i5-1335U
2648 pts
Core i7-1255U
2340 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-1370P(レビュー機/パフォーマンス優先)
26196
Core i7-1370P(レビュー機/標準)
22940
Core i7-1360P
22190
Core i5-1340P
21252
Ryzen 7 7730U
20668
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U
16659
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
14885
Core i5-1335U
14180
Core i5-1235U
13984
Core i7-1255U
13869

レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

[CPUとファン]の設定を「パフォーマンス優先」にすることで保有している性能を最大化しスコアが大幅にアップしています。

VAIO独自のチューニング「VAIO TruePerformance」効果によるもので、これまで VAIO シリーズのパソコンをレビューしてきた経験上、この効果は絶大です。

Check

VAIO TruePerformance は、電源強化や放熱能力の向上などによって、より高いパフォーマンスを持続的に発揮できる VAIO独自のチューニング技術です。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先)
5389
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
5252
インテル Iris Xe(レビュー機/標準)
4999
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4769
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
4534
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
4370
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3678
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3610
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3425
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3319
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3076
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
2986

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
10283
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先)
10246
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
10081
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
9587
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(レビュー機/標準)
9215
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
7486
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
7411
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
6839
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6300
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先)
6032
インテル Iris Xe(レビュー機/標準)
5550
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5409
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5398
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5391
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4261
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4027
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3947
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3937
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3064
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3350

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4499
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3855
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3860
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3694
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先)
3565
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(レビュー機/標準)
3225
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
2772
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2530

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス性能も良好です。

一部のベンチマークでスコアがひかえめでしたが、全体的にはおおむね良好な結果です。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)やオンライン会議はもちろんのこと、写真・動画編集など高度なグラフィックス処理でも十分なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、第四世代 ハイスピード NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

ストレージ情報
レビュー機のストレージ情報(対応転送モード:PCIe 4.0 x4 がポイント)

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※[VAIOの設定]-[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「標準」で計測した結果。「パフォーマンス優先」で計測した場合でも結果はほぼ同じ

計測結果は優秀です。

NVMe/PCIe4.0対応の SSD は結果が示すとおり体感的にも爆速です。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・VAIO F14 (2023年6月モデル)

・VAIO SX14 (2022年7月モデル)

・デル Inspiron 14 (5430)

・富士通 LIFEBOOK WU-X/H1

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック VAIO SX14
(レビュー機)
VAIO F14 VAIO SX14
(2022年7月)
Inspiron 14 5430 LIFEBOOK WU-X
CPU インテル Core i7-1370P インテル Core i7-1355U インテル Core i7-1280P インテル Core i7-1360P インテル Core i7-1355U
メモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 32GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
VAIO SX14(標準)
10015
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
10080
VAIO F14
9905
VAIO SX14(2022年7月)
9766
Inspiron 14 5430
10698
LIFEBOOK WU-X
9994
目標値
4100
Productivity
VAIO SX14(標準)
7381
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
7266
VAIO F14
7223
VAIO SX14(2022年7月)
6419
Inspiron 14 5430
7950
LIFEBOOK WU-X
7364
目標値
4500
Digital Contents Creation
VAIO SX14(標準)
6138
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
7283
VAIO F14
6027
VAIO SX14(2022年7月)
6463
Inspiron 14 5430
6859
LIFEBOOK WU-X
5849
目標値
3450
Gaming
VAIO SX14(標準)
3740
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
4494
VAIO F14
4122
VAIO SX14(2022年7月)
4494
Inspiron 14 5430
4542
LIFEBOOK WU-X
4062

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

性能バランスにもすぐれており、ビジネスシーンやクリエイティブ作業など負荷の高い処理でもパワフルにこなすことができそうです。

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バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 4時間 31分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
38分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 13分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 24分

レビュー機の液晶パネルは Ultra HD(4K)液晶を搭載しておりバッテリー駆動時間は公称値で「約17.0~18.5時間」。バッテリーを多く消費する条件とはいえバッテリー駆動時間は物足りなさを感じます。

また、充電については公称値「約3時間」に対し、2時間 24分と良好な結果です。

バッテリー駆動で使用するときは、画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたが良いでしょう。駆動時間を伸ばすことができます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・VAIO F14 (2023年6月モデル)

・VAIO SX14 (2022年7月モデル)

・デル Inspiron 14 (5430)

・富士通 LIFEBOOK WU-X/H1

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定での処理時間)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
VAIO SX14(標準)
42秒4
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
42秒2
VAIO F14
44秒8
VAIO SX14(2022年7月)
42秒6
Inspiron 14 5430
40秒3
LIFEBOOK WU-X
51秒4
Photoshop Lightroom
VAIO SX14(標準)
13秒2
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
13秒0
VAIO F14
18秒4
VAIO SX14(2022年7月)
11秒9
Inspiron 14 5430
15秒3
LIFEBOOK WU-X
19秒0
Lightroom Classic
VAIO SX14(標準)
18秒8
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
18秒3
VAIO F14
23秒6
VAIO SX14(2022年7月)
17秒1
Inspiron 14 5430
21秒1
LIFEBOOK WU-X
27秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
VAIO SX14(標準)
2分4秒9
VAIO SX14(パフォーマンス優先)
1分34秒8
VAIO F14
1分49秒3
VAIO SX14(2022年7月)
1分33秒6
Inspiron 14 5430
1分42秒3
LIFEBOOK WU-X
3分0秒0

 

実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。

「標準」モードでの動画エンコードは処理時間が若干かかるものの「パフォーマンス優先」にすることで処理スピードが大幅に向上します。

モードを上手く使い分けすることで写真・動画編集などクリエイティブな作業でも快適なパフォーマンスで活用できそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※VAIOの設定の[CPUとファン]の設定すべてで測定

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
標準 33.7db 46.8db
(43~46db)
43.6db
(42~43db)
パフォーマンス優先 34.2db 48.1db
(46~48db)
48.2db
(46~48db)
静かさ優先 33.9db 37.9db
(37db台)
37.8db
(37db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

アイドル時は静かです。

高負荷な状態では「サーッ」という気流音が大きくなります。とくに「標準」と「パフォーマンス優先」モードでは(個人差はありますが)うるさく感じるかもしれません。

なお、負荷が低減すると 30~60秒くらいから気流音は静かになりはじめ、その後 3分くらい経過するとアイドル時の状態の戻ります。

※負荷低減後からアイドル時の状態に戻るまでの時間は使用環境や状況により異なります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※VAIOの設定の[CPUとファン]を「標準」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態ではキーボード奥 中央寄りから左側の温度が上がりやすくタイピング中でも多少の温かさを感じるかもしれません。

また、パームレストは負荷状態にかかわらず本体内部の熱の影響を受けることはほとんどありません。そのため高負荷時のタイピングでも不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

VAIO SX14 は、サウンドユーティリティソフト「Dolby Acccess」がプリインストールされています。

Dolby Acccess では、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットが用意されており、お好みの音質にチューニングすることができます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。

※プリセット「ミュージック(インテリジェントイコライザー:バランス)」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現してまずまずの高音質。
ボリュームを最大に近づけたときでも音割れしにくい。
音声も明瞭に聴こえる。

■ヘッドホン
ヘッドホンは音質が格段にアップする。
音楽を聴くならヘッドホンがおすすめ。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 14.4秒 36.0秒 7.1秒
2回目 15.8秒 34.2秒 7.1秒
3回目 16.5秒 34.2秒 7.3秒
4回目 16.1秒 34.3秒 6.8秒
5回目 16.8秒 35.7秒 7.0秒
平均 15.9秒 34.9秒 7.1秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動については少し時間がかかりますが頻繁に行う処理ではないので、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

VAIO SX14 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・VAIO SX14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類(VAIO電子マニュアル オーナーサイトのご紹介)
・クリーナクロス

※上記の同梱品は化粧箱に収納されている。

 

まとめ

以上、VAIO SX14 (2023年6月モデル) のレビュー記事をお届けしました。

VAIO SX14 は 高い処理性能で快適に使える 14型モバイルノートです。

性能・デザイン・使いやすさ・堅牢性など完成度は高く、多くのユーザーが満足できるデバイスに仕上げられています。

とくに今回レビューした勝色は落ち着いた雰囲気のなかに気品を感じさせる色合いが印象的でした。それだけに高い所有満足度を得られるスペシャルなアイテムになるのではないでしょうか。

高評価のポイント

  • 高い処理性能とすぐれた性能バランス
  • 軽量&スリム&コンパクトで持ち運びがラクにできる
  • チルトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
  • モバイルノートとしての完成度が高い
  • 勝色は落ち着いた雰囲気のなかに気品を感じさせるカラー

気をつけておきたい点

  • SDカードスロットは非搭載

 

カスタマイズ構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、VAIO直販サイト「VAIO ストア」をご確認ください。

真正面

VAIO SX14 (2023年6月モデル)
税込18万円台から

 

 

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