HP Dragonfly G4 レビュー:使う場所を選ばない完成度の高い 13.5型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

正面斜め

HP Dragonfly G4 は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 13.5型ノートパソコンです。

スリムで軽量なボディは再生素材を使用しながら米軍調達基準の堅牢性を実現。高い処理性能や高度なセキュリティ機能を搭載しビジネスにおけるさまざまなシーンで快適に使うことができます。

フラッグシップノートPCらしい完成度の高いデバイスです。

■HP Dragonfly G4 の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 米軍調達基準の堅牢性を実現した頑丈ボディ
  • スリム&コンパクト&軽量&スタイリッシュデザイン
  • 高輝度&広色域ディスプレイ(アスペクト比 3:2)
  • 5MP Webカメラ(プライバシーシャッター付き)と AIノイズリダクション機能マイク
  • 顔認証カメラ&指紋認証センサーを搭載
  • HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能
  • 高性能バッテリー(長時間駆動/急速充電/劣化しづらい長期利用設計)

レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用して前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2023年11月3日時点の内容です。

 

スペック構成

HP Dragonfly G4 は CPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。カスタマイズで使いかたや予算に合わせた構成に組み上げることも可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

筐体素材 CNCマグネシウム
カラー スレートブルー
OS ■Windows 11 Pro
■Windows 10 Pro (Windows 11 Pro からのダウングレード、Windows 11 へのアップグレードも可)
CPU ■インテル Core i5-1335U プロセッサー
■インテル Core i5-1345U プロセッサー
■インテル Core i7-1355U プロセッサー
■インテル Core i7-1365U プロセッサー
メモリ ■16GB LPDDR5 (オンボード)
■32GB LPDDR5 (オンボード)
ストレージ ■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe、SED自己暗号化機能付き)
■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe、SED自己暗号化機能付き)
■1TB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■2TB M.2 SSD (PCIe NVMe)
ディスプレイ ■13.5インチワイド(3:2) WUXGA+ 液晶ディスプレイ(光沢、1920×1280ドット、400cd/m2、UWVA)、LEDバックライト、ambient light sensor
■13.5インチワイド(3:2) WUXGA+ 液晶タッチディスプレイ(光沢、1920×1280ドット、1000cd/m2、UWVA)、LEDバックライト、ambient light sensor、HP Sure View Reflect(内蔵プライバシースクリーン機能)搭載
グラフィックス Intel Iris Xe グラフィックス
無線LAN/Bluetooth インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth 5.3
WWAN ■なし
■Intel XMM 7560 R+ LTE-Advanced Pro [GPS機能付き、デュアルSIM (SIMカード+eSIM) 対応]
■Intel 5G Solution 5000 [GPS機能付き、デュアルSIM (SIMカード+eSIM) 対応]
カメラ 5MP Webカメラ(HP Auto Frame)、IRカメラ(Windows Hello対応)、HP Camera Privacy Key
オーディオ Audio by Bang & Olufsen 内蔵クアッドスピーカー、内蔵デュアルマイク
指紋センサー あり(キートップに内蔵)
バッテリー駆動時間 最大 約13時間30分 (Mobilemark 2018)
本体サイズ(W×D×H) 約 297.4×220.4×16.4 (最薄部、突起部含まず) mm
本体質量 約1.04kg~

 

ラインナップしているモデルのスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

真正面

HP Dragonfly G4
税込 21万円台から

※HP Dragonfly G4 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入可能です。

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外観チェック

スタイリッシュなフォルム

HP Dragonfly G4 のデザインは、前モデル(G3)から変更されていないもののフラッグシップノートにふさわしいスタイリッシュなフォルムです。

正面側 右側

背面側 右側

本体のカラーは前モデル同様スレートブルー (Slate Blue) を採用、上質で洗練された色合いです。

天面真上

天面斜め

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

天面はサラサラした感触で質感は良好です。指紋や皮脂の跡は少し目立ちやすいですが、皮脂汚れなどが気になったときは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。

また、天面中央の hp スラッシュロゴとヒンジ側の DRAGONFLYブランドマークがアクセントとなって高級感を演出しています。

hpスラッシュロゴ
hpスラッシュロゴと DROGONFLYブランドマーク

本体はとてもスリムでサイズ感は A4 相当(サイズ感は後述)。コンパクトでスリムな本体はバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(その1)

スリムボディ(その2)

スリムボディ(その3)
本体はスリム

 

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造。シンプルデザインで見た目もスッキリしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側と背面側に平行して実装。本体の安定感は良好です。

ゴム足

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。

吸気口と排気口
吸気口(底面カバー側)と排気口

必要十分なインターフェース

HP Dragonfly G4 はビジネスに必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①HDMU 2.1

②USB4 Type-C (Thunderbolt 4対応、USB 充電対応、DisplayPort 1.4)

インターフェース(右側面)

右側面

③ナノセキュリティロック ケーブル用スロット

④USB4 Type-C (Thunderbolt 4対応、USB 充電対応、DisplayPort 1.4)

⑤USB Type-A 3.2 Gen 1 (パワーオフUSB充電対応)(開閉カバー付き)

⑥コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック

以下、インターフェースについての補足です。

USB4 Type-C (Thunderbolt 4) の映像出力/ PD充電器の対応結果は以下のとおり。

■USB4 Type-C 対応表(当サイトの検証結果、2ポート共通)

映像出力 〇(4K@59.98Hz 出力可能)
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

なお、容量の大きい充電器でも純正品以外の場合は画面右下に純正品使用を推奨するメッセージが表示されます。

PD充電メッセージ(純正品以外)

電源ボタンはキーボード上にレイアウト

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。

顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載

HP Dragonfly G4 は、顔認証カメラと指紋認証センサーを標準搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

指紋認証
指紋認証でサインイン

顔認証と指紋認証は併用が可能です。マスク着用時は顔認証できませんが指紋認証でサインインできるので利便性が高まります。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

HP Dragonfly G4 は高解像度 5MPカメラを搭載しています。

背景の明るさを調整できる機能や背景ぼかし/画像埋め込み機能にくわえ電子制御のWebカメラシャッター機能も搭載しているのでスムーズなオンラインミーティングが可能です。

ビデオコントロール
[ビデオコントロール]カメラの設定

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

なお、プライバシーシャッターの切り替えはキーに割り当てられています。

プライバシーキー
プライバシーシャッターの制御キー(LED点灯時はプライバシーシャッター有効)

オンライン会議などで、見られたくないシーンはカメラを瞬時に無効化できます。

Bang & Olufsen クアッドスピーカーと周囲3mをクリアに集音できるマイク

スピーカーは、Bang & Olufsen クアッドスピーカーを搭載。キーボード奥に2基、底面の前面側左右に2基、合計4基のスピーカーが搭載されています。

キーボード奥のスピーカー
キーボード左右のスピーカー

底面側のスピーカー
底面側のスピーカー

底面側のスピーカー(拡大)
底面側のスピーカー(拡大)

Bang & Olufsen クアッドスピーカーは、低音域から高音域まで広い音域を再現しており高音質です。

また、マイクはディスプレイ上部に 2基実装されています。

マイク
マイク

周囲 3mをクリアに集音できるマイクで AIノイズリダクション機能も搭載。一人から複数メンバーのオンライン会議にも対応できます。

なお、ノイズリダクション機能は付属ソフト「HP Audio Control」にバンドルされています。

音声会議ツール
音声会議ツール

会議の形態(一人または複数人)を設定したり、マイクに入力される音声以外のノイズ除去のほかスピーカーから出力される音に対してもノイズ除去が可能です。

コンパクト&スリム&軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

本体のサイズ感は A4サイズ相当です。(奥行きが A4縦より少しだけ大きい)

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 19(最厚部)mm。CDケース 2枚程度のスリムさです。

本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。

本体の重さ
・本体:1,108g
・電源アダプター:210g
・電源コード:107g
・ウォールマウントプラグ:41g

本体は持ち歩きがラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は持ち歩きがラクにできる軽さ

電源アダプターは最大出力が 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのコンパクトサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ(実測)

なお、電源アダプターはウォールマウントプラグを装着することでコンセントに直付けできます。

ウォールマウントプラグでコンセント直付け

 

ディスプレイのチェック

高輝度&広色域ディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは InfoVision製[型番:IVO34D1 X135NV53 R1]。描画される映像は自然な色合いでキレイです。

映像の描画(気球)
画像の表示例(その1)

映像の描画(紅葉)
画像の表示例(その2)

文字の描画
テキストの表示例

アスペクト比(縦横比)が 3:2 であることもポイント。これまでノートパソコンの主流だった 16:9 にくらべ表示領域が縦方向に広いぶん、多くの情報を表示できるメリットがあります。


13.3型フルHD (16:9)ノートPC(左側)との画面比較
(同等のテキストスケーリングで比較)

トーンカーブは RGBともに理想的な45度の直線に近い形状でです。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「624 cd/m2」。仕様の「1000 cd/m2」に対し計測値は少し低めですが、実際に見るとかなりの明るさを感じます。

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.7% 107.9%
Adobe RGB 78.8% 80.0%
DCI-P3 79.3% 79.5%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できそうです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりも幅が狭く、画面周りはスッキリとしています。

 

映り込みが気になる場合もある

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機はタッチ対応の光沢液晶です。照明の位置や描画される映像・色味によっては映り込みが気になるかもしれません。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも映像を確認できます。

 

プライバシースクリーンで のぞき見防止

レビュー機の液晶パネルは「プライバシースクリーン」を内蔵しています。

以下は、プライバシースクリーン有効/無効時の画面の見えかたです。

※左:プライバシースクリーン無効、右:プライバシースクリーン有効

プライバシースクリーン(正面)
正面

プライバシースクリーン(水平斜め45度)
水平方向斜め45度

プライバシースクリーン(垂直斜め45度)
垂直方向斜め45度

プライバシースクリーンを有効にすれば 斜めから のぞき見されることはありません。(プライバシースクリーン の切り替えは[f2]キー)

プライバシースクリーンキー
プライバシースクリーンの制御キー
(LED点灯時はプライバシースクリーン有効)

なお、プライバシースクリーンが効果的なのは水平方向のみです。垂直方向はプライバシースクリーン効果が低い点は留意してください。

ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができる

ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどで画面を共有するときに便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

HP Dragonfly G4 のキーボードはレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm(仕様は 18.7mm)。フルサイズキーボード同等のピッチで窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が指先にあわせて少しへこんでいます。少しツルツルした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークの仕様は 1.3 mm。ノートパソコンの平均的なストローク幅 1.5mm より浅いですが、打鍵感は良好でクセはありません。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

キーを押し込む強さや跳ね返りもちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[f9]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→オフ

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は少しだけ目立ちやすいですが、皮脂汚れは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。

なめらかなスベリで操作しやすいタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしており、なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

サイズも大きく扱いやすいタッチパッドです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークソフトを使用してレビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1365U プロセッサー
メモリ 32GB LPDDR5 (オンボード)
ストレージ 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては電源オプションの電源プランを「HP Optimized (Modern Standby)」に設定し、付属のソフトウェア「HP Power Manager」の[システムの制御]-デバイスモードを「Smart Sense」と「パフォーマンス」2つのモードで実施しています。

電源プラン
電源プラン

デバイスモード
[システムの制御]-デバイスモードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core i7-1360P
10494 pts
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Ryzen 7 7730U
9603 pts
Core i7-1260P
9437 pts
Core i5-1340P
9040 pts
Core i5-1240P
8781 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Ryzen 5 7530U
7502 pts
Core i7-1355U
7330 pts
Core i7-1365U(レビュー機/パフォーマンス)
7191 pts
Core i5-1235U
6907 pts
Core i5-1335U
6419 pts
Core i7-1255U
6047 pts
Core i7-1365U(レビュー機/Smart Sense)
5704 pts
CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1355U
1756 pts
Core i7-1360P
1755 pts
Core i7-1260P
1684 pts
Core i7-1255U
1615 pts
Core i5-1340P
1606 pts
Core i5-1235U
1597 pts
Core i7-1365U(レビュー機/パフォーマンス)
1525 pts
Core i7-1365U(レビュー機/Smart Sense)
1522 pts
Core i5-1335U
1501 pts
Core i5-1240P
1491 pts
Ryzen 7 7730U
1438 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 5 7530U
1408 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i5-1340P
21252
Core i7-1360P
20885
Ryzen 7 7730U
20452
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U
16659
Core i7-1365U(レビュー機/パフォーマンス)
16363
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15632
Core i7-1365U(レビュー機/Smart Sense)
15533
Core i7-1255U
13869
Core i5-1235U
13984
Core i5-1335U
13676

 
レビュー機のスコアは、少しひかえめな印象はあるもののまずまずといえる結果です。

ビジネス向けのモバイルノートとして、一般的な使いかた(オフィスソフト・メール・ネット検索など)はもちろんのこと、負荷の高い写真・動画編集にも十分活用できる性能レベルです。。

なお、デバイスモードを「パフォーマンス」にすることで処理性能が向上していますが、CPU のパフォーマンスは消費電力や静音性にも影響します。オフィスソフトやメールなど通常は「Smart Sense」で使用し、負荷の高い作業では「パフォーマンス」にモードを切り替える使いかたが良いでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U内蔵)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1962
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
1837
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス)
1778
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1720
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1648
インテル Iris Xe(レビュー機/Smart Sense)
1512
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
1512
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
1484
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1364
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
1331
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1270
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1242
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189

 

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
10575
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
9943
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
9587
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス)
9220
インテル Iris Xe(レビュー機/Smart Sense)
8910
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
8430
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
7961
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
7196
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6147
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス)
5554
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5428
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5392
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5273
インテル Iris Xe(レビュー機/Smart Sense)
5025
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4962
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4123
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4120
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4108
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3714
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3613

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4257
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス)
4091
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3855
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3781
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3665
インテル Iris Xe(レビュー機/Smart Sense)
3497
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3026
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2657

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
レビュー機のスコアは優秀です。

軽めのグラフィックス処理ではパフォーマンスを抑えつつ、高度なグラフィックス処理になるほどパフォーマンスが最大化されています。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)はもちろんのこと、複数のアプリを動かしながらオンライン会議を行う際も映像がカクつくことなく快適に使うことができるでしょう。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機のメモリは 32GB のクアッドチャネル構成です。大容量のクアッドチャネル構成が優秀なグラフィックス・パフォーマンスにつながっているようです。

メモリ構成
レビュー機のメモリ構成

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは PCI Express 4.0 の NVMe SSD(容量 512GB)を搭載しています。

ストレージ情報
レビュー機のストレージ情報(対応転送モード:PCIe 4.0 x4 がポイント)

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
データ転送速度

※デバイスモードを「Smart Sense」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・dynabook GZ/HW (2023年5月モデル)

・LIFEBOOK WU-X/H1 (2023年1月モデル)

・ThinkPad X13 Gen 4

・HP 245 G10

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック HP Dragonfly
(レビュー機)
dynabook GZ LIFEBOOK WU-X ThinkPad X13 HP 245
CPU インテル Core i7-1365U インテル Core i7-1360P インテル Core i7-1355U インテル Core i5-1335U AMD Ryzen 7 7730U
メモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Dragonfly G4(Smart Sense)
8875
Dragonfly G4(パフォーマンス)
8945
dynabook GZ
8829
LIFEBOOK WU-X
9994
ThinkPad X13
9635
HP 245
9490
目標値
4100
Productivity
Dragonfly G4(Smart Sense)
6302
Dragonfly G4(パフォーマンス)
6608
dynabook GZ
7433
LIFEBOOK WU-X
7364
ThinkPad X13
6914
HP 245
9625
目標値
4500
Digital Contents Creation
Dragonfly G4(Smart Sense)
5721
Dragonfly G4(パフォーマンス)
5865
dynabook GZ
6127
LIFEBOOK WU-X
5849
ThinkPad X13
5660
HP 245
5668
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは良好です。

性能バランスにもすぐれており、ビジネスシーンやクリエイティブ作業など さまざまなシーンで快適に使うことができるでしょう。

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バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※デバイスモードを「Smart Sense」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 4時間 31分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
35分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 3分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 2分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、5時間足らずのバッテリー駆動は物足りなさを感じます。

ただ、レビュー機の液晶パネルは高輝度です(仕様では 1000cd/m2)。高輝度液晶パネルはバッテリー消費量がそれなりに多いため、バッテリー駆動で使用するときは画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたが良いでしょう。

また、急速充電に対応している点は好印象です。バッテリー残量が少ないときでも短時間で充電できれば、よりアクティブに使うことができるからです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・dynabook GZ/HW (2023年5月モデル)

・LIFEBOOK WU-X/H1 (2023年1月モデル)

・ThinkPad X13 Gen 4

・HP 245 G10

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Dragonfly G4(Smart Sense)
49秒9
Dragonfly G4(パフォーマンス)
48秒5
dynabook GZ
37秒2
LIFEBOOK WU-X
51秒4
ThinkPad X13
45秒0
HP 245
54秒6
Photoshop Lightroom
Dragonfly G4(Smart Sense)
24秒3
Dragonfly G4(パフォーマンス)
24秒5
dynabook GZ
16秒5
LIFEBOOK WU-X
19秒0
ThinkPad X13
19秒7
HP 245
33秒2
Lightroom Classic
Dragonfly G4(Smart Sense)
28秒7
Dragonfly G4(パフォーマンス)
26秒3
dynabook GZ
20秒1
LIFEBOOK WU-X
27秒1
ThinkPad X13
24秒9
HP 245
33秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Dragonfly G4(Smart Sense)
2分25秒1
Dragonfly G4(パフォーマンス)
2分6秒0
dynabook GZ
1分55秒5
LIFEBOOK WU-X
3分0秒0
ThinkPad X13
1分46秒0
HP 245
2分1秒6

 

実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も良好です。

写真・動画編集などクリエイティブ作業にも十分なパフォーマンスで活用できる処理性能を備えています。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

デバイスモード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
Smart Sense 33.5db 35.8db
(35db台)
37.4db
(36~37db)
パフォーマンス 33.6db 40.6db
(38~40db)
42.4db
(40~42db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

アイドル状態では静かですが、高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなります。

デバイスモードが「Smart Sense」のときはうるさく感じることはありませんが、「パフォーマンス」モードの場合は少し耳ざわりに感じるかもしれません。

なお、負荷低減後に排気音がアイドル時の状態に戻るまでの時間は 1~2分くらいです。

※アイドル時の状態に戻る時間は使用環境などの状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分間放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

負荷状態にかかわらずキーボード奥の表面温度が高めです。

ただ、パームレストの表面温度は本体内部の熱の影響が多少あるものの負荷状況にかかわらず大きな変動はないため、高負荷な状態でタイピングしていても不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

HP Dragonfly G4 は Bang & Olufsen クアッドスピーカーを搭載しサウンドユーティリティソフトとして「HP Audio Cotrol」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフト

HP Audio Cotrol の音声再生ツールでは、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットでお好みの音質にチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※選択されたプリセット「自動」、イコライザーのプリセット「HP最適化」で試聴

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域を再現し高音質

・音の広がりもある

・音量を最大にしても音割れしにくい

・音声は明瞭に聞き取れる

■ヘッドホン

・スピーカーと同様に高音質

・周囲の音が遮断されるぶん音がクリアに聞こえる

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 24.4秒 41.2秒 10.2秒
2回目 24.4秒 41.9秒 10.5秒
3回目 24.6秒 42.4秒 10.6秒
4回目 24.3秒 42.4秒 10.4秒
5回目 24.0秒 41.3秒 10.6秒
平均 24.3秒 41.8秒 10.5秒

シャットダウンは体感的にも早いです。

起動と再起動は(筆者の経験上)平均的な時間より多少かかります。(筆者の目安は、起動:10~15秒程度、再起動:30秒前後)

ただ、いずれも平均的な時間よりも少し時間がかかる程度なので処理待ちのストレスを感じることはないと思います。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。

 

セキュリティ機能

HP Dragonfly G4 は、顔認証/指紋認証やプライバシーシャッターのほか、ハードウェア・ソフトウェア両面からデバイスを保護する高度なセキュリティ機能が搭載されています。

セキュリティ機能のほとんどがバックグラウンドで動作しているので、ユーザーはセキュリティを意識することなくビジネスに集中できます。

以下で、セキュリティ機能の一部をかんたんに解説します。

HP Auto Lock and Awake

離席時のロック/スリープや着席時のスリープ解除/ロック解除を自動的に行える機能です。

HP Auto Lock and Awake width=
HP Auto Lock and Awake

プライバシーシャッターでカメラを閉じているときでも使えます。

なお、Windows Hello による顔認証機能と連携しカメラを有効にしていれば着席時に自動的にスリープ解除とロック解除ができます。

HP Sure Start

HP独自開発のチップ「HP Endpoint Security Controller」により、BIOS の状態をチェックする機能です。

マルウェアなどの攻撃によって不正な状態になったとしても、正常な状態に自動的に回復してくれます。

HP Sure Run

HP Endpoint Security Controller が OS の重要機能や設定を正常な状態に維持する機能です。

マルウェアなどの攻撃によって正常な状態が無効化されたとしても、自動的に再起動し安全な状態に回復してくれます。

なお、HP Dragonfly G4 では「NIST SP 800-193」に完全準拠しています。

Check

「NIST SP 800-193」は、NIST(米国立標準技術研究所と呼ばれる政府機関)が策定した PC やワークステーションのサイバーセキュリティに関するガイドラインです。セキュリティ攻撃に対してデバイス単体で「予防」「検知」「復旧」を可能にすることが求められています。

HP Sure Recover

OS がウイルスに感染して起動できなくなったときでも正常な状態に自動リカバリーする機能です。PC稼働に必要なイメージデータをネットワークから自動的にダウンロードして正常な状態にリカバリーします。

HP Wolf Security

「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

HP Wolf Security
HP Wolf Security

Sure Click

不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

Sure Click
Sure Click

ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。

 

同梱品

HP Dragonfly G4 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式
同梱品
・HP Dragonfly G4 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、HP Dragonfly G4 のレビュー記事をお届けしました。

HP Dragonfly G4 は、アクティブに使える軽量な筐体にビジネスシーンで快適に使えるパフォーマンスと実用性を搭載しています。その仕上がりの良さはフラッグシップノートらしくワンランク上。実際、サクサク動く処理性能や使用感も満足できる内容でした。

高度なセキュリティやノイズキャンセリング、離着席時の自動ロック/ロック解除など、ビジネスに必要な機能が搭載されていることも好印象。使う場所を選ばずビジネスからプライベートまでハイブリッドスタイルにマッチする完成度の高いデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 快適に使える処理性能
  • スタイリッシュデザイン&軽くて頑丈なボディ
  • キーボードはフルサイズでタイピングしやすい
  • アスペクト比 3:2 の広色域液晶ディスプレイ
  • 高度なセキュリティにくわえビジネスに必要な機能が充実

気をつけておきたい点

  • USB Type-A には開閉カバーが付いているためコネクタを装着しにくい

 

ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

真正面

HP Dragonfly G4
税込 21万円台から

※HP Dragonfly G4 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入可能です。

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Check

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