日本HP が販売する HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、インテル Core Ultra (シリーズ 3) プロセッサーを搭載したビジネス向け 14型モバイルノートです。
兄弟機種 HP EliteBook X G2a 14 AI PC (AMD Ryzen AI 400 搭載モデル) と同等の筐体を採用した、いわばインテル Core Ultra (シリーズ 3) 搭載モデルです。
内蔵 NPU は、AMD 搭載モデルと同じく最大 50TOPS の処理性能を備えています。この性能を活かし、生成AIアプリのローカル実行にくわえて、書類の文字認識や音声の書き起こし、要点抽出、文書の自動分類といった業務で利用される処理でも安定した動作が期待できます。
筐体は剛性と軽量性を両立するマグネシウムを採用。持ち運びを前提としたモデルとして、AMD Ryzen AI 400 搭載モデル同様、耐久性・携帯性・処理性能のバランスを重視した構成に仕上がっています。
■HP EliteBook X G2i 14 AI PC の特徴
- インテル Core Ultra (シリーズ 3) プロセッサーを搭載
- CNC加工されたマグネシウムボディを採用(剛性と軽量性にすぐれ、MIL-STD 810H の19項目をクリア)
- 14インチサイズでも軽量・スリム・コンパクト
- 高輝度・広色域・非光沢ディスプレイ(WUXGA液晶または 3K OLEDディスプレイ)
- タイピングしやすいキーボード
- 5MP AI Webカメラ (HP Auto Frame) 、IRカメラ (Windows Hello対応) を搭載(プライバシーシャッター付き)
- Poly Camera Pro による AIベースのオンラインコミュニケーションが可能
- Poly Studio クアッドスピーカー搭載
- 指紋認証センサーと顔認証カメラを標準搭載
- 長時間駆動&急速充電できるバッテリー
- 法人向けMVNOサービス「HP eSIM Connect」対応モデルも選択可能
本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2026年7月18日時点の内容です。
スペック構成
HP EliteBook X G2i 14 AI PC のおもなスペック構成は以下のとおり。
| 本体カラー | アトモスフィアブルー |
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 325 ■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 356H ■インテル Core Ultra X7 プロセッサー 358H |
| メモリ | オンボード32GB LPDDR5X |
| ストレージ | ■512GB SSD (PCIe NVMe) ■1TB SSD (PCIe NVMe) |
| ディスプレイ | ■14インチワイド (16:10) WUXGA 液晶ディスプレイ (非光沢、1920×1200ドット、300cd/m2、UWVA)、OLED ■14インチワイド (16:10) 3K 液晶ディスプレイ (非光沢、2880×1800ドット、500cd/m2、UWVA)、OLED ■14インチワイド (16:10) WUXGA 液晶ディスプレイ (非光沢、1920×1200ドット、800cd/m2、UWVA)、LEDバックライト、ambient light sensor 搭載、HP Sure View 6(内蔵プライバシースクリーン機能)搭載 |
| グラフィックス | ■インテル グラフィックス (Core Ultra 5 / Core Ultra 7 内蔵) ■インテル Arc B390 GPU (Core Ultra X7 内蔵) |
| 無線LAN/ Bluetooth | インテル Wi-Fi 7 BE211 a/b/g/n/ac/ax /be (アンテナ数:送信2、受信2) (Wi-Fi準拠) + Bluetooth 6.0 |
| WWAN | ■なし ■HP R15 5G Solution |
| カメラ | 5MP AI Webカメラ (HP Auto Frame) 、IRカメラ (Windows Hello対応) 、プライバシーシャッター付き |
| 指紋センサー | 電源ボタンに内蔵(Windows Hello対応) |
| バッテリー駆動時間 | Mobilemark25:約20時間45分 JEITA測定法Ver3.0:10 時間49分(動画再生時) / 21時間17分(アイドル時) |
| 本体サイズ(W×D×H) | 約 312.7×217.0×17.15 mm (最厚部、突起部含まず) |
| 本体質量 | 約999g~ (最小質量、構成により異なります) |
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

HP EliteBook X G2i 14 AI PC
税込 37万円台から
※HP EliteBook X G2i 14 AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
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外観チェック
洗練されたスタイリッシュなデザイン
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルと同等の筐体を採用しており、一般的なビジネス向けPC とは一線を画す、洗練されたスタイリッシュなデザインです。


本体カラーは「アトモスフィアブルー」。青みを帯びたメタリック仕上げで、光の当たり方によって濃淡が変化するブルートーンです。


筐体の素材は CNC加工されたマグネシウム。剛性と軽量性を兼ね備え、米国防総省が定めるMIL規格「MIL-STD 810H」の19項目をクリアしています。

手触り感はサラサラしており質感は良好です。指紋や皮脂の跡はやや目立ちやすいものの、汚れは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。

天面の hpスラッシュロゴと背面の ELITEBOOK ブランドロゴがアクセント
なお、筐体の素材として、主要部品の60%に、リサイクルされた銅、アルミニウム、プラスチックなどが使われています。環境への配慮が感じられる一方で、表面の質感やエッジの処理は非常に丁寧で、スタイリッシュな印象は損なわれていません。ビジネス用途にふさわしい信頼性と環境意識を両立したデザインに仕上がっています。
本体はスリムでバッグへの出し入れもスムーズにできます。



本体はスリム
底面カバーは継ぎ目のないユニボディ構造です。シンプルな外観ながら剛性にすぐれ、持ち上げた際のたわみもなく、持ち運びや外出先での使用でも安心感があります。


ゴム足は、前面側と背面側に、左右にまたがる形で配置されており、設置時の安定感はしっかりしています。
排気口はヒンジのあいだに配置されています。背面側のゴム足は、排気された温かい空気の再吸気を防ぐ役割も担っています。

排気口(ヒンジのあいだ)
これにより本体内部の冷却が効果的に行われ、長時間使用でも安定した動作が期待できます。

吸気口(底面カバー側)と排気口
必要十分なインターフェース
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、スリムな 14型ノートながら、Thunderbolt 4 や USB Type-A、HDMI など主要インターフェースを必要十分備えています。

右側面
①Nano SIM カードリーダー (eSIMモデルのみ)
②USB Type-C 10Gbps signaling rate (USB Power Delivery, DisplayPort 1.4)
③USB Type-A 5Gbps signaling rate (Powered)
④ナノセキュリティロック ケーブル用スロット (約2.5×6mm)

左側面
⑤HDMI 2.1
⑥Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps signaling rate(USB Power Delivery, DisplayPort 2.1)×2
⑦コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
AMD Ryzen AI 400 搭載モデルとの違いは、右側面 USB Type-C(②)の仕様のみ。AMD Ryzen AI 400 搭載モデルの USB Type-C は DisplayPort 2.1 に対応しています。
以下は、レビュー機に搭載されている Thunderbolt 4 や USB Type-C ポートの映像出力/PD充電器対応の検証結果です。
■USB Type-C 対応表(3ポート共通:当サイトの検証結果)
| 映像出力 | 〇(4K出力可能) |
|---|---|
| PD充電器(30W) | 〇 |
| PD充電器(45W) | 〇 |
| PD充電器(65W) | 〇 |
なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルの電源アダプターは最大 100W 出力のため、上記の PD充電器による検証結果は、すべて低速での充電のみ可能でした。
また、HDMI 出力端子は 4K に対応しており、外部ディスプレイへの高解像度出力が可能です。
電源ボタンはキーボード右上に実装
電源ボタンはキーボード右上に実装されています。

電源ボタンは LED内蔵
キーの一部として配置されているため、使用中に間違って電源ボタンを押してしまうことを懸念するユーザーも多いと思います。しかしながら、電源ボタンを押したときは「カチッ」という感覚で、通常のキーを押すときよりもわずかに重いため、押し間違えることはないと思います。
ちなみに、使用中に間違って電源ボタンを押しても、既定の設定では短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1~2秒程度の押下でスリープへ移行し、5秒ほど長押しすると強制的に電源オフされます。
顔認証カメラと指紋センサーを標準搭載
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、顔認証カメラと指紋センサーを標準で搭載しています。

顔認証でサインイン

指紋認証でサインイン(指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵)
顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。
また、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで周囲を映したくない場面でもスムーズに操作できます(切替スイッチはカメラの上側)。
なお、プライバシーシャッターでカメラを閉じていると顔認証機能は使えませんが、指紋認証でサインインすることができます。
状況に応じて顔認証と指紋認証を使い分けられるため、セキュリティを確保しつつ、スムーズにサインインが行えます。
存在検知機能を搭載
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、存在検知機能(プレゼンスセンシング)を搭載しています。

存在検知の設定

存在検知の詳細設定画面
プレゼンスセンシングは、離着席時にパソコン画面を自動でロック/解除できる機能です、顔認証情報を登録しておけば着席時に自動で顔認証機能が起動しそのままサインインできます。
日々の業務を通して、利便性の高さを体感でき、プライバシーやセキュリティの強化にも役立ちます。
5MPカメラと AIベースのオンラインコミュニケーション
HP EliteBook X G2i 14 AI は 5MP の高精細カメラにくわえ、AIによるカメラ機能拡張アプリ Poly Camera Pro がインストールされています。

Poly Camera Pro
(付属ソフトウェア「HP」から実行できる)
Poly Camera Pro には、フレーミング機能や背景の明るさを調整できる機能、背景ぼかし/画像埋め込み機能などオンラインコミュニケーションをアシストしてくれる便利な機能が組み込まれています。Windows スタジオ エフェクトの機能が強化されており、とくに自動フレーミングの反応がすこぶる優秀です。
なお、Poly Camera Pro 実行時は、NPU 使用率が上昇することから、本アプリでは AI を利用した処理が動作していることが確認できます。

Poly Camera Pro 実行時の NPU 使用率
また、マイクはディスプレイの上面に実装されており 周囲 360度の集音が可能です。一人での使用はもちろん、複数人でのオンライン会議にも対応できます。

マイクの実装位置
Poly Studio クアッドスピーカーを搭載
スピーカーは Poly Studio クアッドスピーカーを搭載。スピーカーはキーボード左右に2基、底面部前面側左右に2基、計4基実装されています

キーボード左右に2基

底面部 前面側左右に2基

底面部スピーカーを拡大(ゴム足に Poly Studio ロゴが刻印)
スピーカーから出力されるサウンドは、低音域から高音域まで広い音域が再現され、とても高音質です。オンライン会議や動画視聴でも音の輪郭がはっきりしている点も特徴のひとつです。
本体は コンパクト&スリム&軽量
本体の大きさのイメージは以下のとおり。本体のサイズ感をイメージしやすいように、A4コピー用紙と B5版ノートを本体の上に載せています。

レビュー機の本体サイズ感
フットプリントはA4用紙より一回り大きいくらいです。コンパクトでバッグにも収まりやすく、モバイル用途でも扱いやすいサイズ感です。
レビュー機の本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 約19.5mm(最厚部)。上記写真のとおり、CDケース 2枚ほどの薄さで、14型ノートとしては かなりスリムです。
なお、本体の仕様上のサイズは、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルと同じです。
[約 312.7(W)×217.0(D)×17.15(H) mm (最厚部、突起部含まず)]
また、本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおりです。

・本体:1,092g
・電源アダプター:102g
・USB Type-C コード:56g
本体は 14型としては超軽量です。これだけ軽ければ通勤や外出先での使用はもちろんのこと、日常的な持ち歩きにも対応可能です。

電源アダプターは最大出力 65W と十分な性能を備えながら、サイズは非常にコンパクトです。

軽量・小型にくわえ折りたたみプラグを採用しているため、持ち歩きの際も収納しやすく、かさばりません。

なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルの電源アダプターの最大出力は 100W のため、そのサイズは本機の電源アダプターの 2倍程度の大きさです。

AMD Ryzen AI 400 搭載モデルの電源アダプターのサイズイメージ
ディスプレイのチェック
高輝度&広色域ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは SAMSUNG製の液晶パネル[型番:SDC4224]。
描画される映像は、色合いが自然で、彩度も良好です。描画イメージは以下のとおり。

画像の表示例(その1)

画像の表示例(その2)

テキストの表示例

テキスト表示を拡大
トーンカーブは以下のとおり。

トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「291 nit」。実用的にも十分な明るさで、屋外のように周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくく感じることはほとんどないでしょう。
色域の計測結果は以下のとおり。

色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
| 規格 | カバー率 | 比 |
|---|---|---|
| sRGB | 100.0% | 153.2% |
| Adobe RGB | 94.1% | 113.6% |
| DCI-P3 | 100.0% | 112.9% |
広色域で色再現性にもすぐれています。写真・動画編集やプレゼン資料の作成など、色の正確さが求められる作業にも対応できます。
なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルのディスプレイは OLED パネルが採用されています。OLED ディスプレイは、コントラスト比が高く、黒をより黒く表現できるため映像全体を鮮明に描画できるメリットがありますが、本機の液晶パネルも色合いが自然で、彩度も良好です。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。

上部ベゼルはカメラユニットが組み込まれているため多少の厚みがあります。一方で、左右のベゼルは鉛筆の太さより狭く、画面周りはすっきりとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。


レビュー機は非光沢液晶のため、映り込みは上記写真のとおり かなり低減されています。黒系の映像でも、映り込みが気になることはないでしょう。
広い視野角
視野角をチェックします。

正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも描画されている映像をはっきり確認できます。
天面は ほぼフラットまで開くことができる
天面はほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどでの画面共有に便利です。
なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルのディスプレイもほぼフラットまで開くことができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
HP EliteBook X G2i 14 AI PC のキーボードは、標準的なキー配列を採用しています。

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様も 19 mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。

キートップの形状は中央がわずかにへこんでいます。表面は少しツルツルとした感触で、指先のタッチ感は良好です。

キーストロークの仕様は 約1.3mm。数値以上にほどよい深さを感じます。
キーを押し込みや跳ね返りもちょうど良い感じで、しっかりとした打鍵感を得られます。

タイプ音は「タクタク」という音で静音性も良好。長時間の入力でも疲れにくく、快適にタイピングできるキーボードです。
※AMD Ryzen AI 400 搭載モデルのキーボードも同じ配置、同じタイプ感です。
Copilotキー搭載
キーボードには「Copilotキー」が搭載されており、キーを押すだけで Microsoft の AI アシスタント「Copilot」をすばやく起動できます。

矢印の指すところが Copilotキー
Copilot はユーザーの質問に対して適切な回答を返すほか、資料作成やメール対応、情報収集などの業務を支援。作業時間の短縮や生産性の向上につながる便利な機能です。

Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
なお、Copilot はクラウドベースの AI アシスタントですが、本機のプロセッサーの内蔵 NPUは、最大 50TOPS の処理性能を備えており、生成AIアプリのローカル実行も可能です。
※インテル Core Ultra 5 プロセッサー 325 の内蔵 NPU は 47TOPS。
キーボードバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボード・バックライトの明るさは 2段階で切り替え可能です。
[F10]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→オフ
質感のよいパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で、上質感ある仕上がりです。

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
なめらかなスベリのタッチパッド
タッチパッドはツルツルとした感触で、スベリもなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
大きめのサイズで扱いやすさも良好です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
| CPU | インテル Core Ultra X7 プロセッサー 358H |
|---|---|
| メモリ | オンボード32GB LPDDR5X |
| ストレージ | 1TB SSD (PCIe NVMe) |
| グラフィックス | インテル Arc B390 GPU |
なお、レビュー機のメモリ速度は「9600 MT/s」と非常に高速です。

レビュー機のメモリ速度
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
| 評価項目 | 使用するベンチマーク |
|---|---|
| CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
| グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
| ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
| ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
| ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
| 総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
| バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」(初期設定)と「パフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

パフォーマンスコントロール
各モードの説明は以下のとおり。
| モード | 説明 |
|---|---|
| Smart Sense | アプリ/パソコンの位置/バッテリーの状態に基づいてパフォーマンス/ファン速度/温度を最適化する。 |
| パフォーマンス | CPU使用率が非常に高いソフトウェアを使用している場合、ファンの速度を上げてデバイスを冷却する。 |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
・AMD Ryzen AI 7 450 プロセッサー
・AMD Ryzen AI 5 435 プロセッサー
・AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー
・AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 250 プロセッサー
・AMD Ryzen 5 230 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
| CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
|---|---|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/パフォーマンス) |
18615 pts
|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/Smart sense) |
18427 pts
|
| Core Ultra 7 255H |
16564 pts
|
| Ryzen AI 7 450 |
15353 pts
|
| Ryzen AI 7 350 |
13174 pts
|
| Ryzen 7 250 |
12323 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
12259 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
12190 pts
|
| Ryzen AI 5 340 |
12186 pts
|
| Ryzen AI 5 435 |
11583 pts
|
| Ryzen 5 230 |
11553 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
9973 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
9873 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
9788 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
8648 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
7885 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
6508 pts
|
| CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
|---|---|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/パフォーマンス) |
2031 pts
|
| Core Ultra 7 255H |
1998 pts
|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/Smart sense) |
1985 pts
|
| Ryzen AI 7 450 |
1980 pts
|
| Ryzen AI 7 350 |
1938 pts
|
| Ryzen AI 5 340 |
1896 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
1873 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
1827 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
1740 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
1735 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
1713 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
1691 pts
|
| Ryzen AI 5 435 |
1672 pts
|
| Ryzen 7 250 |
1670 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
1665 pts
|
| Ryzen 5 230 |
1664 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
1564 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
|---|---|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/パフォーマンス) |
37187
|
| Core Ultra X7 358H (レビュー機/Smart sense) |
36465
|
| Core Ultra 7 255H |
33215
|
| Ryzen AI 7 450 |
27837
|
| Ryzen 7 8840U |
25969
|
| Core Ultra 7 155H |
25646
|
| Ryzen 7 250 |
25295
|
| Ryzen AI 7 350 |
24160
|
| Ryzen 5 230 |
22955
|
| Core Ultra 5 125H |
21632
|
| Ryzen AI 5 340 |
21627
|
| Core Ultra 7 258V |
20691
|
| Core Ultra 7 255U |
20364
|
| Ryzen AI 5 435 |
20115
|
| Core Ultra 5 228V |
20106
|
| Core Ultra 7 155U |
18521
|
| Core Ultra 5 225U |
18144
|
| Core Ultra 5 125U |
15296
|
レビュー機の CPU ベンチマーク結果は、比較対象とのスコア差がはっきりと表れ、その性能の高さが分かります。
ビジネスシーンでは、Excel で数十万行規模のデータを扱う集計処理、Power BI でのデータモデル構築など、CPU に負荷がかかる作業が少なくありません。レビュー機のスペックを搭載していれば、これらの高負荷処理も余裕をもって安定したパフォーマンスが期待できます。
なお、本機の CPU には、Core Ultra 5 325 や Core Ultra 7 356H を搭載することも可能です。ある程度の高負荷作業であれば、これらの CPU でも十分なパフォーマンスで使えます。
CPU の選択は、高負荷な処理を中心とした作業なら Core Ultra X7 358H、ときどき高負荷な作業を行うなら Core Ultra 5 325 や Core Ultra 7 356H といった切り分けで検討するとよいでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Arc 140T グラフィックス(Core Ultra 7 255H内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 255U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 225U内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)
・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 450内蔵)
・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 435内蔵)
・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)
・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 250内蔵)
・AMD Radeon 760M グラフィックス(Ryzen 5 230内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U内蔵)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
| 3DMark Time Spy | |
|---|---|
| インテル Arc B390 (レビュー機/パフォーマンス) |
7754
|
| インテル Arc B390 (レビュー機/Smart sense) |
7699
|
| インテル Arc 140T (Core Ultra 7 255H) |
4236
|
| インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V) |
4192
|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
3882
|
| インテル Arc (Core Ultra 7 155H) |
3558
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450) |
3261
|
| インテル Arc (Core Ultra 5 125H) |
3119
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
3011
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 8840U) |
2790
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
2761
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
2350
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230) |
2242
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
2072
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
2049
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
1960
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 435) |
1723
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
1534
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
| 暁月のフィナーレ | |
|---|---|
| インテル Arc B390 (レビュー機/パフォーマンス) |
16970
|
| インテル Arc B390 (レビュー機/Smart sense) |
14353
|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
11066
|
| インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V) |
10921
|
| インテル Arc 140T (Core Ultra 7 255H) |
10343
|
| インテル Arc (Core Ultra 7 155H) |
8277
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450) |
7965
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
7365
|
| インテル Arc (Core Ultra 5 125H) |
7216
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 435) |
6330
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
6193
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 8840U) |
6193
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
6040
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230) |
6028
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
5289
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
5034
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
4648
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
4505
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
| ファイナルファンタジーXV | |
|---|---|
| インテル Arc B390 (レビュー機/パフォーマンス) |
14132
|
| インテル Arc B390 (レビュー機/Smart sense) |
10025
|
| インテル Arc 140T (Core Ultra 7 255H) |
8211
|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
8177
|
| インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V) |
7661
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450) |
7043
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
6866
|
| インテル Arc (Core Ultra 7 155H) |
5728
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230) |
5719
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 8840U) |
5665
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
5503
|
| インテル Arc (Core Ultra 5 125H) |
5176
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
4868
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 435) |
4699
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
4562
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
3826
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
3813
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
3282
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のスコアは、ほかを圧倒しています。
非常に高いグラフィックス性能が備わっており、ビジネスシーンにおける Power BI の可視化レンダリング、PowerPoint のアニメーション描画、CAD 図面のレンダリングや回転・ズームなど、GPU に負荷がかかる作業でも安定したパフォーマンスでこなせます。
さらに、本機は、32GB の大容量メモリを搭載しているため、ローカル AI 処理でも快適な動作が期待できます。
ストレージ性能
レビュー機に搭載されるストレージは、1TB M.2 SSD (PCIe NVMe) です。
ストレージ情報は以下のとおり。

ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」での計測結果も同等です。
計測結果は良好で、高速なデータアクセスを実現しています。ファイルの読み書きやアプリの起動でも待ち時間が少なく、快適に利用できます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP OmniBook X Flip 14-kb (インテル)
・HP EliteBook X G1i 14 AI PC (本機の前モデル)
・HP OmniBook X Flip 14-kc (AMD)
・HP EliteBook X G2a 14 AI PC (AMD:本機の兄弟機種)
・HP OmniBook 7 Aero 13-bg
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定で計測したスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
| スペック | EliteBook X G2i 14 AI (レビュー機) |
OmniBook X Flip 14 (Intel) | EliteBook X G1i 14 (前モデル) | OmniBook X Flip 14 (AMD) | EliteBook X G2a 14 AI (AMD) (兄弟機種) |
OmniBook 7 Aero 13 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra X7 358H | Intel Core Ultra 7 356H | Intel Core Ultra 7 258V | AMD Ryzen AI 7 450 | AMD Ryzen AI 5 435 | AMD Ryzen AI 7 350 |
| メモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ |
| ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD | 512GB SSD | 1TB SSD | 512GB SSD | 1TB SSD |
| グラフィックス | Intel Arc B390 GPU | Intel Graphics | Intel Arc Graphics 140V | AMD Radeon 860M Graphics | AMD Radeon 840M Graphics | AMD Radeon 860M Graphics |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
| Essentials | |
|---|---|
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
9719
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
10134
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
9928
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
9383
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
9467
|
| EliteBook X G2a 14 AI (AMD) |
8032
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
9590
|
| 目標値 |
4100
|
| Productivity | |
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
15396
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
19081
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
19624
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
10423
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
18462
|
| EliteBook X G2a 14 AI (AMD) |
12144
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
13217
|
| 目標値 |
4500
|
| Digital Contents Creation | |
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
13047
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
13437
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
9961
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
10018
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
9136
|
| EliteBook X G2a 14 AI (AMD) |
7457
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
9070
|
| 目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは、非常に優秀な結果を得られました。性能バランスも高い水準で、比較対象機を圧倒しています。
大規模な Excelデータ・マクロの処理、CAD 図面の閲覧(回転・ズーム・レンダリング)、3Dレンダリングや写真・動画編集のような設計・デザイン業務など、ビジネスにおけるさまざまな高負荷作業にも安定したパフォーマンスが期待できます。
関連記事
※HP OmniBook X Flip 14-kb (インテル) のレビュー記事は近日公開。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して実施。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の計測結果は以下のとおり。
| バッテリー駆動時間 | 14時間 22分 |
| バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
33分 |
| バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
60分 |
| バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
1時間 56分 |
バッテリー駆動時間の検証結果は、スペック上の「10時間49分(JEITA Ver3.0、動画再生時)」に対し、スペック値を約3.5時間上回っています。レビュー機は、非常に高い性能を備えながら、バッテリー駆動時間の検証は優秀な結果を得られました。
検証ではバッテリーを多く消費する条件で行っているため、ディスプレイの輝度調整や省電力設定などを活用すれば、スペックに近い駆動時間が期待できます。
また、バッテリー充電時間の検証結果も優秀です。検証ではパソコンを起動した状態で計測していますが、電源オフやスリープ状態であれば、さらに短時間での充電が可能です。
なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルと比較すると、バッテリー駆動時間の検証結果は、本機が2時間ほど長く駆動でき、充電時間は同等な結果でした。
実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・HP OmniBook X Flip 14-kb (インテル)
・HP EliteBook X G1i 14 AI PC (本機の前モデル)
・HP OmniBook X Flip 14-kc (AMD)
・HP EliteBook X G2a 14 AI PC (AMD:本機の兄弟機種)
・HP OmniBook 7 Aero 13-bg
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Lightroom
Adobe Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| Lightroom | |
|---|---|
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
19秒2
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
19秒0
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
21秒4
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
19秒7
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
14秒9
|
| EliteBook X G2a 14 AI |
17秒7
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
14秒0
|
| Lightroom Classic | |
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
17秒7
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
17秒6
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
20秒2
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
19秒7
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
12秒5
|
| EliteBook X G2a 14 AI |
17秒7
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
13秒3
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| PowerDirector | |
|---|---|
| EliteBook X G2i 14 AI (Smart sense) |
50秒8
|
| EliteBook X G2i 14 AI (パフォーマンス) |
49秒9
|
| OmniBook X Flip 14 (Intel) |
51秒4
|
| EliteBook X G1i 14 (前モデル) |
1分11秒0
|
| OmniBook X Flip 14 (AMD) |
49秒1
|
| EliteBook X G2a 14 AI |
1分5秒3
|
| OmniBook 7 Aero 13 |
57秒2
|
実際のソフトウェアを用いたクリエイティブ性能の評価も優秀です。
ビジネス用途にくわえ、3Dレンダリングや写真・動画編集といったクリエイティブ作業でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
| 電源モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
|---|---|---|---|
| ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
| Smart sense | 33.3db | 36.0db (35~36db) |
36.4db (35~36db) |
| パフォーマンス | 33.3db | 46.9db (45~46db) |
46.9db (46db台) |
■騒音の目安
| 騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
|---|---|
| 60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
| 50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
| 40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
| 30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
| 20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音です。静かな環境でも気になりません。
高負荷時には「サーッ」という排気音が大きくなります。Smart sense モードのときは、気になるほどではありませんが、パフォーマンスモードでは、うるさく感じる場合があります。
ただ、負荷が下がればファン回転数も徐々に落ち着き、1分ほどでアイドル時の無音状態に戻ります。業務中に常時高負荷が続くケースは少ないため、駆動音が作業の妨げになることはほとんどないでしょう。
なお、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルの駆動音についても、アイドル時/高負荷時ともに同等の結果でした。
※駆動音は使用環境やパソコンの状態により変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分間放置

■Youtube 動画 30分間視聴後

■10分間動画エンコード実行後

キーボードの左側から中央にかけて表面温度がやや高めですが、少し温かさを感じる程度でタイピングへの支障はありません。動画エンコード中に、左側の温度が大きく上昇したのは、おそらく電源アダプターを接続していたため。パフォーマンスを高めるため電源アダプターからの電力供給を増加させたためと考えられます。
また、パームレストの表面温度は内部の影響をわずかに受けるものの、負荷状況にかかわらず安定しており、高負荷時でも快適に入力作業を続けられます。
サウンド チェック
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、Poly Studio でチューニングされたクアッドスピーカーを搭載しています。
また、オーディオ機能は付属のソフトウェア「HP」に組み込まれています。

HPのオーディオ機能
オーディオ機能では、プリセットによる音質設定のほか、イコライザーでお好みの音質にチューニングすることもできます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「音楽」で試聴
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質
・音声もはっきり明瞭に聴き取れる
・音量を最大にしても音割れしにくい(コンテンツによる)
・底面側のスピーカーが前面に配置されているため、タイピング中は手がスピーカーをさえぎり、音がこもったように感じられる
■ヘッドホン
・スピーカーと同様に高音質
・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる
なお、音の印象は、AMD Ryzen AI 400 搭載モデルと同等です。
また、HPのオーディオ機能には、スピーカー(出力)や内蔵マイク(入力)のノイズリダクション機能も組み込まれています。

HPのオーディオ機能(出力:スピーカーと入力:マイクの設定)
なお、マイクモードでは使用環境に応じたノイズリダクションの設定が可能で、「会議」のほか「個人」「スタジオレコーディング」の設定が可能です。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
| 回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 18秒9 | 1分19秒2 | 18秒8 |
| 2回目 | 18秒0 | 1分18秒9 | 15秒3 |
| 3回目 | 20秒0 | 1分20秒3 | 18秒9 |
| 4回目 | 18秒2 | 1分20秒5 | 15秒6 |
| 5回目 | 18秒1 | 1分20秒3 | 15秒5 |
| 平均 | 18秒6 | 1分19秒8 | 16秒8 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
セキュリティ機能について
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、顔認証や指紋認証、プライバシーシャッターのほかにも、さまざまなセキュリティ機能が搭載されています。
おもなセキュリティ機能は以下のとおり(AMD Ryzen AI 400 搭載モデルにも同等の機能が搭載されています)。
HP Wolf Security
「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

HP Wolf Security
HP Sure Click
不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

HP Sure Click
ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。
のぞき見を検出
画面を見ている可能性のある人を検出する機能で、付属ソフトウェア「HP」の「人の検出」から設定します。

のぞき見を検出
のぞき見している人を検出した場合の通知方法は、以下のとおり。
■「画面を見ている可能性のある人を検出」をオンにした場合

通知メッセージ
■「画面のぼかしを有効にする」をオンにした場合
※「画面を見ている可能性のある人を検出」をオンにした場合に設定できる

画面全体をぼかす
画面全体のぼかしは「スヌーズ」または「除去」(ぼかしを解除)できます。スヌーズの時間は「5分」「10分」「15分」「30分」「1時間」から選択可能です。
同梱品
HP EliteBook X G2i 14 AI PC の本体ほか同梱品一式です。

同梱品リスト
・HP EliteBook X G2i 14 AI PC 本体
・電源アダプター
・USB Type-C コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、HP EliteBook X G2i 14 AI PC のレビュー記事をお届けしました。
HP EliteBook X G2i 14 AI PC は、AMD Ryzen AI 400 搭載モデル同様、ビジネス用途を中心に幅広い作業に対応できます。
インテル Core Ultra (シリーズ 3) プロセッサーと 32GBメモリの搭載により、ビジネスにおける高負荷な作業にも安定した動作が可能です。とくに、レビュー機は性能レベルが非常に高く、ローカルAI処理はもちろんのこと、大規模な Excel データ・マクロの処理、CAD 図面の閲覧、設計・デザイン業務など、高負荷作業が中心のシーンでも余裕をもって対応できる性能を備えています。
本機種は、ビジネス用途を中心に幅広い作業に対応し、ローカルAI処理も快適に動作する、完成度の高いビジネスノートといえるでしょう。
高評価のポイント
- ビジネス用途を中心に幅広い作業に対応
- ビジネスにおける高負荷な作業にも安定した動作が可能
- ローカルAI処理による業務支援にも対応
- 剛性と軽量性にすぐれたマグネシウムボディ
- スリムで軽量なので持ち運びやすい
- タイピングしやすいキーボード
- Poly Camera Pro による AIベースの快適なオンラインコミュニケーション
- 存在検知機能・顔認証カメラの連携で、利便性とセキュリティが強化できる
- 長時間駆動&急速充電対応のバッテリー
気をつけておきたい点
- LANポートは実装されていない
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

HP EliteBook X G2i 14 AI PC
税込 37万円台から
※HP EliteBook X G2i 14 AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
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