富士通 LIFEBOOK WU-X/H1 レビュー:14インチでも超軽量!性能と使いやすさ抜群の 14型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:富士通クライアントコンピューティング株式会社

正面斜め

富士通 LIFEBOOK WU-X/H1(2023年1月モデル)は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した 14型モバイルノートPCです。

14インチサイズでも本体の質量が 約689g と超軽量! LIFEBOOK UHシリーズの特徴でもある軽くても堅牢性(壊れにくさ)にすぐれたボディは持ち歩きもあんしんです。

また、性能面では第13世代インテル Core プロセッサーや DDR5 メモリの搭載によりパフォーマンスが向上、軽快な動作で快適に使えます。

14型モバイルノートのカテゴリーでも性能と軽さで選ぶならコレ!と誰もが納得できるモデルです。

■LIFEBOOK WU-X/H1 の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 14インチサイズでも 約689g の軽さ&堅牢性を両立したボディ
  • アスペクト比(画面縦横比) 16:10 の高輝度&広色域液晶ディスプレイ
  • 4辺狭額縁のベゼルで14インチサイズでもコンパクト
  • コンパクトなボディでもキーボードはフルサイズ(キーピッチ:約19mm)
  • シンプルでタイピングしやすいキーボード
  • 電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵し電源オンと同時に指紋認証
  • フルHDカメラ&プライバシーシャッター搭載(カスタマイズで顔認証機能対応カメラを搭載できる)

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2023年6月23日時点の内容です。

 

スペック構成

LIFEBOOK WU-X/H1 (2023年1月モデル) は、使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

本体カラー ピクトブラック
OS ■Windows 11 Pro 64ビット版
■Windows 11 Home 64ビット版
CPU ■インテル Core i7-1355U プロセッサー
■インテル Core i5-1335U プロセッサー
メモリ ■32GB (オンボード) デュアルチャネル対応 LPDDR5-6000
■16GB (オンボード) デュアルチャネル対応 LPDDR5-6000
■8GB (オンボード) デュアルチャネル対応 LPDDR5-6000
ストレージ ■約2TB SSD(PCIe)
■約1TB SSD(PCIe)
■約512GB SSD(PCIe)
■約256GB SSD(PCIe)
ディスプレイ 14.0型ワイド 高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(ノングレア液晶) 解像度:1920×1200ドット
グラフィックス Intel Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵)
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応
ワイヤレス Wi-Fi 6E(2.4Gbps)対応、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.1準拠
Webカメラ ■フルHD Webカメラ内蔵(プライバシーカメラシャッター付)(有効画素数約207万画素)Windows Hello対応
■フルHD Webカメラ内蔵(プライバシーカメラシャッター付)(有効画素数約207万画素)
バッテリー駆動時間 約11.0時間 (JEITA 2.0)
本体サイズ(W×D×H) 308.8×209×15.8~17.3mm (突起部含まず)
本体質量 約689g~

カスタマイズ構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。

真正面

LIFEBOOK WU-X/H1
税込16万円台から

※価格は記事執筆時点

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外観チェック

洗練されたスタイリッシュなデザイン

LIFEBOOK WU-X/H1 の洗練されたスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

レビュー機のカラーは「ピクトブラック」。落ち着いた雰囲気のあるマットなブラックでプライベートから仕事までさまざまなシーンにマッチする色合いです。

天面真上

天面斜め

天面斜め(半開き)

表面はサラサラとした感触。指紋や皮脂の跡はブラック系のカラーとしては目立ちにくく、汚れが気になったときは柔らかいクリーナークロスなどを使えばかんたんにふき取れます。

Check

LIFEBOOK WU-X/H1 の姉妹モデルでもある軽量モデルには3つのカラーバリエーションがラインナップしています。カラーイメージは以下のとおり。

カラーバリエーション

いずれのカラーもモノトーン系の落ち着いた雰囲気のあるカラーで、洗練されたスタイリッシュなデザインにマッチしています。

天面の端にあるインフィニティマークは主張がひかえめでちょうど良いアクセントになっています。

天面ロゴ(その1)

天面ロゴ(その1)
シンプルデザインの天面に インフィニティ マークがアクセント

本体の厚みは 14インチでもスリム。バッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(真横)
本体はスリム

また、天面を開くとき指がかかりやすいデザインも好印象です。

天面を開きやすいデザイン
天面を開きやすいデザイン

天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。

 

天面を開くと本体の奥側がリフトアップされます。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすく、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。

ちなみに、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

 
底面カバーの構造は剛性を重視した「ユニボディ」で見た目もスッキリとしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は四隅に実装されています。前面側は丸い形状のゴム足、背面側は四角いゴム足で本体の安定感は良好です。

ゴム足

 

充実のインターフェース

LIFEBOOK WU-X/H1 のインターフェースは充実しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①盗難防止用ロック取り付け

②USB3.2 (Gen2) Type-C コネクタ×2

③USB3.2 (Gen1) Type-Aコネクタ(電源オフUSB充電機能対応)

④マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子

インターフェース(右側面)

右側面

⑤microSDカードスロット

⑥USB3.2(Gen1) Type-A コネクタ

⑦HDMI出力端子

⑧LANコネクタ

以下、インターフェースについての補足です。

USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表

 (2ポート共通、当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 
また、microSDカードスロットはプッシュロック方式です。

SDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

LAN コネクタは、カバーを開くだけでコネクタを挿し込むことができます。(LAN コネクタのカバーの下側を上方向へはね上げるように開く)

LANコネクタ

 

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

LIFEBOOK WU-X/H1 は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。(切り替えスイッチはカメラの左側にある)

 

電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵

LIFEBOOK WU-X/H1 は、電源ボタンに Windows Hello 対応の指紋認証センサーを内蔵しています。

電源ボタン
電源ボタン

指紋認証
指紋認証でサインイン

指紋センサーは電源ボタンを押したときにパワーオンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。

もちろん、指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要です。

 

顔認証機能対応カメラの搭載も可能

LIFEBOOK WU-X/H1 は、Windows Hello に対応した「顔認証機能対応フルHDカメラ」をカスタマイズで搭載することが可能です。

顔認証
顔認証でサインイン

顔認証機能は指紋認証との併用が可能です。

通常は顔認証でサインイン、マスクを着用しているときやプライバシーシャッターでカメラを遮断しているときは指紋認証でサインインなど、シーンに合わせて使い分ければ Windows へのサインインもスムーズです。

なお、認証精度はいずれも良好です。

 

スピーカーは底面の前面側に実装

スピーカーは底面の前面側に2基搭載されています。

スピーカー(底面部左右)
スピーカー(前面中央寄りに搭載)

スピーカー(拡大写真)
スピーカーの拡大

低音域は少し弱い感じはするものの広い音域を再現して高音質。音声も明瞭に聴こえます。

 

コンパクト&スリム&超軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズ横よりわずかに大きいくらいのサイズ感で ほぼ A4サイズといっても良いでしょう。14インチサイズながらとてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さイメージ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは最厚部でも CDケース 2枚より薄くてスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ

・本体:683g
・電源アダプター:191g
・電源コード:59g

14インチサイズでも 600グラム台の軽さは驚異的です。本体は超軽量で持ち歩きがラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は超軽量!

電源アダプターの最大出力は 45W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できるディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは BOE製[型番:BOE0BA7 NV140WUM-N61]。描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

また、アスペクト比(縦横比)は 16:10 で、これまでノートパソコンの主流だった 16:9 にくらべ表示領域が縦方向に広くなっているところもポイント。表示領域が縦方向に広いぶん、多くの情報を表示できるメリットがあります。

トーンカーブは RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「449 nit」。高輝度で見た目もかなりの明るさを感じます。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.6% 105.3%
Adobe RGB 75.7% 78.1%
DCI-P3 77.7% 77.7%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できます。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

上左右ともに鉛筆の太さより細く、とくに上部ベゼルはカメラユニットを収納しながらもスリムです。

また、下部ベゼルも狭額縁で4辺が狭額縁の画面周りは非常にスッキリしています。

 

14インチサイズは 13.3インチより意外に大きい

LIFEBOOK WU-X/H1 のディスプレイサイズを 13.3型フルHD の LIFEBOOK WU2/C3(2018年11月モデル)と比較します。

ディスプレイサイズ比較
ディスプレイサイズ比較

14インチのディスプレイは意外に大きく表示される文字も見やすいです。(同じテキストスケーリングで比較)

とくに、LIFEBOOK WU-X/H1 は画面サイズが大きくても 狭額縁ベゼルのぶん筐体サイズが比較対象の13.3型とほぼ同じでコンパクトであることがわかります。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

 

ディスプレイはフラットにできる

天面はほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどでの画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

LIFEBOOK WU-X/H1 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

また、レビュー機のキーボードは「かな表記なし」です。

かな表記なしキーボード
かな表記なしキーボード

LIFEBOOK WU-X/H1 はキーボードを「かな表記あり」にカスタマイズすることができますが、日本語をローマ字入力するなら かな表記は不要です。そのぶんキー表記がシンプルでキーが見やすいメリットがあります。

キーピッチは 約19mm(仕様)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップは中央部分が少しへこんだ形状で感触は少しツルツルしています。指先にシックリなじみます。

キートップ

キーストロークは 約1.5mm(仕様)で感覚的にも深め。しっかりした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは普通

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

なお、LIFEBOOK WU-X/H1 のキーボードはバックライト非搭載です。

Check

姉妹機種の FMV Zero LIFEBOOK WU4/H1 や 軽量モデルの LIFEBOOK WU2/H1 はキーボード・バックライトを搭載しています。

 

質感の良いパームレスト

パームレストはラメをあしらったかのような上質感のある仕上がりです。

パームレスト

サラサラとした感触で質感も良好。指紋や皮脂の跡はブラック系のカラーとしては意外に目立ちにくく、気持ちよくキーボードを操作することができます。

 

扱いやすさが良好なタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプ。感触は少しサラサラしていますがスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

全体的な扱いやすさは良好ですが、サイズが少し小さめなので手の大きい男性はジェスチャー操作がやりにくいかもしれません。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリ 32GB (オンボード) デュアルチャネル対応 LPDDR5-6000
ストレージ 約256GB SSD(PCIe)
グラフィックス Intel Iris Xe グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

 
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「FUJITSU」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i7-1250U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5825U
4078 pts
Core i7-1260P
3627 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Core i7-1250U
3024 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Core i7-1355U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2934 pts
Core i5-1235U
2734 pts
Core i7-1255U
2340 pts
Core i7-1355U(レビュー機/バランス)
1962 pts
Core i7-1165G7
1908 pts
Core i5-1135G7
1783 pts

 
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
17212
Core i7-1250U
16471
Ryzen 5 5625U
16291
Core i5-1235U
13984
Core i7-1255U
13869
Core i7-1355U(レビュー機/バランス)
12011
Core i7-1165G7
11270
Core i5-1135G7
10823

 
レビュー機の CPU パフォーマンスは良好です。

バランスモードではパフォーマンスをひかえめにしていますが、最適なパフォーマンスにモード変更することで保有している性能を最大化しています。ふだん使いはもちろんのこと負荷の高い処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。

また、CPU のパフォーマンスは消費電力にも影響するため、一般的な使いかた(ネット検索・メール・動画鑑賞など)ではバランスモードで使用し、パワーが必要な処理では「最適なパフォーマンス」に切り替える使いかたが良いでしょう。

なお、第12世代/第13世代インテル Core プロセッサーは性能的に大きな差はないようです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1250U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4920
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4769
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4090
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3915
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
3736
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3678
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3610
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3425
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3204
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995

 

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11198
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
9844
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
8319
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
8095
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
6025
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5398
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
5128
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4381
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
4315
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4261
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4027
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3937
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4227
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3456
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3411
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2927
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
2888

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
レビュー機はグラフィックス・パフォーマンスも良好です。

バランスモードではパフォーマンスをひかえめにしていますが、最適なパフォーマンスにモードを変更することでグラフィックス・パフォーマンスが大幅にアップしています。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)にも依存します。レビュー機のグラフィックスパフォーマンスが良好なのはメモリ容量 32GB が大きく関係しているためです。

現実的には 16GBメモリ(デュアルチャネル)を搭載していれば、オンライン会議をしながら複数アプリを動かすようなケースやメモリをたくさん使用する写真編集などでも かなり快適なグラフィックス・パフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe4.0対応の SSD(容量 256GB) を搭載しています。

ストレージ情報
レビュー機のストレージ情報(対応転送モード:PCIe 4.0 x4 がポイント

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度(バランス)
データ転送速度(バランス)

データ転送速度(最適なパフォーマンス)
データ転送速度(最適なパフォーマンス)

計測結果が示すとおり、NVMe/PCIe4.0対応の SSD は体感的にも爆速です。

とくに、レビュー機の場合、「最適なパフォーマンス」に設定することでデータ転送速度も向上するようです。データ転送速度が高速になればシステム全体の処理性能のさらなる向上が期待できます。

※これまでレビューした機材の多くは電源モードの設定を変えてもデータ転送速度はほぼ同じでした。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・dynabook MZ/MV

・LAVIE Direct NEXTREME Carbon (2023)

・LIFEBOOK WC1/G3

・LAVIE Direct N13 (2023)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測)

 
おもなスペックは以下のとおり。

スペック LIFEBOOK WU-X/H1
(レビュー機)
dynabook MZ/MV LAVIE NEXTREME Carbon LIFEBOOK WC1/G3 LAVIE Direct N13
CPU インテル Core i7-1355U インテル Core i7-1255U インテル Core i5-1235U インテル Core i5-1240P インテル Core i5-1235U
メモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe
画面サイズ・解像度 14.0型 WUXGA(1920×1200) 14.0型 FHD(1920×1080) 14.0型 WUXGA(1920×1200) 13.3型 WUXGA(1920×1200) 13.3型 FHD(1920×1080)
本体質量 約689g 約1,381g 約869g 約998g 約984g

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
9133
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
9994
dynabook MZ/MV
9167
LAVIE NEXTREME Carbon
7682
LIFEBOOK WC1/G3
8974
LAVIE Direct N13
7830
目標値
4100
Productivity
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
6835
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
7364
dynabook MZ/MV
6258
LAVIE NEXTREME Carbon
6277
LIFEBOOK WC1/G3
6845
LAVIE Direct N13
6396
目標値
4500
Digital Contents Creation
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
5023
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
5849
dynabook MZ/MV
4800
LAVIE NEXTREME Carbon
4532
LIFEBOOK WC1/G3
4600
LAVIE Direct N13
5263
目標値
3450
Gaming
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
3007
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
4062
dynabook MZ/MV
2752
LAVIE NEXTREME Carbon
2951
LIFEBOOK WC1/G3
2676
LAVIE Direct N13
3135

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

超軽量のモバイルノートながら非常に高い処理性能を備えており、ふだん使いから負荷の高い作業まで さまざまなシーンで活用することができます。

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クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・dynabook MZ/MV

・LAVIE Direct NEXTREME Carbon (2023)

・LIFEBOOK WC1/G3

・LAVIE Direct N13 (2023)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
1分2秒5
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
51秒4
dynabook MZ/MV
56秒3
LAVIE NEXTREME Carbon
50秒5
LIFEBOOK WC1/G3
51秒6
LAVIE Direct N13
46秒0
Photoshop Lightroom
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
26秒6
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
19秒0
dynabook MZ/MV
28秒3
LAVIE NEXTREME Carbon
21秒5
LIFEBOOK WC1/G3
19秒3
LAVIE Direct N13
19秒3
Lightroom Classic
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
31秒9
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
27秒1
dynabook MZ/MV
33秒0
LAVIE NEXTREME Carbon
28秒4
LIFEBOOK WC1/G3
38秒7
LAVIE Direct N13
24秒8

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
LIFEBOOK WU-X/H1(バランス)
3分11秒7
LIFEBOOK WU-X/H1(最適なパフォーマンス)
3分0秒0
dynabook MZ/MV
3分1秒0
LAVIE NEXTREME Carbon
2分13秒4
LIFEBOOK WC1/G3
3分29秒6
LAVIE Direct N13
2分21秒2

 
実際のソフトウェアを使った検証結果は良好です。

動画エンコードで多少時間がかかるもののクリエイティブな作業でも十分なパフォーマンスで活用できるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:24℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

 

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 34.0db 38.8db
(37~38db)
38.3db
(37~38db)
最適なパフォーマンス 34.0db 43.8db
(41~438db)
43.2db
(42~43db)

 
■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
平常時は静かです。(「ヒューッ」という気流音がかすかに聞こえる程度)

高負荷な状態では「ヒューッ」という気流音が多少大きくなります。とくに最適なパフォーマンスモードでは音はそれなりに大きくなるため、うるさく感じるかもしれません。

負荷低減後の排気音量は(状況にもよりますが)30~60秒くらいで平常時の状態に戻ります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

 

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
高負荷な状態ではキーボード奥 中央寄りの温度が上がりやすくタイピング中でも多少の温かさを感じるかもしれません。

また、パームレストは負荷状態にかかわらず本体内部の熱の影響を受けにくいため高負荷時でも快適なタイピングが可能です。

 

サウンド チェック

LIFEBOOK WU-X/H1 には、サウンドユーティリティソフト「Dolby Access」がプリインストールされています。

Dolby Acccess では、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットが用意されており、お好みの音質にチューニングすることができます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。

※プリセット「ミュージック/バランス」で試聴

■スピーカー
低音域は少し弱い感じはするが広い音域を再現して高音質。音声もはっきり聴き取れる。ただし、タイピングをしているときは、スピーカーの実装位置の関係上、手の位置によっては音がこもる場合がある。

■ヘッドホン
低音域がはっきり聞こえほかの音域も増幅されてメリハリの効いた厚みのあるサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 16.3秒 44.7秒 9.0秒
2回目 16.3秒 39.7秒 16.5秒
3回目 16.2秒 39.3秒 12.5秒
4回目 16.5秒 40.1秒 12.1秒
5回目 16.5秒 39.9秒 11.9秒
平均 16.4秒 40.7秒 12.4秒

 
起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は少し時間がかかりますが、頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動します。

 

同梱品

LIFEBOOK WU-X/H1 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=

同梱品リスト
・LIFEBOOK WU-X/H1 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、LIFEBOOK WU-X/H1 のレビュー記事をお届けしました。

LIFEBOOK WU-X/H1 は 高い処理性能でふだん使いから負荷の高い作業まで快適に使える 14型モバイルノートです。

処理性能の高さもさることながら、なんといっても 14インチサイズで 約689g の軽さは驚きです。軽さはモバイルノートとしての使いやすさにも直結するからです。

軽さと性能を両立し、くわえて抜群の使いやすさやデザインなど完成度は高く、多くのユーザーが満足できるデバイスに仕上げられています。

高評価のポイント

  • 処理性能とバランスにすぐれている
  • 14インチサイズでも超軽量&スリム&コンパクトで持ち運びがラク
  • 高輝度&広色域の4辺狭額縁ディスプレイ
  • タイピングしやすいキーボード
  • 性能・デザイン・使いやすさなど完成度が高い
  • 国内メーカー&国内生産によるあんしんの高品質

気をつけておきたい点

  • 最軽量モデルの本体カラーはブラックのみ

 
価格やカスタマイズ構成、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。

真正面

LIFEBOOK WU-X/H1
税込16万円台から

※価格は記事執筆時点

 

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