Lenovo Yoga C740 (15) は、第10世代インテル Core プロセッサーを搭載した15.6型2in1ノートPCです。
軽快な動作で快適パフォーマンスにくわえ、15.6インチサイズながらスリムなボディはスタイリッシュ!
標準で同梱されているアクティブペンは書き心地がよく、15.6インチの広いキャンバスにメモやデッサンなどアイディアを書き留めておくことができます。
価格は税込 7万円台からとリーズナブル。価格以上に高性能&高品質、そして高コスパな 2in1 デバイスです。
- 第10世代インテル Core プロセッサーを搭載
- スリムでスタイリッシュなデザイン
- ノートパソコン、タブレットなどスタイル自在に使える
- 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
- 指紋認証機能搭載
- プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
- アクティブペンが標準で付属している
- 長時間駆動できるバッテリー
- 価格以上に高性能&高品質
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインにくわえ、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2020年8月30日時点のものです。
<関連記事>
⇒ Lenovo Yoga C740 (14) レビュー
姉妹モデル(14インチサイズ)の実機レビューです。
スペック構成
Yoga C740 (15) のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home 64bit (日本語版) |
CPU | ■インテル Core i5-10210U プロセッサー ■インテル Core i7-10510U プロセッサー |
メモリ | ■8GB PC4-21300 DDR4 SDRAM (オンボード) ■16GB PC4-21300 DDR4 SDRAM (オンボード) |
ストレージ | ■256GB (PCIe NVMe/M.2) ■512GB (PCIe NVMe/M.2) |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、約1,677万色)、マルチタッチ対応(10点) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス (CPU内蔵) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)、+ Bluetooth v5.0 |
カメラ、マイク | HD 720p カメラ(プライバシーシャッター付)、デジタルアレイ マイクロホン |
バッテリー駆動時間 | 最大 約 17.8時間 (JEITA測定法Ver2.0) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 357.8×235.35×16.02mm mm (最薄部) |
本体質量 | 約 1.9kg |
ラインナップしているモデル/スペック構成はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。
Lenovo Yoga C740 (15)
税込 7万円台から
関連リンク
外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
Yoga C740 (15) は 15.6インチサイズながらスリムでスタイリッシュなデザインです。
本体のカラーは「アイアングレー」
本体の素材はアルミニウム。サンドブラストフィニッシュ(梨地加工)された表面はサラサラとした感触で質感はグッド、高級感のある仕上がりです。
「YOGA」のロゴがアクセント
指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
15.6インチサイズでも本体はスリム!
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。
ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。
レビュー機の Yoga C740 (15) には姉妹モデル「Yoga C740 (14)」がラインナップしていますが、外観の印象としてはサイズの違いこそあれ 14インチモデルの Yoga C740 (14) と全く同じです。
スタイル自在に使える
Yoga C740 (15) は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
フラット(画面共有に便利)
15.6インチサイズでもスタイルを切り替えやすいです。利用シーンにあわせてスタイル自在に使えることはパソコン活用の幅が広がります。
インターフェースは少ない
Yoga C740 (15) のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①USB3.0 Type-C×2
・Power delivery対応
・DC-in機能
・Display出力機能付き
②マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
右側面のインターフェースなど各部名称です。
③USB3.0 Type-A
④USB3.0 Type-A(Powered USB)
⑤電源ボタン
インターフェースは少ないですが、別売の USB Type-C ハブを使うことでSDカードやHDMI、LANポートなど拡張性がアップします。
姉妹モデル「Yoga C740 (14)」では右側面の USB3.0 Type-A ポートは 1ポート(Powered USB)のみです。
スピーカーは底面 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
姉妹モデル「Yoga C740 (14)」のスピーカーはキーボード左右に実装されています。
シャッターでカメラを遮断できる
Yoga C740 (15) にはカメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
カメラの上側に切り替えスイッチがある
シャッターはスライド式(手動)です。オンライン会議などで見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。
指紋認証でかんたんサインイン
Yoga C740 (15) には指紋センサーが搭載されています。
指紋認証情報を登録しておけば、指紋センサーへのタッチでサインインすることができます。
認証精度は良好です。
持ち歩きもできるサイズ感と重量感
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
A4サイズより少し横幅があるくらいのサイズ感
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 17.5~20mm。最厚部でも CDケース 2枚程度です。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
本体:1,880g、電源アダプター:234g、電源コード:117g、アクティブペン:17g
重量 1kg くらいの軽量ノートにくらべ重さはありますが、持ち歩きもできるサイズ感と重量感です。
電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイのチェック
高精細でキレイに描画できるディスプレイ
ディスプレイは解像度フルHDの光沢液晶です。高精細で描画される映像もまずまずのキレイさです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、RGB ともに ほぼ45度の角度で色調のバランスは優秀です。
色域の計測結果です。(姉妹モデル「Yoga C740 (14)」と比較します)
Yoga C740 (15) | Yoga C740 (14) | |
---|---|---|
sRGBカバー率 | 62.8% | 95.0% |
sRGB比 | 64.2% | 99.2% |
Adobe RGBカバー率 | 47.6% | 72.1% |
Adobe RGB比 | 47.6% | 73.5% |
Yoga C740 (15) の色域がイマイチな点は残念なところ。
ただ、シビアな色の再現が必要な作業には不向きとはいえ、オフィスソフトや動画鑑賞など一般的な作業で観るぶんには問題ない性能レベルです。
Yoga C740 (15) のディスプレイの映像を観た印象としては、輝度や色の鮮やかさがひかえめといったところです。
狭額ベゼル
左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりもせまいです。
光沢液晶なので映り込みはそれなりにある
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
電源オフ時の画面映り込み
電源オン時の画面映り込み
光沢液晶なので映像によっては それなりに映り込みを感じるときがあります(とくにブラック色の多い映像)。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも映像を観ることができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
Yoga C740 (15) のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。
気になるのが[Enter]キー周辺の一部キーが隣接している点。とくに[¥]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかもしれません。(使用頻度は低いとは思いますが)
[¥]キーは横幅が小さい
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。
キーストロークはやや深めでシッカリとした打鍵感がありタイプ感も心地よいです。
タイプ音は「タッタッ」という比較的静かな音
キートップはほぼフラットな形状。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[Fn]+[Space]:点灯(暗)→点灯(明)→消灯
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
パームレストの素材もアルミ製
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感
ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
アクティブペンのチェック
Yoga C740 (15) には標準でアクティブペンが付属しています。
筆圧検知や傾き検知は対応していないようですが、アクティブペンがあれば手書きのメモやデッサンなどアイディアを気軽にカタチに残しておくことができます。
ペンの追随性や描き心地は良好
とくに、Yoga C740 (15) のディスプレイサイズは 15.6インチの大画面なので、キャンバスを広く使えるメリットがあります。
アクティブペン・ホルダーも付属しています。
USB Type-A ポートに挿し込んで使いますが持ち運びするときにペンを紛失する心配がなくなります。
アクティブペンには乾電池 AAAA 1本が必要です。(同梱されています)
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、Yoga C740 (15) の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64bit (日本語版) |
---|---|
CPU | インテル Core i5-10210Uプロセッサー |
メモリ | 8GB PC4-21300 DDR4 SDRAM (オンボード) |
ストレージ | 256GB (PCIe NVMe/M.2) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-10510U(Yoga C740 (14))
・インテル Core i7-10510U(平均値)
・インテル Core i5-10210U(平均値)
※Yoga C740 (14) は同機種レビュー時の計測スコア
※平均値は当サイトで計測したスコアの平均
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Core i7-10510U(C740 (14)) |
1626 cb
|
Core i7-10510U(平均) |
1524 cb
|
Core i5-10210U(レビュー機) |
1488 cb
|
Core i5-10210U(平均) |
1363 cb
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-10510U(平均) |
9949.4
|
Core i7-10510U(C740 (14) ) |
8853.9
|
Core i5-10210U(平均) |
8104.4
|
Core i5-10210U(レビュー機) |
7978
|
レビュー機の CPU は総合評価で平均値を若干下回っているもののシッカリとパフォーマンスを引き出せています。
Yoga C740 (15) には Core i7-10510U 搭載モデルもラインナップしていますが、姉妹モデル「Yoga C740 (14)」同様、Yoga C740 (15) でも Core i7 を搭載すれば平均値相当のパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテルUHDグラフィックス
(Yoga C740 (14) のスコア)
・インテルUHDグラフィックス
(インテル Core i7-10510U 搭載機の平均値)
・インテルUHDグラフィックス
(インテル Core i5-10210U 搭載機の平均値)
※Yoga C740 (14) の CPU は Core i7-10510U
※平均値は当サイトで計測したスコアの平均
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテルUHD(C740 (14) ) |
1273
|
インテルUHD(Core 7 平均値) |
1165
|
インテルUHD(レビュー機) |
1151
|
インテルUHD(Core 5 平均値) |
1061
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテルUHD(C740 (14) ) |
6235
|
インテルUHD(レビュー機) |
5180
|
インテルUHD(Core 7 平均値) |
5174
|
インテルUHD(Core 5 平均値) |
4233
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテルUHD(C740 (14) ) |
1904
|
インテルUHD(Core 7 平均値) |
1661
|
インテルUHD(レビュー機) |
1637
|
インテルUHD(Core 5 平均値) |
1392
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテルUHD(C740 (14) ) |
1339
|
インテルUHD(Core 7 平均値) |
1249
|
インテルUHD(レビュー機) |
1227
|
インテルUHD(Core 5 平均値) |
1126
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
グラフィックス性能は Core i7 の平均値に相当するくらいのスコアが出ており、パフォーマンスとしては優秀です。
ちなみに、CPU 内蔵グラフィックスはゲームのような高度なグラフィックスは苦手ですが、オンライン会議や動画鑑賞などでは なめらかな映像描画で快適に使えます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
NVMe対応の SSD は SATA対応の SSD にくらべデータアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。
・Yoga C740 (14) (Core i7 搭載モデル)
スペック | Yoga C740 (15) (レビュー機) |
Yoga C740 (14) (姉妹モデル) |
---|---|---|
CPU | インテル Core i5-10210U | インテル Core i7-10510U |
メモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD | インテル UHD |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機 |
2878
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
3124
|
Essentials | |
レビュー機 |
9024
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
9723
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
レビュー機 |
6749
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
7329
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
レビュー機 |
3186
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
3413
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
レビュー機 |
956
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
1059
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機はスペックどおりのパフォーマンスをシッカリと引き出せています。スコアのバランスも良好で写真・動画編集作業でもそこそこ快適に使える性能レベルです。
なお、Yoga C740 (15) には比較に使用した姉妹モデルと同等スペックのモデルもラインナップしており、スコアの違いは購入時の比較検討の参考になると思います。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
・充電機能(通常/急速)の設定は「通常」
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 10時間 20分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
59分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 40分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 32分 |
バッテリーを多く消費する条件でも 10時間 20分のバッテリー駆動は満足できる性能です。使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。
実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した Yoga C740 (14) (Core i7 搭載モデル) の処理時間と比較します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
(SSD保存のRAWデータを使用)
・出力先は SSD ドライブ
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
レビュー機 |
55秒8
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
45秒3
|
Photoshop Lightroom | |
レビュー機 |
58秒8
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
32秒1
|
Lightroom Classic | |
レビュー機 |
54秒3
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
41秒5
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
レビュー機 |
3分18秒8
|
Yoga C740 (14) (Core i7) |
3分7秒1
|
レビュー機は、比較対象機にくらべ若干処理に時間がかかっていますが、CPU 性能とメモリ容量が影響しているためです。レビュー機のスペックを比較対象機相当にすれば、同等のパフォーマンスが期待できるでしょう。
Yoga C740 (15) はクリエイティブな作業をメインとした機種ではありませんが、補助的にクリエイティブな作業に使うなら比較対象機相当のスペックがおすすめです。
なお、レンダリング(編集内容の画面への反映)については、レビュー機のスペックでも十分なめらかな描画で処理もスムーズでした。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときの風切り音が聞こえますが、比較的小さな音なので耳ざわりではありません。
負荷が低減してくると即応するように風切り音も小さくなります。
表面温度のチェック
高負荷な状態になるとキーボード奥、とくにキーボードの左側から中央寄りが温かくなります。パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。
高負荷時で本体の表面が多少温かくなってもタイピングへの影響はないと思います。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
Yoga C740 (15) は Dolby Atmos Speaker System を搭載しています。
サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、映画/音楽/ゲーム/音声などのコンテンツに合わせたサウンドに調整することができます。
サウンド ユーティリティソフト
以下は、「ダイナミック」モードでサウンドを聴いた印象です。
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバー、音の広がりもあってまずますの高音質。
ただ、音がわずかに遅延して聞こえる気がする。
(これで臨場感を出しているかもしれない)
カジュアルにサウンドを楽しめるレベル。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅され音質もクリアになる。
より高音質なサウンドを楽しめる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 11.2秒 | 32.3秒 | 5.8秒 |
2回目 | 11.5秒 | 32.7秒 | 6.2秒 |
3回目 | 11.5秒 | 33.6秒 | 6.0秒 |
4回目 | 11.5秒 | 33.1秒 | 6.2秒 |
5回目 | 11.4秒 | 33.0秒 | 6.2秒 |
平均 | 11.4秒 | 32.9秒 | 6.1秒 |
起動とシャットダウン時間は体感的にも早いです。
再起動は時間が少しかかりますが、それでも30秒ちょっとなので「処理が遅い」と感じることはないでしょう。
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
付属品
Yoga C740 (15) の本体ほか付属品一式です。
付属品は、電源アダプター、電源コード、アクティブペン、ペンホルダー、ドキュメント類
ドキュメント類は簡易的ですが、Lenovo オリジナルのユーティリティソフト「Lenovo Vantage」を使えばパソコンの状態管理や情報収集がかんたんにできます。
まとめ
以上、Yoga C740 (15) のレビュー記事をお届けしました。
Yoga C740 (15) は 15.6インチサイズながらスリムでスタイリッシュなデザインの 2in1 デバイスです。
今回レビューした Core i5 搭載モデルでもベンチマークの結果のとおり動作も軽快でパフォーマンスも快適に使えます。
液晶ディスプレイの色域がイマイチだったのは残念なところですが、税込 7万円台からの価格ながら、快適なパフォーマンスにくわえ標準で付属しているアクティブペンや指紋認証、プライバシーシャッターなど、プライベートからビジネスまで実用的に使えるところは魅力です。
価格以上に高性能で高品質、そして高コスパなデバイスといえます。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- Core i5 搭載モデルでも軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマーク結果も優秀
- 実用性にすぐれていてプライベートからビジネスまで快適に使える
- やや深めのキーストロークでタイピングしやすいキーボード
- アクティブペンが標準で付属していて書き心地もグッド!15.6インチの大画面を広々使える
- 価格以上に高性能&高品質、そして高コスパ
チョット残念なところ
- 液晶ディスプレイの色域がイマイチ
- インターフェースが少ない(USB Type-C ハブで拡張できるが)
ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンなど最新情報はレノボ直販「レノボ・ショッピング」公式サイトでご確認ください。
Lenovo Yoga C740 (15)
税込 7万円台から
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