富士通『LIFEBOOK WU2/C3』の実機レビュー 前編です。
LIFEBOOK WU2/C3 は、モバイルノートとして軽さトップクラスの機種で、その軽さは最軽量モデルで ナント698g!
実際に手にするとその軽さにビックリします。指2本で持つこともできちゃうくらいの軽さです。
性能面では Whiskey Lake 世代の CPU を搭載し、パフォーマンスも快適、キーボードのタイピングのしやすさもバツグンです。
圧倒的な軽さにくわえ快適な性能と使いやすさも兼ね備えており、テレワークのように時間や場所にとらわれない柔軟な働き方や学生さんにも最適なモデルです。
レビューでは、前編で外観デザインにくわえ、スペック、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後編では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
「LIFEBOOK WU2/C3」は販売終了しましたが、最新モデル「LIFEBOOK WU2/D2」はスペック的に大きな変更はなく SSD やプライバシーフィルターのカスタマイズなど部分的に改良がくわえられたマイナーチェンジモデルです。本レビュー記事も参考になれば幸いです。
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⇒ 『LIFEBOOK WU2/D2』2019年7月モデルの特徴
新モデル「LIFEBOOK WU2/D2」の特徴と旧モデル「LIFEBOOK WU2/C3」との違いをまとめています。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 駆動音・表面温度 サウンド チェック Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 カスタマイズのポイント まとめ |
レビュー内容は 2019年1月28日時点のものです。
<参考>
『LIFEBOOK WU2/C3』は、富士通パソコンの直販サイト「WEB MART」に LIFEBOOK UHシリーズとしてラインナップしているカスタムメイドモデルです。
使い方に合わせて、CPU、メモリ、ストレージなど、柔軟なカスタマイズが可能です。
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⇒ 『LIFEBOOK WU2/C3』性能比較レビュー
ハイスペック構成モデル と Core i5/8GBメモリ/256GB SSD モデルのベンチマークを比較しています。
スペック構成
『LIFEBOOK WU2/C3』には、「最軽量モデル」「軽量モデル(タッチパネル搭載)」「軽量モデル(タッチパネル非搭載)」 3つモデルがラインナップ、それぞれのモデルで予算や使い方に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。
それぞれのモデルの主なスペックは以下のとおり。
最軽量モデル | 軽量モデル (タッチパネル搭載) |
軽量モデル (タッチパネル非搭載) |
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OS | 以下より選択可能 ■Windows 10 Pro 64ビット版 ■Windows 10 Home 64ビット版 |
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CPU | 以下より選択可能 ■インテル Core i7-8565U プロセッサー ■インテル Core i5-8265U プロセッサー |
以下より選択可能 ■インテル Core i7-8565U プロセッサー ■インテル Core i5-8265U プロセッサー ■インテル Core i3-8145U プロセッサー |
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メモリ | 以下より選択可能 ■16GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) ■8GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) (LPDDR3 2133MHz) |
以下より選択可能 ■16GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) ■8GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) ■4GB [オンボード/交換不可] (LPDDR3 2133MHz) |
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ストレージ | 以下より選択可能 ■約1TB SSD (PCIe) ■約512GB SSD(PCIe) ■約256GB SSD |
以下より選択可能 ■約1TB SSD (PCIe) ■約512GB SSD(PCIe) ■約256GB SSD ■約128GB SSD |
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ディスプレイ | 13.3型ワイド フルHD LEDバックライト付高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(ノングレア液晶) | 13.3型ワイド フルHD LEDバックライト付タッチパネル式高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(ノングレア液晶) | 13.3型ワイド フルHD LEDバックライト付高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(ノングレア液晶) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620(CPUに内蔵) | ||
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応 | ||
ワイヤレス | IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.0準拠 | ||
カメラ、マイク | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数約207万画素) Windows Hello対応、デジタル(ステレオ)マイク内蔵 | ||
本体カラー | ピクトブラック | 以下より選択可能 ■ピクトブラック ■ガーネットレッド ■アーバンホワイト |
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本体サイズ(W×D×H) | 309×212×15.5 mm | ||
質量 | 約698g~(構成により異なります) | 約934g | 25Whバッテリ搭載時:約747g~(構成により異なります) 50Whバッテリ搭載時:約915g |
最軽量モデルでは本体カラーがピクトブラックのみとなっていますが、これは他のカラーの場合、塗料の質量の違いによりわずかに重くなるから。塗料の軽さの順番はブラック、レッド、ホワイトの順です。選ぶカラーによって本体の重さも若干違ってくるそうです。
外観チェック
『LIFEBOOK WU2/C3』は、薄くてスタイリッシュなデザイン。
ここでチェックしているのはピクトブラックとガーネットレッドですが、どちらも素敵な色味です。
ピクトブラックは落ち着いた雰囲気ながら存在感のある大人のカラー、ガーネットレッドは一見派手っぽく感じますがオシャレな大人のカラーといった印象です。
天面を見てみます。
天面は小さな凹凸でボコボコとした加工が施されています。キズがつきにくく(目立ちにくく)、堅牢性も高そうです。質感はザラザラとしていますが、その感触は良好で手になじみます。
底面部をみてみます。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。剛性を重視した構造でパーツの継ぎ目がなく、見た目もスッキリしています。
ゴム足は四隅に実装されており、本体の安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジのトルクは ほど良い感じで、画面の開け閉めもやりやすく、タイピング中でも画面がグラつくことはありませんでした。
また、ヒンジは、天面を開いたときに本体の奥側を押し上げてくれる構造です。
本体のヒンジ側が少し押し上げられるだけで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなります。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面です。
①DC-INコネクタ
②USB3.1 (Gen2) Type-C コネクタ
③USB3.1 (Gen1) Type-C コネクタ
④HDMI 出力端子
⑤USB3.0 Type-A コネクタ
(電源オフUSB 充電機能対応)
⑥マイク・ラインイン・ヘッドホン・
ラインアウト・ヘッドセット兼用端子
右側面です。
⑦ダイレクト・メモリースロット
⑧USB3.0 Type-A コネクタ
⑨LAN コネクタ
⑩盗難防止用ロック取り付け穴
ダイレクト・メモリースロットはプッシュロック式です。SDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側の画像が SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
LAN コネクタは収納式です。コネクタを引き出し、コネクタ部を立ち上げることで、LANケーブルを挿入できます。
LANケーブルを接続するときには少し不便さも感じるものの、薄い本体に必要なインターフェースがほぼ搭載されているのは好印象です。
本体正面には、電源やバッテリーの充電/残量、ワイヤレス通信(無線LAN)の状況を確認できる「状態表示LED」が実装されています。
電源ボタンはキーボード右奥にあります。(LED内蔵です)
電源ボタンのとなりあるのは、Num Lock や Caps Lock などの状態を確認できる「状態表示LED」です。
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
排気口は、本体の奥、ヒンジのとなりにあります。
矢印の指すところが排気口
Webカメラとマイクです。
顔認証にも対応しているので、Windows Hello の機能を使って認証情報を登録しておけば顔認証でかんたんに Windows にサインインできます。
認証精度は良好でパソコンの前に座るだけでわずらわしいパスワードを入力することなくサインインできます。
とくに持ち歩きの多いモバイルノートだけに、顔認証機能はセキュリティを確保しつつ かんたんにサインインできる、利便性の高い機能です。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
『LIFEBOOK WU2/C3』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)
『LIFEBOOK WU2/C3』の高さは CDケース 2枚よりも薄く、実際に手で持ってみた印象としてもかなりの薄さです。[公称値で 15.5mm(突起部含まず)]
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4サイズといって良いでしょう。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測します。
本体の重さは、最軽量モデルで 698g、軽量モデルで 858g(4セル 50Wh バッテリー搭載)です。
左側が最軽量モデル、右側が軽量モデル
(構成により重さが異なります)
軽量モデルもかなり軽いですが、最軽量モデルはビックリするくらい超軽量で指2本で持つことができるくらいの軽さです。
電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 149g、59gです。
最軽量モデルなら、本体+電源アダプター+電源コードの合計でも 900g 程度の軽さで、文字通り「最軽量のモバイルノート」です。
電源アダプターの最大出力ワット数は 約40W(19V – 2.1A)。省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイ
『LIFEBOOK WU2/C3』のディスプレイは 13.3インチサイズの フルHD液晶ディスプレイです。
ディスプレイは高輝度で高色純度の液晶です。発色も良く描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
非光沢液晶なので映り込みは かなり低減されています。映像によっては映り込みを感じさせません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
『LIFEBOOK WU2/C3』は、ディスプレイを180度近くまで開くことができるので、画面を見ながら情報を共有することもできます。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に『LIFEBOOK WU2/C3』の製品ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 150% です。
表示される文字はちょうど良い見やすい大きさに設定されています。
キーボード&タッチパッド
まずはキーボードのレイアウトから。
『LIFEBOOK WU2/C3』のキーボードは「かな表記あり」「かな表記なし」が選択可能です。
かな表記なしのキーボードは見た目がスッキリとして視認性も良好です。日本語入力する際ローマ字で入力するなら「かな」を使うことはないので「かな表記なし」もおすすめです。
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
キートップ表面の形状は指先に合わせて少しへこんでいます。指先のフィット感はとても良いです
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は仕様では 約19mm。モバイルノートながらデスクトップパソコンのキーボードと同等のキーピッチなので窮屈な感じはまったくありません。
キーストロークは 仕様では約1.5mm。心地よい打鍵感でタイピングできます。
キーボードバックライトは非搭載ですが、キー入力のしやすさやタイピング感の良さはモバイルノートのなかでは群を抜いているのではないでしょうか。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプで、タッチパッドの大きさは狭すぎることもなくちょうど良いサイズです。
タッチパッドの周囲 5mm くらいの間隔でわずかに段差を持たせています。手のひらが触れて誤った操作を防止すると同時に、指先がタッチパッドからはみ出すことを指先の感覚で事前に把握できる工夫が施されています。
タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『LIFEBOOK WU2/C3』の機能・性能についてレビューしています。
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