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富士通『LIFEBOOK WU2/C3』の実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・再起動時間計測など、『LIFEBOOK WU2/C3』の性能レビューを行います。

なお、性能レビューで使用するレビュー機の主なスペックは以下のとおりです。

・OS:Windows10 Home 64ビット版
・CPU:インテル Core i7-8565U プロセッサー
・メモリ:16GB (オンボード16GB) [デュアルチャネル対応]
・ストレージ:約1TB SSD (PCIe接続)
・ディスプレイ:13.3型ワイド フルHD タッチ非対応 ノングレア液晶

LIFEBOOK WU2/C3 背面側(2台並べて)

【 目 次 】
(前編)
スペック構成
外観チェック
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
カスタマイズのポイント
まとめ

レビュー内容は 2019年1月28日時点のものです。

<関連記事>
⇒ 『LIFEBOOK WU2/C3』性能比較レビュー
ハイスペック構成モデル と Core i5/8GBメモリ/256GB SSD モデルのベンチマークを比較しています。

 

ベンチマーク

『LIFEBOOK WU2/C3』の基本性能にくわえ、CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。

基本性能

パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用してレビュー機の基本性能を測定します。

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3640.9」のパーセンタイルは「76th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 76% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 24%(100% - 76%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでもトータル性能は上位クラスに迫るスコアです。

モバイルノートながらハイスペック構成にすることでメインPC としても快適に使える性能レベルにアップできることが分かります。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『LIFEBOOK WU2/C3』の CPU にはインテル Core i7-8565U プロセッサーが搭載されています。

参考までに、『LIFEBOOK WU2/C3』のインテル Core i5-8265U プロセッサー搭載モデルで採取した CINEBENCH のスコアと比較します。

Core i7-8565U Core i5-8265U
OpenGL 46.15 fps 48.99 fps
 Ref.Match 97.8 % 97.8 %
CPU 491 cb 473 cb
CPU (Single Core) 160 cb 160 cb
 MP Ratio 3.06 x 2.95 x

結果を見ると CPU(マルチコア)のスコアで性能差が現れています。

常駐アプリや起動アプリの数など動作環境にもよりますが、マルチコアで動作するアプリでは体感的にも性能差が顕著に出てくるかもしれません。

なお、CINEBENCH 実行中の動作環境としては、CINEBENCH 以外のアプリは起動せず、常駐アプリは初期設定のままで計測しています。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

各テストの内容は以下のとおり。

Cloud Gate ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト
Night Raid DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト
Sky Diver DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト
Fire Strike DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト
Time Spy DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『LIFEBOOK WU2/C3』のグラフィック性能レベルは、モバイルノートとして十分満足できるレベルです。

ライトなゲームタイトルや写真・動画編集など、ある程度 高度なグラフィック処理も気軽に楽しめる性能を備えています。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは 東芝製の SSD で、容量は 1TB(PCIe/NVMe対応)です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

 

総合的なパフォーマンスとしては性能レベルが高く快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

バッテリー

レビュー機『LIFEBOOK WU2/C3』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。
(レビュー機のバッテリー容量は 50Wh)

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 8時間 6分
バッテリー充電時間
(50%)
1時間 8分
バッテリー充電時間
(100%)
3時間 14分

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 8時間持続できればモバイルノートとして充分ともいえます。

ただ、レビュー機のバッテリー容量は 50Wh にカスタマイズされているため、初期構成で選択されているバッテリー容量 25Wh の場合、バッテリー駆動時間は半分程度になることが予想されます。

最軽量モデルではバッテリー容量 50Wh へのカスタマイズはできないところがチョット残念ではありますが、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『LIFEBOOK WU2/C3』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分5秒2 3.8GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 16 for FUJITSU
(プリインストールソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分32秒5 3.5GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

処理時間は意外に短く、モバイルノートながら写真・動画編集も意外にストレスなく快適に使えそうです。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理でも「サーッ」という排気音がほんのわずかに大きくなる程度で気になることはありません。(日常の生活音のなかでは全然気が付かないくらいです)

平常時はもちろん静かです。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥側 排気口近くが少し温かくなります。

キーボード上は手のひらを置いてみると温かいかな?と感じる程度(ほとんど感じないくらい)、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどないので不快な感じはありません。

キーボードの表面温度(単位:℃)

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度(単位:℃)

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『LIFEBOOK WU2/C3』は サウンドユーティリティソフト「Waves MaxxAudio」が搭載されています。

Waves MaxxAudio には映画/音楽それぞれのサウンドに合わせたプリセットが設定されているほか、イコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

Waves MaxxAudio サウンドユーティリティソフト
Waves MaxxAudio サウンド ユーティリティソフト

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域と高音域が若干弱い感じもするが、広い音域をカバーした高音質サウンド。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
低音域もしっかり再現できてサウンド全体に厚みが増し迫力もアップする。
重低音のきいたサウンドを楽しむなら、ヘッドホンがおすすめ。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 15.1秒 25.2秒 6.1秒
2回目 13.6秒 25.5秒 6.1秒
3回目 16.1秒 25.5秒 6.0秒
4回目 13.5秒 25.7秒 7.5秒
5回目 13.5秒 25.6秒 7.7秒
平均 14.4秒 25.5秒 6.7秒

感覚的にも結果が示す通り「かなり早い」です。

 

搭載ソフトウェア

『LIFEBOOK WU2/C3』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

主なソフトウェア(その1)

主なソフトウェア(その2)

Windows標準のソフトのほか、富士通オリジナルのサポートソフトやユーティリティーソフト、写真・動画編集ソフト、ウィルス対策ソフト(マカフィー リブセーフ 3年版)など、数多くのソフトウェアがインストールされています。

 

付属品

『LIFEBOOK WU2/C3』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『LIFEBOOK WU2/C3』本体セット

付属しているドキュメントは、取扱説明書、富士通のおすすめサービス、保証書、納品書です。

 

カスタマイズのポイント

『LIFEBOOK WU2/C3』は、富士通の直販サイト「WEB MART」にラインナップしているカスタムメイドモデルで、使い方に合わせて、CPU、メモリ、ストレージなど、柔軟にカスタマイズできます。

今回、性能評価で使用したレビュー機は、高いレベルのスペックにカスタマイズされており、ベンチマークの結果からもモバイルノートのみならずメインPC としても使うことができる性能を備えています。

とくに、基本スペックともいえる CPU、メモリ、ストレージはハイスペック構成で価格もそれなりに高くなってしまいます。

そこで、モバイルノートとして長いあいだ快適に使うために必要な上記パーツのカスタマイズのポイントを解説します。

なお、下記画像のカスタマイズ一覧および価格は 2019年1月28日時点のものです。

CPU

パソコンの頭脳に当たるパーツで、レビュー機ではインテル Core i7-8565U プロセッサーを搭載していましたが、インテル Core i5-8265U プロセッサーへのカスタマイズも可能です。

CPU カスタマイズ
CPU のカスタマイズ項目(軽量モデル)

インテル公式サイトで CPU 仕様を見ると Core i7 のほうに優位性がありますが、コストパフォーマンスを鑑みると Core i5 でも充分快適に使えると考えています。

これまで、第8世代 CPU を搭載した他社のパソコンのレビュー結果を比較すると、筆者には価格差ほどの性能差は感じられないからです。

ちなみに、Core i3 については軽量モデルで選択できる CPU で、ふだん使いがメインならアリですが使っているうちに物足りなさを感じてくるかもしれません。

少しでも性能レベルの高い CPU を搭載したいなら話は別ですが、ここは Core i5 をおすすめしたいところです。

メモリ

メモリは、パソコンが処理をするうえで必要な情報(データ)を展開する作業場に相当するパーツです。

容量が大きい(作業場が広い)ほど、処理(作業)は効率よく行われます。

『LIFEBOOK WU2/C3』で選択できるメモリ容量は「4GB」「8GB」「16GB」のいずれかです。(最軽量モデルは「8GB」「16GB」)

メモリ カスタマイズ
メモリのカスタマイズ項目(軽量モデル)

最低でも 8GB、可能であれば「16GB」は搭載しておくことで長く快適に使うことができます。

『LIFEBOOK WU2/C3』の構造上、購入したあとに自分自身でのメモリ増設はできないので、予算的に可能ならできるだけ大容量のメモリを搭載しておくことをおすすめします。

ストレージ

ストレージは、Windows や アプリなどのプログラムのほか、自分で作成したデータなどを格納しておくパーツです。

メモリと同じように容量が大きいほど良いのですが、『LIFEBOOK WU2/C3』で選択できるのは「約128GB SSD」「約256GB SSD」「約512GB SSD (PCIe接続)」「約1TB SSD (PCIe接続)」のいずれかです。(最軽量モデルは「約256GB SSD」「約512GB SSD (PCIe接続)」「約1TB SSD (PCIe接続)」)

ストレージ カスタマイズ
ストレージのカスタマイズ項目(軽量モデル)

PCIe接続の SSD はデータ転送速度が格段にアップするので、こちらを選択するのもアリなのですが、カスタマイズ価格が高価です。

ここは「約256GB SSD」を選択、容量が足りなくなってきたら外付けHDD(別途購入の必要があります。容量 2TB でも1万円以下)と併用する使い方が無難な選択といえます。

 

まとめ

以上、『LIFEBOOK WU2/C3』のレビュー記事をお届けしました。

『LIFEBOOK WU2/C3』は Whiskey Lake 世代のインテル Core プロセッサーの搭載により軽快な動作でパフォーマンスも快適です。

驚くほどの軽さで高性能、キーボード入力も快適にできる、13インチサイズのモバイルノートを検討しているなら、ぜひチェックしておきたいモデルといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・とにかく軽い!
・モバイルノートとして性能レベルが高く動作も軽快
・タイピングしやすいキーボード
・インターフェースも充実

チョット残念なところ
・最軽量モデルでは大容量バッテリーにカスタマイズできない

 

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