NEC LAVIE Direct PM(X) (2021年春モデル) レビュー:堅牢性と実用性にすぐれた13.3型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:NECパーソナルコンピュータ株式会社

真正面(壁紙)

NEC LAVIE Direct PM(X) (2021年春モデル)(以下、LAVIE Direct PM(X))は、第10世代インテル Core プロセッサーを搭載した NEC直販サイト限定の 13.3型モバイルノートPCです。

一世代前のプロセッサーながらモバイルノートとしては十分なパフォーマンスですが、新モデル(2021年夏モデル)の販売開始にともない 2021年春モデルは販売終了して残すはアウトレットのみ。

一方、新モデルは、第11世代インテル Core プロセッサーの搭載によりパフォーマンスが大幅にアップ!くわえて新モデルでは液晶の解像度が 1920×1200ドット (WUXGA) に、アスペクト比(画面の縦横比)が 16:10 に変更されています。

最近、このタイプの液晶を搭載した 13.3インチモバイルノートを多く見かけますが、画面の見やすさが生産性の向上につながることから採用するメーカーも増えてきているようです。

レビューではメーカーからお借りした実機 (2021年春モデル) を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

なお、ベンチマークでは最新プロセッサーのスコア(当サイトでレビューした実機の平均値)も併記しています。

新旧モデルの客観的な性能比較・評価の参考にしてください。

天面(壁紙)

レビューは 2021年9月25日時点の内容です。

 

スペック構成

LAVIE Direct PM(X) のおもなスペックは以下のとおり。

2021年春モデル 2021年夏モデル
OS ■Windows 10 Home 64ビット
■Windows 10 Pro 64ビット
CPU インテル Core i5-10210U プロセッサー インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
メモリ ■8GB(DDR4 SDRAM/オンボード8GB、PC4-21300対応、デュアルチャネル対応)
■16GB(DDR4 SDRAM/オンボード16GB、PC4-21300対応、デュアルチャネル対応)
■8GB(LPDDR4X SDRAM/オンボード8GB、デュアルチャネル対応)
■16GB(LPDDR4X SDRAM/オンボード 16GB、デュアルチャネル対応)
ストレージ ■256GB SSD (PCIe)
■512GB SSD (PCIe)
■512GB SSD (PCIe)
■512GB SSD (PCIe)
■512GB SSD (PCIe)
ディスプレイ 13.3型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア)(Full HD 1920×1080ドット) 13.3型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア)(WUXGA 1920×1200ドット)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス (CPUに内蔵) インテル Iris Xe グラフィックス (CPUに内蔵)
ワイヤレス Wi-Fi 6(2.4Gbps)対応(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth Smart Ready(Ver.5)
ワイヤレスWAN ■なし
■SIMフリー
 LTE(A 対応):バンド1, 3, 8, 18, 19, 28, 41
 3G:バンド1, 8
■なし
■SIMフリー
 LTE(A 対応):バンド1, 3, 8, 18, 19, 26, 28, 42
 3G:バンド1, 6, 8, 19
カメラ、マイク HD解像度(720p)対応カメラ、有効画素数92万画素、顔認証/ステレオマイク内蔵 Full HD解像度(1080p)対応カメラ、有効画素数200万画素、顔認証/ステレオマイク内蔵
本体サイズ(W×D×H) 約 312×217.2×17.8 mm (突起部、バンプ部除く) 約 305.8×217.6×19.3 mm (突起部、バンプ部除く)
本体質量 約 1.29 kg 約 1.31 kg
バッテリー駆動時間(JEITA2.0) 約17.5時間 約19.0時間
本体カラー ブラック

詳細スペックや価格、割引クーポンなど最新情報は NEC直販サイト「NEC Direct」のアウトレットセールをご確認ください。

 

真正面

LAVIE Direct PM(X)
(2021年春モデル)

税込 10万円台から

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Check

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関連リンク

 

外観チェック

スタイリッシュデザイン

LAVIE Direct PM(X) はスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

本体のカラー「ブラック」は落ち着いた雰囲気のカラーで堅牢性の高さも感じます。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

本体の表面はサラサラとした感触で上質感のある仕上がりです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

 

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。

底面側(斜め)

ゴム足は四隅に実装されています。ゴム足は少し硬めのためかデスク等に置くときは「ゴツン」という振動が伝わり、天面を開くとき多少すべりやすいです。ただし、本体の安定感は良好です。

必要十分なインターフェース

LAVIE Direct PM(X) のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①USB 3.0 Type-C (USB Power Delivery 3.0対応、ACアダプタの接続ポートを兼用、DisplayPort出力機能付き)

②USB 3.1 Type-C (Thunderbolt 3、USB Power Delivery 3.0対応、ACアダプタの接続ポートを兼用、DisplayPort出力機能付き)

③イーサネット拡張コネクタ

④USB 3.0 Type-A

⑤HDMI

⑥ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子

USB Type-C は映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C 対応表(当サイトの検証結果、2ポートとも同じ結果)

映像出力
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑦排気口

⑧USB 3.0 Type-A

⑨盗難防止用ロック

 

背面側には、microSDカード兼SIMカードスロットが実装されています。

インターフェース(背面)

SIMカードは LTE選択時のみ使用可能で カードのタイプは Nano SIM です。

またトレイは microSDカードと共用です。トレイの穴にピンを入れて軽く押し込むとトレイが出てきますが、microSDカードを出し入れするときは少し面倒です。

 

LAVIE Direct PM(X) はモバイルノートながら必要十分なインターフェースを実装しています。実用面でも足りないと感じるケースはないと思います。(microSDカードの出し入れは面倒ですが)

 

電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタン

スピーカーは底面部 前面側左右に2基実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

スピーカー(拡大)
スピーカーの拡大写真

スピーカーの間口は細長い形状で音質はそれなりです。(気軽に楽しめるレベル)

顔認証カメラ搭載

LAVIE Direct PM(X) は顔認証カメラを搭載しています。

顔認証でサインイン
顔認証でサインイン

認証精度は良好で、パソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。

Check

顔認証は、マスクを着用しているときに認証されにくい欠点があります。

そこそこ軽量&スリム&コンパクト

本体の大きさのイメージです。本体に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 より一回り大きいくらいのサイズ感です。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 19~21mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,271g
・電源アダプター:184g
・電源コード:61g

本体はそこそこ軽く、持ち歩きもラクにできる重量感です。

本体の重量感
本体はそこそこ軽量

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いの広色域液晶ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは高精細で描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、緑と青が強めに出ていますが理想的な 45度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 99.3%
Adobe RGBカバー率 76.0%

色調バランス・色域ともに優秀です。

Check

新モデル(2021年夏モデル)では液晶ディスプレイのアスペクト比が 16:10 に変更されています。以下の画像のとおり、従来モデルのフルHD/アスペクト比 16:9 に対し、表示領域が縦方向に広くなったことで、スクロールをしなくても多くの情報をチェックできるメリットがあります。
画面比較
左側が 16:10 の液晶ディスプレイ、右が 16:9

 

左右のベゼルは狭額縁

左右のベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

ただし、上部ベゼルが太いぶん、ディスプレイ全体としては少し野暮ったさを感じます。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

LAVIE Direct PM(X) の液晶パネルは非光沢です。上記写真のとおり画面への映り込みが気になることはないですし、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットにできる

ディスプレイは ほぼ 180度開くことができます。

ディスプレイの最大角度

打ち合わせなどで画面共有するときに便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

LAVIE Direct PM(X) のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

ただし、左[Ctrl]キーと[Fn]キーの配置が一般的な配列と逆になっています。(この配列は NEC やレノボ ThinkPad シリーズに多い)

一般的な配列のパソコンと一緒に使用しているときに扱いにくさを感じるかもしれません。

Check

タッチパッドの右側に指紋センサーと思われる箇所がありますが、指紋センサーは搭載されていませんでした。
なお、公式サイトの写真を見る限り、新モデル(2021年夏モデル)では指紋センサーと思われる箇所はなくなっています。

キーピッチは実測で 約18.5mm(スペックも 18.5mm)。フルサイズキーボードとほぼ同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状はほぼフラット。ツルツルとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークはスペックでは 1.8mm。ノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm より深く、シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさはフツウ

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

なお、キーボードバックライトは非搭載です。

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で、天面と同様に質感は良好です。

パームレスト

ただし、指紋や皮脂の跡は目立ちやすいです。気になるときは柔らかいクロスなどでこまめに手入れするとよいでしょう。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

やや小さめのサイズ感ですが大きな違和感はありません。パームレストより少しツルツルとした感触です。なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、LAVIE Direct PM(X) の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i5-10210U プロセッサー
メモリ 8GB (オンボード), DDR4 SDRAM
ストレージ 256GB SSD (PCIe)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「LAVIE」に、電源モードを「高パフォーマンス」に設定して実行しています。

※電源プラン「LAVIE」は、メーカーによるパフォーマンスと電力節約のバランスをとった設定です。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

なお、LAVIE Direct PM(X) は、2021年春モデルでは 第10世代インテル Core i5-10210U プロセッサーを、2021年夏モデルでは 第11世代インテル Core i5-1135G7 プロセッサーを搭載しています。

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5700U
3403 pts
Ryzen 5 5500U
2960 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 4500U
2040 pts
Core i7-1165G7
1911 pts
Core i5-1135G7
1878 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts
Core i5-10210U(レビュー機)
1232 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5700U
17027
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
13281
Core i7-1165G7
11351
Ryzen 5 4500U
11105
Core i5-1135G7
10986
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7710
Core i5-10210U(レビュー機)
6920

Core i5-1135G7 プロセッサーは Core i5-10210U プロセッサーにくらべパフォーマンスが大幅にアップしています。

ただし、レビュー機の場合、Core i5-10210U の平均スコアよりひかえめなことから、もしかしたら Core i5-1135G7 を搭載した 2021年夏モデルでも同じことが言えるかもしれません。

とはいえ、使用感としてはサクサク動作してくれますし、一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)なら Core i5-10210U 搭載モデルでも十分なパフォーマンスが期待できるはずです。

 

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス(Core i5-10210U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3975
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3339
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3245
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2964
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2327
インテル UHD(レビュー機)
1096
インテル UHD(Core i5-10210U)
1095

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10909
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
10378
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
8796
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
8670
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6969
インテル UHD(Core i5-10210U)
4671
インテル UHD(レビュー機)
4450

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
4254
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4224
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3517
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3488
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2787
インテル UHD(Core i5-10210U)
1500
インテル UHD(レビュー機)
1422

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3346
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3105
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3097
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3052
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2450
インテル UHD(レビュー機)
1223
インテル UHD(Core i5-10210U)
1200

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスは平均値相当ですが、第11世代インテル Core プロセッサー内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスはパフォーマンスが大きくアップしています。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)ならレビュー機のグラフィックスパフォーマンスでも十分なのですが、インテル Iris Xe グラフィックスでは写真・動画編集などクリエイティブな作業も快適なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Core i5-10210U搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

※当サイト計測スコアの平均値

比較対象のおもなスペックは以下のとおり。

スペック LAVIE Direct PM(X)
(レビュー機)
Core i5-10210U
搭載機
Core i7-1165G7
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
Core i3-1115G4
搭載機
CPU インテル Core i5-10210U インテル Core i5-10210U インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7 インテル Core i3-1115G4
メモリ 8GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD インテル UHD インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル UHD

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
LAVIE Direct PM(X)
2601
Core i5-10210U搭載機
2670
Core i7-1165G7搭載機
4203
Core i5-1135G7搭載機
3923
Core i3-1115G4搭載機
3350
 Essentials
LAVIE Direct PM(X)
7198
Core i5-10210U搭載機
7758
Core i7-1165G7搭載機
9115
Core i5-1135G7搭載機
8846
Core i3-1115G4搭載機
8418
基準値
4100
 Productivity
LAVIE Direct PM(X)
6383
Core i5-10210U搭載機
6368
Core i7-1165G7搭載機
6469
Core i5-1135G7搭載機
6045
Core i3-1115G4搭載機
6228
基準値
4500
 Digital Contents Creation
LAVIE Direct PM(X)
2934
Core i5-10210U搭載機
3061
Core i7-1165G7搭載機
4544
Core i5-1135G7搭載機
4335
Core i3-1115G4搭載機
3381
基準値
3450
 Gaming
LAVIE Direct PM(X)
918
Core i5-10210U搭載機
913
Core i7-1165G7搭載機
3191
Core i5-1135G7搭載機
2822
Core i3-1115G4搭載機
1920

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは平均値相当です。

CPUベンチマークではひかえめなスコアでしたが、実際の使用を想定したテストではまずまずの結果です。

ただし、第10世代インテル Core プロセッサーは、Digital Contents Creation や Gaming テストのように高度なグラフィックス処理は苦手です。

写真・動画編集などクリエイティブな作業でもある程度の快適性が必要なら第11世代インテル Core 搭載の機種がおすすめです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 8時間 40分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
38分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
60分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 48分

バッテリーを多く消費する条件のなかでも 9時間近くバッテリーで駆動できれば十分といえるでしょう。

バッテリーで使用する際は、画面の明るさや音量などを適正レベルに調節した使いかたすれば、さらにバッテリー駆動時間を延ばすことができます。

また、急速充電に対応している点も好印象です。短時間で充電できれば持ち歩きの多いモバイルノートには大きなメリットになるはずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Core i5-10210U搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
LAVIE Direct PM(X)
1分1秒3
Core i5-10210U搭載機
1分5秒2
Core i7-1165G7搭載機
51秒3
Core i5-1135G7搭載機
55秒1
Core i3-1115G4搭載機
59秒1
Photoshop Lightroom
LAVIE Direct PM(X)
55秒9
Core i5-10210U搭載機
57秒3
Core i7-1165G7搭載機
27秒2
Core i5-1135G7搭載機
33秒0
Core i3-1115G4搭載機
42秒5
Lightroom Classic
LAVIE Direct PM(X)
58秒3
Core i5-10210U搭載機
1分2秒5
Core i7-1165G7搭載機
33秒5
Core i5-1135G7搭載機
37秒2
Core i3-1115G4搭載機
47秒2

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
LAVIE Direct PM(X)
4分10秒2
Core i5-10210U搭載機
3分47秒8
Core i7-1165G7搭載機
3分14秒8
Core i5-1135G7搭載機
3分17秒4
Core i3-1115G4搭載機
4分57秒5

 

実際のソフトウェアを使った評価でも計測結果のとおり、レビューの場合クリエイティブな処理はそれなりに時間がかかります。

使用目的にもよりますが、第11世代インテル Core 搭載機にすることでクリエイティブ作業においても処理スピードが大幅にアップしますし、長期間使う上での快適性も違ってきます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 34.5db 前後
 
CINEBENCH R20 35.6db
(35db前後で推移)
動画エンコード 36.4db
(35~36db前後で推移)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷時でも「サーッ」という排熱のときの気流音がわずかに聴こえるくらいで静かです。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央から右側にかけて温度が上がりやすく温かさを感じますがタイピングに影響はありません。

 

サウンド チェック

LAVIE Direct PM(X) で実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
中音域が強めで音質としてはそれなり。カジュアルにサウンドを楽しめるレベル。
音声は聴き取りやすい。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域で高音質サウンドを楽しめる。音楽を聴くならヘッドホンがおすすめ。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.0秒 38.2秒 8.4秒
2回目 12.9秒 38.4秒 8.7秒
3回目 13.0秒 38.2秒 9.0秒
4回目 12.9秒 38.3秒 8.5秒
5回目 12.9秒 38.4秒 9.2秒
平均 12.9秒 38.3秒 8.8秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は若干時間の長さを感じますが、それでも30秒チョットなので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより時間は変動します。

 

同梱品

LAVIE Direct PM(X) の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・LAVIE Direct PM(X) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、LAVIE Direct PM(X) (2021年春モデル) のレビュー記事をお届けしました。

LAVIE Direct PM(X) (2021年春モデル) は、上位機種 LAVIE Direct PM の廉価モデルですがモバイルノートとしてシッカリ使えるように仕上げられています。

ベンチマークでは一部にひかえめなところもありましたが、堅牢性にすぐれたボディにくわえタイピングしやすいキーボードや広色域で見いやすい液晶など実用性にもすぐれたモバイルノートです。

また、新モデル(2021年夏モデル)は、従来モデルの堅牢性と実用性にくわえ第11世代インテル Core プロセッサーの搭載や画面アスペクト比の変更により性能と使いやすさがアップしており、より快適に使えるモデルといえそうです。

 

真正面

LAVIE Direct PM(X)
(2021年春モデル)

税込 10万円台から

※NEC Direct で提供しているアウトレット商品は、旧モデルやキャンセル未開封品など、お手頃価格で品質はすべて確認済みの商品です。基本的に1年間のメーカー保証付きです。

Check

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