レノボ ThinkBook 14 Gen 2 レビュー:高コスパで実用性にすぐれた14型ノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

真正面(壁紙)

レノボ ThinkBook 14 Gen 2 は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した 14型ノートPC です。

高いレベルの性能を搭載しながらも税込 約8万円からのリーズナブルな価格は魅力的で、Thunderbolt 4 や LANポートなど豊富なインターフェースの実装にくわえ指紋センサーやプライバシーシャッターを標準搭載するなど実用性にもすぐれています。

14インチサイズとしては若干の重量感はあるものの持ち歩きも十分可能。モバイルノートの主流サイズ 13.3インチより画面サイズが大きいぶん表示される文字が見やすく扱いやすいところも大きなポイント。

高コスパで実用性にすぐれたノートPC といえます。

■ThinkBook 14 Gen 2 の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 充実のインターフェース
  • バックライト付きフルサイズキーボード
  • ThinkShutter(プライバシーシャッター)付き Webカメラ
  • 電源オンと同時に認証可能な指紋センサー搭載
  • 画面が180度開くFlatスタイルでも使用可能
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年9月30日時点の内容です。

 

スペック構成

ThinkBook 14 のおもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 10 Pro 64bit (日本語版)
■Windows 10 Home 64bit (日本語版)
CPU ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
メモリ Core i5/i3 搭載時
■8GB (オンボード), PC4-25600 DDR4 SDRAM
Core i7 搭載時
■16GB (内、8GB オンボード), PC4-25600 DDR4 SDRAM
ストレージ ■512GB SSD(PCIe NVMe)
■256GB SSD(PCIe NVMe)
ディスプレイ 14.0型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、1,677万色以上、16:9) 、光沢なし
グラフィックス Core i7/i5 搭載時
■インテル Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵)
Core i3 搭載時
■インテル UHD グラフィックス(CPUに内蔵)
LAN 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth v5.0
カメラ、マイク HD 720p カメラ(ThinkShutter付き)、デジタルマイクロホン
Windows Hello 指紋認証センサー
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 未公開(後日掲載とのこと)
本体カラー ミネラルグレー
本体サイズ(W×D×H) 約 323×218×17.9mm
質量 約 1.4kg

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

※カスタマイズモデルはデュアルストレージや専用グラフィックスなどへのカスタマイズも可能ですが eクーポンは適用できません。

 

真正面

ThinkBook 14 Gen 2
税込 約8万円から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

 

 

外観チェック

主張強めのロゴとデュアルトーン・カラーのスタイリッシュ・デザイン

ThinkBook シリーズの新機種共通のデザインでもある「ThinkBook」のロゴとデュアルトーン・カラーが印象的で意外にスタイリッシュです。

正面ななめ

背面ななめ

ミネラルグレーのカラーも落ち着いた雰囲気で主張強めのロゴと ほどよくマッチしています。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

天面の表面はサラサラとした感触で上質感のある仕上がりです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
スリムな本体

指紋や皮脂の跡も目立ちにくい点も好印象です。

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。

底面側(斜め)
見た目もスッキリした底面カバー

ゴム足は前面側左右2箇所と背面側の1箇所、合計3箇所に実装されています。本体の安定感は抜群です。

とくに、背面側のゴム足は、排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。

エアフロー
背面側ゴム足で排熱された空気を遮断

これにより、効果的に本体内部を冷却できます。

必要十分なインターフェース

ThinkBook 14 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①USB Type-C 3.1 Gen 2

②USB Type-C 3.1 Gen 2 x1 (Thunderbolt4 対応)

③HDMI

④Powered USB 3.1 Gen 1

⑤マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑥SDカードリーダー

⑦USB 3.1 Gen 1

⑧イーサネットコネクター(RJ-45) (部分開閉式)

⑨セキュリティキーホール

 

USB Type-C の対応状況は以下のとおりです。[当サイトの検証結果]

映像出力
PD充電器(30W) 〇(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

※2ポートとも検証結果は同じ

 

また、SDカードリーダーは抜き差し方式です。

SDカードスロット
SDカードをシッカリと挿入した状態(カードは意外に出っ張る)

スピーカーは、底面部 前面側の左右に 2基実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

スピーカー(拡大)
スピーカーの拡大写真

カメラはプライバシーシャッター付き

ThinkBook 14 のカメラにはプライバシーシャッターが付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
(カメラの上にスライドスイッチがある)

シャッターは手動でスライドする方式ですが、オンライン会議などで見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

電源オンと同時に指紋認証完了

ThinkBook 14 は、電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵しています。

電源ボタン

この指紋認証センサーはかなり優秀で、電源ボタンを押して電源を入れると同時に指紋認証も行うので、Windows のサインイン画面で再度センサーにタッチする必要がありません。電源投入と指紋認証を一度で済ませることができ、作業の効率化につながります。

指紋認証でサインイン
サインアウトした後のサインインは通常どおりセンサーにタッチ

なお、認証精度は良好です。

そこそこ軽量&スリム&コンパクトなボディ

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズより一回りくらいのサイズ感です。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 19~23 (最厚部) mm。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,536g
・電源アダプター:248g
・電源コード:104g

少し重量感はありますが、本体はそこそこ軽く、14インチサイズとしては意外にスリムでコンパクトなので部屋間の移動がラクにできますし、外出先への持ち出しも十分可能です。

電源アダプターの最大出力は 65W。電源アダプターもコンパクトで、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いで描画できる液晶パネル

ThinkBook 14 の液晶パネルは高精細で描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、緑が少し強めに出ていますが、RGB ともに 理想的な 45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 68.2%
Adobe RGBカバー率 51.2%

色調バランスは良好ですが、色域は広くありません。液晶パネルの性能レベルとしては標準的です。

ネット検索・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など、一般的な用途でも十分な性能レベルです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいで画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みが低減されます。眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットになる

天面はフラットまで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどで画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

ThinkBook 14 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測値で約19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状はほぼフラットですが指先にフィットします。

キートップ

また、キートップは ツルツルとした感触で質感も良好です。

キーストロークは、体感的にはノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm と同等です。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」、音の大きさはフツウ

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

ちなみに、[F9]キーは「Service Hotkey」に割り当てられています。

Service Hotkey

[F9]キーを押すとブラウザが起動し公式サイトのサポートページが表示されます。(保証とサービス内容を確認できる)

 

キーボード・バックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを 2段階で調整できます。

[Fn]+[Space]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

質感の良いパームレスト

パームレストは、天面と同じようにサラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいです。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

サイズ感もちょうど良く、ツルツルしたなめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、ThinkBook 14 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
メモリ 8GB (オンボード), PC4-25600 DDR4 SDRAM
ストレージ 256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」の電源スマート設定で[エクストリーム・パフォーマンス]と[インテリジェント・クーリング]の 2モードで評価しています。

電源スマート設定

エクストリーム・パフォーマンス システム・パフォーマンスを最大化できるモード。
インテリジェント・クーリング ファン速度とシステム・パフォーマンスのバランスが取れた状態で最高のエクスペリエンスを実現できるモード。ゲーム中はパフォーマンスが最大化され、オフィス作業は騒音が軽減される。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5700U
3403 pts
Ryzen 5 5500U
2960 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Core i5-1135G7(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
2236 pts
Core i5-1135G7(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
2187 pts
Ryzen 5 4500U
2040 pts
Core i7-1165G7
1911 pts
Core i5-1135G7
1878 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts
Core i3-1115G4
1224 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5700U
17027
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
13281
Core i7-1165G7
11351
Ryzen 5 4500U
11105
Core i5-1135G7
10986
Core i5-1135G7(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
10556
Core i5-1135G7(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
10542
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7710
Core i3-1115G4
6702

レビュー機の CPU は、スペック相応のパフォーマンスが出ています。

一般的な使いかた(メール・インターネット・オフィスソフトなど)なら、かなり快適なパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3975
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3339
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3245
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2964
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2327
インテル Iris Xe(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
1566
インテル Iris Xe(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
1552

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10909
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
10378
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
8796
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
8670
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6969
インテル Iris Xe(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
5184
インテル Iris Xe(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
4962

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
4254
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4224
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3517
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3488
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2787
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661
インテル Iris Xe(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
1435
インテル Iris Xe(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
1371

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3346
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3105
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3052
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3097
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2450
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389
インテル Iris Xe(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
1574
インテル Iris Xe(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
1553

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

CPU内蔵グラフィックスのパフォーマンスは、CPU性能のほかにメモリ容量やメモリ構成(シングルチャネル/デュアルチャネル)にも依存します。

レビュー機は、メモリ構成がシングルチャネルのためグラフィックス・パフォーマンスはイマイチです。

一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分快適に使えますが、写真・動画編集などクリエイティブな作業にも使うならデュアルチャネル構成のメモリを搭載したいところです。

※ThinkBook 14 Gen 2 は、Core i7 搭載モデルのみが 16GB メモリのデュアルチャネル構成です。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

※当サイト計測スコアの平均値

なお、比較対象のおもなスペックは以下のとおり。

スペック ThinkBook 14
(レビュー機)
Core i7-1165G7
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
Core i3-1115G4
搭載機
CPU インテル Core i5-1135G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7 インテル Core i3-1115G4
メモリ 8GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル UHD

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
3213
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
3178
Core i7-1165G7搭載機
4203
Core i5-1135G7搭載機
3923
Core i3-1115G4搭載機
3350
 Essentials
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
8170
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
8038
Core i7-1165G7搭載機
9115
Core i5-1135G7搭載機
8846
Core i3-1115G4搭載機
8418
基準値
4100
 Productivity
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
6037
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
5963
Core i7-1165G7搭載機
6469
Core i5-1135G7搭載機
6045
Core i3-1115G4搭載機
6228
基準値
4500
 Digital Contents Creation
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
4469
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
4471
Core i7-1165G7搭載機
4544
Core i5-1135G7搭載機
4335
Core i3-1115G4搭載機
3381
基準値
3450
 Gaming
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
1308
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
1287
Core i7-1165G7搭載機
3191
Core i5-1135G7搭載機
2822
Core i3-1115G4搭載機
1920

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

総合的なパフォーマンスはまずまずです。

ただ、グラフィックス・パフォーマンスが影響する Gaming テストではスコアが若干ひかえめですが、ゲーミングノートではないためネット・オフィスソフト・動画鑑賞など一般的な使いかたならグラフィックス処理性能がネックになることはないでしょう。

実際の使用感としても軽快な動作でサクサク快適に使えました。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

なお、計測は「Lenovo Vantage」の電源スマート設定を[インテリジェント・クーリング]に、バッテリー設定の[急速充電]をオンに設定して実施しています。

バッテリー設定

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 5時間 40分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
28分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
54分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 56分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ 5時間 40分のバッテリ駆動は物足りなさを感じます。

バッテリーで使用する際は、画面の明るさや音量を適正レベルに調節するなど、バッテリーを節約する使いかたが良いかもしれません。

また、バッテリ充電時間はかなり早いです。

急速充電ということもありますが、仮にバッテリー残量が少なくなったときでも短時間で充電できれば、急な外出や会議にも対応できるメリットがあります。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
1分13秒0
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
1分12秒9
Core i7-1165G7搭載機
51秒3
Core i5-1135G7搭載機
55秒1
Core i3-1115G4搭載機
59秒1
Photoshop Lightroom
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
1分2秒4
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
1分2秒1
Core i7-1165G7搭載機
27秒2
Core i5-1135G7搭載機
33秒0
Core i3-1115G4搭載機
42秒5
Lightroom Classic
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
57秒9
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
59秒0
Core i7-1165G7搭載機
33秒5
Core i5-1135G7搭載機
37秒2
Core i3-1115G4搭載機
47秒2

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
ThinkBook 14 Gen 2(インテリジェント・クーリング)
4分49秒8
ThinkBook 14 Gen 2(エクストリーム・パフォーマンス)
3分22秒5
Core i7-1165G7搭載機
3分14秒8
Core i5-1135G7搭載機
3分17秒4
Core i3-1115G4搭載機
4分57秒5

 

実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価では、メモリのシングルチャネル構成が影響しており、せっかくの CPU性能を発揮できていないようです。

とくに、RAW現像では(ソフトウェアとの相性もありますが)少々残念な結果です。

補助的なクリエイティブ作業ならまだ良いのですが、クリエイティブ作業に快適性を求めるならメモリは 16GBのデュアルチャネル構成がおすすめです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード 最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
アイドル時 34.5db 前後
 
インテリジェント・クーリング 42.2db
(41~42db)
44.8db
(44db台)
エクストリーム・パフォーマンス 42.0db
(41~42db)
45.0db
(44~45db)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かですが、高負荷状態になると「サーッ」という排気音と「ウーッ」というファンのモーター音が少し大きくなります。個人差はありますがうるさく感じるかもしれません。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※パフォーマンスモードで実施

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥や中央部分の温度が上がりやすいですが、タイピングへの影響はありません。

また、パームレストは本体内部の熱の影響を受けないので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

ThinkBook 14 のサウンドは Dolby Audio 対応です。

サウンドユーティリティソフトは、コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、イコライジング機能(パーソナライズ)でお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している高音質サウンド。音の広がりもある。
音声もハッキリ聴き取れる。

■ヘッドホン
スピーカーと同じくらい高音質。周囲の音を遮断できるため、サウンドに集中できる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 12.1秒 27.2秒 7.7秒
2回目 12.0秒 26.7秒 8.2秒
3回目 11.9秒 26.6秒 8.6秒
4回目 11.9秒 27.0秒 7.9秒
5回目 12.1秒 26.8秒 7.9秒
平均 12.0秒 26.9秒 8.1秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより処理時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

ThinkBook 14 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・ThinkBook 14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、ThinkBook 14 Gen 2 のレビュー記事をお届けしました。

レビュー機の CPU はボリュームゾーンといわれる Core i5 でベンチマークもまずまずでしたが、メモリ構成がシングルチャネルのためグラフィックス・パフォーマンスがかなりひかえめだった点は残念なところです。

とはいえ、システム全体としての性能バランスは意外に良く実際の使用感も良好で、「うまく仕上げられているな」といった印象でした。

14インチサイズとしては少し重量感はあるものの持ち運びも十分可能で、プライベートからビジネスまでシッカリ使える実用性にもすぐれたデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 軽快な動作で快適に使える
  • 電源オンと同時に認証可能な指紋センサーは便利
  • 豊富なインターフェース
  • 高コスパで実用性にすぐれている

チョット残念な点

  • メモリ・デュアルチャネル構成は Core i7 搭載モデルのみ(カスタマイズモデルもあるがクーポンが使えない)

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

ThinkBook 14 Gen 2
税込 約8万円から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

 

関連リンク

 

 

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