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日本HP の「ENVY」は「Spectre」とならぶプレミアムブランドでしたが、2020年の「ENVY」ブランドはクリエイター向けのブランドにチェンジ!

今回レビューする「HP ENVY x360 15-ee0000」(以下 HP ENVY x360 15)は、カジュアルにクリエイティブ作業を楽しめるコンバーチブルタイプの 15.6型 2in1 ノートPC です。

最新の第3世代 Ryzen 4000シリーズモバイルプロセッサーを搭載することでシステム全体がパワーアップ、ベンチマークの性能評価も優秀です。

写真編集や動画編集のほかアクティブペン(オプション)を使えばイラストやデッサンなどクリエイティブな作業が快適なパフォーマンスで楽しめます。

価格が8万円台(税抜)~と価格以上にパワフルで高品質なところも魅力です。

■HP ENVY x360 15 の特徴

  • 最新世代 AMD Ryzen mobile 4000シリーズの搭載によりパワーアップ
  • カジュアルにクリエイティブ作業を快適パフォーマンスで楽しめる
  • アルミニウム素材の高級感あるデザイン
  • 指紋認証センサーを搭載
  • キーひとつでカメラやマイクの有効/無効を切り替えられる
  • 高輝度&高精細な液晶ディスプレイは描画される映像がキレイ
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
  • 価格以上に高性能&高品質&高パフォーマンス

レビューでは、前半で外観デザインにくわえ、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

タブレットスタイル

レビュー内容は 2020年6月29日時点のものです。

 

スペック構成

HP ENVY x360 15 は CPU スペックの異なる「スタンダードモデル」と「パフォーマンスモデル」がラインナップしています。

スタンダードモデル パフォーマンスモデル
OS Windows 10 Home (64bit)
CPU AMD Ryzen 5 4500U モバイル・プロセッサー AMD Ryzen 7 4700U モバイル・プロセッサー
メモリ ■8GB (4GB×2) DDR4-3200MHz
■16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz
16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
ディスプレイ 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵)
ワイヤレス IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.0
カメラ、マイク HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク
バッテリー駆動時間 最大 17時間 (MobileMark 2014にて計測)
本体サイズ(W×D×H) 約 358 × 230 × 18.9 mm
本体質量 約 2.0 kg

ランナップしているモデルの詳細スペックや価格は日本HP公式サイトでご確認ください。

真正面

HP ENVY x360 15
税込 9万円台から

ここではメーカーからお借りした実機を試用してレビューを行います。

なお、今回のレビュー機は「米国仕様」のため、キーボードレイアウトやスペックの一部が国内販売モデルと異なっているところがあります。あらかじめご了承ください。

■レビュー機のスペック
Ryzen 7 4700U/16GBメモリ/1TB SSD

 

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外観チェック

アルミボディの落ち着きのあるシックなデザイン

HP ENVY x360 15 は落ち着きのあるシックなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

筐体の素材はアルミニウム。

アルミニウム合金を CNC削り出しで成型したボディは上質で高級感があります。

天面斜め(その1)
高級感のある仕上がり

天面斜め(その2)
「hp」のスラッシュロゴとヒンジの「ENVY」がアクセント

本体のカラー「ナイトフォールブラック」は指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
15.6インチサイズながらスリムなボディ

底面側(斜め)
底面は剛性を重視した「ユニボディ」のシンプル構造で見た目もスッキリ

ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。

エアフロー
効率的なエアフローで本体内部を効果的に冷却

吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。

Check

2019年モデルの排気口は左右両サイドに実装されていました。排気口が背面側に実装されたことで左右両サイドに小物を置いても排熱で温められることはなくなります。

スタイル自在に使える

HP ENVY x360 15 は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。

ノートパソコン
ノートパソコン

スタンド
スタンド

テント
テント

タブレット
タブレット

フラット
フラット(画面共有に便利)

必要十分なインターフェースを実装

HP ENVY x360 15 には、USBポート、HDMI端子など必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
②HDMI 2.0出力ポート
③SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(部分開閉式)
④SuperSpeed USB Type-C 10Gbps
 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤SDカードスロット
⑥SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
 (電源オフUSBチャージ機能対応)
⑦電源コネクター

SDカードスロットはフルサイズのSDカードを使うことができます。スロットはプッシュロック式で SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。

SDカードスロット
SDカードをシッカリと挿し込んだ状態

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンはキーの一部としてレイアウト

ほかのキーと押し間違えたとしても初期設定では「スリープ」なので、作業中のデータが破棄されることはありません。

Bang & Olufsen トリプルスピーカーを搭載

スピーカーには Bang & Olufsen トリプルスピーカーを搭載。キーボード奥と 底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(キーボード奥)
キーボード奥のスピーカー(赤枠のあたり)

スピーカー(底面部)
底面部 左右のスピーカー

低音域から高音域まで広い音域を再現できる高音質なサウンドを体感できます。

キーボードでカメラやマイクを遮断できる

新しい HP ENVY x360 15 にはカメラの有効/無効を切り替える機能がキーに割り当てられています。

電源ボタンキーの左隣りのキーを押すことでカメラの有効/無効を切り替えられます。

Webカメラ
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

2019年モデルでは本体の右側面に切り替えスイッチがありましたが、キーに割り当てたことで操作性がよくなり見られたくない光景は瞬時に対応できて利便性もアップしています。

なお、今回の機能ではカメラを無効にするとシャッターでレンズを隠すと同時にカメラ機能も物理的に遮断しています。二重のガードであんしん感が増します。

カメラ機能も無効化

また、カメラの有効/無効切り替えと同じようにマイクもキー操作で有効/無効の切り替えができます。(操作キーは[f8])

指紋認証でかんたんサインイン

HP ENVY x360 15 には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証情報を登録しておけば指紋センサーにタッチするだけでサインインできます。

指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。

持ち歩きもできるサイズ感と重量感

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

Check

2020年モデルは従来モデルにくらべ奥行きが 16mm もコンパクトになっています。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 16.5~19.5mm。最厚部でも CDケース 2枚と同じくらいにスリムで、実際に手で持っても薄さを感じます。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
本体:1,861g、電源アダプター:179g、電源コード:86g

持ち歩きもできるサイズ感と重量感です。

Check

2020年モデルは従来モデルにくらべ実測で 100gくらい軽くなっています。(従来モデルの重量は実測で 1,984g)

電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらにおさまるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

ディスプレイは解像度フルHDの光沢液晶です。高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

15.6インチサイズのディスプレイは 13.3インチより大きいぶん文字も見やすくなり作業効率もアップします。

ディスプレイサイズ比較
左が HP ENVY x360 15、右が 13.3インチノート(HP ENVY x360 13)

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは RGB ともに ほぼ45度の角度で理想的です。

トーンカーブ

色域の計測結果です。

2020年モデル 2019年モデル
Adobe RGBカバー率 75.4% 46.9%
Adobe RGB比 76.7% 46.9%
sRGBカバー率 99.8% 62.3%
sRGB比 103.5% 63.3%

2020年モデルは色調バランス・色域ともに優秀で、カジュアルな写真編集にも十分対応できる性能レベルです。

Check

製品版(2020年モデル)の sRGBカバー率は 100% です。(メーカーに確認済み)

 

左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいのせまさです。

左右のベゼルは狭額縁

 

映り込みはそれなりにある

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

本機は光沢液晶で高輝度ですが映り込みはそれなりに感じるかもしれません。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広いです。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

レビュー機のキーボードは英語配列ですが、国内販売モデルは日本語配列です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークは深めです。シッカリとした打鍵感があってタイプ感も心地よいです。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

キートップの表面は中心部分が少しへこんだ形状です。少しツルツルとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを 2段階で調整できます。

[f4]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストはアルミニウム素材。サラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

ヒンヤリとしてキーボード操作も快適にできます。

ただ、ブラック系のカラーなので指紋や皮脂の跡が目立ちやすいです。柔らかいクロスなどこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。サイズも大きめです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

アクティブペン(オプション)

HP ENVY x360 15 はアクティブペンに対応しています。

アクティブペン
写真は新製品の「HP MPP アクティブペン」(HP Spectre アクティブペン2 も対応可)

アクティブペンはオプションですが、イラストやデッサンなども書くことができます。

とくに新製品の HP MPP アクティブペン は 4096段階の筆圧と傾き検知に対応しており、繊細でなめらかなタッチで描き心地もグッドです。

アクティブペンの使用イメージ

HP MPP アクティブペンは充電式です。

アクティブペン
充電中はペン上部のLEDがオレンジに点灯
充電完了すると白色点灯に切り替わる

アクティブペンに同梱されている USBケーブルを使って充電しますが、充電中でもペンを使うことができます。(HP Spectre アクティブペン2 の場合、充電中は使用不可)

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、HP ENVY x360 15 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home(64bit)(英語)
英語版を日本語化してベンチマーク実施
CPU Ryzen 7 4700U プロセッサー
メモリ 16GB DDR4
ストレージ 1TB M.2 SSD (PCIe NVMe)
ディスプレイ 15.6インチワイド(16:9)フルHD 液晶タッチディスプレイ(光沢)
グラフィックス AMD Radeon Graphics

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「HP Command Center」のサーマル プロファイルを[HP推奨モード]に設定して実施しています。

HP Command CenterHP Command Center
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

性能レベルを把握するため下記 CPU のスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。

・インテル Core i7-1065G7 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 3500U プロセッサー
 (前世代の Ryzen プロセッサー)

■CINEBENCH R20

CPU
Ryzen 7 4700U(レビュー機)
2832 cb
Core i7-1065G7(平均値)
1698 cb
Core i7-10510U(平均値)
1558 cb
Ryzen 5 3500U(平均値)
1276 cb

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Ryzen 7 4700U(レビュー機)
15838.6
Core i7-1065G7(平均値)
11783.8
Core i7-10510U(平均値)
10343.4
Ryzen 5 3500U(平均値)
7978.7

最新世代の Ryzen 7 プロセッサーはかなり優秀です。

最新世代インテル Core i7-1065G7 プロセッサーのスコアを大きく引き離しており、以下の基本仕様を見てのとおり AND Ryzen 7 4700U はこれまで以上にパワフルで快適なパフォーマンスが期待できるプロセッサーです。

Ryzen 7 4700U Core i7-1065G7
CPUコア数 8 4
スレッド数 8 8
基本クロック 2.0GHz 1.3GHz
最大ブースト・クロック 4.1GHz 3.90GHz

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。

・インテル Iris Plus グラフィックス
 (Core i7-1065G7 搭載機のスコア)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i7-10510U 搭載機のスコア)
・AMD Radeon Vega 8
 (Ryzen 5 3500U 搭載機のスコア)

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
AMD Radeon(レビュー機)
3276
Iris Plus(平均値)
2663
Intel UHD(平均値)
1149
Vega 8(平均値)
2038

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
AMD Radeon(レビュー機)
9930
Iris Plus(平均値)
8617
Intel UHD(平均値)
4825
Vega 8(平均値)
5547

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
AMD Radeon(レビュー機)
3930
Iris Plus(平均値)
3336
Intel UHD(平均値)
1595
Vega 8(平均値)
2327

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
AMD Radeon(レビュー機)
3441
Iris Plus(平均値)
2273
Intel UHD(平均値)
1242
Vega 8(平均値)
1895

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

AMD Radeon グラフィックスは従来から性能レベルが高く、最新世代の Radeon グラフィックスではさらに大幅に性能がアップしています。

インテル Iris Plus グラフィックスも CPU 内蔵のグラフィックスとして性能レベルが高い印象でしたが、最新世代の Radeon グラフィックスは Iris Plus グラフィックスを大きく上回る性能レベルです。

とくに、重量級のゲームのように高負荷なグラフィックス処理になるとスコアの差が大きくなっているところは着目しておきたいところです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(メーカー:キオクシア、容量:1TB)が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

NVMe対応の SSD は SATA対応の SSD にくらべデータアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。

・インテル Core i7-1065G7 搭載機
 (当サイトで計測したスコアの平均値)
・HP ENVY x360 15(2019年モデル)
 (Ryzen 5 3500U 搭載モデル)

スペック HP ENVY x360 15
(レビュー機)
Core i7-1065G7 搭載機 HP ENVY x360 15
(2019年モデル)
CPU AMD Ryzen 7 4700U インテル Core i7-1065G7 AMD Ryzen 7 4700U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon Graphics インテル Iris Plus AMD Radeon Vega 8

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
4389
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
3666
2019年モデル
2729
 Essentials
レビュー機
9080
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
8619
2019年モデル
7371
 Productivity
レビュー機
7643
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
6918
2019年モデル
5987
 Digital Contents Creation
レビュー機
5336
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
3723
2019年モデル
2771
 Gaming
レビュー機
2711
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
2210
2019年モデル
1226

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

 

レビュー機のスコアは Core i7-1065G7搭載機を圧倒しています。

とくに、Digital Contents Creation のテストではスコアの差が大きく、レビュー機は写真・動画編集のようなクリエイティブな作業用としても最適化されている印象を受けます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 6時間 28分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
31分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 6分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 13分

使い方として、デスクの作業がメインでときどき持ち歩くならバッテリー性能は満足できるレベルです。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、急速充電にも対応しており、バッテリー残量が少ないときでも短時間で充電できる点は急な外出にも対応できるメリットがあります。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

RAW現像のイメージ

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した Core i7-1065G7 搭載機の処理時間(平均値)、HP ENVY x360 15(2019年モデル)の処理時間と比較します。

※一部未実施のところはご了承ください。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
44秒5
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
43秒4
2019年モデル
1分1秒8
Photoshop Lightroom
レビュー機
25秒2
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
34秒5
2019年モデル
(未実施)
Lightroom Classic
レビュー機
32秒0
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
36秒9
2019年モデル
(未実施)

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分5秒1
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
3分13秒1
2019年モデル
3分32秒3

 

実際のソフトウェアを使った評価でもレビュー機が優位です。

PhotoDirector でパフォーマンスはいまひとつの印象でしたが、Photosop 関連ソフトや動画エンコードではベンチマーク「総合的なパフォーマンス」相当のパフォーマンスが出ていると思います。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。カジュアルなクリエイティブ作業も快適なパフォーマンスで楽しめます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かです。

高負荷時は「サーッ」という排熱のための気流音が少し大きくなります。それほど大きな音ではないので耳ざわりに感じることはないでしょう。

表面温度のチェック

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りが温かくなりますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響を受けないので不快な感じはありません。

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

HP ENVY x360 15 は Bang & Olufsen トリプルスピーカーを搭載しています。

B&Oロゴ

サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。
・オーディオプリセット[オン/音楽]
・イコライザーのプリセット[HP最適化]

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーした安定感のある高音質サウンド。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
各音域が増幅されてサウンドに厚みと迫力が増して臨場感あふれるサウンドが楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 9.6秒 26.9秒 5.9秒
2回目 9.4秒 26.3秒 5.9秒
3回目 9.3秒 27.2秒 6.6秒
4回目 9.5秒 26.5秒 6.2秒
5回目 9.4秒 26.7秒 6.1秒
平均 9.4秒 26.7秒 6.1秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

HP ENVY x360 15 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式

付属品は電源アダプター、電源コードドキュメント類です。

なお、レビュー機は米国仕様のため、国内販売モデルでは付属品が変わってくる可能性があります。

Check

公式サイトで公開されているスペック表では添付品として「速効!HPパソコンナビ特別版、ACアダプター、電源コード、保証書 等」が記載されています。

 

まとめ

以上、HP ENVY x360 15-ee0000(2020年モデル) のレビュー記事をお届けしました。

新しい HP ENVY x360 15 に搭載された AMD Ryzen 4000 シリーズプロセッサーはパワフルです。

パソコン全体のパフォーマンスも大きく引き上げられて負荷のかかるクリエイティブな作業も軽快な動作で使えます。

8万円台(税抜)からの価格も魅力で、パワフルな性能にくわえ高級感のあるデザイン、品質、使いやすさなど高い所有満足度も得られる 2in1 ノートPC です。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 第3世代 AMD Ryzen 4000 シリーズプロセッサーの搭載でパワフルに性能が進化している
  • クリエイティブな作業も快適なパフォーマンスで楽しめる
  • アルミニウムボディの高級感あるデザイン
  • 色調バランス、色域が優秀で描画される映像がキレイ
  • 心地良い打鍵感のあるタイピングしやすいキーボード
  • キーボードでカメラやマイクを瞬時に遮断できる
  • 価格以上にパワフル性能&高品質

チョット残念なところ

  • 電源ボタンのレイアウトに戸惑うかも

ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」でご確認ください。

 

真正面

HP ENVY x360 15
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