dynabook FZ/HP(2020秋冬モデル)は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 15.6型コンバーチブル ノートPC です。
最新プロセッサーの搭載により軽快な動作でパフォーマンスも快適、15.6インチサイズながらコンパクトでスタイリッシュなデザインも好印象です。
また、同梱のアクティブペンは なめらかな&自然な書き心地で気軽にメモをとったりデッサンしたり使いかたの幅も広がります。とくにノートアプリケーション「TruNote」と連携する使いかたは便利で、作業効率が劇的にアップできるところもポイント。
まさにワンランク上の使い心地で幅広く活用できるモデルです。
- 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- 大画面&高画質フルHD液晶パネル(表面ノングレア処理)
- 超狭額縁ベゼルのコンパクトボディ
- 入力しやすいバックライト付きキーボード
- 自然な書き心地のアクティブペンを同梱
- 4スピーカー搭載 & Dolby Atmos の高音質サウンド
- 顔認証機能&プライバシーシャッター付きWebカメラを搭載
- 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
- 5つのスタイルで自在に使える
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年2月27日時点の内容です。
スペック構成
dynabook FZ/HP (2020秋冬Webモデル) のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | ■8GB(4GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応 ■16GB(8GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応 |
ストレージ | ■256GB SSD(PCIe対応) ■512GB SSD(PCIe対応) ■1TB SSD(PCIe対応) |
ディスプレイ | タッチパネル付き 15.6型ワイド(16:9)FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア)(省電力LEDバックライト) |
グラフィックス | ■インテル UHD グラフィックス (Core i3 搭載時) ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i5/i7 搭載時) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth Ver5.1準拠 |
カメラ、マイク | 有効画素数 約92万画素 Webカメラ、顔認証センサー、デュアルマイク |
本体カラー | プレミアムシルバー |
本体サイズ(W×D×H) | 約355.0×230.0×18.9 mm |
本体質量 | 約1.72g |
ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook FZ/HP
(2020秋冬Webモデル)
税込 12万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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外観チェック
洗練されたスタイリッシュなデザイン
dynabook FZ/HP は洗練されたスタイリッシュなデザインです。
dynabookシリーズとしては珍しいシルバーのカラーも印象的です。
指紋や皮脂の跡が目立ちにくく、手で触れた感触はサラサラとして上質感があります。
天面の「dynabook」ロゴがアクセント
厚みのないスリムなボディもスタイリッシュ感をアップさせてくれます。
スリムなボディ
底面は剛性を重視した「ユニボディ」のシンプル構造で見た目もスッキリ
ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
ヒンジは本体奥側を持ち上げる「リフトアップ ヒンジ」です。
リフトアップヒンジはキーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなるメリットがあります。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。
矢印の指すところが排気口
スタイル自在に使える
dynabook FZ/HP は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
フラット(画面共有に便利)
dynabook FZ/HP の「5in1 Pen ノート」は以下の 5スタイルから由来しています。
1.NotePCスタイル
2.Monitorスタイル
(一般的なテントスタイルのこと)
3.Tabletスタイル
4.Penスタイル
(TabletスタイルでPenを使うスタイル)
5.Flatスタイル
dynabook FZ/HP には、画面の表示を上下反転できるソフト「dynabook 画面回転ユーティリティ」がインストールされています。フラットスタイルにしたとき Ctrl+Alt+↑(または↓)キーで画面の表示を切り替えられます。
Ctrl+Alt+↑(または↓)キーで画面表示の向きを反転できる
必要十分なインターフェースを実装
dynabook FZ/HP のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①セキュリティロック・スロット
②HDMI出力端子
③マイク入力/ヘッドホン出力端子
④Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2
⑤電源スイッチ
USB Type-C コネクタは PD充電器や映像出力にも対応しています。当サイトで検証した結果、45W/65W いずれのPD充電器も本体への充電は可能でした。
USB Type-C で画面拡張できる
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑥microSDカードスロット
⑦USB3.1(Gen1)コネクタ×2
microSD カードスロットはプッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
microSDカードをシッカリと挿し込んだ状態
本体がスリムなだけに LANポートはありませんが、実装されているインターフェースは必要十分です。
4 スピーカーを搭載
dynabook FZ/HP はスピーカーは、底面部 前面側の左右とキーボード奥 左右に 合計4基実装されています。
キーボード奥のスピーカー
底面部のスピーカー
底面部は「サテライトスピーカー」でベース音域を、キーボード奥は「ツイーター」で高音域を出力することで広い周波数領域が確保されています。
実際に聴いてみると、低音域から高音域まで広い音域を再現した高音質なサウンドを体感できます。
顔認証でかんたんサインイン
dynabook FZ/HP には顔認証カメラが搭載されています。
顔認証でサインイン
顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。(認証精度は良好です)
なお、dynabook FZ/HP にはカメラを遮断できる「プライバシーシャッター」も実装されています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
プライバシーシャッターは、オンライン会議などで見られたくないときにカメラを遮断できるメリットがあります。
シャッターはスライド式(手動)で見た目ではカメラをふさいでいるか分かりにくい点は残念なところですが、超狭額縁ベゼルのため致し方なしだと思います。
シャッターでカメラを遮断しているときは顔認証でサインインできません。プライバシーシャッターは状況にあわせて使用するとよいでしょう。
15.6インチでも薄くて軽くてコンパクト!
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは最厚部でも CDケース 2枚程度でとてもスリムです。(実測で 19~21mm)
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,686g
・電源アダプター:208g
・電源コード:39g
本体の重量は一般的な15.6インチノートPC にくらべ軽く、13.3インチや 14インチの平均的な重量より少し重い程度の重量感で持ち歩きも十分可能です。
電源アダプターの最大出力は 65W。コンパクトで手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイのチェック
色調バランス・色域ともに優秀なディスプレイ
dynabook FZ/HP のディスプレイは フルHD 解像度で高輝度・高精細、描画される映像もキレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは 青と緑が若干強めですが、RGB ともに ほぼ45度の角度です。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
sRGBカバー率 | 91.8% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 71.0% |
色調バランス・色域ともに優秀です。
超狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ
上左右のベゼルは狭額縁です。
とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さの半分程度で画面周りがスッキリし映像への没入感がアップします。
映り込みを感じるケースは少ない
映り込み具合をチェックします。
電源オフ時の画面映り込み
電源オン時の画面映り込み
dynabook FZ/HPの液晶パネルは表面ノングレア処理が施されています。
映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
dynabook FZ/HP のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様では 18.7mm)。
キートップは中央部分が少しへこんでいます。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。
キーストロークはノートパソコンとして平均的な 1.5mm。
タイプ音は「タッタッ」という静かな音
キーを押し込んで離したあとの跳ね返りが心地よくシッカリとした打鍵感でタイピングできます。
キーボードには抗菌コーティングが施されています。
文字がかすれにくくなる効果もあり、キーの視認性が維持できるそうです。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
[fn]+[z]キー押下:
点灯(タイマー付き)→点灯(タイマーなし)→消灯
※点灯時の明るさは同じ
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感
サラサラとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
アクティブペンのチェック
dynabook FZ/HP に同梱されているアクティブペンをチェックします。
アクティブペンは筆圧検知に対応しており、繊細かつ なめらかで自然な描き心地です。
アクティブペンを使えば、イラストやデッサンのほか付属のソフト「TruNote」も有効に活用できます。
TruNote との連携機能は便利で、書いた文字から直接 Web 検索したり部分的に移動できたり、書いた後にノートを整理することもかんたんです。
書いた文字からウェブ検索
部分的な移動もかんたん
ビジネスでの活用はもちろんのこと、大学生も講義でノートをとるときにとても便利な機能が搭載されています。
なお、アクティブペンの電源は乾電池 単6型(AAAA)1本です。(同梱されています)
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは dynabook FZ/HP の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe対応) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィクス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i7-10710U プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値を使用
■CINEBENCH R20
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
2808 pts
|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
2152 pts
|
Ryzen 5 4500U |
1996 pts
|
Core i7-1165G7(平均) |
1926 pts
|
Core i5-1135G7 |
1795 pts
|
Core i7-10710U |
1591 pts
|
Core i7-10510U |
1524 pts
|
Core i5-10210U |
1362 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
15172
|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
12699
|
Core i7-1165G7(平均) |
11452
|
Ryzen 5 4500U |
10838
|
Core i5-1135G7 |
10673
|
Core i7-10710U |
8547
|
Core i7-10510U |
8854
|
Core i5-10210U |
7455
|
Core i3-10110U |
5533
|
第11世代のインテル Core プロセッサーは性能が大きく進化、Ryzen プロセッサーにせまるくらいにアップしています。
レビュー機の場合、その処理性能がシッカリと発揮されており、多くのユーザーが快適に使えるパフォーマンスを期待できそうです。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7 搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10710U 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U 搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値を使用
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3782
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3460
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
3429
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2917
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2173
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1657
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1139
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10082
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
9298
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
8958
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8355
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
6583
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6499
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4699
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3886
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3592
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3454
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
3233
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
2590
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2587
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1524
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV[スコア(評価)] | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3192
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3079
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
2983
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2827
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2292
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1860
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1241
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
第11世代 Core プロセッサー内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスもなかなか優秀で、Ryzen 4000 プロセッサー内蔵の AMD Radeon グラフィックスを圧倒しています。
ただ、レビュー機の場合、グラフィックスパフォーマンスは少しひかえめになるようです。
とはいえ、スコアの差は極端に開いているわけではないので体感的には同等とみてよいと思います。
一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと、アクティブペンでの手書き入力や写真編集でも かなり満足できるパフォーマンスが期待できます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量:1TB)が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Core i7-1165G7 搭載機
・Core i5-1135G7 搭載機
※当サイトで計測したスコアの平均値
スペック | dynabook FZ/HP (レビュー機) |
Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 16GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機 |
4132
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4137
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4009
|
Essentials | |
レビュー機 |
9276
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9088
|
Core i5-1135G7搭載機 |
9004
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
レビュー機 |
6428
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6364
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6228
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
レビュー機 |
4622
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4522
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4286
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
レビュー機 |
2860
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3067
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2950
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
総合的なパフォーマンスでは、Gaming テスト以外、レビュー機のスコアは平均値を上回っています。
Productivity や Digital Contents Creation テスト結果も優秀でスコアのバランスも良くいろいろなシーンで快適なパフォーマンスが期待できます。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 6時間 3分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
36分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 19分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
3時間 8分 |
バッテリーを多く消費する条件とはいえ、バッテリー駆動 6時間程度では少し物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。
また、充電時間については、充電完了まで時間がかかるものの 50%までの充電なら 30分程度と急速充電が可能です。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで比較に使用した機種の処理時間と比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
※当サイトで計測した処理時間の平均
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
レビュー機 |
48秒2
|
Core i7-1165G7搭載機 |
51秒6
|
Core i5-1135G7搭載機 |
57秒2
|
Photoshop Lightroom | |
レビュー機 |
25秒7
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒9
|
Core i5-1135G7搭載機 |
34秒2
|
Lightroom Classic | |
レビュー機 |
32秒8
|
Core i7-1165G7搭載機 |
34秒7
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
レビュー機 |
2分45秒5
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分10秒4
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分28秒4
|
実際のソフトウェアを使った評価も優秀です。
搭載している性能をシッカリと引き出しており処理もスピーディです。
レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。
写真・動画編集などクリエイティブな作業も十分快適なパフォーマンスで使えます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は静かです。
パフォーマンスモードで負荷が高くなると「ヒューッ」という排熱のための気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じかもしれません。
ただ、パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続しているわけではなく負荷が低減すると静かになることを考えれば、駆動音についてはそれほど気にしなくてもよいと思います。
以下は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)の計測結果です。
使用測定器:Meterk SLM01
■測定結果
最大音量 下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値) |
|
---|---|
アイドル時 | 36.3 db |
CINEBENCH R20 | 47.5 db (2137 pts) |
動画エンコード | 46.7 db (2分46秒) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
表面温度のチェック
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
高負荷時でもエアフローによる冷却効果でパームレストやタッチパッド上の表面温度は下がっている。
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
高負荷な状態になるとキーボード奥の中央寄りや左側の温度が上がりやすいですがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響をほとんど受けないので不快な感じはありません。
サウンド チェック
dynabook FZ/HP は、2ウェイ4スピーカーを搭載しています。
底面部のサテライトスピーカーがベース音域を、キーボード奥のツイーターが高音域を出力することで、音の広がりがある高音質サウンドを体感できます。
サウンドユーティリティソフトには Dolby Atmos がプリインストール、コンテンツにあわせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。
サウンド ユーティリティソフト
以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。
・プリセット:音楽
■スピーカー
低音域から高音域まで再現した高音質サウンド。
音の広がりもある。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅&クリアになって、さらに高音質なサウンドを楽しめる。
周囲の音を遮断できるため、サウンドに集中できる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 9.3秒 | 28.9秒 | 6.6秒 |
2回目 | 9.2秒 | 28.8秒 | 6.3秒 |
3回目 | 9.2秒 | 28.8秒 | 6.5秒 |
4回目 | 9.3秒 | 28.6秒 | 6.9秒 |
5回目 | 9.3秒 | 28.6秒 | 6.4秒 |
平均 | 9.3秒 | 28.7秒 | 6.5秒 |
体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
dynabook FZ/HP の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・dynabook FZ/HP 本体
・電源アダプター
・電源コード
・アクティブペン
・ドキュメント類
まとめ
以上、dynabook FZ/HP(2020秋冬モデル) のレビュー記事をお届けしました。
dynabook FZ/HP は、コンパクトでスタイリッシュなデザインにくわえ高い性能レベルと使い心地の良さを体感できるコンバーチブルタイプのノートPCです。
グラフィックスパフォーマンスは少しひかえめなところもありましたが、システム全体としてパフォーマンスを最大限に発揮できるように最適化されているようで、使用感としても軽快な動作でパフォーマンスも快適でした。
また、アクティブペンと付属ソフト TruNote を連携した使いかたはとても便利で、大学生が講義のノートをとったり、ビジネスシーンでもメモから資料作成まで展開できるなど作業効率を劇的にアップできるところも高評価です。
性能・品質・デザイン・使いやすさなど総合的なレベルも高く、まさにワンランク上の使い心地で幅広く活用できるデバイスといえるでしょう。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- 第11世代 Core プロセッサーの搭載で快適なフォーマンスで使える
- システム全体としてのパフォーマンスを最大限に発揮している
- スリムでコンパクト&スタイリッシュなデザイン
- 高輝度で高精細な液晶ディスプレイに描画される映像がキレイ
- 超狭額縁ベゼルに顔認証を搭載している
- フラットスタイルで画面の表示を上下反転できるユーティリティソフトは便利
- アクティブペンと付属ソフト TruNote を連携した使いかたで作業効率をアップできる
- ワンランク上の使い心地で幅広く活用できる
チョット残念なところ
- プライバシーシャッターの有効/無効が分かりにくい
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook FZ/HP
(2020秋冬Webモデル)
税込 12万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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