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東芝『dynabook DZ83/J』の実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測など、『dynabook DZ83/J』の性能レビューを行います。

なお、レビューでは「Win 10 Home / Core i7 / 16GBメモリ / 1TB SSD」モデルを使用しています。

スペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

dynabook DZ83/J 背面側

【 目 次 】
(前編)
スペック構成
外観チェック
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
アクティブペン
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年12月21日時点のものです。

 

ベンチマーク

レビュー機『dynabook DZ83/J』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3462.0」のパーセンタイルは「73rd Percentile」で、計測を行った他のパソコン 73% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 27%(100% - 73%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでもトータル性能は上位クラスに迫るスコアです。

ただ、CPU Mark のスコアが インテル Core i7-8650U プロセッサーを搭載しているわりに物足りなさを感じます。とはいえ、トータル性能は モバイルノートとして十分快適に使える性能レベルです。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『dynabook DZ83/J』の CPU には第8世代インテル Core i7-8650U プロセッサーが搭載されています。

参考までに、以前レビューした別機種に搭載されていた「第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサー」のスコアと比較します。

Core i7-8550U Core i5-8250U
OpenGL 44.12 fps 42.13 fps
 Ref.Match 97.8 % 97.8 %
CPU 440 cb 577 cb
CPU (Single Core) 134 cb 145 cb
 MP Ratio 3.27 x 3.99 x

スコアを見る限り、Core i5-8250U よりも低い結果となってしまいました。

おそらく、タブレット内の熱対策により CPUのパワーを抑えめに制御している可能性が考えられます。

後述しますが、『dynabook DZ83/J』は高負荷時でも「サーッ」というファンの回転音がわずかに聞こえる程度で静かです。一般的にはファンの回転音(騒音)と本体内部の熱対策はトレードオフの関係のところ、『dynabook DZ83/J』では CPU のパワーを抑えめにして発熱量を減らしファンの回転音も抑える制御をしているものと思われます。

なお、CINEBENCH を実行中の動作環境としては、CINEBENCH 以外のアプリは起動せず、常駐アプリは初期設定のままで計測しています。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『dynabook DZ83/J』(Core i7 / 16GBメモリ / 1TB SSD)のグラフィック性能レベルは、2in1モバイルノートとして十分満足できるレベルです。

ビジネスに必要なビデオチャットやテレビ会議、動画視聴はもちろんのこと、プライベートでもライトなゲームタイトルなら快適にプレイできそうです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは SAMSUNG製の SSD で、容量は 1TB(PCIe NVMe)です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定

 

総合的なパフォーマンスは、2in1モバイルノートとして性能レベルが高く、快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

とくに、PCMark 10 Extended では Essentials や Productivity では良好なスコアですし、Digital Contents Creation も意外と良いスコアです。(スコア 2000 を快適性の目安としています)

バッテリー

『dynabook DZ83/J』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

なお、バッテリーはタブレットにのみ搭載されています。(キーボードドックや薄型・軽量キーボードはバッテリー非搭載です)

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。(グラフはキーボードドック装着時の測定)

バッテリー残量グラフ

バッテリーによる駆動は 6時間58分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。(薄型・軽量キーボード装着時のバッテリー駆動時間は 6時間53分)

バッテリー駆動時の減少割合は、大よその数字で 1時間当たり 13% ~ 15% の減少です。

バッテリーをできるだけ消費させる条件での測定なので、モバイルノートとしてはまずまずの駆動時間といえます。

画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間はさらに伸びるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 1時間10分、充電完了までの所要時間は 3時間36分でした。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『dynabook DZ83/J』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分20秒8 3.8GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
5分42秒0 3.5GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

レビュー機の『dynabook DZ83/J』のスペックのわりに思いのほか処理時間がかかっています。

上述のとおり、おそらくタブレット内の熱対策により CPUのパワーを抑えめに制御している可能性が考えられます。

 

駆動音・表面温度

駆動音については負荷のかかる処理でもほんのわずかに「サーッ」という排気音が聞こえる程度、静かといって良いくらいです。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理中はタブレット背面側上部が少し温かくなる程度です。

キーボードやパームレストは熱の影響はほとんどありません。

 

タブレット背面側の表面温度(単位:℃)

タブレット背面側の表面温度(背面側)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

キーボードドックの表面温度(単位:℃)

キーボードドックの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『dynabook DZ83/J』のスピーカーで聴くサウンドは、音質としてはそれなりですが音自体は明瞭です。

実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
音楽を高音質で楽しむには物足りなさを感じる。
音自体は明瞭なのでビジネスで使うならかなり優秀。

■ヘッドホン
音質が格段にアップ。
低音域から高音域まで広い音域を再現されている。
音楽を聴くならヘッドホンがおすすめ。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 11.8秒 28.9秒 5.6秒
2回目 11.9秒 32.8秒 5.1秒
3回目 11.5秒 33.0秒 4.7秒
4回目 11.7秒 29.8秒 4.8秒
5回目 11.6秒 29.3秒 4.7秒
平均 11.7秒 30.8秒 5.0秒

感覚的にも早いので待ち時間のストレスもなく快適に使えます。

なお、状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『dynabook DZ83/J』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

主なソフトウェア

Windows標準のソフトのほか、東芝オリジナルのサポートソフトやユーティリティーソフト、ウィルス対策ソフト(ウイルスバスタークラウド 90日版)など、数多くのソフトウェアがインストールされています。(ウイルスバスタークラウドはインストール作業が必要です。)

東芝オリジナルのソフトウェアには、パソコンとスマートフォンが連携できる「東芝スマートフォンリンク」のほか「TruRecorder」などもインストール。

「TruRecorder」は会議の内容を出席者の声ごとに認識して録音することができます。ビジネスシーンで議事録を作成するときなどに役立つ便利な機能です。

TruRecorderTruRecorder
(クリックで拡大表示できます)

また、「TruNote」は手書きメモの作成にくわえ、「TruRecorder」で録音したデータやカメラアプリ「TruCapture」などで作成したコンテンツを「TruNote」上で連携することもできる便利なアプリです。

TruNoteTruNote
(クリックで拡大表示できます)

ちなみに、「TruCapture」はホワイトボードや本などを斜めから撮影した画像も読みやすく補正してくれる、こちらも実用性の高いアプリです。

TruCaptureTruCapture
(クリックで拡大表示できます)

 

付属品

『dynabook VZ82/F』には、本体のほか電源アダプター、電源コード、アクティブペン、マニュアル類が同梱されています。(レビュー機の構成の場合、薄型・軽量キーボードも同梱)

『dynabook VZ82/F』本体セット
オフィス搭載モデルにはライセンスカードが付属

 

まとめ

以上、『dynabook DZ83/J』のレビュー記事をお届けしました。

dynabook DZ83/J は、実用性を重視した 2in1モバイルノートPC です。

性能面ではやや抑えめな印象ですが、それでもモバイルノートとして使うなら十分快適に使える性能レベルです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・ワークスタイルに合わせてキーボードが切り替えられる
・タイピングしやすいキーボード
・アクティブペンが使いやすい
・駆動音が静か
・スタイル自在に場所や時間にとらわれない使い方ができる

チョット残念なところ
・キーボードドック装着時にタブレットのキックスタンドを最大に開くとバランスが取れなくなる
・CPU のパワーが抑えめに制御されているかも

dynabook DZ83/J は、ワークスタイルに合わせてキーボードを切り替えられたり、筆圧検知のアクティブペンとペンが快適に使える便利なアプリなど、テレワークのような柔軟な働き方にもマッチするモデルといえます。

なお、ラインナップしているモデルや価格などの最新情報は、Dynabook 直販サイト「Dynabook Direct」(旧東芝ダイレクト)でチェックしてください。

 


Dynabook Direct(旧東芝ダイレクト)公式サイト
⇒ 『dynabook DZ83/J』 製品ページ
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dynabook DZ83/J 正面(その1)

 

 

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