マウス DAIV 5D-R5 / DAIV 5D-R7 レビュー(2020年モデル):パワフルにクリエイティブ作業ができる!デスクトップCPU搭載の15.6型ノートPC

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:株式会社マウスコンピューター

真正面(壁紙)

マウスコンピューター の DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7(以下 DAIV 5D-R5/R7)は、デスクトップ向けの AMD Ryzen 3000 プロセッサーと NVIDIA グラフィックスを搭載した 15.6型ノートPC です。

ベンチマークによる性能評価も優秀で、RAW現像や動画エンコードなど CPU パワーが必要な処理もパワフルにこなせます。

ディスプレイは NTSC比 約72%の広色域で色再現性にすぐれた液晶パネルを採用し、最大64GBメモリまでカスタマイズできるところもポイント。

クリエイティブな作業もスピーディに快適にこなせるモデルです。

■DAIV 5D-R5/R7 の特徴

  • AMD Ryzen 3000 プロセッサーと NVIDIA グラフィックスを搭載
  • コンテンツ制作を快適にするメモリを最大64GBまで搭載できる
  • デスクトップCPUの高い処理性能でクリエイティブな作業を快適にスピーディにこなせる
  • 指紋認証センサーを搭載
  • NTSC比 約72%の広色域液晶パネルで色を忠実に再現できる
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面

レビュー内容は 2020年10月22日時点のものです。

 

スペック構成

DAIV 5D-R5/R7 のおもなスペックです。

DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen 5 3500 プロセッサー AMD Ryzen 7 3700X プロセッサー
メモリ 8GB (8GB×1) PC4-21300 DDR4 SODIMM 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) DDR4-2933MHz
ストレージ 512GB SSD (NVMe対応)
ディスプレイ 15.6型 フルHDノングレア (LEDバックライト)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX200 (最大2.4Gbps、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5
カメラ、マイク 100万画素、デュアルアレイマイク
バッテリー駆動時間 約 1.5時間 (JEITA測定法2.0)
本体サイズ(W×D×H) 361×258×33 mm (折り畳み時/ 突起部含まず)
本体質量 約 2.62kg 約 2.63kg

DAIV 5D-R5/R7 は、メモリやストレージなどのカスタマイズが可能です。

詳細スペックやカスタマイズ内容、価格はマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。

真正面

マウスコンピューター
DAIV 5D-R5
税込 12万円台から

背面側

マウスコンピューター
DAIV 5D-R7
税込 15万円台から

※スペックや価格は変更される場合があります。

 

 

外観チェック

重厚感のあるデザイン

DAIV 5D-R5/R7 はマットなブラックのカラーで重厚感のあるデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

筐体の素材は樹脂製(プラスチック製)。サラサラとした感触で上質な仕上がりです。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
シンプルな天面に「DAIV」のロゴがアクセント

指紋や皮脂の跡は目立ちますが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)

天面斜め(その5)
天面の周囲はテクスチャ仕上げ

底面側(斜め)
底面は間口の広い吸気口が印象的

ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。

排気口は背面側の左右と 右側面に実装されています。

エアフロー

必要十分なインターフェースを実装

DAIV 5D-R5/R7 には、USBポート、HDMI端子、LAN端子など必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①セキュリティスロット
②LAN端子
③USB3.1 端子(Type-A)×2
④Micro SD カードリーダー

カードリーダーはプッシュロック式です。

MicroSDカードスロット
Micro SD カードをシッカリと挿し込んだ状態

Micro SD カードを取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出します。

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤ヘッドフォン出力/ヘッドセット
⑥マイク端子
⑦USB2.0 端子(Type-A)

DAIV 5D-R5/R7 は背面側にもインターフェース類を実装しています。

インターフェース(背面側)

⑧USB3.1 端子(Type-C、DisplayPortと共用)
⑨HDMI 端子
⑩Mini Display Port 端子
⑪電源端子

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(底面部)
矢印の指すところがスピーカー

指紋認証でかんたんサインイン

DAIV 5D-R5/R7 には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証情報を登録しておけば指紋センサーにタッチするだけでサインインできます。

指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。

厚みと重量感はそれなりにある

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

フットプリント(本体の設置面積)は 15.6インチサイズとしてはコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)4枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 32.5~38.5mm。いまどきのスリムなボディとは一線を画した厚みで重厚感があります。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・DAIV 5D-R5 本体(左側):2,633g
・DAIV 5D-R7 本体(右側):2,639g
アダプターとコードの重さ
・電源アダプター:505g
・電源コード:505g
(DAIV 5D-R5/R7 共通)

重量感もそれなりにありますが部屋間の移動はラクにできます。

電源アダプターの最大出力は 180W。大出力なのでサイズはそれなりにデカいです。

電源アダプターの大きさ比較

 

本体内部のチェック

DAIV 5D-R5/R7 のバッテリーは取り外し・交換が可能です(ネジ 2本を取りはずせばOK)

バッテリーは取り外し可能
バッテリーの容量は 5500mAh

本体内部へのアクセスは、底面部のネジを 5箇所はずして底面カバーを背面側にスライドすれば、メモリやストレージにアクセスできます。

本体底面
矢印のネジをはずして底面カバーを背面側にスライド

本体内部(全体)
熱対策のためヒートパイプが張り巡らされている

メモリや SSD の増設、2.5インチ HDD の増設など比較的かんたんにできそうです。

本体内部(SSD)
SSD(2スロット)

本体内部(メモリ)
メモリ(2スロット)

本体内部(2.5インチ ドライブ)
2.5インチ ドライブ

Check

本体内部へのアクセスに起因する故障は保証の対象外です。

 

ディスプレイのチェック

色調バランス・色域ともに優秀なディスプレイ

ディスプレイはフルHD解像度の非光沢液晶です。描画される映像は高輝度&高精細でキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは 青と緑が若干強めに出ていますが RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちです。

トーンカーブ
左が DAIV 5D-R5、右が DAIV 5D-R7

色域の計測結果です。

DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7
NTSCカバー率 67.4% 67.4%
sRGBカバー率 90.4% 90.5%
Adobe RGBカバー率 69.8% 70.0%

色調バランス・色域ともに優秀です。シビアな写真編集にも十分対応できる性能レベルです。

ちなみに、ノートパソコンで写真・動画編集などコンテンツ制作をするときにモバイルモニターをつなげば作業効率がアップします。

モバイルモニター接続
写真は USB Type-C ケーブル1本で接続

モバイルモニターは折りたたんで収納できるのでスペースを有効に使えるメリットもあります。

モバイルモニターを折りたたむ

 

左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいのせまさです。

左右のベゼルは狭額縁

 

眼に優しい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広いです。

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

キーボードのレイアウトは、おおむね標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

テンキーのレイアウトは若干のクセはありますが、使いなれてくれば違和感はなくなってくると思います。

テンキーのレイアウト
テンキーのレイアウトは若干のクセあり

キートップはほぼフラットな形状です。(少しへこんでいる感覚はあります)

キートップ
キーの周囲はホワイトカラーで視認性アップ

サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。

キーピッチ(キーの中心から隣りのキーの中心までの距離)は実測で およそ19mm(公称値も 約19.0mm)。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークはやや深めです。シッカリとした打鍵感があってタイプ感も心地よいです(公称値は 約1.8mm)。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

 

キーボード・バックライトのカラーはバリエーション豊富

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

バックライトのカラーは、付属のソフト「Control Center」の[LED Keyboard Settings]でバリエーション豊富に設定できます。

Control Center(キーボードバックライト)

キーバックライトの制御キー
・[Fn]+[-](テンキー):バックライトのオン/オフ切替
・[Fn]+[+](テンキー):LED Keyboard Settings 画面を表示

質感の良いパームレスト

パームレストの素材は天面と同じ樹脂製(プラスチック)です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、サラサラとした感触で質感も良くキーボード操作も快適です。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。

タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen 5 3500 プロセッサー AMD Ryzen 7 3700X プロセッサー
メモリ 8GB (8GB×1) PC4-21300 DDR4 SODIMM 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) DDR4-2933MHz
ストレージ 512GB SSD (NVMe対応)
ディスプレイ 15.6型 フルHDノングレア (LEDバックライト)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1660Ti

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Control Center」の Power Modes を[パフォーマンス]に、FAN SPEED SETTING を[自動]に設定しています。

Power Modes
Power Modes

FAN SPEED SETTING
FAN SPEED SETTING

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-10700 プロセッサー
 (デスクトップPC 向け CPU)
・インテル Core i7-10875H プロセッサー
 (姉妹モデル DAIV 5N 搭載 CPU に相当)
・インテル Core i7-10750H プロセッサー
 (姉妹モデル DAIV 5P 搭載 CPU に相当)
※当サイトで計測したスコアの平均値と比較

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-10700
4754 cb
Ryzen 7 3700X(DAIV 5D-R7)
4739 cb
Core i7-10875H
4228 cb
Core i7-10750H
3124 cb
Ryzen 5 3500(DAIV 5D-R5)
2639 cb

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Ryzen 7 3700X(DAIV 5D-R7)
22809
Core i7-10700
18739.2
Core i7-10875H
17271
Core i7-10750H
13639.8
Ryzen 5 3500(DAIV 5D-R5)
13227

AMD Ryzen 7 3700X プロセッサーはかなり優秀です。

最新の第10世代インテル Core i7-10700 プロセッサー以上のパフォーマンスで、CPU性能の総合評価では他を圧倒しています。

一方、DAIV 5D-R5 に搭載されている AMD Ryzen 5 3500 プロセッサーのパフォーマンスは他にくらべると見劣りするかもしれません。よりパワフルにコンテンツ制作をするなら AMD Ryzen 7 3700X プロセッサーを搭載した DAIV 5D-R7 がおすすめです。

以下の基本仕様を見てのとおり AMD Ryzen 7 3700X はとてもパワフルなプロセッサーです。

Ryzen 7 3700X Ryzen 5 3500 Core i7-10700 Core i7-10875H Core i7-10750H
CPUコア数 8 6 8 8 6
スレッド数 16 6 16 16 12
基本クロック 3.6GHz 3.6GHz 2.9GHz 2.3GHz 2.6GHz
最大ブースト・クロック 4.4GHz 4.1GHz 4.8GHz 5.1GHz 5.0GHz

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce RTX 2060 グラフィックス
・NVIDIA GeForce GTX 1650 グラフィックス
・NVIDIA GeForce MX250 グラフィックス
※当サイトで計測したスコアの平均値で比較

DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 の姉妹モデルでは比較対象のグラフィックスカードを搭載しており、性能比較の参考になると思います。

なお、DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 にはモバイル向けのグラフィックスカードを搭載しているため、比較対象のグラフィックスもノートPC 向けのカードです。

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
GeForce RTX 2060
15504
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R7)
14073
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R5)
12924
GeForce GTX 1650
7813
GeForce MX250
3279

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R7)
22251
GeForce RTX 2060
22125
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R5)
19217
GeForce GTX 1650
10762
GeForce MX250
8892

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
GeForce RTX 2060
16507
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R7)
15131
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R5)
11947
GeForce GTX 1650
11135
GeForce MX250
5277

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
GeForce RTX 2060
8345
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R7)
8241
GeForce GTX 1660 Ti(DAIV 5D-R5)
8055
GeForce GTX 1650
4988
GeForce MX250
1969

※標準品質/解像度 1920×1080 で実施

 

レビュー機に搭載されているグラフィックスは、上位クラスの GeForce RTX 2060 に迫るくらいのスコアを出しているベンチマークもあり、パフォーマンスをシッカリと発揮している印象を受けます。

写真・動画編集などコンテンツ制作でも快適な映像描画が期待できる高いパフォーマンスです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量:512GB)が搭載されています。

データ転送速度(DAIV D5-R5)
データ転送速度(DAIV D5-R5)

データ転送速度(DAIV D5-R7)
データ転送速度(DAIV D5-R7)

レビュー機のデータ転送速度は NVMe対応の SSD として平均値相当で超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・DAIV 5N(2020年モデル)
・DAIV 4N
・DAIV 3N

DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7 DAIV 5N DAIV 4N DAIV 3N
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen 5 3500 AMD Ryzen 7 3700X インテル Core i7-10875H インテル Core i7-10510U インテル Core i7-8709G
メモリ 8GB (8GB×1) 16GB (8GB×2) 16GB (16GB×1) 16GB (8GB×2)
ストレージ 512GB SSD (NVMe対応) 256GB SSD (NVMe対応) 512GB SSD (NVMe対応)
グラフィックス GeForce GTX 1660Ti GeForce RTX 2060 GeForce MX250 Radeon RX Vega M GH

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
DAIV 5D-R5
6519
DAIV 5D-R7
7212
DAIV 5N
6578
DAIV 4N
3729
DAIV 3N
5357
 Essentials
DAIV 5D-R5
8425
DAIV 5D-R7
9175
DAIV 5N
8757
DAIV 4N
8247
DAIV 3N
8258
基準値
4100
 Productivity
DAIV 5D-R5
7512
DAIV 5D-R7
7938
DAIV 5N
7108
DAIV 4N
7226
DAIV 3N
7223
基準値
4500
 Digital Contents Creation
DAIV 5D-R5
7203
DAIV 5D-R7
8689
DAIV 5N
6855
DAIV 4N
3206
DAIV 3N
5434
基準値
3450
 Gaming
DAIV 5D-R5
10709
DAIV 5D-R7
11555
DAIV 5N
11861
DAIV 4N
2739
DAIV 3N
6870

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 は、DAIV 5N とならんでとても優秀なスコアです。高いレベルで性能バランスにもすぐれており、実際の使用感としても軽快な動作で快適なパフォーマンスです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7
バッテリー駆動時間 1時間 38分 1時間 31分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
44分 43分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 17分 1時間 15分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 43分 1時間 35分

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

RAW現像のイメージ

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
 (SSD保存のRAWデータを使用)
・出力先は SSD ドライブ
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
DAIV 5D-R5
1分13秒1
DAIV 5D-R7
54秒6
DAIV 5N
38秒4
DAIV 4N
53秒1
DAIV 3N
51秒9
Photoshop Lightroom
DAIV 5D-R5
34秒8
DAIV 5D-R7
15秒7
DAIV 5N
25秒0
DAIV 4N
46秒6
DAIV 3N
31秒4
Lightroom Classic
DAIV 5D-R5
40秒0
DAIV 5D-R7
21秒5
DAIV 5N
30秒7
DAIV 4N
53秒5
DAIV 3N
41秒3

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
DAIV 5D-R5
2分41秒3
DAIV 5D-R7
1分34秒1
DAIV 5N
1分27秒8
DAIV 4N
3分25秒3
DAIV 3N
2分39秒7

 

実際のソフトウェアを使った評価でも結果はとても優秀です。

とくに、DAIV 5D-R7 の Adobe ソフトとの相性はバツグンのようで、スピーディな処理には驚きです。

また、DAIV 5D-R5 はメモリ容量 8GB が影響して動画エンコードでは若干時間がかかっていますが、メモリを 16GB以上にカスタマイズすれば処理時間は格段に短縮されるはずです。

レンダリング(編集内容の画面への反映)については、いずれの機種も なめらかな描画で処理もスムーズです。本格的なクリエイティブ作業も快適なパフォーマンスでスピーディにこなせます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かです。

高負荷時は「サーッ」という排熱のための気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じかもしれません。

そこで、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中の最大音量(デシベル)を計測してみました。(付属ソフト「Control Center」の Power Modes ごとに計測)

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

Power Modes
Power Modes

■測定結果

モード 最大音量
下段はベンチマーク結果(参考値)
DAIV 5D-R5 DAIV 5D-R7
アイドル時 35.2 db
 
35.8 db
 
静音 37.4 db
(2279 cb)
38.3 db
(2402 cb)
省電力 36.8 db
(1900 cb)
38.6 db
(1763 cb)
エンターテイメント 37.5 db
(2607 cb)
49.7 db
(4573 cb)
パフォーマンス 52.1 db
(2630 cb)
56.8 db
(4766 cb)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

表面温度のチェック

本体の表面温度については、キーボード奥の温度が若干高い程度で高負荷時でも温度が大きく上昇することはありません。

高負荷時でも快適にタイピング操作ができます。

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。(付属ソフト「Control Center」のPower Modesを「パフォーマンス」に設定して計測)

DAIV 5D-R5 のキーボード表面温度【単位:℃、測定時の室温:24℃】

DAIV 5D-R5 キーボード表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

DAIV 5D-R7 のキーボード表面温度【単位:℃、測定時の室温:24℃】

DAIV 5D-R7 キーボード表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

DAIV 5D-R5/R7 には サウンド・ユーティリティソフト「Sound Blaster Cinema 6」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

Sound Blaster Cinema 6 は、プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングできます。

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。
・プリセット[ミュージック]

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現しており、まずまずの高音質サウンド。
少しこもった感じがするがカジュアルには楽しめる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されてクリアになって、より高音質なサウンドを楽しめる。
サウンドを楽しむならヘッドホンのほうがグッド。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測して平均値を算出しました。

起動 再起動 シャットダウン
DAIV 5D-R5 18.4秒 34.0秒 6.9秒
DAIV 5D-R7 21.1秒 35.6秒 7.4秒

実際の使用ではインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

DAIV 5D-R5/R7 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
付属品は、電源アダプター、電源コード、ドキュメント類

ドキュメント類の構成は以下のとおりです。
・製品仕様書
・ファーストステップガイド
・サポートマニュアル
・CLIP STUDIO PAINT 試用版
 (添付されるのは期間限定かも?)
・保証書

 

まとめ

以上、DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 のレビュー記事をお届けしました。

DAIV 5D-R5 と DAIV 5D-R7 は、デスクトップ向けの AMD Ryzen 3000 プロセッサーと NVIDIA グラフィックスの搭載によりクリエイティブな作業をスピーディにパワフルにこなせます。

とくに、DAIV 5D-R7 のパワフルさはノートPC としては驚異的で、写真・動画編集など負荷のかかる処理でも軽快な動作でパフォーマンスも快適に使えます。

DAIV 5D-R5 は標準構成でのメモリ容量 8GB がネックになる場合があり、16GB 以上に増設することでレビューでの性能評価以上にパフォーマンスがアップするはずです。

今回レビューした2つのモデルは、高負荷時の排熱による風切り音は耳ざわりに感じる場合があるものの それ以上にクリエイティブ作業でのパフォーマンスの高さが魅力といえるモデルです。

価格が DAIV 5D-R5 で 12万円台から、DAIV 5D-R7 で 15万円台からと性能レベルの高さのわりに安価に設定されているところも魅力です。(税込価格)

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • ノートPC ながら とにかくパワフル!
  • 写真・動画編集などのコンテンツ制作がスピーディにできる
  • ディスプレイは色調バランス、色域が優秀で描画される映像がキレイ
  • 心地良い打鍵感でタイピングしやすいキーボード
  • 価格以上に高性能!

チョット残念なところ

  • SDカードスロットが Microサイズ(この筐体サイズならフルサイズも可能だったのでは?)

最新価格やカスタマイズなど詳細についてはマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。

真正面

マウスコンピューター
DAIV 5D-R5
税込 12万円台から

背面側

マウスコンピューター
DAIV 5D-R7
税込 15万円台から

 

 

タイトルとURLをコピーしました