レノボ Yoga Slim 750i Carbon レビュー:白いカーボンボディの高性能でパワフルな13.3型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

真正面(壁紙)

レノボ Yoga Slim 750i Carbon は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能でパワフルな 13.3型モバイルノートPC です。

白いボディが印象的ですが、搭載しているスペックがハイレベル!

ベンチマークによる性能評価も優秀、軽快な動作でパフォーマンスも快適に使うことができます。

スリムで超軽量なボディながら堅牢性にもすぐれているところもポイント。

性能・デザイン・モバイル性など完成度が高く所有満足度も高いデバイスです。

■Yoga Slim 750i Carbon の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • ムーンホワイトのスリムでスタイリッシュなデザインにくわえ 966グラムの軽さ
  • 天面にカーボンファイバー、パームレストと底面にマグネシウム合金を採用した堅牢性にすぐれたボディ
  • 最大 約14時間駆動できるタフネスバッテリー
  • WQXGA(2560×1600ピクセル、アスペクト比16:10)の広色域 13.3型液晶パネル
  • 人間工学に基づいて設計されたキーボード
  • 顔認証カメラ搭載
  • ドルビーアトモス対応の Harman Kardonステレオスピーカー搭載
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年8月3日時点の内容です。

 

スペック構成

Yoga Slim 750i Carbon には、Core i5 搭載モデルと Core i7 搭載モデルがラインナップしています。

おもなスペックは以下のとおり。

Core i5 搭載モデル Core i7 搭載モデル
OS Windows 10 Home 64bit (日本語版)
CPU インテル Core i5-1135G7 プロセッサー インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 8GB (オンボード、LPDDR4X) 16GB (オンボード、LPDDR4X)
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe/M.2) 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2)
ディスプレイ 13.3型 WQXGA IPS液晶 (2560×1600ドット、約1,677万色、16:10) 、光沢なし
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス (CPUに内蔵)
ワイヤレス Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth 5.0
カメラ、マイク HD 720p カメラ/IRカメラ、デジタルアレイ マイクロホン
バッテリー駆動時間 最大 14.0時間 (JEITA2.0)
本体サイズ(W×D×H) 295.9×208.9×14.25 mm(最薄部)
本体質量 約 966g
本体カラー ムーンホワイト

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ Yoga Slim 750i Carbon
税込 12万円台から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

 

外観チェック

清潔感のあるスタイリッシュデザイン

Yoga Slim 750i Carbon は、スリムでスッキリとした印象のあるスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

本体のカラー「ムーンホワイト」は純白に近い色合いで清潔感があります。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

天面の素材はカーボンファイバー。アルミニウム素材より軽量で堅牢性(頑丈さ)にもすぐれている点も特徴の一つです。キズや汚れが付きにくい点も好印象です。

また、表面はサラサラとした感触で上質感があります。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。

底面側(斜め)
底面の素材はマグネシウム合金

ゴム足は前面側左右に2箇所、背面側ヒンジ近くに1箇所、計3箇所に実装されています。本体の安定性は良好です。

排気口は背面側ヒンジのあいだに実装されています。

排気口

本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。

天面は片手でかんたんに開くことができるようヒンジのトルクが最適化されています。もちろん、タイピング中にディスプレイがグラつくことはありません。

インターフェースは少ない

Yoga Slim 750i Carbon のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①Thunderbolt 4 ポート×2 (Powerdelivery対応、DC-in、DisplayPort出力機能付き)

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

②USB3.1 Type-C (Power delivery対応、DC-in、DisplayPort出力機能付き)

③マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

④電源ボタン

 

Yoga Slim 750i Carbon に実装されているインターフェースは USB Type-C のみです。

USB Type-A や HDMI、SDカードなどを使用したいときは USBハブを準備すると良いでしょう。

USB ハブ
USB Type-C ハブでインターフェースを拡張できる

 

なお、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) 〇(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

※Thunderbolt 4 ポート、USB3.1 Type-C とも同じ結果

 

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー

スピーカー(拡大)

顔認証でかんたんサインイン

Yoga Slim 750i Carbon は顔認証カメラを搭載しています。

顔認証でサインイン
顔認証でサインイン

顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。(認証精度は良好です)

なお、Yoga Slim 750i Carbon は、ディスプレイを開いたままスリープ状態で離席した後、パソコンの前にすわるだけで自動的にスリープを解除する機能を備えています。

このとき顔認証情報が登録されていれば自動的に顔認証→サインインまで可能です。もちろん、ほかのユーザーがパソコンの前にすわってもログイン画面は表示されるもののサインインはできません。

軽量&スリム&コンパクトなボディ

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体のフットプリント(設置面積)は A4 サイズと同じくらいで とてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 17~18.5 (最厚部) mm。CDケース 2枚よりも薄く とてもスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:961g
・電源アダプター:182g

本体はとても軽く、持ち歩きもラクにできます。

本体の重量感
本体は超軽量!

電源アダプターの最大出力は 65W。電源アダプターもコンパクトで、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いで描画できる広色域液晶パネル

レビュー機のディスプレイは 解像度 WQXGA (2560×1600ドット)の液晶パネルです。高精細で高輝度、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、RGB ともに 理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 98.8%
Adobe RGBカバー率 78.4%

色調バランス・色域ともに優秀です。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

非光沢液晶なので画面への映り込みは低減されています。眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットまで開くことができる

ディスプレイはほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイはフラットにできる

打ち合わせなどでディスプレイをフラットまで開けば画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Yoga Slim 750i Carbon のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

気になるところは[Enter]キー周辺の一部キーが隣接している点。とくに[¥][backspace]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかもしれません。

キーピッチは約18.5mm(公称値 18.7mm)。本体はコンパクトながら、フルサイズキーボードに近いキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップはほぼフラットな形状。適度なフィット感にくわえスベスベとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークは若干浅めです。平均的なノートパソコンのストローク幅 1.5mm よりも浅い感じがしますが、大きな違和感もなくシッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできるほか、周囲の明るさに応じて(使用環境がある程度暗くなると)自動でバックライトが点灯する機能も備えています。

[fn]+[Space]キー押下:

・自動→点灯(暗)→点灯(明)→オフ

質感の良いパームレスト

パームレストの感触はスベスベして上質感のある仕上がりです。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいです。

Check

素材はマグネシウム合金です。素材自体の堅牢性にくわえ構造用リブで強化されているのでたわみにも強いです。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)

幅広いサイズ感は扱いやすく、ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、Yoga Slim 750i Carbon の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 16GB (オンボード、LPDDR4X)
ストレージ 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」の電源スマート設定で[エクストリーム・パフォーマンス]と[インテリジェント・クーリング]の 2モードで評価しています。

電源スマート設定
「Lenovo Vantage」の電源スマート設定

エクストリーム・パフォーマンス システム・パフォーマンスを最大化できるモード。
インテリジェント・クーリング ファン速度とシステム・パフォーマンスのバランスが取れた状態で最高のエクスペリエンスを実現できるモード。ゲーム中はパフォーマンスが最大化され、オフィス作業は騒音が軽減される。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・インテル Core i3-10110U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 5 5500U
2960 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
1950 pts
Core i7-1165G7(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
1835 pts
Core i7-1165G7(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
1814 pts
Core i5-1135G7
1796 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
894.5 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
13281
Core i7-1165G7(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
11658
Core i7-1165G7
11596
Core i7-1165G7(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
11080
Ryzen 5 4500U
11071
Core i5-1135G7
10715
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7710
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

レビュー機に搭載されている CPU は平均値相当のスコアで、保有している性能をシッカリと発揮しています。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと、写真・動画編集など高負荷な処理も十分快適に使える CPU パフォーマンスです。

また、Yoga Slim 750i Carbon には、Core i5 搭載モデルがラインナップしていますが、こちらも平均値相当のパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
4922
インテル Iris Xe(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
4602
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3956
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2924
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2294

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
12531
インテル Iris Xe(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
11022
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10959
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9124
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
7002

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
5599
インテル Iris Xe(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
4729
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4203
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3548
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2775
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機・エクストリーム・パフォーマンス)
4074
インテル Iris Xe(レビュー機・インテリジェント・クーリング)
3839
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3297
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2688
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2440
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスはとても優秀で平均値のスコアを大きく上回っています。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機は 16GBメモリのクアッドチャネルということもあり、グラフィックスパフォーマンスが最大限に発揮できているようです。

メモリ容量・構成
メモリ容量・構成

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

※当サイト計測スコアの平均値

スペック Yoga Slim 750i Carbon
(レビュー機)
Core i7-1165G7
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
CPU インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
4251
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
4572
Core i7-1165G7搭載機
4250
Core i5-1135G7搭載機
3861
 Essentials
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
9203
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
9359
Core i7-1165G7搭載機
9213
Core i5-1135G7搭載機
8811
基準値
4100
 Productivity
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
6429
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
6472
Core i7-1165G7搭載機
6454
Core i5-1135G7搭載機
5994
基準値
4500
 Digital Contents Creation
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
4416
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
4622
Core i7-1165G7搭載機
4512
Core i5-1135G7搭載機
4282
基準値
3450
 Gaming
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
3377
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
4219
Core i7-1165G7搭載機
3323
Core i5-1135G7搭載機
2720

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

インテリジェント・クーリングモードでは平均値相当のスコアですが、エクストリーム・パフォーマンスモードでは平均値を上回っています。とくに、Digital Contents Creation や Gaming テストでスコアが大きくアップしており、高負荷な処理もパワフルなパフォーマンスが期待できます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

なお、実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」のバッテリー設定で[急速充電]を有効にして計測しています。

電源スマート設定
「Lenovo Vantage」のバッテリー設定

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 7時間 28分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
34分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
57分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 54分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、バッテリー駆動はスペックの「最大14.0時間」にくらべ少し物足りなさを感じます。

とはいえ、バッテリーを多く消費する条件でも 7時間を超える時間なら外出先で使っても十分な時間ですし、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
46秒1
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
44秒3
Core i7-1165G7搭載機
49秒2
Core i5-1135G7搭載機
56秒2
Photoshop Lightroom
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
28秒7
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
22秒6
Core i7-1165G7搭載機
24秒5
Core i5-1135G7搭載機
33秒6
Lightroom Classic
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
30秒8
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
28秒3
Core i7-1165G7搭載機
32秒0
Core i5-1135G7搭載機
38秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Yoga Slim 750i Carbon(インテリジェント・クーリング)
3分19秒6
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
2分59秒0
Core i7-1165G7搭載機
3分11秒9
Core i5-1135G7搭載機
3分24秒7

 

実際のソフトウェアを使った評価も優秀です。

RAWデータ現像・動画エンコードともにエクストリーム・パフォーマンスモードにすることで処理時間を大きく短縮できます。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についてもスムーズな描画で、写真・動画編集などクリエイティブな作業も十分快適に使うことができそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード 最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
アイドル時 35 db 前後
 
エクストリーム・
パフォーマンス
42.6 db
(41~42 db)
41.8 db
(40~41 db)
インテリジェント・
クーリング
38.7 db
(38 db 前後)
36.3 db
(35~36 db)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が わずかに大きくなりますが、耳ざわりに感じるほどではありません。

耳ざわりに感じたとしても、パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続しているわけではなく負荷が低減すると静かになることを考えれば、駆動音についてはそれほど気にしなくてもよいと思います。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥や中央寄りの温度が上がりやすく温かさを感じますが、タイピングに影響はありません。

パームレスト上は高負荷時でも大きな温度上昇はおさえられているので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

Yoga Slim 750i Carbon は、Harman Kardon ステレオスピーカーを搭載しており、サウンドは ドルビーアトモス対応です。

ドルビーアトモス ロゴ

サウンドユーティリティソフトではコンテンツにあわせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることができます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※プリセット「音楽」(バランス)で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している。音の広がりもある。
音量を上げすぎると音割れしがちだが、カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
音声もシッカリと聴き取れる。

■ヘッドホン
スピーカーと同じくらい高音質。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 11.9秒 28.3秒 6.2秒
2回目 12.0秒 27.6秒 6.4秒
3回目 11.8秒 27.8秒 5.9秒
4回目 11.9秒 27.7秒 6.0秒
5回目 12.0秒 28.0秒 5.9秒
平均 11.9秒 27.9秒 6.1秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Yoga Slim 750i Carbon の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・Yoga Slim 750i Carbon 本体
・化粧箱
・電源アダプター
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Yoga Slim 750i Carbon のレビュー記事をお届けしました。

Yoga Slim 750i Carbon は、ムーンホワイトのスタイリッシュデザインに目が行きがちですが、性能レベルが高くパワフルなパフォーマンスで快適に使えます。

顔認証カメラのほか、スマートロック/プライバシーガード/プライバシーアラートなどが使える「Glance by miraMetrix」が搭載されてセキュリティ面もあんしんです。

まさに、デザインのみならず性能・機能・使いやすさなど完成度が高いモバイルノートといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 性能レベルが高くパワフルなパフォーマンス
  • スタイリッシュデザイン&ムーンホワイトのカラーは清潔感がある
  • 映像描画がキレイな液晶パネル
  • サウンドは意外に高音質
  • 顔認証カメラのほか Glance by miraMetrix 機能でセキュリティ面もあんしんして使える

気になる点

  • キーストロークがやや浅め

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ Yoga Slim 750i Carbon
税込 12万円台から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

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