真正面(壁紙)

レノボ ThinkPad X1 Nano は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能な 13.0型モバイルノートPC です。

パフォーマンスも高レベルでベンチマークによる性能評価も優秀です。

モバイルノートにふさわしい 1kg 切りの軽さにくわえ超スリムな筐体は持ち歩きもラク!

スリムで超軽量なボディながら堅牢性にもすぐれ、アクティブなビジネスシーンも快適に使えるデバイスです。

■ThinkPad X1 Nano の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 超軽量&超スリム!
  • カーボンファイバーとマグネシウムの堅牢性にすぐれたボディ(12項目の米軍調達基準に準拠)
  • 2K(2160×1350ドット、アスペクト比 16:10)の高輝度&広色域 13.0型液晶パネル
  • プライバシーシャッター付き顔認証カメラ&指紋認証センサー搭載
  • ドルビーアトモス対応スピーカー搭載
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年8月25日時点の内容です。

 

スペック構成

ThinkPad X1 Nano には Core i5 搭載モデルと Core i7 搭載モデルがラインナップしています。

記事執筆時点でラインナップしているモデルのおもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 10 Home 64bit
■Windows 10 Pro 64bit
CPU ■インテル Core i5-1130G7 プロセッサー
■インテル Core i7-1180G7 プロセッサー
メモリ ■8GB LPDDR4X 4266MHz (オンボード)
■16GB LPDDR4X 4266MHz (オンボード)
ストレージ ■256GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe)
■512GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe)
ディスプレイ 13.0型 2K IPS液晶 (2160×1350ドット、1,677万色以上、16:10) 、光沢なし
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス (CPUに内蔵)
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX201 + Bluetooth
カメラ、マイク IR&720p HDカメラ (プライバシーシャッター付)、デジタルマイクロホン
本体サイズ(W×D×H) 約 292.8×207.7×13.87mm (最薄部)
本体質量 約 907g ~
本体カラー ブラック

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ ThinkPad X1 Nano
税込 18万円台から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

 

外観チェック

スリムでコンパクトながら頑丈そうなボディ

ThinkPad X1 Nano は、スリムでコンパクトながら ThinkPad シリーズ伝統のマットなブラックで見るからに頑丈そうです。

正面側 右側

背面側 右側

ブラック系のカラーは指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、こまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

表面はサラサラとした感触で上質感があります。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。

底面側(斜め)

なお、底面カバーには筐体の素材が表記されています。

底面側(素材の表記)
筐体はカーボンファイバーとマグネシウム

ゴム足は四隅に実装されています。小さめで細長い形状ですが本体の安定性は良好です。

天面は片手でかんたんに開くことができるようヒンジのトルクが最適化されています。もちろん、タイピング中にディスプレイがグラつくことはありません。

天面は片手で開けられる

インターフェースは少ない

ThinkPad X1 Nano のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック

②USB Type-C 3.1 Gen 2(Thunderbolt4 対応)×2

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

③排気口

④電源ボタン

 

ThinkPad X1 Nano に実装されているインターフェースは USB Type-C のみです。

USB Type-A や HDMI、SDカードなどを使用したいときは USBハブを準備すると良いでしょう。

USB ハブ
USB Type-C ハブでインターフェースを拡張できる

 

なお、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) 〇(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

※2ポートとも同じ結果

なお、右側面には排気口が実装されています。本体が高負荷な状態のときなど熱風を感じるかもしれません。

 

スピーカーはキーボード奥に2基、底面部 前面側に2基、計4基実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

顔認証と指紋認証を使用環境で使い分けできる

ThinkPad X1 Nano は顔認証カメラと指紋センサーを搭載しています。

顔認証でサインイン
顔認証でサインイン

指紋認証でサインイン
指紋認証でサインイン

顔認証と指紋認証の認証精度はいずれも良好で、使用環境に応じて使い分けが可能です。

たとえば、マスクを着用していないときは顔認証で Windows にサインインできますし、マスクを着用しているときは指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

また、ThinkPad X1 Nano は、ディスプレイを開いたままスリープ状態で離席した後、パソコンの前にすわるだけで自動的にスリープを解除する機能を備えています。

このとき顔認証情報が登録されていれば自動的に顔認証→サインインまで可能です。もちろん、ほかのユーザーがパソコンの前にすわってもログイン画面は表示されるもののサインインはできません。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

ThinkPad X1 Nano は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの右側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

超軽量&スリム&コンパクトなボディ

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体のフットプリント(設置面積)は A4 サイズと同じくらいで とてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 18 mm (最厚部)。CDケース 2枚よりも薄く とてもスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:915g
・電源アダプター:186g
・電源コード:61g

本体はとても軽く、持ち歩きもラクにできます。

本体の重量感
本体は超軽量!

電源アダプターの最大出力は 65W。電源アダプターもコンパクトで、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できる高輝度&広色域液晶パネル

レビュー機のディスプレイは 解像度 2K (2160×1350ドット)の液晶パネルです。高精細で高輝度、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、RGB ともに 理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 100.0%
Adobe RGBカバー率 77.9%

色調バランス・色域ともに優秀です。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みが低減されます。眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットまで開くことができる

ディスプレイはほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイはフラットにできる

打ち合わせなどでディスプレイをフラットまで開けば画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

ThinkPad X1 Nano のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

ただし、左[Ctrl]キーと[Fn]キーの配置が一般的なキーボードと逆になっている点や[PrtSc]キーの配置も特殊です。([PrtSc]キーは右[Ctrl]キーの左側)

特殊とはいえ、使いなれれば大きな違和感はなくなると思います。

キーピッチは約18.5mm。本体はコンパクトながら、フルサイズキーボードに近いキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップは中央部分が少しへこんだ形状で指先にフィットします。ツルツルとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークはノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm くらい。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[fn]+[Space]キー押下:

・点灯(暗)→点灯(明)→オフ

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触です。

パームレスト

パームレストも天面と同ように指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、こまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(やや小さめサイズ)

サイズ感は少し小さめですが、ツルツルとした感触で扱いやすさも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、ThinkPad X1 Nano の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1160G7 プロセッサー
メモリ 16GB (オンボード、LPDDR4X)
ストレージ 512GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
Check

記事執筆時点で販売中の Core i7 搭載モデルのプロセッサーは「Core i7-1180G7」です。レビュー機のプロセッサーにくらべ動作周波数がわずかに上回る程度でパフォーマンス的には同等とみてよいでしょう。

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Commerical Vantage」の電源スマート設定で[自動パフォーマンス・モード]と[パフォーマンス・モード]の 2モードで評価しています。

電源スマート設定「Lenovo Commerical Vantage」電源スマート設定
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5700U
3403 pts
Ryzen 5 5500U
2960 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 4500U
2040 pts
Core i7-1160G7(レビュー機・自動パフォーマンス)
1992 pts
Core i7-1160G7(レビュー機・パフォーマンス)
1932 pts
Core i7-1165G7
1893 pts
Core i5-1135G7
1817 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5700U
17027
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
13281
Core i7-1165G7
11270
Core i7-1160G7(レビュー機・自動パフォーマンス)
11160
Ryzen 5 4500U
11105
Core i5-1135G7
10822
Core i7-1160G7(レビュー機・パフォーマンス)
10779
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7710

レビュー機に搭載されている CPU は、比較対象の Core i7-1165G7 にくらべ動作周波数がわずかに低いものの保有している性能をシッカリと発揮しています。

一般的なビジネスシーンでの使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画視聴など)はもちろんのこと、写真・動画編集など高負荷な処理も十分快適に使える CPU パフォーマンスです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機・自動パフォーマンス)
4267
インテル Iris Xe(レビュー機・パフォーマンス)
4239
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3949
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3245
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3214
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2964
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2327

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(レビュー機・パフォーマンス)
11744
インテル Iris Xe(レビュー機・自動パフォーマンス)
11566
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10814
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9987
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
8796
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
8670
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6969

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(レビュー機・パフォーマンス)
4914
インテル Iris Xe(レビュー機・自動パフォーマンス)
4725
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4224
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
4028
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3517
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3488
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2787

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機・パフォーマンス)
3885
インテル Iris Xe(レビュー機・自動パフォーマンス)
3846
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3291
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
3097
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3052
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2942
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2450

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスはとても優秀です。

一般的なビジネスシーンはもちろん快適に使えますし、写真・動画編集などクリエイティブな作業も補助的になら十分満足できるパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Yoga Slim 750i Carbon

・Core i7-1165G7搭載機(平均)

・Core i5-1135G7搭載機(平均)

※平均は当サイト計測スコアの平均値

※Yoga Slim 750i Carbon はエクストリーム・パフォーマンス(最も高いパフォーマンス)のスコア

比較対象の Core i7-1165G7、Core i5-1135G7 は、ThinkPad X1 Nano のラインナップモデルには搭載されていないプロセッサーですが動作周波数にわずかな違いがある程度です。体感的なパフォーマンスは同等です。

なお、比較対象のおもなスペックは以下のとおり。

スペック ThinkPad X1 Nano
(レビュー機)
Yoga Slim 750i Carbon Core i7-1165G7
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
CPU インテル Core i7-1160G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
4353
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
4410
Yoga Slim 750i Carbon
4572
Core i7-1165G7搭載機
4180
Core i5-1135G7搭載機
3861
 Essentials
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
9339
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
9501
Yoga Slim 750i Carbon
9359
Core i7-1165G7搭載機
9094
Core i5-1135G7搭載機
8811
基準値
4100
 Productivity
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
6334
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
6381
Yoga Slim 750i Carbon
6472
Core i7-1165G7搭載機
6473
Core i5-1135G7搭載機
5994
基準値
4500
 Digital Contents Creation
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
4568
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
4706
Yoga Slim 750i Carbon
4622
Core i7-1165G7搭載機
4495
Core i5-1135G7搭載機
4282
基準値
3450
 Gaming
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
3594
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
3586
Yoga Slim 750i Carbon
4219
Core i7-1165G7搭載機
3160
Core i5-1135G7搭載機
2720

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

比較対象の Core i7-1165G7搭載機のスコアを上回り Yoga Slim 750i Carbon と同等のスコアで、パフォーマンス的にも申し分なさそうです。

ビジネスシーンにおいて負荷の高い処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

なお、計測は「Lenovo Commerical Vantage」の電源スマート設定を[自動パフォーマンス・モード]で実施しています。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 6時間 11分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
34分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 1分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 10分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、バッテリー駆動はスペックの「最大22.8時間」にくらべるとかなり短いです。

バッテリー駆動の際は「Lenovo Commerical Vantage」の電源スマート設定を自動バッテリーモード(バッテリー優先)にして画面の明るさや音量を適正レベルで使用するとよいでしょう。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Yoga Slim 750i Carbon

・Core i7-1165G7搭載機(平均)

・Core i5-1135G7搭載機(平均)

※Yoga Slim 750i Carbon はエクストリーム・パフォーマンス(最も高いパフォーマンス)の処理時間

※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
43秒7
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
44秒0
Yoga Slim 750i Carbon
44秒3
Core i7-1165G7搭載機
51秒8
Core i5-1135G7搭載機
56秒2
Photoshop Lightroom
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
22秒0
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
21秒2
Yoga Slim 750i Carbon
22秒6
Core i7-1165G7搭載機
27秒7
Core i5-1135G7搭載機
33秒6
Lightroom Classic
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
31秒1
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
28秒1
Yoga Slim 750i Carbon
28秒3
Core i7-1165G7搭載機
34秒0
Core i5-1135G7搭載機
38秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
ThinkPad X1 Nano(自動パフォーマンス・モード)
2分48秒6
ThinkPad X1 Nano(パフォーマンス・モード)
2分48秒6
Yoga Slim 750i Carbon(エクストリーム・パフォーマンス)
2分59秒0
Core i7-1165G7搭載機
3分19秒9
Core i5-1135G7搭載機
3分24秒7

 

実際のソフトウェアを使った評価も優秀です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても描画はスムーズです。

ビジネス文書の作成で写真編集が必要なときでもスピーディに作業できそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード 最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
アイドル時 35 db 前後
 
パフォーマンス 38.3 db
(37~38 db)
38.8 db
(38db 台)
自動パフォーマンス 38.4 db
(37~38 db)
38.6 db
(37~38 db)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が少し大きくなる程度です。耳ざわりに感じることはないでしょう。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高パフォーマンスモードで実施

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥の温度が上がりやすく、とくに排気口近くの温度が上昇します。温かさは感じますがタイピングに影響はないと思います。

また、パームレスト上は高負荷時でも大きな温度上昇はおさえられているので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

ThinkPad X1 Nano のサウンドは ドルビーアトモス対応です。

ドルビーアトモス ロゴ

また、サウンドユーティリティソフトにはコンテンツに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、イコライジング機能(カスタム1~3)でお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※プリセット「ダイナミック」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している。音の広がりもある。
音声もシッカリと聴き取れる。

■ヘッドホン
スピーカーと同じくらい高音質。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 16.7秒 35.6秒 11.5秒
2回目 16.5秒 35.5秒 11.7秒
3回目 15.9秒 35.9秒 11.2秒
4回目 16.0秒 35.2秒 11.4秒
5回目 16.7秒 35.5秒 11.5秒
平均 16.4秒 35.5秒 11.5秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は少し時間がかかりますが、頻繁に行うわけではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

ThinkPad X1 Nano の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・ThinkPad X1 Nano 本体
・化粧箱
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、ThinkPad X1 Nano のレビュー記事をお届けしました。

ThinkPad X1 Nano は、性能レベルが高くパフォーマンスも快適なモバイルノートです。

超軽量&スリムなボディながら堅牢性にもすぐれ、顔認証や指紋認証のほかスマートロック/プライバシーガード/プライバシーアラートなどが使える「Glance by miraMetrix」が搭載されてセキュリティ機能も充実しています。

まさに、アクティブなビジネスシーンにマッチするデバイスといえます。

高評価のポイント

  • 性能レベルが高くパワフルなパフォーマンス
  • 超軽量&スリムなので持ち歩きがラクにできる
  • 映像描画がキレイな液晶パネル
  • ThinkPad シリーズらしいタイピングしやすいキーボード
  • サウンドは意外に高音質
  • 充実のセキュリティ機能の搭載でビジネスシーンであんしんして使える

気になる点

  • ポートが少ない → USB Type-C ハブが必要

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ ThinkPad X1 Nano
税込 18万円台から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

関連リンク

 

 

LINEで送る
Pocket