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マイクロソフト『Surface Pro LTE Advanced』実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューです。

Surface Pro LTE Advanced 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
タイプカバー(キーボード&タッチパッド)
Surface ペン
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動時間計測
まとめ

レビュー内容は 2018年9月29日時点のものになります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『Surface Pro LTE Advanced』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「2722.4」のパーセンタイルは「61st Percentile」で、計測を行った他のパソコン 61% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 39%(100% - 61%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでも上位クラスに食い込むくらいのスコアは、2in1 タブレットPC としては性能レベルが非常に高く、快適に使える性能を備えているといって良いでしょう。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark は、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」「TIME SPY」、各シーンについてグラフィック性能を測定します。

結果は以下のとおり。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能のスコアをみると、2in1 タブレットPC としての快適性は充分で、動画視聴はもちろんのこと、写真・動画の編集やライトなゲームも気軽に楽しむことができるレベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは インテル製の SSD で、容量は 256GB、接続規格 M.2 / インターフェイス PCIe / 転送モード NVMe です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

 

2in1タブレットPC としてはスコアレベルが高く、快適に使える性能を備えています。

とくに、PCMark 10 Extended では、Essentials や Productivity のスコアの高さにくわえ、Digital Contents Creation のスコアもまずまず良好なスコアです。

普段使いからビジネスシーンはもちろんのこと、写真や動画編集も気軽に楽しる性能レベルです。

バッテリー

『Surface Pro LTE Advanced』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 13% ~ 15% 減少しています。

バッテリーによる駆動は 7時間17分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 7時間以上持続できれば、モバイルするには充分といえるでしょう。

画面の明るさや音量レベルなどを通常の使用レベルに調整すれば、バッテリー駆動時間はさらに伸びるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 60分、充電完了までの所要時間は 2時間50分でした。

『Surface Pro LTE Advanced』のバッテリー性能は、まずまず満足できる性能レベルです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分15秒4 3.5GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
6分24秒0 3.8GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

ハイスペックなクリエイティブ PC にくらべると処理時間はかかりますが、気軽に楽しむなら、そこそこ快適に使える結果といえるでしょう。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理中でも静かです。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、Surface Pro 本体の背面側が少し温かくなります。(とくに上部のほう)

タイプカバーのキーボード表面は Surface Pro 本体の熱の影響はほとんどありません。

 

Surface Pro 本体背面側の表面温度(単位:℃)

Surface Pro 本体の表面温度(背面側)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

タイプカバー・キーボードの表面温度(単位:℃)

タイプカバー・キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『Surface Pro LTE Advanced』は、音質などをチューニングできるユーティリティソフトはインストールされていませんが、意外にも高音質です。

実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
低音域が若干弱い感じもするが広い音域をカバーしている。
音質も良好でカジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
低音域が強調され、サウンドに厚みが増し、より高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動時間、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 11.3秒 45.0秒
2回目 14.9秒 42.7秒
3回目 11.6秒 41.9秒
4回目 11.6秒 42.3秒
5回目 11.5秒 42.2秒
平均 12.2秒 42.8秒

起動は感覚的にも早いのですが、再起動に多少時間がかかります。

とはいえ、再起動するケースは Windows Update やアプリのインストール後など、頻繁には行わないので、それほどストレスを感じることはないでしょう。

 

搭載ソフトウェア

『Surface Pro LTE Advanced』に搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービスがインストールされています。

Surface Pro 固有のソフトウェアはインストールされていませんでした。

 

まとめ

以上、『Surface Pro LTE Advanced』のレビュー記事をお届けしました。

Surface Pro は、2in1タブレットPC として高い性能レベルを備えており、LTE Advanced に対応した Surface Pro はスマホと同じように場所を選ばずにネット接続ができて快適性や生産性がアップします。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・2in1タブレットPC としての性能レベルが高く動作も軽快
・駆動音が静か
・SIMフリー対応なのでたいていの場所でネット接続できる
・スタイル自在に場所や時間にとらわれない使い方ができる
・オプションのSurfaceペンはバツグンの描き心地

チョット残念なところ
・タイプカバーやペンが別売

『Surface Pro LTE Advanced』の価格は 174,744円(税込)、学生や学生の親、教師なら 157,269円(税込)。

価格は高い印象ですが、オフィスソフトも入っていて使いやすさにも定評があります。

プライベートからビジネスまでいろいろなシーンで活用でき、テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも活用できるモデルといえます。

タイプカバーが無料または割引価格になるなどのキャンペーンもときどき実施しているので、Microsoft Store サイトなどで こまめなチェックをおススメします。

 


Microsoft Store 公式サイト
⇒『Surface Pro LTE Advanced』製品ページ
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たとえば、Surface Pro を使ってみて自分の使い方にマッチしないスペックのときはスペックの異なるモデルに交換することもできます。

 

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Surface Pro LTE Advanced 正面側

 

 

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