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NEC『LAIVE Direct HZ』2018年秋冬モデルの実機レビュー 後編です。

後編は、『LAIVE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)を使用して、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューを行います。

LAIVE Direct HZ 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
スペック構成
外観チェック
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容は 2018年12月7日時点のものになります。

レビュー機のスペック構成については「スペック構成」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『LAIVE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3621.1」のパーセンタイルは「76th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 76% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 24%(100% - 76%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでも上位クラスに迫るスコアです。

レビュー機の『LAIVE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)の基本性能は、2in1 モバイルノートとして高いレベルといえるでしょう。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『LAIVE Direct HZ』の CPU には 第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサーが搭載されています。

参考までに、以前レビューした別機種に搭載されていた「第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサー」「第8世代インテル Core i3-8130U プロセッサー」のスコアと比較します。

Core i7-8550U Core i5-8250U Core i3-8130U
OpenGL 51.81 fps 47.09 fps 41.36 fps
 Ref.Match 97.8 % 97.8 % 97.8 %
CPU (Multi Core) 483 cb 499 cb 335 cb
CPU (Single Core) 164 cb 144 cb 143 cb
 MP Ratio 2.95 x 3.47 x 2.35 x

スコアを見る限り、CPU 性能のうちマルチコアは Core i7 よりも Core i5 のほうがスコアは上です。

常駐アプリや起動アプリの数など動作環境にもよりますが、マルチコアで動作するアプリでは、その処理スピードはほとんど同じ(あるいは逆転するかも)ということになります。

Core i7 であるあんしん感が必要なければ Core i5 を選択したほうが良いかもしれません。

ちなみに、CINEBENCH を実行中の動作環境としては、CINEBENCH 以外のアプリは起動せず、常駐アプリは初期設定のままで計測しています。

『LAIVE Direct HZ』の CPU を選択する際の参考にしてください。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark は、「CLOUD GATE」「NIGHT RAID」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」「TIME SPY」、各シーンについてグラフィック性能を測定します。

結果は以下のとおり。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『LAIVE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)のグラフィック性能レベルは、モバイルノートとして十分満足できるレベルです。

動画鑑賞やビデオチャットはもちろんのこと、ライトなゲームタイトルや写真・動画編集など、ある程度の高度なグラフィック処理も気軽に楽しめる性能レベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは SAMSUNG製の SSD(PCIe NVMe M.2)で容量は 256GB です。(製品により SSD のメーカーが異なる場合もあります)

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、『LAIVE Direct HZ』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なインターフェースです。SSD の高速アクセスを活かしてくれるインターフェースなので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

 

総合的なパフォーマンスは、モバイルノートとして性能レベルが高く、快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

とくに、PCMark 10 Extended では Essentials や Productivity のほか Digital Contents Creation も良好な結果です。(スコア 2000 を快適性の目安としています)

バッテリー

『LAIVE Direct HZ』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 12% ~ 13% 減少しています。

バッテリーによる駆動は 7時間44分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

モバイルノートとしてはまずまずの駆動時間といえます。

画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間はさらに伸びるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 1時間38分、充電完了までの所要時間は 3時間29分でした。

急速充電には対応していないので、モバイルメインに使うなら夜間充電は忘れずにやっておきたいところです。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『LAIVE Direct HZ』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分 6秒7 4.3GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 14
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
4分21秒1 3.9GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

参考までにハイスペックなクリエイティブ PC にくらべると 2倍から4倍の処理時間がかかります。

 

『LAIVE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)のスペックを鑑みると処理速度は比較的早い印象です。モバイルノートながら写真・動画編集も意外にストレスなく使えそうです。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理になると「サーッ」という排熱の音が少し大きくなります。個人差はありますが、耳ざわりに感じるかもしれません。

ただ、負荷が低減してくると即応するように排気音は小さくなります。

平常時は静かである点や、パソコンを使っているあいだ終始負荷のかかる状態が続くわけではないことを考えれば、それほど気にすることはないと思います。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥が若干温かくなります。

キーボード上は手のひらを置いて温かさを感じる程度なのでタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどないので不快な感じはありません。

底面部については、ヒンジ位置に近いほど少し温かさを感じます。手前側はわずかに温かさを感じる程度ですが、膝の上での長時間の作業は避けたほうが良いかもしれません。

キーボードの表面温度(単位:℃)

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度(単位:℃)

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『LAIVE Direct HZ』には、ヤマハ製 AudioEngine機能が搭載されています。

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域が弱く、カシャカシャとした音質でそれなり感がある。
カジュアルになら、まずまず満足できる音質。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域をバランスよくカバーしている。
高音質なサウンドを楽しむなら、ヘッドホンがおススメ。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 10.6秒 27.8秒 6.7秒
2回目 10.2秒 25.1秒 6.7秒
3回目 10.2秒 25.7秒 6.8秒
4回目 9.8秒 25.6秒 6.7秒
5回目 10.1秒 25.3秒 6.7秒
平均 10.2秒 25.9秒 6.7秒

起動・再起動・シャットダウンともに、感覚的にもかなり「早い」です。

 

搭載ソフトウェア

『LAIVE Direct HZ』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

主なソフトウェア(その1)

主なソフトウェア(その2)

Windows標準のソフトのほか、LAVIE オリジナルソフト、ウィルス対策ソフト(ウイルスバスター クラウド 90日限定版)などの数多くのソフトウェアがインストールされています。

ソフトウェアがたくさんインストールされているときに役立つソフトが「LAIVIEアプリナビ」。

LAIVIEアプリナビLAIVIEアプリナビ
(クリックで拡大表示できます)

「LAIVIEアプリナビ」は、目的やアプリの名前、キーワードから使いたいソフトをかんたんに探すことができる便利なソフトです。

なお、Microsoft Office はオプションとなりますが、オフィスを使うなら追加しておいた方が良いでしょう。

 

付属品

『LAIVE Direct HZ』の本体ほか電源アダプター、電源コード、マニュアル類が同梱されています。

『LAIVE Direct HZ』本体セット

マニュアル類 一式です。

マニュアル類

 

まとめ

以上、『LAIVE Direct HZ』のレビュー記事をお届けしました。

『LAIVE Direct HZ』は、とにかく軽くて、性能・デザイン・使いやすさ・モバイル性などトータルバランスに優れている、というのが率直な感想です。

Windows Hello に対応していないことや、キーボードの一部レイアウトに残念な点はあるものの、モバイルノートとしての使用感には充分満足できます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・モバイルノートとして性能レベルが高く動作も軽快
・持ち歩きがとてもラクにできる軽さ
・トータルバランスも良く、動作も軽快で快適に使える

チョット残念なところ
・Windows Hello に対応していない
・[Ctrl]キーの配置が扱いにくいかも

テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも活用できますし、学生さんにもおススメできるモデルといえます。

ラインアップしているモデルのスペックや価格、カスタマイズ、クーポンなどの最新情報については NEC直販サイト「NEC Direct」でチェックしてください。

 


NEC直販「NEC Direct」公式サイト
⇒ 『LAIVE Direct HZ』2018年秋冬モデル 製品ページ

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