Latitude 7310 2-in-1 レビュー:アクティブなビジネスシーンでも快適に使える 13.3型2in1モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

真正面(壁紙)

デルの Latitude 7310 2-in-1 は持ち歩きもラクにできるコンバーチブルタイプの13.3型2in1モバイルノートPCです。

CPU に第10世代(Comet Lake)インテル Core プロセッサーの搭載し軽快な動作でパフォーマンスも快適!

スタイリッシュなデザインで堅牢性にもすぐれ、アクティブなビジネスシーンで快適に使えるデバイスです。

■Latitude 7310 2-in-1 の特徴

  • 第10世代(Comet Lake)インテル Core プロセッサーを搭載
  • スタイリッシュデザインで高性能&高品質
  • ノートパソコン、タブレットなどスタイル自在に使える
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
  • 指紋認証機能を搭載できる(オプション)
  • プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
  • タイピングしやすいキーボード
  • CPU、メモリ、ストレージなど柔軟なカスタマイズが可能

レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインにくわえ、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

フラットスタイル

レビュー内容は 2020年10月30日時点のものです。

 

スペック構成

レビューに試用した Latitude 7310 2-in-1 のおもなスペックです。

OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU インテル Core i5-10310U プロセッサー
メモリ 16GB, 2666 MHz, DDR4 非-ECC
ストレージ 256GB SSD (M.2 PCIe NVMe Class 35)
ディスプレイ 13.3インチ FHD (1920 x 1080)、タッチ
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX201 2×2 802.11ax 160MHz + Bluetooth 5.1
カメラ、マイク HD カメラ/マイク
本体サイズ(W×D×H) 306.5×203.19×17.07~19.21 mm
本体質量 約 1.32kg

Latitude 7310 には、ラップトップタイプ・モデルや柔軟にカスタマイズできるモデルもラインナップしています。

ランナップしているモデルやスペック、カスタマイズの詳細、価格など最新情報はデル直販サイト「デルオンラインストア」でご確認ください。

 

正面

Latitude 7310 2-in-1
税込 20万円台から
※クーポン適用前の価格

法人向けの機種ですが、個人、SOHO、フリーランスの方も購入可能です。

 

外観チェック

スタイリッシュでデザイン

Latitude 7310 2-in-1 はスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

本体はブラックを基調としたカラー。落ち着いた雰囲気のあるカラーです。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
「DELL」のロゴがアクセント

本体の素材はカーボンファイバー。

サラサラ感にくわえシットリとした感触で、XPS 13 に採用されているカーボンファイバーの質感と同じです。

質感も良好で指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
スリムな本体はバッグへの出し入れもしやすい

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。

底面側(斜め)

ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。

エアフロー

吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。

スタイル自在に使える

Latitude 7310 2-in-1 は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。

ノートパソコン
ノートパソコン

スタンド
スタンド

テント
テント

タブレット
タブレット

フラット
フラット(画面共有に便利)

ビジネスに必要なインターフェースを実装

Latitude 7310 2-in-1 には、USBポート、HDMI端子など必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①HDMI 2.0
②USB Type-C×2
 Thunderbolt 3(Power DeliveryおよびDisplayPort対応)
③microSDカードリーダー

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

④uSIMカードトレイ
⑤ユニバーサル オーディオ ジャック
⑥USB 3.1 Gen1(PowerShare対応)
⑦Noble Wedgeロックスロット

Check

レビュー機は LTE 非対応ですが SIMカードトレイにはカバーがついていました。(カバーの取りはずしは不可)

microSD カード リーダーはプッシュロック式です。

microSDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(底面部 前面側)
矢印の指すところがスピーカー

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン

電源ボタンにはカスタマイズで指紋センサーを内蔵することができます。

シャッターでカメラを遮断できる

レビュー機にはカメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

Webカメラ
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
カメラの上側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)です。オンライン会議などでこちらの光景を見せたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

持ち歩きがラクにできるサイズ感と重量感

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体の上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
ピンクの点線が A4コピー用紙

本体は A4 サイズと同じくらいのサイズ感です。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 18~20.5mm。最厚部でも CDケース 2枚程度のスリムさです。

本体の薄さのイメージ
厚みのないスリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
本体:1,322g、電源アダプター:197g、電源コード:95g

本体は持ち歩きがラクにできるサイズ感と重量感です。

本体の重さのイメージ

電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらに収まるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

ディスプレイは解像度フルHDの非光沢液晶です。高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、RGB ともに ほぼ45度の角度で理想的です。

トーンカーブ

色域の計測結果です。

sRGBカバー率 98.5%
sRGB比 99.2%
Adobe RGBカバー率 73.6%
Adobe RGB比 73.6%

色調バランス、色域ともに優秀です。

 

左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりせまいです。

左右のベゼルは狭額縁

 

映り込みの少ない液晶ディスプレイ

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

レビュー機のディスプレイは、アンチグレア(AR・反射防止コート)のため映り込みはかなり低減されています。映り込みが気になることはないと思います。

ちなみに、公式サイトに掲載されているディスプレイのスペックで「Anti Smudge」は汚れ防止コート仕上げの意味です。ディスプレイは指紋や皮脂の跡がつきにくくなっています。

水平方向の視野角は広くない

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広く、色味もほとんど同じです。

アクティブペンは専用ペンのみ?

オプションとはなりますが、アクティブペン(Dell プレミアム アクティブペン – PN579X)があれば手書きのメモや思いついたアイディアなども気軽に書くことができます。

ちなみに、筆者が所有している「Surface ペン」では反応しませんでした。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

キーボードは標準的なレイアウトです。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18.5mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ
計測値以上にゆったり感がある

キーストロークはやや深めです。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という比較的静かな音

タイプ感は少し固めですがキーを押し込んだ後の適度な反発が心地よい感じでシッカリとした打鍵感があります。

キートップの表面は少しへこんでいます。シットリとした感触で質感も良く指先のフィット感も良好です。

キートップ

Check

キーボード・バックライトはカスタマイズで搭載できます。

シットリとして質感の良いパームレスト

パームレストは天面と同じカーボンファイバーです。

シットリとした感触で、質感は良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡が目立ちにくく快適にキーボード操作ができます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、Latitude 7310 2-in-1 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU インテル Core i5-10310Uプロセッサー
メモリ 16GB, 2666 MHz, DDR4
ストレージ 256GB SSD (M.2 PCIe NVMe Class 35)
ディスプレイ 13.3インチ FHD (1920 x 1080)、タッチ
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[レンダリングによるCPU性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

性能レベルを把握するため下記 CPU のスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。

・インテル Core i7-10710U プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-10710U
1650 pts
Core i7-10510U
1524 pts
Core i5-10210U
1372 pts
Core i5-10310U(レビュー機)
1285 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-10710U
10049
Core i7-10510U
9949
Core i5-10210U
7922.9
Core i5-10310U(レビュー機)
7672
Core i3-10110U
5533

CPU 単独のベンチマークでは、レビュー機の CPU はパフォーマンスひかえめです。

おそらく、CPU が高負荷な状態のときは、CPUの発熱をおさえパフォーマンスをひかえめにする設定が施されていると推察します。

ただ、後述する実際の使用を想定した総合的なパフォーマンスの評価では、ビジネスノートとして十分なパフォーマンスを発揮しています。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューしたインテル UHD グラフィックスのスコア(当サイトで計測したスコアの平均値)と比較します。

同じインテル UHD グラフィックスでの比較ですが、CPU内蔵グラフィックスのため CPU 性能がグラフィックス・パフォーマンスに影響しているところはチェックしておいてください。

■インテル UHD グラフィックス
 ・Core i7-10710U搭載機のスコア
 ・Core i7-10510U搭載機のスコア
 ・Core i5-10210U搭載機のスコア

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル UHD(レビュー機)
1209
インテル UHD(Core i7-10710U)
1199
インテル UHD(Core i7-10510U)
1165
インテル UHD(Core i5-10210U)
1047

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル UHD(レビュー機)
5420
インテル UHD(Core i7-10710U)
5176
インテル UHD(Core i7-10510U)
5174
インテル UHD(Core i5-10210U)
4163

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル UHD(レビュー機)
1812
インテル UHD(Core i7-10710U)
1732
インテル UHD(Core i7-10510U)
1661
インテル UHD(Core i5-10210U)
1343

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル UHD(Core i7-10710U)
1306
インテル UHD(レビュー機)
1302
インテル UHD(Core i7-10510U)
1249
インテル UHD(Core i5-10210U)
1116

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス性能は優秀です。

同じ内蔵グラフィックス「インテル UHD グラフィックス」を搭載していますが、レビュー機はグラフィックス・パフォーマンスを最大限に引き出せている印象です。

ビジネスノートとして、なめらかで快適なグラフィックス・パフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

レビュー機のデータ転送速度は NVMe対応の SSD として平均値相当で超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・Latitude 5411(プラチナモデル)
・Inspiron 13 5300(プレミアムモデル)
※スコアは当サイトでの計測値

スペック Latitude 7310 2-in-1
(レビュー機)
 Latitude 5411  Inspiron 13 5300
CPU インテル Core i5-10310U インテル Core i7-10850H インテル Core i5-10210U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD NVIDIA GeForce MX250 インテル UHD

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
2857
Latitude 5411
3865
Inspiron 13 5300
2598
 Essentials
レビュー機
8561
Latitude 5411
8725
Inspiron 13 5300
7698
基準値
4100
 Productivity
レビュー機
6776
Latitude 5411
7352
Inspiron 13 5300
6419
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機
3056
Latitude 5411
3324
Inspiron 13 5300
2962
基準値
3450
 Gaming
レビュー機
1017
Latitude 5411
2831
Inspiron 13 5300
843

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

 

総合的なパフォーマンスの評価では、搭載されている性能に見合ったパフォーマンスを出しており、ビジネスノートとして快適に使える結果です。

高度なグラフィックス処理が必要なビジネスシーンでは Latitude 5411 のような専用グラフィックスを搭載したモデルを検討してみるのもアリだと思います。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 12時間 17分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
58分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 34分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 38分

バッテリーを多く消費する条件ながら 12時間を超えるバッテリー駆動時間はモバイルノートとして十分満足できます。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすことができます。

パソコンを持ち出して外出先で使うようなアクティブなビジネスシーンでも快適に使えます。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

RAW現像のイメージ

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用したライバル機の処理時間と比較します。

・Latitude 5411(プラチナモデル)
・Inspiron 13 5300(プレミアムモデル)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
57秒5
Latitude 5411
49秒3
Inspiron 13 5300
1分7秒7
Photoshop Lightroom
レビュー機
39秒0
Latitude 5411
40秒3
Inspiron 13 5300
1分11秒7
Lightroom Classic
レビュー機
48秒4
Latitude 5411
43秒6
Inspiron 13 5300
1分10秒7

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分54秒2
Latitude 5411
2分10秒7
Inspiron 13 5300
4分3秒7

 

実際のソフトウェアを使った印象としては、性能以上のパフォーマンスで処理しています。

とくに、Adobe ソフトウェアとの相性は良く、高スペックを搭載している Latitude 5411 と同等の処理時間です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)でも なめらかな描画で処理もスムーズでした。

ビジネスシーンで補助的な写真編集が必要なケースでも十分快適に使えるパフォーマンスです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

高負荷時は「サーッ」という排熱のための気流音がわずかに大きくなります。それほど大きな音ではないので耳ざわりに感じることはないと思います。

負荷が低減してくると即応するように気流音も静かになります。

表面温度のチェック

高負荷な状態になるとキーボードの中央寄りから左側が温かくなりますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:24℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:24℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

Latitude 7310 2-in-1 には、サウンドユーティリティソフトはインストールされていませんが意外と高音質です。

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
中音域から高音域まで再現しており(低音域は少し弱いかも)意外と高音質サウンド。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されてクリアになって、より高音質なサウンドを楽しめる。

音声もメリハリがあってクリアに聴こえます。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 12.7秒 28.4秒
2回目 12.7秒 27.5秒
3回目 12.6秒 28.1秒
4回目 13.4秒 28.0秒
5回目 12.6秒 27.6秒
平均 12.8秒 27.9秒

起動、再起動は、体感的にも早いです。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

Latitude 7310 2-in-1 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=

付属品は、電源アダプター、電源コード、ドキュメント類です。

ドキュメント類は簡易的でかんたんな内容が記載されている程度ですが、製品の使い方や取り扱いに関する詳細な情報はデル公式サイトで公開されています。

 

まとめ

以上、Latitude 7310 2-in-1 のレビュー記事をお届けしました。

Latitude 7310 2-in-1 はビジネス向けのモバイルノートとして快適なパフォーマンスで使うことができるデバイスです。

CPU のベンチマークではスコアはひかえめでしたが、グラフィックスや総合的なパフォーマンスでの評価は優秀です。

スタイリッシュなデザインで堅牢性にもすぐれ、タイピングしやすいキーボードやプライバシーシャッターのほか、オプションとはなりますが指紋認証や のぞき見防止できるプライバシー SafeScreenなど、アクティブなビジネスシーンでも快適に使えるデバイスといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 高性能で高品質、実際のパフォーマンスも優秀
  • ビジネス向けのモバイルノートとして快適に使える
  • プライバシーシャッターにくわえ、指紋認証、プライバシー SafeScreen など あんしんのセキュリティ機能を搭載できる
  • タイピングしやすいキーボード
  • 色鮮やかでキレイな液晶
  • バッテリーで長時間使える
  • 性能・デザイン・使いやすさ・セキュリティなどビジネス向けのモバイルノートとしての完成度が高い

チョット残念なところ

  • 値段は高め(価格に見合うだけの価値はある)

ラインナップしているモデルや価格、クーポン割引率などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」でご確認ください。

 

正面

Latitude 7310 2-in-1
税込 20万円台から
※クーポン適用前の価格

法人向けの機種ですが、個人、SOHO、フリーランスの方も購入可能です。

 

 

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