デル Inspiron 14 (5430) レビュー:性能が進化したスタイリッシュデザインの14型ノートパソコン

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

正面斜め

デルが販売する Inspiron 14 (5430) (以下、Inspiron 14 と記載)は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した 14型ノートパソコンです。

最新プロセッサーの搭載により処理性能が進化。パワフルなパフォーマンスでベンチマークによる性能評価も優秀です。

また、こんどのモデルではデザインの一部に改良がくわえられ、さらにスタイリッシュなデザインに洗練されているところもポイント。

■Inspiron 14 (5430) の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 堅牢性にすぐれたアルミニウムボディ&より洗練されたスタイリッシュデザイン
  • 14インチサイズでもスリム&コンパクト&そこそこ軽量
  • アスペクト比(画面縦横比) 16:10 の液晶ディスプレイ
  • 片手で天面を開くことができる
  • フルHDカメラ&プライバシーシャッター搭載
  • アップファイアリング ステレオ スピーカー搭載
  • カバーオープンセンサー内蔵で天面を開けば即起動
  • 電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵(オプション)

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面斜め

 

レビューは 2023年8月3日時点の内容です。

 

スペック構成

Inspiron 14 は、CPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップしています。

おもなスペック構成は以下のとおり。

※記事執筆時点で販売中のモデルの構成。

本体カラー ■プラチナ シルバー
■ダークリバーブルー
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■インテル Core i5-1335U プロセッサー
■インテル Core i7-1355U プロセッサー
■インテル Core i7-1360P プロセッサー
メモリ ■8GB (4GB×2) 4800MHz LPDDR5
■16GB (8GB×2) 4800MHz LPDDR5
ストレージ ■256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
ディスプレイ 14.0インチ ディスプレイ Full HD+ (1920X1200)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6E AX211, 2×2, 802.11ax, Bluetooth ワイヤレス カード
Webカメラ、マイク 1080p (30 fps) フルHDカメラ、デュアルアレイマイク
本体サイズ(W×D×H) 約 314×226.6×15.74~18.75 mm
本体質量 約 1.53kg

 
各モデルの詳細なスペックや価格などの最新情報はデル直販サイト(デルオンラインストア)をご確認ください。

真正面

Inspiron 14 (5430)
税込7万円台から

 

外観チェック

洗練されたスタイリッシュデザイン

Inspiron 14 のデザインは旧モデルから さらに洗練されスタイリッシュ感がアップしています。

正面側 右側

背面側 右側

ポイントは天面ヒンジ側のデザイン。

天面背面側のラバー

旧モデルでは天面ヒンジ側全体にラバーが貼りつけられていて少し野暮ったさがありましたが、新モデルでは天面ヒンジ側のデザインがスッキリしています。

天面背面側のラバー
旧モデルの天面ヒンジ側のラバー

また、レビュー機のカラー「プラチナ シルバー」はスタイリッシュなイメージをアップさせてくれる色合いです。

天面真上

天面斜め(その1)

天面中央の「DELL」ロゴマークがほどよいアクセントになっています。

天面半開き

天面はサラサラとした感触。指紋や皮脂の跡が目立たないところも好印象です。

本体の厚みは 14インチでもスリム。バッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)
本体はスリム

 
底面カバーの構造は剛性を重視した「ユニボディ」で見た目もスッキリとしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側左右に2箇所、背面側は左右にまたがる長いゴム足を実装しています。細長い形状のゴム足ですが安定性は良好です。

ゴム足

ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすく、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。

ちなみに、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

 

天面は片手で開けられる

Inspiron 14 は、天面を片手で開くことができます。

天面は片手で開くことができる
リフトアップまで片手でできる

片手で勢いよく開くことはできませんが、コツをつかめばスムーズに開くことができます。

 

必要十分なインターフェース

Inspiron 14 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

■左側面

①電源ジャック

②HDMI 1.4

③USB 3.2 Gen 1 Type-A

④Thunderbolt 4.0(PowerDeliveryおよびDisplayPort)

インターフェース(右側面)

■右側面

⑤SDカード リーダー

⑥USB 3.2 Gen 1 Type-A

⑦オーディオ ジャック

なお、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表

 (当サイトの検証結果)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W) △(低速充電)
PD充電器(65W)

また、SDカードスロットは抜き差し方式です。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

カードは意外に出っ張ります。そのぶんカードは抜きやすいですが、挿し込んだまま持ち歩くことは避けたほうが良さそうです。

 

電源ボタンはキーボード右上にレイアウト

電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタン(LEDなし)

なお、Inspiron 14 はカバーオープンセンサーが内蔵されています。天面を開くと自動的に電源オンし Windows が起動するため、電源ボタンを押して Windows を起動するケースは少ないかもしれません。

また、電源ボタンには指紋認証リーダーが内蔵されています。(指紋認証リーダーはオプション)

指紋認証
指紋認証でサインイン

指紋センサーを使えばパスワードを入力することなく Windows へのサインインがスムーズです。

 

スピーカーはキーボード左右に搭載

スピーカーはキーボード左右に搭載されています。

スピーカー(キーボード左右)

「アップファイアリング スピーカー」といわれるスピーカーは低音域から高音域まで広い音域を再現して高音質です。

 

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

Inspiron 14 は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。(カメラ上側にスライドスイッチがある)

 

スリム&コンパクト&そこそこ軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズより一回り大きいくらいのサイズ感で、14インチサイズながらコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 17~21.5(最厚部、突起部除く)mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ

・本体:1,502g
・電源アダプター:215g
・電源コード:114g

13インチサイズのモバイルノートにくらべると少し重さはありますが持ち歩きも十分可能な重量感です。

本体の重量感
持ち歩きも可能な重量感

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できるディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは AU Optronics製[型番:AUO259B]。描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは 赤が少し強めに出ていますが全体的には RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「266 nit」。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 64.7% 65.1%
Adobe RGB 48.3% 48.3%

輝度、色域ともに標準クラスですが、一般的な用途(ネット検索/オフィスソフト/動画鑑賞など)には十分な性能レベルです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

上部ベゼルはカメラユニットを収納しているためか少し幅がありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さより細く画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

 

ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー

ディスプレイを開くことのできる最大角度は 約133度。

ディスプレイの最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Inspiron 14 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm(仕様は 19.05mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの表面は少しツルツルした感触、形状は中央部分が少しへこんでいます。

キートップ

キーストロークは(感覚的に)1.5mm くらい。

キーストローク
タイプ音は「ドスドス」という音。音の大きさは比較的静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[F5]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

 

質感の良いパームレスト

パームレストは上質感ある仕上がりです。

パームレスト

サラサラとした感触で質感も良好、指紋や皮脂の跡は目立たないので気持ちよくキーボードを操作することができます。

 

大きめサイズで操作性の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプ。感触はツルツルしていてスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめサイズで扱いやすくジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1360P プロセッサー
メモリ 16GB 4800MHz LPDDR5
ストレージ 1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「バランス」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core i7-1360P(レビュー機/バランス)
10656 pts
Core i7-1360P(レビュー機/最適なパフォーマンス)
10539 pts
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Core i7-1260P
9437 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1240P
8781 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Ryzen 5 7530U
7502 pts
Core i7-1355U
7330 pts
Core i5-1235U
6792 pts
Core i5-1335U
6645 pts
Core i7-1255U
6047 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1360P(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1761 pts
Core i7-1355U
1756 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core i7-1360P(レビュー機/バランス)
1707 pts
Core i7-1260P
1684 pts
Core i7-1255U
1615 pts
Core i5-1235U
1553 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Core i5-1335U
1525 pts
Core i5-1240P
1491 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1408 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts

 
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-1360P(レビュー機/最適なパフォーマンス)
22410
Core i7-1360P(レビュー機/バランス)
22190
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U
16659
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15632
Core i5-1335U
13925
Core i5-1235U
13892
Core i7-1255U
13869

 
レビュー機のスコアは優秀です。

平均値を上回るスコアが出ていることから、保有している性能をしっかりと発揮できていることがわかります。

体感的にも非常にパワフルで、写真・動画編集など高負荷な処理でも快適なパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1922
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
1922
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
1837
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1720
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
1512
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
1484
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1342
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
1329
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1270
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1242
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189

 

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
10399
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
10283
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
10081
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
9537
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
7486
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
7411
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
6839
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
6360
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
6155
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6051
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5392
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5273
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5072
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4962
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4123
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4108
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3714
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3613

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
4499
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4448
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3959
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3860
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3694
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
2772
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2530

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
レビュー機はグラフィックスのスコアも優秀です。

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。レビュー機は CPU性能の高さにくわえ 16GBメモリのデュアルチャネル構成が優秀なスコアにつながっています。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)やオンライン会議はもちろんのこと、クリエイティブ作業のような高度なグラフィックス処理でも快適なパフォーマンスで使うことができるでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 1TB)を搭載しています。

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※電源モードをバランスに設定して計測した結果。最適なパフォーマンスでの計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速にアクセスできていてファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Inspiron 14 (5435)

・LIFEBOOK WU-X/H1

・ThinkPad X13 Gen 4

・ThinkBook 14 Gen 5 (AMD)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

 
おもなスペックは以下のとおり。

スペック Inspiron 14 (5430)
(レビュー機)
Inspiron 14 (5435) LIFEBOOK WU-X ThinkPad X13 ThinkBook 14
CPU インテル Core i7-1360P AMD Ryzen 7 7730U インテル Core i7-1355U インテル Core i5-1335U AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe AMD Radeon Intel Iris Xe Intel Iris Xe AMD Radeon

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Inspiron 14 5430(バランス)
10004
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
10698
Inspiron 14 5435
9495
LIFEBOOK WU-X
9994
ThinkPad X13
9635
ThinkBook 14
9371
目標値
4100
Productivity
Inspiron 14 5430(バランス)
7438
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
7950
Inspiron 14 5435
9546
LIFEBOOK WU-X
7364
ThinkPad X13
6914
ThinkBook 14
9479
目標値
4500
Digital Contents Creation
Inspiron 14 5430(バランス)
6676
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
6859
Inspiron 14 5435
6090
LIFEBOOK WU-X
5849
ThinkPad X13
5660
ThinkBook 14
5672
目標値
3450
Gaming
Inspiron 14 5430(バランス)
4509
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
4542
Inspiron 14 5435
3178
LIFEBOOK WU-X
4062
ThinkPad X13
3078
ThinkBook 14
2380

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

性能バランスにもすぐれ、ふだん使いはもちろんのことビジネスシーンやクリエイティブ作業など さまざまなシーンでパワフルな処理性能が期待できます。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源モードを「バランス」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 7時間 6分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
58分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 34分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 22分

バッテリーを多く消費する条件のなかで 7時間くらいバッテリー駆動できれば十分といえるでしょう。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば駆動時間をさらに伸ばすことができます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Inspiron 14 (5435)

・LIFEBOOK WU-X/H1

・ThinkPad X13 Gen 4

・ThinkBook 14 Gen 5 (AMD)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Inspiron 14 5430(バランス)
41秒2
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
40秒3
Inspiron 14 5435
52秒2
LIFEBOOK WU-X
51秒4
ThinkPad X13
45秒0
ThinkBook 14
59秒1
Photoshop Lightroom
Inspiron 14 5430(バランス)
15秒9
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
15秒3
Inspiron 14 5435
32秒5
LIFEBOOK WU-X
19秒0
ThinkPad X13
19秒7
ThinkBook 14
35秒1
Lightroom Classic
Inspiron 14 5430(バランス)
20秒9
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
21秒1
Inspiron 14 5435
32秒4
LIFEBOOK WU-X
27秒1
ThinkPad X13
24秒9
ThinkBook 14
39秒9

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Inspiron 14 5430(バランス)
1分43秒3
Inspiron 14 5430(最適なパフォーマンス)
1分42秒3
Inspiron 14 5435
2分7秒6
LIFEBOOK WU-X
3分0秒0
ThinkPad X13
1分46秒0
ThinkBook 14
2分16秒3

 
実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。

写真・動画編集などクリエイティブ処理もパワフルなパフォーマンスで快適に活用できるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

 

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.7db 44.6db
(42~44db)
44.8db
(44db台)
最適なパフォーマンス 33.8db 44.7db
(42~44db)
47.0db
(44~47db)

 
■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は静かです。

高負荷な状態では「サーッ」という気流音が大きくなります。とくに、最適なパフォーマンスでは音がより大きく、うるさく感じるかもしれません。

負荷低減後は、30秒くらい経過すると駆動音は小さくなりはじめ、さらに2分くらい経過するとアイドル時の状態に戻ります。

※アイドル時の状態に戻る時間は使用環境などの状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

 

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
高負荷な状態ではキーボード奥 左側から中央寄りの表面温度が上がりやすくタイピング中でも多少の温かさを感じます。ただ、タイピングに影響があるほどではありません。

負荷状態にかかわらず表面温度は全体的に少し高めですが、タイピング操作を行うときに不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

Inspiron 14 で実際にサウンドを聴いた印象は以下のとおり。

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域を再現して高音質

・音量を最大にしても音割れしない

・音声もはっきり聴き取れる

・スピーカーの実装位置がキーボード左右なのでオンライン会議中にタイピングしても出力される音に影響はない(音がこもらない)

■ヘッドホン

・低音域から高音域まで増幅されて臨場感や音のクリア感もアップする

・メリハリの効いた厚みのあるサウンドを楽しめる

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 13.6秒 42.4秒
2回目 13.7秒 43.2秒
3回目 13.1秒 42.6秒
4回目 14.3秒 42.9秒
5回目 14.0秒 42.7秒
平均 13.7秒 42.8秒

 
起動は早いですが、再起動は時間がかかります。とはいえ、再起動は頻繁に実行する処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Inspiron 14 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=

同梱品リスト
・Inspiron 14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Inspiron 14 (5430) のレビュー記事をお届けしました。

Inspiron 14 は第13世代インテル Core プロセッサーの搭載により高い処理性能で快適に使える 14型ノートです。

高い処理性能にくわえデザイン、使いやすさなど多くのユーザーが満足できるデバイスに仕上げられています。

価格が抑えめなところも好印象。価格以上に高性能で高コスパなデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 高い処理性能と優れた性能バランス
  • 洗練されたスタイリッシュデザイン
  • 持ち歩きも可能なサイズ感と重量感
  • リフトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
  • アップファイアリング スピーカーで高音質サウンドを楽しめる
  • 価格以上に高性能で高コスパ

気をつけておきたい点

  • 一般的な 13インチサイズのモバイルノートにくらべ少し重量感はある

 
ラインナップモデルや価格などの最新情報はデル直販サイト(デルオンラインストア)をご確認ください。

真正面

Inspiron 14 (5430)
税込7万円台から

 

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