日本HP『HP Spectre x360 13-ac000』実機レビュー 進化した性能とデザイン!圧倒的所有感のプレミアムノート(後編)

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:株式会社日本HP

日本HP『HP Spectre x360 13-ac000』の実機レビュー 後編です。

後編では、ベーシックモデル(Core i5 搭載)とパフォーマンスモデル(Core i7 搭載)それぞれのベンチマークのほか、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

なお、ベーシックモデルとパフォーマンスモデルのスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

HP Spectre x360 天板(2台)

【 目 次 】
(前編)
外観デザイン
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
専用スリーブケース
(後編)
ベンチマーク
BANG & OLUFSEN サウンド
Windows の起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

※記事内容は 2017年5月18日時点のものになります。

 

ベンチマーク

パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSat スコア(ベーシックモデル)
WinSat スコア(ベーシックモデル)

WinSat スコア(パフォーマンスモデル)
WinSat スコア(パフォーマンスモデル)

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。
(左側:ベーシックモデル、右側:パフォーマンスモデル)

Win

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

モデル ベーシックモデル パフォーマンスモデル
Ice Strom なめらか描画 なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画 なめらか描画
Sky Diver なめらか描画。動きの速いシーンでは少しだけカクカク感がある全然問題ないレベル。 なめらか描画。動きの速いシーンでは少しだけカクカク感がある全然問題ないレベル。
Fire Strike カクカクとした描画。動きの速いシーンではコマ送り状態。(紙芝居ほどではない) カクカクとした描画。動きの速いシーンではコマ送り状態。(紙芝居ほどではない)

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
(上段:ベーシックモデル、下段:パフォーマンスモデル)

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
(上段:ベーシックモデル、下段:パフォーマンスモデル)

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720

3つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、『HP Spectre x360』のグラフィック性能レベルを考察すると・・・

■ベーシックモデルの方がスコアが上!
ベーシックモデルの CPU「Core i5-7200U」とパフォーマンスモデルの CPU「Core i7-7500U」は、同じ 2コア・4スレッドの CPUで、内蔵グラフィックスも同じです。

仕様的には動作周波数やキャッシュ(プロセッサーに配置された高速メモリ領域)などに違いがあるものの、大きな性能差はなさそうです。

描画しているときの映像のなめらかさも体感的には同じです。もちろん、映像のきめ細かさは 4K液晶を搭載したパフォーマンスモデルの方が圧倒的にキレイです。

とはいえ、パフォーマンスモデルのスコアがベーシックモデルのスコアを下回っているのは事実。このことを日本HPさんに問い合わせてみました。

日本HPさんからの回答は以下のとおりです。

グラフィックス部分については、製品の最適化プロセスに起因する現象と捉えており、BIOSアップデートを含めた、ソフトウェアの更新を検討しています。

■ベーシックモデルの性能レベルは良好
性能レベルとしてはなかなかのもの。写真・動画編集、ライトなゲームはもちろんのこと、高度なグラフィック処理を伴わないゲームも快適なプレイが期待できそうです。

パフォーマンスモデルについては、日本HPさんからの回答にもあるように、ソフトウェアの更新等による早期の対策に期待したいですね。

ストレージ

『HP Spectre x360』に搭載されているストレージのベンチマークです。

ベーシックモデルには SanDisk 製の SSD 256GB が搭載されています。

ストレージ情報(ベーシックモデル)
ストレージ情報(ベーシックモデル)

パフォーマンスモデルには SAMSUNG 製の SSD 1TB が搭載されています。高速&大容量の SSD です。

ストレージ情報(パフォーマンスモデル)
ストレージ情報(パフォーマンスモデル)

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成(ベーシックモデル)
ドライブ構成(ベーシックモデル)

ストレージのドライブ構成(パフォーマンスモデル)
ドライブ構成(パフォーマンスモデル)

ストレージのデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度(ベーシックモデル)
ストレージ データ転送速度(ベーシックモデル)

ストレージのデータ転送速度(パフォーマンスモデル)
ストレージ データ転送速度(パフォーマンスモデル)

SSD が搭載されていると、データ転送速度も高速です。

対応規格 PCIe / 転送モード NVMe は体感的にも爆速で、とくにパフォーマンスモデルに搭載されている SSD は大容量 SSD なので書き込み速度も爆速です。

バッテリー

『HP Spectre x360』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。

測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

バッテリー残量グラフ

■ベーシックモデル(Core i5 / フルHD)

バッテリーの残量は大よその数字で 1時間当たり 13% くらいずつ減少し、バッテリーによる駆動は 7時間 6分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

■パフォーマンスモデル(Core i7 / 4K液晶)

バッテリーの残量は大よその数字で 1時間当たり 24% くらいずつ減少し、バッテリーによる駆動は 3時間56分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。

 

BANG & OLUFSEN サウンド

『HP Spectre x360』には、上質なサウンドとデザイン性で定評のある Bang & Olufsen サウンドが搭載されています。

Bang & Olufsen ロゴ

スピーカーから流れるサウンドは、低音域から高音域までバランスが取れていて高音質です。

音量もシッカリしていて、サウンドにも迫力があります。

また、ヘッドホンで聞くと、音質がさらにアップします。音域もさらに広がり、とくに低音域が強調され、より迫力のあるサウンドを聞くことができます。

ヘッドホンにもよりますが、通常のヘッドホンなら充分楽しめると思います。

なお、BANG & OLUFSEN サウンドは、「音楽」「映画」「ボイス」のサウンドに応じたモード選択のほか、低音域、高音域の調整も可能です。

BANG & OLUFSEN コントロール画面
BANG & OLUFSEN コントロール画面

ただ、『HP Spectre x360』にインストールされている BANG & OLUFSEN コントロール画面には、プリセット選択やイコライザーなど、詳細な調整機能はありません。

とはいえ、パソコンのサウンドとしての完成度は高いので、細かなサウンド調整があったとしても使う機会はなさそうです。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測

『HP Spectre x360』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

■ベーシックモデル(Core i5 搭載)
・起動      : 8.9秒
・シャットダウン : 8.2秒

■パフォーマンスモデル(Core i7 搭載)
・起動      : 11.3秒
・シャットダウン : 7.7秒

 

搭載ソフトウェア

『HP Spectre x360』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

スタートメニュー

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。コンピューターを出荷時の状態に復元するために使用可能なリカバリメディアを作成するためのツール「Recovery Media Creation」も入っています。

また、「HP Documentation」のアプリを使えば、ユーザーガイドを参照することができます。

ユーザーガイドには、『HP Spectre x360』の操作方法など、知りたいことや困ったことも調べることができます。

HP Documentation

 

付属品

『HP Spectre x360』は専用の化粧箱の中に入っており、ここでもプレミアムなイメージを高めてくれます。

梱包箱のなかに専用化粧箱
梱包箱のなかに専用化粧箱

専用化粧箱の外観

専用化粧箱の中身

『HP Spectre x360』の本体ほか同梱品一式です。

『HP Spectre x360』本体セット

同梱品としては、電源アダプター、電源コード、ダックヘッド、専用スリーブケース、ドキュメント類が同梱されています。スタンダードプラスモデル、パフォーマンスモデルには、「アクティブペン」も同梱されます。

また、ドキュメント類としては、「セットアップ手順」「速攻!HPパソコンナビ 特別編」などが添付されています。

『HP Spectre x360』ドキュメント類

【上記写真のドキュメント類について】
■上段左側から
・セットアップ手順
・HP MY ステッカーサービスの案内
・製品の仕様に関する注意事項
・アンケートの案内
■下段左側から
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
・サポートガイド(保証規定)
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・速攻!HPパソコンナビ 特別編

なお、保証書は、梱包箱に添付されています。

 

まとめ

『HP Spectre x360』の洗練されたデザインには目を惹きつけられます。

性能レベルも、モバイルノートとして とても高く、快適なパフォーマンスで動作してくれます。

ただ、パフォーマンスモデルのグラフィック性能については、体感的には良好に見えたものの、ベンチマークスコアがベーシックモデルに及ばなかったのは残念です。

現時点でいえることは、パフォーマンスモデルの優位性は、4K液晶の超高精細な映像や、高速&大容量のSSD、アクティブペンの使い勝手の良さなどにありそうです。

もちろん、今後、BIOSアップデートを含めたソフトウェアの更新でアップグレードされれば、性能面の多くで優位になる可能性はあると思いますし、期待したいところでもあります。

一方、ベーシックモデルは、高いレベルの性能を搭載していながらも価格は意外とリーズナブルです。

4K液晶や大容量SSD、アクティブペンなどの必要性がなければ、ベーシックモデルの選択もアリだと思います。

いずれにしても、『HP Spectre x360』は、洗練されたデザインに進化した性能や高いモバイル性能を兼ね備えたプレミアムなノートPCですし、持つことで圧倒的な所有感を得られるモデルです。

ラインナップしているモデルや価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてみてください。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Spectre x360』 製品詳細
icon

 

 

タイトルとURLをコピーしました