HP ENVY 14-eb レビュー:モバイルできる高パフォーマンス・クリエイティブノートPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

正面(壁紙)

HP ENVY 14-eb(以下 HP ENVY 14)は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載したクリエイター向けの高性能で高品質な 14.0型ノートPC です。

高い処理性能を搭載しつつモバイルも可能!

場所を選ばずクリエイティブな作業を快適にこなせます。

また、sRGB 100%相当の液晶ディスプレイは色再現性にすぐれ、さらにアスペクト比 16:10 の採用で表示領域が縦方向に広くなり一度に多くの情報を見ることができるところも特徴の一つです。

■HP ENVY 14-eb の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサー搭載
  • NVIDIA グラフィックス搭載モデルもラインナップ
  • アルミニウム素材の高級感あるスタイリッシュなデザイン
  • スリム&コンパクトで意外に軽量なのでモバイルも可能
  • sRGB 100%相当の液晶パネルを搭載
  • アスペクト比 16:10 のディスプレイを採用
  • 指紋認証センサーを搭載
  • キーひとつでカメラやマイクの有効/無効を切り替えられる
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6 を標準搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年4月24日時点の内容です。

 

スペック構成

HP ENVY 14 には「パフォーマンスモデル」と「パフォーマンスプラスモデル」がラインナップしています。

おもなスペックは以下のとおり。

■HP ENVY 14(シリーズ名:HP ENVY 14-eb0000)のスペック

パフォーマンスモデル パフォーマンスプラスモデル
OS Windows 10 Pro (64bit)
CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 16GB オンボード (3200MHz, DDR4 SDRAM)
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) 1TB SSD (PCIe NVMe M.2)
ディスプレイ 14.0インチ・WUXGAブライトビュー (光沢)・IPSタッチディスプレイ (1920×1200 / 最大1677万色 / sRGB 100%)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス (CPUに内蔵) ■NVIDIA GeForce GTX 1650 with Max-Q design
■NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q design
ワイヤレス IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth5.0
カメラ、マイク HP Wide Vision HD Webcam カメラ (約92万画素)、内蔵デュアルマイク
バッテリー駆動時間 最大 15時間 (MobileMark 2018 にて計測) 約 12時間30分 (MobileMark 2018 にて計測)
Windows Hello 指紋認証リーダー
本体サイズ(W×D×H) 約 318×224×17.5 (最薄部) -23.5 (最厚部) mm
本体質量 約 1.52 kg
本体カラー ナチュラルシルバー

レビューで試用するモデルは「パフォーマンスプラスモデル(NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q design)」です。

各モデルの詳細スペックや価格については、日本HP公式サイトをご確認ください。

真正面

HP ENVY 14-eb
税込 13万円台から
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外観チェック

アルミボディの高級感あるスタイリッシュなデザイン

HP ENVY 14 のデザインはスタイリッシュ! シルバーのカラーはスタイリッシュ感をアップさせてくれます。

正面側 右側

背面側 右側

また、アルミニウム素材のボディは高級感があって高い所有満足度も得られます。

サラサラとした感触で指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
「hp」のスラッシュロゴと「ENVY」のブランド名がアクセント

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体は意外にスリム

 

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。

底面側(斜め)
底面は「ユニボディ」のデザイン

ゴム足は前面側と背面側に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。

吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。

エアフロー
吸気口と排気口の間口は広め

必要十分なインターフェースを実装

HP ENVY 14 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート

②SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフチャージ対応)

③HDMI 2.0

④Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)

USB Type-C コネクタは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C コネクタ対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤microSDカードスロット

⑥SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフチャージ対応)

⑦電源コネクタ

microSDカードスロットはプッシュロック式です。

microSDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

 

HP ENVY 14 には、クリエイティブ作業で必要十分なインターフェースが実装されています。

Check

デジタルカメラの記憶媒体が SDカード対応の場合、少し面倒ですが SDカードアダプターを併用すれば microSDカードでも対応できます。

 

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンはキーの一部としてレイアウト

使用中に間違って電源ボタンを押しても無反応です。作業中のデータが破棄されることはありません。(ただし長押しは押している時間によってスリープ状態に移行したり強制的に電源オフされるので注意)

スピーカーには Bang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載。底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー

スピーカー(拡大)

低音域から高音域まで広い音域を再現した高音質サウンドを体感できます。

なお、キーボード奥のジオメトリック(幾何学的)デザインはスピーカーグリルではありません。放熱を兼ねたデザインといったところでしょうか。

スピーカー(ダミー)

キー操作でカメラやマイクを遮断できる

HP ENVY 14 はキー操作でカメラの有効/無効を切り替えられます。(切り替えキーは電源ボタンの左隣り)

カメラ切替
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

見られたくないシーンをキー操作で瞬時に遮断できます。

なお、カメラを無効にした場合、シャッターでレンズを遮断すると同時にカメラ機能も物理的に切断します。二重のガードであんしん感が増します。

カメラ機能も無効化

また、マイク機能についてもキー操作で有効/無効を切り替えられます。(操作キーは[f8])

カメラ・マイクの制御キー
LED点灯時は無効(カメラやマイク機能が無効)

指紋認証でかんたんサインイン

HP ENVY 14 には指紋認証センサーが搭載されています。

指紋認証でサインイン
指紋センサーはマスクを着用しているときに便利

認証精度は良好で、指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

持ち歩きも可能なサイズ感と重量感

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 18~23mm。最厚部でも CDケース 2枚くらいです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,527g
・電源アダプター:332g
・電源コード:105g
・ウォールマウントプラグ:41g

本体はコンパクトでそこそこ軽く、持ち歩きが十分可能な重量感です。

電源アダプターの最大出力は 135W。サイズはそれなりにデカいです。

電源アダプターの大きさ

電源アダプターの大きさ実測

なお、電源アダプターは電源コードのほか、ウォールマウントプラグでコンセントに直付けすることもできます。

電源アダプターとプラグ

 

ディスプレイのチェック

高輝度&高精細でキレイに描画できるディスプレイ

HP ENVY 14 のディスプレイは AU Optronics製(BenQグループの液晶パネル製造会社)の液晶パネルです。

※レビュー機はデモ用のため、販売モデルでは液晶メーカーが異なる場合があります。

ディスプレイに描画された映像(気球)

高輝度で高精細、描画される映像はとてもキレイです。

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、RGB ともに 理想的な45度の角度に近いかたちです

トーンカーブ
トーンカーブ

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 99.7%
Adobe RGBカバー率 74.1%
DCI-P3カバー率 73.8%

色調バランス、色域ともに優秀で、写真編集でも色味・色合いをシッカリ再現してくれます。

なお、HP ENVY 14 の液晶パネルはタッチ対応です。Corning Gorilla Glass NBT でキズはつきにくくなっていますが、液晶パネルに指紋の跡が付きますし個人的に必要性は感じませんでした。

 

用途に合わせてカラーバランスを最適化できる

HP ENVY 14 には用途に合わせて色域を最適化できる「HP Display Control」が搭載されています。

HP Display Control
HP Display Control

以下は、各モードでの描画される映像イメージの違いです。

HP Display Control(デフォルト)
デフォルト

HP Display Control(画像と動画)
画像と動画

HP Display Control(ネイティブ)
ネイティブ

各モードの色あい/明るさ/あざやかさで わずかに違いが見られます。

Check

姉妹モデル「HP ENVY 15」では、sRGB や AdobeRGB、DCI-P3 など色空間をよりシビアに設定することが可能です。

 

アスペクト比 16:10 で画面の見やすさアップ

HP ENVY 14 のアスペクト比(画面の縦横比)は 16:10 です。

フルHD のアスペクト比 16:9 に対し、表示領域が縦方向に広くなったことで、スクロールをしなくても多くの情報をチェックできるメリットがあります。

以下の写真は、14インチ フルHD 液晶との比較です。

アスペクト比の比較
左が HP ENVY 14、右がフルHD液晶
(同じテキストスケーリングで比較)

HP ENVY 14 は、一度に表示できる量が多く、見やすさもアップしています。

 

狭額ベゼル

ベゼルは三辺狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

とくに左右の幅は鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みのチェック

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

※レビュー機はデモ用で「非光沢液晶」とのこと。販売モデルは「光沢液晶」のため作業場所によっては映り込みを感じるかもしれません。

視野角は広い

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

標準的なレイアウトでタイピングしやすいキーボード

HP ENVY 14 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様では 18.7mm)。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

ゆったりとしていて、窮屈な感じはありません。

キートップは中央部分が少しへこんだ形状で、感触は少しツルツルとしています。指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークは公称値で 1.3mm ですが、数字以上に深めでノートパソコンとして平均的なストローク幅です。(感覚的には 1.5mm くらい)

キーストローク
タイプ音は「ドスドス」、音の大きさは静か

キーを押し込む強さはやや硬めですが、キーを押し込んだ後の適度な反発もあってタイプ感は良好です。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[f4]:点灯(明)→点灯(暗)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストの素材もアルミニウム。サラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。

タッチパッドは大きめサイズ

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(やや大きめサイズ)

ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、HP ENVY 14(パフォーマンスプラスモデル)の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 16GB (3200MHz, DDR4 SDRAM)
ストレージ 1TB SSD (PCIe NVMe M.2)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q design

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

なお、ベンチマークは、付属ソフトウェア「HP Command Center」のシステムコントロール[デバイスモード]を以下の 2つのモードに設定して実施しています。

デバイスモード 説明
最適 ファンの速度、パフォーマンス、温度のバランスを図る。
パフォーマンスモード CPU使用率の高いソフトウェアに最適。ファンの速度を上げることでデバイスの温度を下げる。

HP Command CenterHP Command Center
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i9-10885H プロセッサー

・インテル Core i7-10750H プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

なお、Core i9-10885H や Core i7-10750H は、姉妹モデル HP ENVY 15 に搭載されている CPU です。

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i9-10885H
3169 pts
Ryzen 7 4700U
2808 pts
Core i7-10750H
2804 pts
Core i7-1165G7(レビュー機・パフォーマンス)
2412 pts
Core i7-1165G7(レビュー機・最適)
2223 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
1960 pts
Core i5-1135G7
1795 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1362 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i9-10885H
16372
Ryzen 7 4700U
15172
Core i7-10750H
12409
Core i7-1165G7(レビュー機・最適)
12406
Core i7-1165G7(レビュー機・パフォーマンス)
12372
Core i7-1165G7
11610
Ryzen 5 4500U
11071
Core i5-1135G7
10673
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7455

レビュー機に搭載されている Core i7-1165G7 は、HP ENVY 15 に搭載されている CPU にくらべるとスコアは及ばないものの、平均値を上回るスコアで保持している性能をシッカリと発揮しています。

クリエイティブな作業も高い処理性能でパワフルなパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q

・NVIDIA GeForce GTX 1650 with Max-Q

・インテル Iris Xe グラフィックス

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・パフォーマンス)
7794
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・最適)
7559
1650 Ti with Max-Q
7300
1650 with Max-Q
6992
インテル Iris Xe
3788
AMD Radeon
2415

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
1650 Ti with Max-Q
20645
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・パフォーマンス)
20039
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・最適)
19815
1650 with Max-Q
16977
インテル Iris Xe
10197
AMD Radeon
7163

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
1650 Ti with Max-Q
12313
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・パフォーマンス)
12256
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・最適)
11882
1650 with Max-Q
10361
インテル Iris Xe
3923
AMD Radeon
2874

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
1650 Ti with Max-Q
6910
1650 with Max-Q
6858
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・パフォーマンス)
6497
1650 Ti with Max-Q(レビュー機・最適)
6172
インテル Iris Xe
3200
AMD Radeon
2393

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックスは、おおむね平均値相当のパフォーマンスが出ており、十分満足できる結果です。

また、HP ENVY 14 には CPU 内蔵のインテル Iris Xe グラフィック搭載モデルもラインナップしていますが、クリエイティブな作業をより快適にこなすなら NVIDIA グラフィック搭載モデルがおすすめです。

なお、GTX 1650 with Max-Q と GTX 1650 Ti with Max-Q の性能には多少の違いはあるものの、ベンチマークの結果を見る限り体感的な違いはわずかと考えて良いでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe 1.3 対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果は優秀です。

実際の使用感としても超高速なデータアクセスで Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP ENVY 15-ep0000(クリエイターモデル)

・HP ENVY x360 15-ee0000(パフォーマンスモデル)

・HP Spectre x360 14-ea0000(パフォーマンスプラスモデル)

・HP Spectre x360 15-eb0000(パフォーマンスプラスモデル)

スペック HP ENVY 14
(レビュー機)
HP ENVY 15 HP ENVY x360 15 HP Spectre x360 14 HP Spectre x360 15
CPU インテル Core i7-1165G7 インテル Core i9-10885H AMD Ryzen 7 4700U インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-10750H
メモリ 16GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 2TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe)
グラフィックス GTX 1650 Ti with Max-Q RTX 2060 with Max-Q AMD Radeon インテル Iris Xe GTX 1650 Ti with Max-Q

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機(パフォーマンス)
5790
レビュー機(最適)
5683
ENVY 15
5278
ENVY x360 15
4389
Spectre x360 14
4572
Spectre x360 15
4582
 Essentials
レビュー機(パフォーマンス)
8824
レビュー機(最適)
8740
ENVY 15
8194
ENVY x360 15
9080
Spectre x360 14
9332
Spectre x360 15
8352
基準値
4100
 Productivity
レビュー機(パフォーマンス)
9243
レビュー機(最適)
8816
ENVY 15
6878
ENVY x360 15
7643
Spectre x360 14
6592
Spectre x360 15
7158
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機(パフォーマンス)
6028
レビュー機(最適)
5969
ENVY 15
3917
ENVY x360 15
5336
Spectre x360 14
4724
Spectre x360 15
3259
基準値
3450
 Gaming
レビュー機(パフォーマンス)
6179
レビュー機(最適)
6128
ENVY 15
9504
ENVY x360 15
2711
Spectre x360 14
4064
Spectre x360 15
6115

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

いずれの機種もベンチマークの結果は優秀です。

とくに、レビュー機の場合、Digital Contents Creation のスコアが抜き出ており、全体のスコアバランスも優秀です。

Check

HP ENVY 15 のスコアがいまひとつだった要因として、ベンチマークソフトが NVIDIA RTX Studio によって最適化されていないことが考えられます。
詳細は HP ENVY 15 のレビュー記事をご覧ください。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※HP Command Center のシステムコントロール[デバイスモード]を「最適」に設定して実施

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 4時間 22分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
40分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 5分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 11分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、バッテリー駆動時間が 公称値 約 12時間30分 にくらべると物足りなさを感じます。

ただ、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルで使えば、バッテリー駆動時間を伸ばすことができます。

また、充電については 50%までの充電なら 40分程度と急速充電に対応している点や PD充電器からの充電にも対応している点を考慮すれば、バッテリー性能はまずまずといえるでしょう。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP ENVY 15-ep0000(クリエイターモデル)

・HP ENVY x360 15-ee0000(パフォーマンスモデル)

・HP Spectre x360 14-ea0000(パフォーマンスプラスモデル)

・HP Spectre x360 15-eb0000(パフォーマンスプラスモデル)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機(パフォーマンス)
47秒4
レビュー機(最適)
47秒5
ENVY 15
39秒3
ENVY x360 15
44秒5
Spectre x360 14
43秒8
Spectre x360 15
42秒9
Photoshop Lightroom
レビュー機(パフォーマンス)
24秒7
レビュー機(最適)
26秒1
ENVY 15
21秒2
ENVY x360 15
25秒2
Spectre x360 14
19秒4
Spectre x360 15
27秒3
Lightroom Classic
レビュー機(パフォーマンス)
30秒5
レビュー機(最適)
32秒0
ENVY 15
26秒5
ENVY x360 15
32秒0
Spectre x360 14
30秒0
Spectre x360 15
35秒4

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機(パフォーマンス)
2分22秒0
レビュー機(最適)
2分40秒6
ENVY 15
1分37秒6
ENVY x360 15
3分5秒1
Spectre x360 14
3分3秒5
Spectre x360 15
2分1秒5

 

実際のソフトウェアを使った評価も優秀です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。

本格的なクリエイティブ作業が場所を選ばず高パフォーマンスでこなせそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)計測で評価します。

※付属ソフトウェア「HP Command Center」のシステムコントロール[デバイスモード]ごとに計測

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

■測定結果

モード 最大音量
下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値)
ベンチマーク中 動画エンコード中
アイドル時 35.2 db
 
最適 42.4 db
(2220 pts)
38.4 db
(2分43秒)
パフォーマンス 55.5 db
(2450 pts)
55.1 db
(2分22秒)
冷却 48.6 db
(2245 pts)
46.2 db
(2分40秒)
静音 40.0 db
(2210 pts)
39.9 db
(2分42秒)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

平常時は静かですが、高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。

ただ、負荷が低減すれば気流音は静かになるので駆動音についてはそれほど気にする必要はないと思います。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※付属ソフト「HP Command Center」のシステムコントロール[デバイスモード]で「最適」と「パフォーマンスモード」のそれぞれで計測

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※動画エンコード時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

■最適モード時

キーボードの表面温度

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

■パフォーマンスモード時

キーボードの表面温度

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

平常時の表面温度は一般的なノートパソコンにくらべ少し高めですが、高負荷状態でも大きく温度が上昇することなく、エアフロー効果で表面温度が下がっているところもあります。とくにパフォーマンスモードではエアフロー効果が顕著で、高負荷な処理でも表面温度が気になることはないと思います。

 

サウンド チェック

HP ENVY 14 は Bang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載しています。

Bang & Olufsenロゴ

サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している。高音質で音量にも迫力を感じる。
音声もはっきりと聴き取ることができる。

■ヘッドホン
スピーカーで聴く音質と同じく高音質。外部の音を遮断できるぶん、低音域から高音域まで よりクリアに聴こえる。

Check

Bang & Olufsen はデンマークの老舗高級オーディオメーカーです。音響性能とデザインに定評のあり、安定感のある高音質サウンドを楽しめます。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 9.9秒 27.4秒 9.3秒
2回目 9.6秒 29.3秒 9.0秒
3回目 10.0秒 29.8秒 9.0秒
4回目 10.0秒 27.6秒 9.1秒
5回目 9.9秒 29.9秒 9.5秒
平均 9.9秒 28.8秒 9.2秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

HP ENVY 14 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式
同梱品リスト
・HP ENVY 14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、HP ENVY 14-eb のレビュー記事をお届けしました。

HP ENVY 14-eb は、ベンチマークによる性能評価のとおり、処理性能は高くクリエイティブ作業をパワフルにこなせます。

14インチサイズながらスリムでコンパクト、意外に軽くてモバイルも十分可能です。

また、ディスプレイのアスペクト比 16:10 については、表示領域が縦方向に広くなったことで画面全体が見やすくなっています。

クリエイター向けノートパソコンとして性能・品質・デザイン・使いやすさのレベルは高く、いろいろな場所でクリエイティブ作業を楽しみたいユーザーにはおすすめのモデルです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 第11世代 Core プロセッサーとNVIDIA グラフィックス搭載で快適なフォーマンスで使える
  • 14インチサイズながらスリムでコンパクト、そして意外に軽くてモバイルもできる
  • タイピングしやすいキーボード
  • Bang & Olufsen デュアルスピーカーのサウンドは高音質
  • 性能・品質・デザイン・使いやすさなど総合的にハイレベル

チョット残念なところ

  • タッチパネルはなくても良かった

ラインナップモデルの詳細スペックや価格など最新情報は日本HP直販「HP Directplus」公式サイトをご確認ください。

真正面

HP ENVY 14-eb
税込 13万円台から
(特別価格&送料無料)

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