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真正面(壁紙)

日本HP の HP ENVY 15-ep0000(以下 HP ENVY 15)は、第10世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA グラフィックスを搭載した 15.6型ノートPC です。

高い処理性能でベンチマークによる性能評価も優秀、写真編集や動画編集などクリエイティブな作業もスピーディにこなせるパワフルなモデルです。

最大32GBメモリや 4K有機EL ディスプレイなどクリエイティブな作業をより快適にこなせるモデルを選べるところもポイント。

■HP ENVY 15 の特徴

  • 第10世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA グラフィックスを搭載
  • 高速2933MHzで動作するDDR4メモリを最大32GBまで搭載できる
  • 高い処理性能でクリエイティブな作業をスピーディにこなせる
  • 高性能&高品質&高パフォーマンス
  • アルミニウム素材の高級感あるデザイン
  • 指紋認証センサーを搭載
  • キーひとつでカメラやマイクの有効/無効を切り替えられる
  • UHD(4K)OLED(有機EL)液晶は色域も広く色を忠実に再現できる
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載

レビューでは、前半で外観デザインにくわえ、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面

レビュー内容は 2020年7月28日時点のものです。

 

スペック構成

HP ENVY 15 は CPU スペックの異なる「パフォーマンスモデル」「パフォーマンスプラスモデル」「クリエイターモデル」がラインナップしています。

パフォーマンスモデル パフォーマンスプラスモデル クリエイターモデル
OS Windows 10 Home (64bit)
CPU インテル Core i7-10750H プロセッサー インテル Core i9-10885H プロセッサー
メモリ 16GB (8GB×2) DDR4-2933MHz 32GB (8GB×2) DDR4-2933MHz
ストレージ ■512GB SSD (AHCI, PCIe NVMe M.2)
■1TB SSD (AHCI, PCIe NVMe M.2)
2TB SSD (AHCI, PCIe NVMe M.2) 2TB SSD (RAID 0, 1TB×2, PCIe NVMe M.2)
ディスプレイ 15.6インチワイド・フルHD光沢・IPSタッチディスプレイ 15.6インチワイド・UHD(4K)OLED・タッチディスプレイ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti with Max-Q design グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q design グラフィックス
ワイヤレス IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth5.0
カメラ、マイク HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク
バッテリー駆動時間 最大 15時間 (MobileMark 2014にて計測) 最大 6時間30分 (MobileMark 2014にて計測)
本体サイズ(W×D×H) 約 358 × 237 × 18 mm
本体質量 約 2.15 kg

ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格は日本HP公式サイトでご確認ください。

真正面

HP ENVY 15
税込 19万円台から

ここではメーカーからお借りした実機「クリエイターモデル」を試用してレビューを行います。

なお、今回のレビュー機は「米国仕様」のため、キーボードレイアウトなど国内販売モデルと異なっているところがあります。あらかじめご了承ください。

■レビュー機のスペック
Core i9/32GBメモリ/2TB SSD/GeForce RTX 2060

 

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外観チェック

アルミボディのスタイリッシュなデザイン

HP ENVY 15 のデザインはシンプルながらスタイリッシュ。シルバーのカラーはスタイリッシュ感をアップさせてくれるカラーです。

正面側 右側

背面側 右側

筐体の素材はアルミニウム。サラサラとした上質な感触で高級感があります。

天面斜め(その1)
高級感のある仕上がり

天面斜め(その2)
「hp」のスラッシュロゴとヒンジの「ENVY」がアクセント

指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
厚みを感じさせないボディ

底面側(斜め)
底面は剛性を重視した「ユニボディ」のシンプル構造で見た目もスッキリ

ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。

吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。

エアフロー
効率的なエアフローで本体内部を効果的に冷却(間口の広い吸気口と排気口も印象的)

必要十分なインターフェースを実装

HP ENVY 15 には、USBポート、HDMI端子など必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源コネクタ
②SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
 (電源オフUSBチャージ機能対応)
③HDMI 2.0出力
④Thunderbolt 3(40Gbps)with SuperSpeed USB Type-C 10Gbps
 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
⑤MicroSDカードスロット

MicroSD カードスロットはプッシュロック式です。MicroSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。

MicroSDカードスロット
MicroSDカードをシッカリと挿し込んだ状態

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑥SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
⑦ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンはキーの一部としてレイアウト

ほかのキーと押し間違えたとしても初期設定では「スリープ」なので、作業中のデータが破棄されることはありません。

スピーカーには Bang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載。底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(底面部)
底面部 左右のスピーカー

低音域から高音域まで広い音域を再現できる高音質なサウンドを体感できます。(こじんまりとした感じはありますが)

ちなみに、キーボード左右のジオメトリック(幾何学的)デザインはスピーカーグリルではありません。放熱を兼ねたデザインといったところでしょうか。

スピーカー(ダミー)

キーボードでカメラやマイクを遮断できる

HP ENVY 15 にはカメラの有効/無効を切り替える機能がキーに割り当てられています。

電源ボタンキーの左隣りのキーを押すことでカメラの有効/無効を切り替えられます。

Webカメラ
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

カメラの有効/無効切り替えをキーに割り当てたことで操作性がアップし、見られたくない光景を瞬時に遮断できるメリットがあります。

なお、カメラを無効にすることでシャッターでレンズを隠すと同時にカメラ機能も物理的に遮断しています。二重のガードであんしん感が増します。

カメラ機能も無効化

また、カメラの有効/無効切り替えと同じようにマイクもキー操作で有効/無効を切り替えられます。(操作キーは[f8])

カメラ・マイク制御キー
カメラ・マイクの制御キー
LED点灯で機能無効化

指紋認証でかんたんサインイン

HP ENVY 15 には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証情報を登録しておけば指紋センサーにタッチするだけでサインインできます。

指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。

持ち歩きもできるクリエイティブノート

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 19~24mm。数字ほどの分厚さは感じません。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
本体:2,069g、電源アダプター:528g、電源コード:95g

本体は持ち歩きもできるサイズ感と重量感です。

電源アダプターの最大出力は 200W。大出力なのでサイズはそれなりにデカいです。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

色調バランス・色域ともに優秀なディスプレイ

レビュー機のディスプレイは UHD(4K)解像度の有機EL ディスプレイです。高輝度で超高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは RGB ともに ほぼ45度の角度で理想的です。

トーンカーブ

色域の計測結果です。

sRGBカバー率 100.0%
Adobe RGBカバー率 95.3%
DCI-P3カバー率 99.9%

色調バランス・色域ともに優秀で、シビアな写真編集にも十分対応できる性能レベルです。

なお、トーンカーブ・色域ともにディスプレイの初期設定(デフォルト設定)で計測しています。

Check

HP ENVY 15 のディスプレイはタッチ対応ですがアクティブペンには対応していません。

ちなみに、ノートパソコンで写真・動画編集などコンテンツ制作をするときにモバイルモニターをつなげば作業効率がアップします。

モバイルモニター接続

モバイルモニターは折りたたんで収納できるのでスペースを有効に使えるメリットもあります。

モバイルモニターを折りたたむ

 

左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりせまいです。

左右のベゼルは狭額縁

 

用途に合わせてカラーバランスを最適化

HP ENVY 15 には用途に合わせて色域を最適化できる「HP Display Control」が搭載されています。

HP Display Control
HP Display Control

HP Display Control で色域を最適化すれば写真・動画編集でもイメージ通りのコンテンツ制作が可能です。

以下は、各モードでの描画される映像イメージの違いです。

デフォルト
デフォルト

ウェブ(sRGB)
ウェブ(sRGB)

フォト(Adobe RGB)
フォト(Adobe RGB)

ムービー(DCI-P3)
ムービー(DCI-P3)

ネイティブ
ネイティブ

 

映り込みを感じるケースは少ない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

画面が発色している状態では映り込みは意外と低減しています。映り込みを感じるケースは少ないと思います。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広いです。

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

レビュー機のキーボードは英語配列ですが、国内販売モデルは日本語配列です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークはやや深めです。シッカリとした打鍵感があってタイプ感も心地よいです。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

キートップはほぼフラットな形状です。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを 2段階で調整できます。

[f4]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストはアルミニウム素材。サラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

ヒンヤリとしてキーボード操作も快適にできます。

指紋や皮脂の跡が目立たないところも好印象です。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。サイズも大きめです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは HP ENVY 15 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home(64bit)(英語)
※レビュー機は英語版を日本語化しています
CPU インテル Core i9-10885H プロセッサー
メモリ 32GB DDR4
ストレージ 2TB SSD (RAID 0, 1TB×2, PCIe NVMe M.2)
ディスプレイ 15.6インチワイド・UHD(4K)OLED・タッチディスプレイ
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q design グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「HP Command Center」のパフォーマンスコントロールを[初期設定]で実施しています。

HP Command CenterHP Command Center
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1065G7 プロセッサー(平均値)
・インテル Core i7-10510U プロセッサー(平均値)
・AMD Ryzen 5 3500U プロセッサー
 (HP ENVY x360 15 2020年モデル)
※平均値は当サイトで計測したスコアの平均

■CINEBENCH R20

CPU
Core i9-10885H(レビュー機)
3169 cb
Core i7-1065G7
1698 cb
Core i7-10510U
1558 cb
Ryzen 7 4700U
2832 cb

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i9-10885H(レビュー機)
16372.4
Core i7-1065G7
11783.8
Core i7-10510U
10343.4
Ryzen 7 4700U
15838.6

インテル Core i9-10885H プロセッサーはかなり優秀です。

同じインテル Core i7-1065G7 プロセッサーのスコアを大きく引き離しており、最新世代 AMD Ryzen 7 4700U プロセッサーもしのぐパフォーマンスです。

以下の基本仕様を見てのとおり インテル Core i9-10885H はとてもパワフルなプロセッサーです。

Core i9-10885H Core i7-1065G7 Ryzen 7 4700U
CPUコア数 8 4 8
スレッド数 16 8 8
基本クロック 2.4GHz 1.3GHz 2.0GHz
最大ブースト・クロック 5.30GHz 3.90GHz 4.1GHz

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

レビュー機に搭載されている「NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q design グラフィックス」は NVIDIA RTX Studio に対応しています。

NVIDIA RTX Studio とは、クリエイティブワークフローを効率よく実行するために設計されたプラットフォームで、Adobe Dimension や Adobe Photoshop Lightriim など 200以上のクリエイティブアプリケーションが NVIDIA GPU で高速化されます。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti グラフィックス(平均値)
・AMD Radeon(HP ENVY x360 15 2020年モデルのスコア)
・インテル Iris Plus グラフィックス(平均値)
※平均値は当サイトで計測したスコアの平均

比較対象の一つ「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti グラフィックス」は「Max-Q design なし」のスコアです。Max-Q design 付きのグラフィックスは薄型で電力効率が最適化されていますがパフォーマンスは若干ひかえめになる特徴があります。

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
GeForce RTX 2060 with Max-Q
12737
GeForce GTX 1660 Ti
11928
AMD Radeon
3276
Intel Iris Plus
2663

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
GeForce RTX 2060 with Max-Q
22912
GeForce GTX 1660 Ti
15979
AMD Radeon
9930
Intel Iris Plus
8617

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
GeForce RTX 2060 with Max-Q
16738
GeForce GTX 1660 Ti
13541
AMD Radeon
3930
Intel Iris Plus
3336

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
GeForce RTX 2060 with Max-Q
7124
GeForce GTX 1660 Ti
6359
AMD Radeon
(未実施)
Intel Iris Plus
(未実施)

※標準品質/解像度 1920×1080 で実施

 

レビュー機に搭載されているグラフィックスは性能レベルが高く、ゲームのような高度なグラフィックス処理でも高いパフォーマンスを発揮しています。

写真・動画編集などコンテンツ制作でも快適な映像描画が期待できる高い性能レベルです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(RAID 0 対応、容量:2TB)が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

RAID 0 とは、2つ(以上) のストレージを同時に稼動させることでストレージの読み書き性能をアップさせる構成ですが、もともとが超高速にデータアクセスできる NVMe対応の SSD だけにベンチマークでは効果を判断することはできませんでした。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP ENVY x360 15(2020年モデル)
・インテル Core i7-1065G7 搭載機(平均値)
※平均値は当サイトで計測したスコアの平均

スペック HP ENVY 15
(レビュー機)
HP ENVY x360 15
(2020年モデル)
Core i7-1065G7 搭載機
CPU インテル Core i9-10885H AMD Ryzen 7 4700U インテル Core i7-1065G7
メモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 2TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q AMD Radeon Graphics インテル Iris Plus

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
5278
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
4389
Core i7-1065G7搭載機
3666
 Essentials
レビュー機
8194
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
9080
Core i7-1065G7搭載機
8619
基準値
4100
 Productivity
レビュー機
6878
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
7643
Core i7-1065G7搭載機
6918
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機
3917
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
5336
Core i7-1065G7搭載機
3723
基準値
3450
 Gaming
レビュー機
9504
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
2711
Core i7-1065G7搭載機
2210

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは、ゲーミングテスト以外いまひとつな感じです。

おそらく NVIDIA RTX Studio によってベンチマークソフトが最適化されていないことが考えられます。

実際のところ、後述するクリエイティブ性能の評価ではとても優秀な結果でした。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 4時間 56分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
39分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 6分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 17分

使い方として、デスクでの作業がメインで部屋間の移動や比較的短い時間の外出ならバッテリー性能は満足できるレベルです。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、急速充電にも対応しており、バッテリー残量が少ないときでも短時間で充電できる点は急な外出にも対応できるメリットがあります。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

RAW現像のイメージ

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した HP ENVY x360 15(2020年モデル)の処理時間、Core i7-1065G7 搭載機の処理時間(平均値)と比較します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
39秒3
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
44秒5
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
43秒4
Photoshop Lightroom
レビュー機
21秒2
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
25秒2
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
34秒5
Lightroom Classic
レビュー機
26秒5
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
32秒0
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
36秒9

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
1分37秒6
HP ENVY x360 15 (2020年モデル)
3分5秒1
Core i7-1065G7搭載機(平均値)
3分13秒1

 

実際のソフトウェアを使った評価はとても優秀です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。本格的なクリエイティブ作業も快適なパフォーマンスでスピーディにこなせます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かです。

高負荷時は「サーッ」という排熱のための気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じかもしれません。

以下は動画エンコード中の最大音量(デシベル)を計測した結果です。(付属ソフト「HP Command Center」のパフォーマンスコントロールの設定ごとに計測)

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

■測定結果

モード 最大音量
初期設定 47.7 db
パフォーマンスモード 47.7 db
冷却モード 45.0 db
静音モード 39.6 db

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

表面温度のチェック

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。(付属ソフト「HP Command Center」のパフォーマンスコントロールで「初期設定」と「パフォーマンスモード」のそれぞれで計測)

■初期設定時

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度(初期設定)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度(初期設定)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

■パフォーマンスモード時

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度(パフォーマンスモード)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度(パフォーマンスモード)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

高負荷な状態になるとキーボード奥が温かくなり、パームレストも多少なりとも本体内部の熱の影響を受けるようです。

とくにパフォーマンスモードのときは影響度合いが大きく若干の温かさを感じますがタイピングへの影響はありません。

 

サウンド チェック

HP ENVY 15 は Bang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載しています。

B&Oロゴ

サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。
・オーディオプリセット[オン/音楽]
・イコライザーのプリセット[HP最適化]

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している高音質サウンド。
Bang & Olufsenブランドロゴが付いている ほかの HPパソコンにくらべ少しこじんまりとした感じはあるがサウンドユーティリティソフトで好みの音質に調整できる。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめるレベル。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されサウンド自体がクリアになる。
サウンドを楽しむならヘッドホンのほうがグッド。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.4秒 40.3秒 11.2秒
2回目 12.9秒 43.2秒 11.3秒
3回目 13.0秒 41.6秒 10.7秒
4回目 13.0秒 43.7秒 10.5秒
5回目 12.8秒 41.3秒 11.0秒
平均 13.0秒 42.0秒 10.9秒

起動・シャットダウンは早いですが、再起動は少し時間がかかるようです。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

HP ENVY 15 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式

付属品は電源アダプター、電源コード、ドキュメント類です。

なお、レビュー機は米国仕様のため、国内販売モデルでは付属品が変わってくる可能性があります。

Check

公式サイトで公開されているスペック表では添付品として「速効!HPパソコンナビ特別版、ACアダプター、電源コード、保証書 等」が記載されています。

 

まとめ

以上、HP ENVY 15-ep0000(2020年モデル) のレビュー記事をお届けしました。

HP ENVY 15 は、第10世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA グラフィックスの搭載により、クリエイティブな作業をスピーディにこなせるパワフルなノートPCです。

写真・動画編集など負荷のかかる処理でも軽快な動作でパフォーマンスも快適に使えます。

高負荷時の排熱による風切り音は耳ざわりに感じるかもしれませんが、それ以上にコンテンツ制作でのパフォーマンスの高さは魅力です。

性能・品質・デザイン・使いやすさなどトータル的なレベルの高さは、クリエイターも満足できるモデルといってよいでしょう。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 写真・動画編集などコンテンツ制作がパワフルにスピーディにできる
  • アルミニウムボディのスタイリッシュで高級感あるデザイン
  • 色調バランス、色域が優秀で描画される映像がキレイなディスプレイ
  • 心地良い打鍵感のあるタイピングしやすいキーボード
  • キーボードでカメラやマイクを瞬時に遮断できる
  • 性能・品質・デザイン・使いやすさなどレベルの高さがワンランク上

チョット残念なところ

  • 価格はやや高め(価格に見合うだけの価値はある)
  • タッチパネルはなくても良かったかも

ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」でご確認ください。

真正面

HP ENVY 15
税込 19万円台から

 

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