HP Elite Dragonfly は軽量で薄型そして堅牢性も高く、モバイルワークに最適なコンバーチブルタイプの 13.3型2in1ノートPCです。
革新的な働き方を実現するためにゼロから設計を見直して作られているそうで、展示機からもその思いが伝わってきます。
くわえてデザイン性の高さも好印象。
性能・デザインのみならず高度なセキュリティ機能も搭載しており、モバイルワークであんしんして使えるノートPCを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルです。
ここでは、HP Elite Dragonfly の展示機をレビュー、特徴を紹介します。
【 目 次 】
HP Elite Dragonfly の特徴
HP Elite Dragonfly の特徴です。
ポイントは以下のとおり。
- 軽くて頑丈なマグネシウムボディ
- スタイリッシュなデザイン
- モバイルノートとして快適に使えるスペック構成
- 次世代無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)& 4G LTE
- ビジネスに必要十分なインターフェース
- プライバシーカメラ&プライバシースクリーン
- 高度なセキュリティ機能を搭載
軽くて頑丈なマグネシウムボディ
HP Elite Dragonfly の素材はマグネシウム。
マグネシウムは軽量ながら堅牢性に優れた素材です。
HP Elite Dragonfly のボディはマグネシウム素材を CNC削り出しで より頑丈に作られています。
手で触れた感触は、HP Spectre x360 や HP ENVY x360 のようなアルミ素材と似ていてサラサラとしていますが、マグネシウムボディはアルミにくらべ軽いです。
片手でラクにもてる軽さにくわえ、たわみにも強そうです。
スタイリッシュなデザイン
HP Elite Dragonfly のボディカラーは「ドラゴンフライブルー」という落ち着きがあってスマートな印象のカラーです。
ドラゴンフライブルーのカラーに薄くてスリムなデザインはスタイリッシュでカッコいいです。
バッグへの出し入れもラクにできて、スタイリッシュなデザインはビジネスシーンでもスマートに使えそうです。
モバイルノートとして快適に使えるスペック構成
HP Elite Dragonfly のスペックはモバイルノートとして快適に使える性能を備えています。
CPU には第8世代(Whiskey Lake 世代)インテル Core プロセッサーの搭載にくわえ 8GBメモリや高速ストレージ SSD など、さまざまなビジネスシーンでも軽快な動作が期待できるスペックです。
SSD については「128GB M.2 SSD(SATA 3)」と「256GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)」の2種類があり、容量の違いのほかデータ転送速度に違いがあることはチェックが必要です。規格上は PCIe Gen3x4 NVMe のほうがより高速なデータ転送速度が期待できます。
ただし、SATA 3 の SSD が遅いわけではなく、ふだん扱うファイルのサイズがオフィスソフトで作成する程度のサイズなら体感的な違いは感じないと思います。
次世代無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)& 4G LTE
HP Elite Dragonfly はより高速に通信ができる次世代の高速無線LAN規格 Wi-Fi 6 に対応しています。
Wi-Fi ルーターが Wi-Fi 6 に対応している必要はありますが、 Wi-Fi 6 に対応するルーターは 2019年後半から多くの製品が市場に投入されてきており2020年にかけて本格化していきます。
パソコンは長く使えるデバイスでもあるので、Wi-Fi 6 対応ルーターは本格化してから別途購入するっていうのもアリです。
また、HP Elite Dragonfly は 4G LTE 機能を搭載したモデルも投入予定です。(4G LTE 搭載モデルは 2019年12月下旬より販売開始予定)
価格は若干高くなると思いますが、スマホと同じように外出先でも Wi-Fi 環境を気にすることなく場所を選ばず高速なインターネットができるのでアクティブなビジネスシーンでも活用できるのではないでしょうか。
ビジネスに必要十分なインターフェース
HP Elite Dragonfly のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①USB3.1 ポート×1 (パワーオフUSB 充電対応)
②電源ボタン
③セキュリティロック ケーブル用スロット
④Nano SIM カードスロット
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑤USB Type-C ポート(Thunderbolt)×2
⑥コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
⑦HDMI
実装されているインターフェスはビジネスには必要十分といえるでしょう。
また、排気口はキーボード奥 ヒンジのあいだ、吸気口は底面に実装されています。
プライバシーカメラ&プライバシースクリーン
HP Elite Dragonfly にはカメラを物理的に遮断できるシャッターが付いています。
シャッターはスライド式(手動)で、ビデオミーティングなどで見られたくない光景はシャッターでカメラをふさぐことができます。よくテープなどでカメラをふさいている光景を目にしますが、シャッターならカメラをスマートに隠せます。
また、プライバシースクリーン(HP Sure View)は画面に表示された内容を斜めから見えにくくする、のぞき見防止の機能です。プライバシースクリーンを有効にしていれば、たとえば、新幹線のなかで作業するときでも隣に座っている人からのぞき見される心配がありません。(「HP Sure View」搭載モデルは2020年1月以降販売開始予定)
参考までに HP Spectre x360 13 に搭載されているプライバシースクリーンのイメージを掲載しておきます。
左がプライバシースクリーン無効時
右がプライバシースクリーン有効時
(真正面からは表示内容を見ることができる)
高度なセキュリティ機能を搭載
HP Elite Dragonfly には「HP マルチファクター(多要素認証)」機能が搭載されています。
Windows Hello による「指紋認証機能」「顔認証機能」のほか NFCや Bluetooth機器など最大3つの要素を組み合わせて本人認証を強化することができます。
指紋センサーはパームレスト右側に実装
HP マルチファクターによる高度なセキュリティ機能は、ビジネスシーンで求められている認証機能を強化できるメリットがあります。
スペック
HP Elite Dragonfly にラインナップするモデルは、SSDとバッテリー容量の異なる3モデル。
それぞれのモデルのスペック構成は以下のとおり。
モデル名(型番) | スタンダードモデル(9FM64PA) | スタンダードモデル(9GP97PA) | 長時間駆動・スタンダードモデル(9FM65PA) |
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Pro (64bit) | ||
CPU | インテル Core i5-8265U プロセッサー | ||
メモリ | オンボード8GB LPDDR3 | ||
ストレージ | 128 GB M.2 SSD (SATA III ) | 256 GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe) | |
ディスプレイ | 13.3 インチワイド(16 :9 )フルHD 液晶タッチディスプレイ(光沢、1920×1080 ドット、400cd/m²、最大1677 万色、IPS 方式 | ||
カメラ | 720p HD Web カメラ | ||
オーディオ機能 | Audio by Bang & Olufsen 内蔵クアッドスピーカー、内蔵トリプルマイク(全方位マイク機能、ノイズキャンセル機能搭載) | ||
Windows Hello | 顔認証IRカメラ(プライバシーシャッター付き)、指紋認証センサー(パームレストに内蔵) | ||
無線LAN/Bluetooth | インテル Wi-Fi 6 AX200 a/b/g/n/ac/ax (アンテナ数:送信2 、受信2 )(Wi-Fi 準拠、CCX 準拠)+ Bluetooth5 | ||
バッテリー駆動時間 | 最大 約16.5 時間(2セルバッテリ搭載時) | 最大 約24.5 時間(4セルバッテリ搭載時) | |
本体サイズ(W×D×H) | 約 304.3×197.5×16.1 mm(最厚部、突起部含まず) | ||
本体質量 | 約999g | 約1.13kg |
※スペックは 2019年11月25日時点。
まとめ
スタイル自在に使えるコンバーチブルタイプの 2in1 ノートはビジネスシーンでも利便性は高く、HP Elite Dragonfly は上質で洗練されたデザインにくわえ モバイルノートとして快適に使える性能を備えています。
軽量で薄型、堅牢性にも優れたボディはアクティブなビジネスシーンでもあんしんして使えそうです。
また、オプションのデジタイザーペン(4096階調の筆圧感知)を使えば電子サインへの利用や、手書き入力など活用の幅も広がりますし、プライバシーカメラやプライバシースクリーン、HP マルチファクターによる多要素認証など高度なセキュリティ機能はビジネスシーンをしっかりサポートしてくれます。
HP Elite Dragonfly は、セキュリティ性能・使いやすさ・快適性・モバイル性など、ビジネス向けのモバイルノートとしてトータルバランスに優れたモデルといえるでしょう。
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