dynabook GZ/HP (2020秋冬Webモデル) は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した13.3型モバイルノートPCです。
性能の進化にくわえ新型キーボードの採用やディスプレイが180度オープンできるなど使いやすさもアップ!
超軽量&スリム&コンパクトなデザインはモバイル性にもすぐれていて、プライベートからビジネスまでシーンを選ばず快適に使えます。
- 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- マグネシウム合金の堅牢性にすぐれた超軽量&スリム&コンパクトなボディ
- 薄くて軽いからモバイルもラクにできる
- SHARP製 IGZO液晶の搭載により高輝度で色鮮やかに描画できるディスプレイ
- 180度オープンできるディスプレイは画面共有に便利
- キーサイズが大きくなった新型キーボードの採用によりタイピングしやすさがアップ
- 顔認証機能&プライバシーシャッター付きWebカメラを搭載
- 電源アダプターを2セット同梱しているので自宅用/職場用に使い分けできる
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年2月12日時点の内容です。
関連記事
後継モデル(第12世代インテル Core 搭載)の実機レビューです。
スペック構成
dynabook GZ/HP (2020秋冬Webモデル) のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | ■8GB(8GB×1)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM ■8GB(4GB+4GB)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応 ■16GB(8GB+8GB)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応 |
ストレージ | ■256GB SSD(PCIe対応) ■512GB SSD(PCIe対応) ■1TB SSD(PCIe対応) |
ディスプレイ | 13.3型ワイド (16:9)FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア)(省電力LEDバックライト) |
グラフィックス | ■インテル UHD グラフィックス (Core i3 搭載時) ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i5/i7 搭載時) |
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth Ver5.1準拠 |
カメラ、マイク | 有効画素数 約92万画素 Webカメラ、顔認証センサー、デュアルマイク |
本体カラー | ■オニキスブルー ■パールホワイト |
本体サイズ(W×D×H) | 約306.0×210.0×17.9 mm |
本体質量 | 約888g(オニキスブルー)、約908g(パールホワイト) |
ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook GZ/HP
(2020秋冬Webモデル)
税込 10万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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外観チェック
マグネシウム合金ボディのスリムでスタイリッシュなデザイン
dynabook GZ/HP はスリムでスタイリッシュなデザインです。
本体の素材はマグネシウム合金。表面はサラサラとした感触で上質感があります。
デザインは、天面ロゴの位置やヒンジ周りなど旧モデル(2020春モデル)からマイナーチェンジされています。
天面の「dynabook」ロゴがアクセント
レビュー機のカラーはオニキスブルー。旧モデルではヘアライン仕上げでしたが、新モデルではラメ調のデザインに変更されています。
旧モデル「dynabook GZ(2020春モデル)」の天面デザイン
関連リンク
オニキスブルーは、ブラックに近い濃い目のブルーの色調で落ち着いた大人のカラーです。指紋や皮脂の跡がやや目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
本体はスリム!
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。
ゴム足は前面側左右と背面側 3箇所に実装
(背面側は両端にまたがる長めのゴム足)
排気口は背面側ヒンジのあいだに実装されています。
吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むのを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。
充実のインターフェース
dynabook GZ/HP のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2
②HDMI出力端子
③USB3.1(Gen1)コネクタ
④マイク入力/ヘッドホン出力端子
USB Type-C コネクタは PD充電器や映像出力にも対応しています。当サイトで検証した結果、45W/65W いずれのPD充電器も本体への充電は可能でした。
USB Type-C で画面拡張できる
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑤microSDカードスロット
⑥USB3.1(Gen1)コネクタ
⑦LANコネクタ
⑧セキュリティリック・スロット
microSD カード スロットはプッシュロック式です。
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
dynabook GZ/HP は、フルサイズのLANコネクタや USBコネクタなど、モバイルノートながら充実のインターフェースを実装しています。
新モデルでは電源専用コネクタ(いわゆる DCジャック)がなくなり USB4 Type-C コネクタに切り替わったことで汎用性がさらに高められているところもポイント。
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
電源ボタンはキーボード左奥に実装されています。
電源ボタンは LED内蔵
顔認証でかんたんサインイン
dynabook GZ/HP は、顔認証機能を搭載しています。(GZ/HP の全モデルで搭載)
顔認証でサインイン
顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。(認証精度は良好です)
なお、dynabook GZ/HP にはカメラを遮断できる「プライバシーシャッター」も実装されています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。
シャッターでカメラを遮断しているときは顔認証でサインインできません。プライバシーシャッターは状況にあわせて使用するとよいでしょう。
超軽量&スリム&コンパクトボディは持ち歩きもラク
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
コンパクトな本体
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 18.5~22mm。最厚部でも CDケース 2枚程度で、実際に手で持った印象もスリムです。
スリムなボディ
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:858g
・電源アダプター:206g
・電源コード:39g
本体は超軽量で持ち歩きもラクにできます。
本体は超軽量!
電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイのチェック
高精細でキレイに描画できるディスプレイ
ディスプレイは SHARP製 IGZO液晶(解像度はフルHD)です。高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
なお、dynabook GZ/HP には、ディスプレイに描画される色を最適化するソフト「dynabook 画面設定ユーティリティ」がインストールされています。
dynabook 画面設定ユーティリティ
色の最適化をオンにした状態で、トーンカーブと色域を計測します。
トーンカーブは、青と緑が若干強めに出ていますが RGB ともに 45度の角度に近いかたちです
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
sRGBカバー率 | 97.5% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 72.7% |
色調バランス・色域ともに優秀です。
狭額ベゼル
左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりもせまいです。
眼に優しい非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
電源オフ時の画面映り込み
電源オン時の画面映り込み
映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイはフラットまで開くことができる
ディスプレイは 180度フラットになるまで開くことができます。
打ち合わせなどでディスプレイをフラットな角度まで開けば画面共有に便利です。
さらに、dynabook GZ/HP には、画面の表示を上下反転できるソフト「dynabook 画面回転ユーティリティ」がインストールされています。
dynabook 画面回転ユーティリティ
Ctrl+Alt+↑(または↓)キーで画面の表示を切り替えられます。
キーボード&タッチパッドのチェック
キーサイズが大きくなってタイピングしやすくなったキーボード
dynabook GZ/HP のキーボードレイアウトは標準的です。
キートップの形状は中央部分が少しへこんでいます。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(公称値も 19mm)。
キーサイズが大きくなり、タイピングしやすさは格段にアップしています。
キーサイズを大きくした新型キーボードを採用
キーサイズの変更内容は以下のとおりです。
・通常キー
15.3×13.1mm → 16.0×15.0mm
・スペースキー
横幅 51.2mm → 67.8mm
※製品発表時の資料より
キーストロークはノートパソコンとして平均的な 1.5mm。
タイプ音は「タッタッ」という音
音の大きさは控えめ
キーを押し込む硬さもちょうど良い感じで、キーを押し込んだ後の適度な反発もあってタイプ感は良好です。
キーボードバックライトは搭載されていない点は残念なところですが、キーサイズを大きくした新型キーボードの採用により、これまで以上にタイピングしやすくなっています。
質感の良いパームレスト
パームレストは天面と同じマグネシウム合金。サラサラとした感触で質感も良好です。
パームレストもラメ調デザイン
オニキスブルーのパームレストは、天面と同じく指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、こちらも柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
サイズが大きくなり(とくに奥行きサイズ)、操作感もアップしています。
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)
サラサラとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、dynabook GZ/HP の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | 16GB, PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe対応) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i7-10710U プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値を使用
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
2129 pts
|
Core i7-1165G7 |
1973 pts
|
Core i5-1135G7 |
1795 pts
|
Core i7-10710U |
1591 pts
|
Core i7-10510U |
1524 pts
|
Core i5-10210U |
1362 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
12227
|
Core i7-1165G7(平均) |
11598
|
Core i5-1135G7 |
10673
|
Core i7-10510U |
8854
|
Core i7-10710U |
8547
|
Core i5-10210U |
7455
|
Core i3-10110U |
5533
|
第11世代のインテル Core プロセッサーはかなり性能が進化していることがわかります。
とくにレビュー機では平均値を上回るスコアが出ており、保有している性能をシッカリと発揮できています。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7 搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10710U 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U 搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値を使用
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4093
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3460
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
3357
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2917
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2173
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1657
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1139
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10497
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
9554
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
8958
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8355
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
6583
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6499
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4699
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4421
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3592
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3454
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
3310
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
2590
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2587
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1524
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3305
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
3105
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3079
|
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2827
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2292
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1860
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1241
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
第11世代インテル Core プロセッサー内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスは性能レベルが高いはずですが、レビュー機ではグラフィックスパフォーマンスを発揮しきれていない印象です。
とはいえ、スコアの差が極端に開いているわけではないので体感的な違いは感じないと思います。
モバイルノートとして一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)なら、かなり満足できるパフォーマンスが期待できます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。
・dynabook GZ83/P(2020春モデル)
・Core i7-1165G7搭載機(平均値)
・Core i5-1135G7搭載機(平均値)
※スコアは当サイトでの計測値
スペック | dynabook GZ/HP (レビュー機) |
dynabook GZ83/P (2020春モデル) |
Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i7-10710U | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe | インテル UHD | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機 |
4027
|
dynabook GZ83/P |
2768
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4227
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4009
|
Essentials | |
レビュー機 |
8863
|
dynabook GZ83/P |
8191
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9162
|
Core i5-1135G7搭載機 |
9004
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
レビュー機 |
6012
|
dynabook GZ83/P |
6384
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6488
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6228
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
レビュー機 |
4596
|
dynabook GZ83/P |
3028
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4606
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4286
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
レビュー機 |
2905
|
dynabook GZ83/P |
1002
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3205
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2950
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機は、旧モデルの GZ83/P から処理性能が進化しているものの、平均スコアにくらべると少しひかえめです。
ただ、スコアの差は小さいので体感的なパフォーマンスは同等といってよいと思います。
バッテリー
バッテリー性能については、バッテリー駆動時間と充電時間で評価します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
・充電機能(通常/急速)の設定は「通常」
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 9時間 29分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
43分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 23分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 49分 |
バッテリーを多く消費する条件でバッテリー駆動時間が 9時間30分は十分といえるでしょう。使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができますし、1日中バッテリー駆動で使える性能レベルです。
また、バッテリーは急速充電に対応しています。
バッテリーの残量がわずかなときでも40分程度で 50%充電できることは、持ち歩きの多いモバイルノートには大きなメリットになるはずです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで比較に使用した機種の処理時間と比較します。
・dynabook GZ83/P(2020春モデル)
・Core i7-1165G7搭載機(平均値)
・Core i5-1135G7搭載機(平均値)
※当サイトで計測した処理時間の平均
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
レビュー機 |
49秒7
|
dynabook GZ83/P |
1分6秒1
|
Core i7-1165G7搭載機 |
50秒1
|
Core i5-1135G7搭載機 |
57秒2
|
Photoshop Lightroom | |
レビュー機 |
26秒2
|
dynabook GZ83/P |
32秒9
|
Core i7-1165G7搭載機 |
26秒3
|
Core i5-1135G7搭載機 |
34秒2
|
Lightroom Classic | |
レビュー機 |
33秒6
|
dynabook GZ83/P |
44秒1
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒5
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
レビュー機 |
2分47秒1
|
dynabook GZ83/P |
3分46秒1
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分3秒6
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分28秒4
|
実際のソフトウェアを使った評価では、搭載している性能をシッカリと引き出しており結果も優秀です。
レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。
写真・動画編集などクリエイティブな作業でも、趣味としてあるいは補助的になら十分快適に使えます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は静かです。
高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときのファン音が大きくなりますが、負荷が低減すると即応するように静かになります。
以下は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)の計測結果です。
使用測定器:Meterk SLM01
■測定結果
最大音量 下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値) |
|
---|---|
アイドル時 | 37.8 db |
CINEBENCH R20 | 56.9 db (2159 pts) |
動画エンコード | 56.5 db (2分47秒) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
高負荷時のファン音は耳ざわりに感じるかもしれませんが、パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続しているわけではなく負荷が低減すると静かになることを考えれば、駆動音についてはそれほど気にしなくてもよいと思います。
表面温度のチェック
高負荷な状態になるとキーボード奥の中央寄りが温かくなりますがタイピングに影響はありません。また、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどないので不快な感じはありません。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
dynabook GZ/HP には サウンドユーティリティソフト「DTS Audio Processing」がプリインストールされています。
コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、オーディオカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
■スピーカー
中音域から高音域まで再現しており(低音域は弱いかも)まずまずのサウンド。音質としてはカジュアルに楽しめるレベル。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅&クリアになって高音質なサウンドを楽しめる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン 時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 19.1秒 | 47.9秒 | 8.4秒 |
2回目 | 19.1秒 | 47.6秒 | 9.2秒 |
3回目 | 19.2秒 | 48.1秒 | 8.7秒 |
4回目 | 19.1秒 | 47.2秒 | 8.5秒 |
5回目 | 19.1秒 | 47.9秒 | 8.7秒 |
平均 | 19.1秒 | 47.7秒 | 8.7秒 |
再起動に少し時間がかかりますが、再起動は頻繁に行うわけではないので とくに気になることはないと思います。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
付属品
dynabook GZ/HP (2020秋冬Webモデル) の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・dynabook GZ/HP 本体
・電源アダプター 2個
・電源コード 2本
・クリーナークロス
・ドキュメント類
電源アダプターと電源コードが 2セット同梱されているので、自宅用と職場用など使い分けが可能です。
まとめ
以上、dynabook GZ/HP (2020秋冬Webモデル) のレビュー記事をお届けしました。
dynabook GZ/HP は、第11世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能が大きく進化しています。
ベンチマークではパフォーマンスが少しひかえめなところもありましたが、体感的には同等スペックを搭載した機種と同じくらい軽快な動作でパフォーマンスも快適に使えます。
モバイルノートながら充実のインターフェースや IGZO液晶の安定のキレイさにくわえ、キーサイズを見直した新型キーボードの採用でこれまで以上にタイピングしやすくなったことは好感が持てます。
dynabook GZ/HP はモバイルノートとしての実用性にすぐれ、完成度をさらに高めたデバイスといえます。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- 第11世代 Core プロセッサー搭載でパワーアップし快適なフォーマンスで使える
- 高輝度で高精細な液晶ディスプレイに描画される映像がキレイ
- 180度オープンできるディスプレイと画面の表示を上下反転できるユーティリティソフトの連携は便利
- キーサイズを見直した新型キーボードはこれまで以上にタイピングしやすい
- 超軽量&スリム&コンパクトな本体は持ち歩きがラクにできる
- モバイルノートとしての実用性にすぐれ、完成度がさらに高められている
チョット残念なところ
- ベンチマークではパフォーマンスが少しひかえめになるときがあった→体感的には影響ないはず
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook GZ/HP
(2020秋冬Webモデル)
税込 10万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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