Lenovo LOQ Tower 17IRR9 レビュー:ゲーム入門機として十分な性能を搭載したゲーミングデスクトップパソコン

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

左振り(背景付き)

レノボが販売する Lenovo LOQ Tower 17IRR9 は、第14世代インテル Core プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX シリーズを搭載したゲーミング・デスクトップPCです。

エントリー向けとして十分なゲーム性能を搭載。RTX 4060 を搭載することで重量級ゲームを多くを快適にプレイすることができます。もちろん、ベンチマークによる性能評価も良好です。

スタイリッシュなデザインにくわえ意外にコンパクトな筐体なので省スペースへの設置も可能です。

■Lenovo LOQ Tower 17IRR9 の特徴

  • 第14世代インテル Core プロセッサー & NVIDIA GEFORCE RTX 4060 を搭載(下位モデルは RTX 3050 を搭載)
  • シンプルでスタイリッシュなデザイン
  • フロントパネルのセンターラインのライティングが可能
  • 意外にコンパクトなので省スペースへの設置が可能
  • 豊富なインターフェースを搭載
  • メモリやHDDの増設/換装ができる(本体内部へのアクセスはかんたん)

本記事ではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り(背景付き)

レビューは 2024年11月26時点の内容です。

 

スペック構成

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 のおもなスペックは以下のとおり。

OS Windows 11 Home
プロセッサー ■インテル Core i5-14400F プロセッサー
■インテル Core i7-14700F プロセッサー
メモリ ■16GB (8GB×2) DDR5-4800 SDRAM UDIMM (Core i5 選択時)
■16GB (8GB×2) DDR5-5600 SDRAM UDIMM (Core i7 選択時)
※最大32GB まで搭載可能
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe/M.2) + 2TB HDD (7200rpm/シリアル ATA/3.5 インチ)
グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 3050 (Core i5 選択時)
■NVIDIA GeForce RTX 4060 (Core i7 選択時)
LAN 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
ワイヤレス Wi-Fi 6 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠)、Bluetooth v5.2
本体サイズ (W×D×H) 約 170×279×376 mm
重量 約 8.0kg

 
ラインナップしているモデルの詳しいスペックや価格など最新情報はレノボ直販公式サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

アイキャッチ

Lenovo LOQ Tower 17IRR9
税込 12万円台から

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

外観チェック

スタイリッシュなデザイン

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 のデザインはスタイリッシュ。

正面斜め(左振り)

グレーのフロントパネルがスタイリッシュ感をアップ。ある意味、ゲーミングPC らしくない落ち着いた雰囲気もあります。

前後左右からの外観です。

前後外観
前面側と背面側

左側外観
左側面(本体正面に向かって)

右側外観
右側面(本体正面に向かって)

フロントパネルのセンターラインにはライトバーが配置されています。

パネルデザイン
フロントパネル

ライティングは付属のアプリケーション「Lenovo Vantage」で設定可能です。

ライティングイメージ

ライティングカラーはホワイトのみですが、明るさ3段階のほか点灯/点滅の設定が可能です。

ライティング設定

なお、天面側と底面側の外観イメージは以下のとおり。

本体天面側
天面側

本体底面側
底面側

ゴム足は前面側と背面側の左右2箇所ずつ、計4箇所に実装されています。ゴム足の高さは実測で約5mm。クッション性のあるしっかりとしたゴム足です。

ゴム足
しっかりとしたゴム足

本体の安定感は良好です。

 

省スペースに置ける

本体の大きさは 約 170(幅)×279(奥行き)×376(高さ) mm で 容量は 17L。本体は意外にコンパクトで奥行きが浅く高さも低めです。デスク上に設置しても圧迫感は少ないと思います。

本体の大きさイメージ
2リットルのペットボトルと大きさ比較

以下は、21.5インチモニターや 23.8インチサイズのモニターと並べたときのイメージです。

21.5インチモニターと大きさ比較
21.5インチモニターと大きさ比較

23.8インチモニターと大きさ比較
23.8インチモニターと大きさ比較

省スペースにおけるコンパクトな筐体なので、セッティングするときも柔軟に対応できます。

 

インターフェースのチェック

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 のインターフェースをチェックします。

インターフェース(天面フロント側)

■前面側

①電源ボタン

②コンボジャック

③USB3.2 Gen1 Type-C

④USB3.2 Gen1 ×2

 

インターフェース(背面側)

■背面側

①左ライン出力

②USB2.0 ×4

③イーサネット・コネクター(RJ-45)

④DisplayPort ×3

⑤HDMI

※レビュー機のグラフィックスカードは NVIDIA GeForce RTX 4060 を搭載しています。

ポートは用途に合わせてアクセスしやすく種類・数とも必要十分です。

 

本体内部のチェック

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 の本体を分解、内部をチェックします。

※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。

 

本体内部へのアクセスはかんたん

本体内部へアクセスするためには固定しているネジをはずしてから側面カバーを背面側にスライドさせて取りはずします。

※ネジは基本的にツールレスで外すことができますが、ネジの締め付けが固いときはプラスまたはマイナスドライバーを使用してください。

カバーネジ
矢印の指すネジをはずす

カバー
側面カバーを背面側へスライド

本体内部の全体イメージです。

本体内部(全体)
本体内部の全体イメージ

フロントパネルは取り外すことができますが、マザーボードとフロントパネルを接続しているケーブルに注意してください。

フロントパネルをはずす(その1)
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネルをはずす(その2)
フロントパネルを開く

フロントパネルのケーブル
ケーブルに注意

 
各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリの実装エリアです。

CPUなど
右側からメモリ(2スロット)、CPU、排熱用ファン

SSD はメモリのとなり(フロント側)に実装。

ストレージ
SSD

CPU の下には、グラフィックスボードを搭載。

グラフィックスボード
レビュー機のグラフィックスボードは NVIDIA GeForce RTX 4060

3.5インチ HDD はフロント側シャーシの下に実装されています。

HDD
3.5インチ HDD はフロント下側に実装

HDD はホルダーに装着できるタイプのトレイに実装されています。トレイの取り出しは取っ手を引っ張るだけ、ツールレスで増設・換装が可能です。

HDD

無線LANカードは、グラフィックスボードの奥に実装されています。(LANカードにアクセスることはないとは思いますが)LANカードアクセスするにはグラフィックスボードを取りはずす必要があります。

WiFiカード
無線LANカード

電源ユニットは 80PLUS PLATINUM(最大出力 500W)です。

電源ユニット
電源ユニットは 80PLUS PLATINUM

なお、本機種は吸気用ファンも実装されています。

ファン
吸気用ファン

フロント側から冷気を吸入し、温められた空気は背面側上部から排気するエアフローです。これにより本体内部の効果的な冷却が期待できます。

エアフロー
効率的なエアフロー

 
上記のとおり、本体内部のパーツへのアクセスはかんたんですが、拡張性は低いです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i7-14700F
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe/M.2) + 2TB HDD (7200rpm/シリアル ATA/3.5 インチ)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4060

 
■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」のサーマル・モードを「パフォーマンス・モード」と「バランス・モード」の2モードそれぞれに設定して実行しています。

LenovoVantage
赤枠をクリックすると設定画面がポップアップ表示

LenovoVantage
Lenovo Vantage サーマル・モード設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i5-14400 プロセッサー

・インテル Core i7-13700K プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-12700K プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー

・インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H (*1)

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H (*1)

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H (*1)

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
27380 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
22932 pts
Core i7-12700K
22459 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core Ultra 9 185H
18296 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400
13897 pts
Core Ultra 7 155H
12346 pts
Ryzen 5 5600X
10431 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts
Ryzen 7 7730U
9117 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
2072 pts
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
2056 pts
Core i7-14700F
2056 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-12700K
1924 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core Ultra 9 185H
1782 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core Ultra 7 155H
1687 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Ryzen 5 5600X
1521 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 7 7730U
1431 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
46410
Core i7-13700K
46366
Core i7-13700F
40791
Core i7-14700F
39925
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
38028
Core i7-12700K
34664
Core i7-12700
32463
Core Ultra 9 185H
32079
Core i7-13700HX
31774
Core i7-13700H
28429
Core Ultra 7 155H
25686
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400
25413
Core i5-13400
21695
Ryzen 5 5600X
21679
Core Ultra 5 125H
21632
Ryzen 7 7730U
18677
Ryzen 5 7530U
15930

 
レビュー機のスコアは優秀です。

パフォーマンスモードにすることで平均値を上回るスコアが出ています。エントリークラスに搭載されているプロセッサーとしては性能レベルが高く、十分快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 4070

・NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 3060

・NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER

・NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER

・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti

・AMD Radeon RX 6700XT

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
RTX 4070 Ti
21024
RTX 4070
17196
RTX 4060 Ti
12981
RTX 3060 Ti
11416
AMD Radeon RX 6700XT
11272
RTX 4060(レビュー機/パフォーマンス)
11024
RTX 4060(レビュー機/バランス)
10943
RTX 2070 SUPER
9766
RTX 3060
9211
RTX 2060 SUPER
8709
GTX 1660 Ti
6372
AMD Radeon
920
インテル UHD 730
630

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
RTX 4070 Ti
33664
RTX 4070
30500
RTX 4060 Ti
24453
RTX 4060(レビュー機/パフォーマンス)
24334
RTX 3060 Ti
23758
RTX 4060(レビュー機/バランス)
23355
AMD Radeon RX 6700XT
22184
RTX 3060
20814
AMD Radeon
1955
インテル UHD 730
1558
RTX 2070 SUPER
(未実施)
RTX 2060 SUPER
(未実施)
GTX 1660 Ti
(未実施)

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
RTX 4070 Ti
17066
AMD Radeon RX 6700XT
16014
RTX 4070
15420
RTX 4060 Ti
11261
RTX 3060 Ti
10271
RTX 4060(レビュー機/パフォーマンス)
9678
RTX 4060(レビュー機/バランス)
9658
RTX 2070 SUPER
9104
RTX 2060 SUPER
7758
RTX 3060
6599
GTX 1660 Ti
5851
AMD Radeon
765
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のグラフィックス性能は良好です。

レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4060 は、RTX 40 シリーズのなかでは下位モデルにあたりますが、エントリークラスのゲーミングPC としては十分な性能レベルです。中量級から重量級のゲームまでたいていのゲームを快適なパフォーマンスで楽しむことができるでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは SSD (PCIe4.0/NVMe1.4/容量 512GB) と 2TB HDD (7200rpm) のデュアルストレージ構成です。

ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

ストレージ (SSD)
データ転送速度 (SSD)

ストレージ (HDD)
データ転送速度 (HDD)

※Lenovo Vantage のサーマル・モードを「バランス・モード」に設定して計測した結果。「パフォーマンス・モード」の計測結果も同等です。

計測結果はどちらのストレージも良好です。とくに、SSD は PCIe4.0/NVMe1.4 なのでアクセス速度は体感的にも高速です。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・Victus 15L 2024年モデル

・Alienware Aurora R16 2024年モデル

・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した結果

 
各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック LOQ Tower    
(レビュー機)
Victus 15L      Alienware Aurora OMEN 35L     
CPU インテル Core i7-14700F インテル Core i7-14700F インテル Core i7-14700F AMD Ryzen 5 8500G
メモリ 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2) 32GB(16GB×2)
ストレージ 512GB SSD+2TB HDD 1TB SSD 1TB SSD 1TB SSD
グラフィックス GeForce RTX 4060 GeForce RTX 4060 Ti GeForce RTX 4070 GeForce RTX 4060 Ti

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

■ベンチマーク結果

Essentials
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
10971
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
10934
Victus 15L
11269
Alienware Aurora
10720
OMEN 35L
9742
目標値
4100
Productivity
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
11596
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
10640
Victus 15L
11780
Alienware Aurora
9483
OMEN 35L
11098
目標値
4500
Digital Contents Creation
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
14087
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
14894
Victus 15L
14373
Alienware Aurora
16035
OMEN 35L
11650
目標値
3450
Gaming
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
22200
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
22588
Victus 15L
25572
Alienware Aurora
32354
OMEN 35L
21826

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

エントリークラスのスペック構成ながらゲーム性能は高く、ゲーム入門者のほか中級者も満足できるパフォーマンスでプレイできるでしょう。

また、クリエイティブ性能にもすぐれており、写真・動画編集などクリエイティブな作業用としても快適なパフォーマンスで活用することができます。

関連記事

※OMEN 35L (AMD) 2024年モデルのレビュー記事は近日公開予定。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Victus 15L 2024年モデル

・Alienware Aurora R16 2024年モデル

・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
16秒4
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
16秒4
Victus 15L
16秒0
Alienware Aurora
7秒8
OMEN 35L
16秒6
Lightroom Classic
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
15秒6
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
15秒1
Victus 15L
20秒8
Alienware Aurora
12秒8
OMEN 35L
16秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
LOQ Tower (レビュー機/バランス)
1分0秒5
LOQ Tower (レビュー機/パフォーマンス)
53秒4
Victus 15L
51秒9
Alienware Aurora
56秒3
OMEN 35L
1分12秒5

 
実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。

本機は、ゲーミングPC として販売されていますが、落ち着いた雰囲気のあるスタイリッシュなデザインなので写真・動画編集などクリエイティブな作業用として活用するのも十分アリです。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXV (1920×1080/高品質) ベンチマーク実行中

※Lenovo Vantage のサーマル・モードを「バランス・モード」と「パフォーマンス・モード」の2つのモードで測定

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
動画エンコード ファイナルファンタジー
バランス 37.1db 40.6db
(40db前後)
49.3db
(48~49db)
パフォーマンス 37.2db 59.6db
(58~59db)
59.1db
(58~59db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
平常時は、「ウーッ」というファン音が少し聞こえる程度でうるさくありません。デスクの下ならほとんど聞こえないレベルです。

高負荷時は、「ウーッ」というモーター音とファン音が大きくなります。とくに、パフォーマンス・モードではそれなりに大きい音なので一般的なデスクトップPCよりはうるさく感じるかもしれません。とはいえ、ゲーミングPC なので体感的には「まあこんなもんか」レベルです。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPUとdGPU(グラボ)の動作周波数(動作クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行

・ファイナルファンタジーXV (1920×1080/高品質) ベンチマーク実行中

※Lenovo Vantage のサーマル・モードを「バランス・モード」に設定して計測

※CPU ベンチマークでは CPU の周波数/温度のみを計測

※計測時の室温:25℃

CINEBENCH R23
CPU ベンチマーク実行中

ファイナルファンタジー
ファイナルファンタジーXV 実行中

高負荷な状態では動作周波数を少し抑えめにしつつ 60℃~70℃ くらいで推移しています。パフォーマンス的に物足りなさはあるものの、パーツ温度・パフォーマンス・静音性のバランスを考慮して制御していることが考えられます。

さらに高いパフォーマンスが必要なときは、Lenovo Vantage のサーマル・モードを「パフォーマンス・モード」に設定するとよいでしょう。駆動音は大きくなりますがパーツ温度の上昇を抑えつつパフォーマンスのアップが期待できます。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 15.0秒 29.2秒 5.9秒
2回目 14.6秒 30.0秒 5.5秒
3回目 14.4秒 30.8秒 5.5秒
4回目 14.7秒 29.5秒 5.7秒
5回目 17.4秒 28.3秒 5.7秒
平均 15.2秒 29.6秒 5.7秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・Lenovo LOQ Tower 17IRR9 本体
・電源コード(3P-2P変換アダプタ付き)
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Lenovo LOQ Tower 17IRR9 のレビュー記事をお届けしました。

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 はエントリークラスとして十分なゲーム性能を搭載しています。とくに、レビュー機のスペック構成は、Core i7 + RTX 4060 を搭載していることもあり重量級ゲームの多くを快適にプレイすることができます。Core i5 + RTX 3050 の場合、ゲーム性能は多少劣るものの中量級のゲームなら快適にプレイできるでしょう。

ゲーム入門機を検討しているユーザーはもちろんのこと、写真・動画編集などにも幅広く活用できるデスクトップパソコンを検討しているユーザーは、ぜひチェックしてみてください。

高評価のポイント

  • エントリークラスとして十分なゲーム性能を搭載
  • コンパクトサイズで省スペースに設置できる

気をつけておきたいところ

  • 本体内部へのアクセスはかんたんだが拡張性は低い

 
ラインナップしているモデルの詳しいスペックや価格など最新情報はレノボ直販公式サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

アイキャッチ

Lenovo LOQ Tower 17IRR9
税込 12万円台から

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

タイトルとURLをコピーしました