HP EliteBook 640 G10 レビュー:ハイブリッドワークに適した 14型ノートパソコン

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:株式会社日本HP

正面斜め(背景付き)

HP EliteBook 640 G10 は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 14.0型ノートパソコンです。

ビジネスシーンで快適に使える処理性能や高度なセキュリティ機能を搭載。14インチサイズながら意外に軽くて持ち歩きができるのでモバイルワークやハイブリッドワークなどビジネスにおけるさまざまなシーンで活用できます。

■HP EliteBook 640 G10 の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • スリム&コンパクト&スタイリッシュデザイン
  • 14インチサイズでも意外に軽量(約1.4kg)なので持ち歩きも十分可能
  • HP独自テストにくわえ米国防総省が制定したMIL規格「MIL-STD-810H」19項目をクリアした頑丈ボディ
  • 非光沢フルHDディスプレイを標準搭載(高輝度&広色域&広視野角)
  • クセのないレイアウトでタイピングしやすいキーボード
  • プライバシーシャッター付きカメラと AIノイズリダクション機能マイク
  • 顔認証カメラと指紋認証センサーを標準搭載
  • HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能
  • 長時間駆動できるバッテリー(約16時間52分、JEITA2.0測定法)
  • 使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる

レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用して前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(背景付き)

レビューは 2024年4月23日時点の内容です。

関連記事

同じシリーズの 13.3インチモデルの実機レビューです。モバイルをメインとするならこちらがおすすめです。

 

スペック構成

HP EliteBook 640 G10 は CPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズも可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■インテル Core i3-1315U プロセッサー
■インテル Core i5-1335U プロセッサー
■インテル Core i5-1345U プロセッサー
メモリ ■8GB (8GB×1)
■16GB (16GB×1)
■16GB (8GB×2)
■32GB (16GB×2)
SO-DIMM DDR4-3200、最大64GB
ストレージ ■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe、SED自己暗号化機能付き)
■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe、SED自己暗号化機能付き)
■1TB M.2 SSD (PCIe NVMe)
ディスプレイ 14インチワイド (16:9) FHD液晶ディスプレイ (非光沢、1920×1080ドット、400cd/m2、UWVA)、LEDバックライト
グラフィックス ■インテル UHD グラフィックス (メモリがシングルチャネル構成の場合)
■インテル Iris Xe グラフィックス (メモリがデュアルチャネル構成の場合)
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LAN/ Bluetooth インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax (アンテナ数:送信2、受信2) (Wi-Fi準拠) + Bluetooth5.3
WWAN ■なし
■Intel XMM 7560 R+ LTE-Advanced Pro(GPS機能付き、デュ アルSIM(SIMカード+eSIM)対応)
カメラ ■5MP Webカメラ (固定焦点レンズ)、IRカメラ (Windows Hello対応)、プライバシーシャッター付き
■720p HD Webカメラ (固定焦点レンズ)、IRカメラ (Windows Hello対応)、プライバシーシャッター付き
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー、内蔵デュアルアレイマイク
指紋センサー あり(パームレストに内蔵)
バッテリー駆動時間 Mobilemark2018 : 最大約14時間、JEITA測定法Ver2.0 : 最大約16時間52分
本体サイズ(W×D×H) 約 321.9× 213.9×19.9 (最薄部、突起部含まず) mm
本体質量 約1.4kg~

 
ラインナップしているモデルのスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP EliteBook 640 G10
税込 12万円台から

※HP EliteBook 640 G10 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

【広告】【提供:株式会社日本HP】

HP Directplus 特別クーポン情報

当サイトでは日本HP公式オンラインストア「HP Directplus」で使える特別クーポンを提供中です。【法人向けPC(税込7万7千円以上)が 4%オフ】

 

外観チェック

実用性とスタイリッシュさを兼ね備えたデザイン

HP EliteBook 640 G10 はビジネスシーンにマッチするスタイリッシュなデザインです。

正面左振り

背面左振り

本体のカラー「シルバー」はスタイリッシュデザインの定番ともいえる色合いです。

本体の素材はリサイクルアルミニウム。再生素材でも上質感があって堅牢性にすぐれた頑丈ボディです。HP独自テストにくわえ米国防総省が制定したMIL規格「MIL-STD-810H」19項目をクリアしているところもポイント。

天面真上

天面斜め

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

天面はサラサラとした感触。指紋や皮脂の跡は目立ちません。

天面中央の hp スラッシュロゴとヒンジ側の ELITEBOOKブランドマークがアクセントで高級感を演出しています。

ロゴ
hpロゴと ELITEBOOKブランドマークがアクセント

コンパクトでスリムな本体はバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(その1)

スリムボディ(その2)

スリムボディ(その3)
本体はスリム

天面を開くときに指をかけやすいシグマデザインも好印象。使いやすさも兼ね備えたデザインです。

シグマデザイン
天面を開きやすいシグマデザイン

 
底面カバーはシンプルながら剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側と背面側に平行して実装。本体の安定感は良好です。

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。

吸気口と排気口
吸気口(底面カバー側)と排気口

 

天面は片手で開けられる

天面は片手でスムーズに開くことができます。

天面は片手で開くことができる

天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。勢いよく開くことはできませんが片手でも動きはスムーズです。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。

 

必要十分なインターフェース

HP EliteBook 640 G10 はビジネスに必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(右側面)

右側面

①Nano SIM カードスロット (オプション)

②3.5㎜オーディオ/マイクコンボジャック

③HDMI 2.1b

④USB Type Aポート

⑤USB Type-C ポート

⑥USB Type-C ポート (Thunderbolt4 対応)

⑦電源コネクタ

インターフェース(左側面)

左側面

⑧ナノセキュリティロックスロット

⑨ネットワークポート(RJ-45)(部分開閉カバー付き)

⑩USB Type Aポート

LANポートがあれば Wi-Fi 6 に対応する無線LAN環境がない場合でも LANケーブルを接続することで安定した高速通信が可能です。

 
USB Type-C ポートの映像出力/ PD充電器の対応結果は以下のとおり。

■USB Type-C ポート 対応表(2ポート共通、当サイトの検証結果)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) ×
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

なお、容量の大きい充電器でも純正品以外の場合は画面右下に純正品使用を推奨するメッセージが表示されます。

PD充電メッセージ(純正品以外)

 

電源ボタンはキーボード上にレイアウト

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。

 

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能です(スライドスイッチはカメラの上側)。

また、背景の明るさを調整できる機能や背景ぼかし/画像埋め込み機能も搭載しているのでスムーズなオンラインミーティングが可能です。

ビデオコントロール
[ビデオコントロール]カメラの設定

なお、オートフレームはカメラからの距離/角度を意識することなくユーザーの顔を自動的に設定のポジションに映し出す機能です。カメラから極端に離れていたり斜めすぎると上手く機能しませんが、ある程度の距離や角度なら顔の位置を設定通りに映し出してくれる便利な機能です。

 

顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載

HP EliteBook 640 G10 は、顔認証カメラと指紋認証センサーを標準搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

指紋認証
指紋認証でサインイン

顔認証と指紋認証は併用が可能です。

ちなみに、プライバシーシャッターでカメラを閉じているときやマスクを着用しているときは顔認証は使えません。顔認証と指紋認証がダブルで搭載されていれば、状況に応じて使い分けできるメリットがあります。

 

スピーカーはキーボード奥に搭載

スピーカーはキーボード奥に搭載されています。

スピーカー

音全体のイメージは、少しシャカシャカした印象はあるものの低音域から高音域まで広い音域をカバーして高音質です。

 

コンパクト&スリム&軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

大きさのイメージとしては、奥行きは A4縦とほぼ同じ、幅が A4横より 2cm くらい広いです。

本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 19~23(最厚部)mm。CDケース 2枚より少し厚みのある程度でスリムです。

本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。

本体の重さ

・本体:1,360g
・電源アダプター:232g
・電源コード:110g
・ウォールマウントプラグ:41g

1kg 切りの超軽量とまではいかないものの、重量感としては14インチサイズでも意外に軽いです。これなら持ち歩きも十分可能です。

本体の重量感
本体は持ち歩きも十分可能な重量感

電源アダプターは最大出力が 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのコンパクトサイズです。

電源アダプターの大きさイメージ

電源アダプターの大きさ(実測)

なお、電源アダプターはウォールマウントプラグを装着することでコンセントに直付けできます。

ウォールマウントプラグでコンセント直付け

 

ディスプレイのチェック

高輝度・広色域のフルHDディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは AU Optronics製[型番:AUO2FA6]。描画される映像は自然な色合いでキレイです。

映像の描画(気球)
画像の表示例(その1)

映像の描画(紅葉)
画像の表示例(その2)

文字の描画
テキストの表示例

トーンカーブは RGBともに理想的な45度の直線に近い形状で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「453 cd/m2」。高輝度で実際に見た印象も かなり明るいです。屋外など周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくくなることはないでしょう。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.7% 106.0%
Adobe RGB 78.0% 78.6%
DCI-P3 78.1% 78.1%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にも活用できそうです。

 

狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ

左右のベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

上部ベゼルはカメラユニットが搭載されているため多少の太さはありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さよりも幅が狭く、画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。画面の映り込みは気にならず、眼への負担も軽減できます。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

視野角(その1)
正面

視野角(その2)
右側 ディスプレイ面から30度の角度

視野角(その3)
上側 ディスプレイ面から30度の角度

視野角は水平方向/垂直方向ともに広く、斜めからでも描画されている映像を見ることができます。

 

ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができる

ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

180度まで開くことはできませんが、ここまでディスプレイを開くことができれば、打ち合わせなどで画面を共有することができます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

HP EliteBook 640 G10 のキーボードはレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm(仕様は 18.7mm)。フルサイズキーボード同等のピッチで窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が指先にあわせて少しへこんでいます。少しツルツルした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークの仕様は 1.5mm。キーを押し込む強さや跳ね返りもちょうど良い感じでシッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイピングしやすいキーボード

なお、タイプ音は「ドスドス」という音で、音の大きさはフツウです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[f9]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→オフ

 

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

素材はリサイクルアルミニウムですがチープ感はありません。上質感があって指紋や皮脂の跡も目立たないので、キーボードを快適に操作できます。

 

なめらかなスベリで操作しやすいタッチパッド

タッチパッドの感触は少しサラサラ感はあるものの、なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

サイズも大きく扱いやすいタッチパッドです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークソフトを使用してレビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i3-1315U プロセッサー
メモリ 8GB (8GB×1)
ストレージ 256GB M2 SSD (PCIe NVMe)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 
なお、ベンチマークの実行にあたっては電源オプションの電源プランを「HP Optimized (Modern Standby)」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードで実施しています。

電源オプション
電源プランの設定

電源とバッテリー
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Core i7-1260P
9437 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1240P
8781 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Core i7-1355U
7642 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Core i5-1335U
6875 pts
Core i5-1235U
6792 pts
Core i3-1315U(レビュー機/バランス)
6357 pts
Core i3-1315U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
6274 pts
Core i7-1255U
6047 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1355U
1772 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core i7-1260P
1684 pts
Core i3-1315U(レビュー機/バランス)
1623 pts
Core i7-1255U
1615 pts
Core i3-1315U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1581 pts
Core i5-1235U
1553 pts
Core i5-1335U
1546 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Core i5-1240P
1491 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts

 
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U
17198
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15930
Core i5-1335U
14508
Core i5-1235U
13892
Core i7-1255U
13869
Core i3-1315U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
13064
Core i3-1315U(レビュー機/バランス)
12918

 
レビュー機に搭載されている Core i3-1315U のスコアは、前世代の Core i5-1235U や Core i7-1255U と同等で、意外に良好です。

パフォーマンス的にも、ビジネス向けのノートパソコンとして一般的な使いかた(オフィスソフト・メール・ネット検索など)はもちろんのこと多少負荷の高い作業でもそこそこの処理性能が期待できます。

なお、本機には Core i5-1335U や Core i5-1345U プロセッサーを搭載することができますが、ベンチマーク結果を見る限りではパフォーマンス的には多少優位といえるレベルです。処理性能に余裕を持たせたいときに Core i5 を選択するとよいでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
1837
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1732
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
1512
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
1484
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1342
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
1329
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1312
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1255
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189
インテル UHD(レビュー機/バランス)
1045
インテル UHD(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1032

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6051
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5392
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5382
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5072
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4962
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4123
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4108
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3714
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3662
インテル UHD(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2669
インテル UHD(レビュー機/バランス)
2592

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4225
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3911
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3572
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3451
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3103
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3017
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2930
インテル UHD(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2461
インテル UHD(レビュー機/バランス)
2442

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機は、Core i3-1315U プロセッサーにくわえメモリ1枚挿しのシングルチャネル構成のためベンチマークスコアはイマイチです。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)では問題はないものの、オンライン会議を行うケースでは映像がカクつくかもしれません。

複数のアプリを動かしながらオンライン会議を行うなど負荷の高い状態でも安定したグラフィックスパフォーマンスが必要な場合は Core i5-1335U プロセッサー以上でメモリをデュアルチャネル構成にしてください。インテル Iris Xe グラフィックスとして動作するためグラフィックスパフォーマンスは大幅に向上します。複数のアプリを動かしながらオンライン会議を行うケースでも映像がカクつくことなく快適度がアップします。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは PCIe NVMe 対応の SSD(容量 256GB)を搭載しています。

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は良好です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP EliteBook 630 G10

・Vostro 14 3430

・ThinkPad X13 Gen 4

・HP ProBook 445 G10

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック EliteBook 640
(レビュー機)
EliteBook 630 Vostro 14 ThinkPad X13 ProBook 445
CPU インテル Core i3-1315U インテル Core i5-1335U インテル Core i5-1335U インテル Core i5-1335U AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel UHD Intel UHD Intel Iris Xe Intel Iris Xe AMD Radeon

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
EliteBook 640(バランス)
8670
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
9107
EliteBook 630
9201
Vostro 14
9184
ThinkPad X13
9635
ProBook 445
9378
目標値
4100
 Productivity
EliteBook 640(バランス)
6793
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
6910
EliteBook 630
6565
Vostro 14
6732
ThinkPad X13
6914
ProBook 445
9210
目標値
4500
Digital Contents Creation
EliteBook 640(バランス)
5066
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
5160
EliteBook 630
5766
Vostro 14
5313
ThinkPad X13
5660
ProBook 445
5552
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機はスペックのわりにスコアは意外に良好です。

事務処理的なビジネス作業はもちろんのこと、多少負荷の高い処理でもしっかり活用することができるでしょう。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源モードを「バランス」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 7時間 5分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
36分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 4分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 10分

 
バッテリーを多く消費する条件とはいえ、検証でのバッテリー駆動時間はスペックの半分程度です。

多少の物足りなさは感じますが、バッテリーを多く消費する条件で 7時間程度駆動できれば十分といえます。画面の明るさを少し下げてバッテリー消費量を抑える使いかたをすればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、充電の検証では電源オンの状態で実施しましたが、それでも短時間で充電できるところは好印象です。短時間で充電できれば会議やテレワークなど、よりアクティブに使うことができるからです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP EliteBook 630 G10

・Vostro 14 3430

・ThinkPad X13 Gen 4

・HP ProBook 445 G10

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PhotoDirector
EliteBook 640(バランス)
52秒4
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
53秒1
EliteBook 630
51秒8
Vostro 14
52秒3
ThinkPad X13
45秒0
ProBook 445
47秒8
Photoshop Lightroom
EliteBook 640(バランス)
38秒7
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
36秒8
EliteBook 630
36秒1
Vostro 14
25秒6
ThinkPad X13
19秒7
ProBook 445
34秒4
Lightroom Classic
EliteBook 640(バランス)
44秒5
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
41秒7
EliteBook 630
42秒2
Vostro 14
31秒0
ThinkPad X13
24秒9
ProBook 445
38秒7

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
EliteBook 640(バランス)
3分4秒6
EliteBook 640(最適なパフォーマンス)
3分5秒4
EliteBook 630
2分56秒4
Vostro 14
2分5秒6
ThinkPad X13
1分46秒0
ProBook 445
2分25秒4

 
実際のソフトウェアを使った検証では、レビュー機の処理時間が比較対象にくらべ少し長めです。 CPU 性能やメモリ容量、グラフィックス性能が影響しています。

クリエイティブ作業に利用するケースが多い場合は、CPU を Core i5-1335U プロセッサー以上でメモリを 16GB以上のデュアルチャネル構成にすることでクリエイティブ処理のパフォーマンスは大きく改善できます。

ただ、クリエイティブ作業の頻度が少ない場合、レビュー機のスペックでもクリエイティブ性能としては十分といえるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

 

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.8db 39.4db
(38~39db)
39.1db
(38~39db)
最適なパフォーマンス 33.8db 39.5db
(38~39db)
39.2db
(38~39db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル状態は静かですが、高負荷な状態では「サーッ」という排気音が少し大きくなります。ただ、うるさく感じるほどではありません。

なお、負荷低減後に排気音が静かになるまでの時間は 1~2分くらいです。

※アイドル時の状態に戻る時間は使用環境などの状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分間放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
高負荷な状態では、キーボード奥 中央寄りから右側にかけての表面温度が少し高くなりますが、タイピングへの影響はありません。

また、パームレストの表面温度は負荷状況にかかわらず大きな変動はないため、高負荷な状態でタイピングしても不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

HP EliteBook 640 G10 のサウンドユーティリティソフトには「HP Audio Control」がプリインストールされています。

HP Audio Control のおもな機能は「音声会議ツール」と「音声再生ツール」。

「音声会議ツール」はスピーカーや内蔵マイクに入るノイズを AI により除去してくれるため、周囲の雑音を気にすることなくオンライン会議などをスムーズに進めることができます。

HP Audio Control
音声会議ツール

また、「音声再生ツール」ではサウンドコンテンツにあわせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングできます。

HP Audio Control
音声再生ツール

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「自動」、イコライザー「HP最適化」で試聴

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバー

・音全体の印象は少しシャカシャカしているが全体的には高音質

・音量最大でも音割れしない

・音声もはっきり明瞭に聴き取れる

■ヘッドホン

・シャカシャカした感じはなく音質全体が向上する

・周囲の音が遮断されるぶん音がクリアに聞こえる

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 14.8秒 38.4秒 18.3秒
2回目 14.4秒 38.1秒 19.6秒
3回目 14.6秒 37.7秒 18.4秒
4回目 14.7秒 37.6秒 19.0秒
5回目 14.8秒 37.9秒 18.4秒
平均 14.7秒 37.9秒 18.7秒

 
起動、シャットダウン(筆者の経験上の)平均的な処理時間ですが、再起動は少し時間がかかります。ただ、頻繁に行う操作ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。

 

セキュリティ機能

HP の以下の法人向けPC には、「HP Wolf Security for Business」が標準機能として搭載されています。

■対象モデル
・HP Proシリーズ
・HP Eliteシリーズ
・HP Zシリーズ
・HP Engageシリーズ

HP Wolf Security for Business には、顔認証/指紋認証やプライバシーシャッターのほかハードウェア・ソフトウェア両面からデバイスを保護する高度なセキュリティ機能が含まれています。

セキュリティ機能のほとんどがバックグラウンドで動作しているので、ユーザーはセキュリティを意識することなくビジネスに集中できます。

以下で、セキュリティ機能の一部をかんたんに解説します。

 

HP Sure Start

HP独自開発のチップ「HP Endpoint Security Controller」により、BIOS の状態をチェックする機能です。

マルウェアなどの攻撃によって不正な状態になったとしても、正常な状態に自動的に回復してくれます。

なお、HP EliteBook 640 G10 に搭載されている HP Sure Start の世代(バージョン)は Gen7 です。HP Sure Start は Gen4 以降「NIST SP 800-193」に準拠しています。

Check

「NIST SP 800-193」は、NIST(米国立標準技術研究所と呼ばれる政府機関)が策定した PC やワークステーションのサイバーセキュリティに関するガイドラインです。セキュリティ攻撃に対してデバイス単体で「予防」「検知」「復旧」を可能にすることが求められています。

 

HP Sure Run

HP Endpoint Security Controller が OS の重要機能や設定を正常な状態に維持する機能です。

Windows OS標準のWindows Defenderなどのセキュリティ対策機能を常時監視し、たとえばマルウェアなどの攻撃によって正常な状態が無効化されたとしても自動的に再起動し安全な状態に回復してくれます。

 

HP Sure Recover

OS がウイルスに感染して起動できなくなったときでも正常な状態に自動リカバリーする機能です。PC稼働に必要なイメージデータをネットワークから自動的にダウンロードして正常な状態にリカバリーします。

なお、HP Sure Recoverは BIOS 中に実装されるため、ストレージを換装したとしても PC を正常な状態にリカバリーできます。

 

HP Wolf Security

「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

HP Wolf Security
HP Wolf Security

 

Sure Click

不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

Sure Click
Sure Click

ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。

なお、Sure Click を利用するには Windows 11 Pro を選択する必要があります。
 

+

 
HP Wolf Security for Business のほかに、より強固なセキュリティ機能を搭載した「HP Wolf Pro Security」をカスタマイズで搭載することができます。

HP Wolf Pro Security は IT管理者が不在あるいは不足している企業や組織向けに効率的で効果的なセキュリティ対策ができるエディションです。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

 

同梱品

HP EliteBook 640 G10 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

同梱品
・HP EliteBook 640 G10 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、HP EliteBook 640 G10 のレビュー記事をお届けしました。

HP EliteBook 640 G10 はビジネスシーンでしっかり使える処理性能を搭載しています。

メモリについては容量やチャネル構成に留意しておきたいところ。オンライン会議などで複数のアプリを動かすようなケースでは 16GB (8GB×2) 以上のデュアルチャネルをおすすめします。

また、高度なセキュリティ機能やノイズキャンセリング機能を搭載しているところはビジネス向けとして重要なポイント。使う場所を選ばずアクティブにあんしんして作業に集中できるからです。

HP EliteBook 640 G10 は、外出先へのモバイルワークのほか自宅やオフィスでのハイブリッドワークなど、さまざまな場所で快適に使える 14型ノートパソコンといえるでしょう。

高評価のポイント

  • ビジネスシーンでしっかり使える処理性能
  • モバイルワークやハイブリッドワークに対応できる軽さと実用性
  • 高輝度&広色域&非光沢で見やすい液晶ディスプレイ
  • キーボードはクセがなくタイピングしやすい
  • 高度なセキュリティを搭載

気をつけておきたい点

  • アスペクト比(画面縦横比)は従来タイプの 16:9
  • メモリの選択はデュアルチャネル構成がおすすめ

 
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

アイキャッチ

HP EliteBook 640 G10
税込 12万円台から

※HP EliteBook 640 G10 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

【広告】【提供:株式会社日本HP】

HP Directplus 特別クーポン情報

当サイトでは日本HP公式オンラインストア「HP Directplus」で使える特別クーポンを提供中です。【法人向けPC(税込7万7千円以上)が 4%オフ】


 

タイトルとURLをコピーしました