デル Inspiron 13 5000 (5301) は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した13.3型モバイルノートPCです。
性能が進化し軽快な動作でパフォーマンスも快適!
スリムでスタイリッシュなデザインはモバイル性にもすぐれています。
外出先など持ち運びがラクにできてアクティブに使えるところもポイント。
- 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- アルミニウム製の外部カバーとパームレストを採用
- 上質感あるスリムでスタイリッシュなデザイン
- 薄くて軽いからモバイルもラクにできる
- カバーオープンセンサーで天面を開けば自動的に電源オン
- 指紋認証を搭載可能(オプション)
- リフト ヒンジの採用により適度な傾斜のついたタイピングしやすいキーボード
- 最新世代 CPU を搭載しつつ、お手頃価格で高コスパ!
レビューでは当サイトで購入した実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
関連記事
後継モデルの実機レビューです。
【 目 次 】
レビュー内容は 2020年12月3日時点のものです。
スペック構成
Inspiron 13 5000 (5301) のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU | ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー |
メモリ | 8GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz |
ストレージ | ■256GB SSD (M.2 PCIe NVMe) ■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe) |
ディスプレイ | 13.3インチ FHD (1920 x 1080) 非光沢 ノンタッチ スリムベゼル 300nits 95% sRGB 広視野角 ディスプレイ |
グラフィックス | ■インテル UHD グラフィックス (Core i3 搭載時) ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i5 搭載時) |
ワイヤレス | 802.11ac 2×2 Wi-Fi + Bluetooth |
カメラ、マイク | HD RGBカメラ、デュアル アレイ マイク |
本体カラー | ■プラチナ シルバー ■ピンク サンド |
本体サイズ(W×D×H) | 約 305.96×203.40×15.85 mm |
本体質量 | 約 1.053 g(最小構成) |
ランナップしているモデルやスペック/カスタマイズの詳細、価格など最新情報はデル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。
デル Inspiron 13 5000 (5301)
税込 7万円台から
クーポン適用価格
外観チェック
アルミボディのスリムでスタイリッシュなデザイン
Inspiron 13 5000 (5301) はスリムでスタイリッシュなデザインです。
本体の素材はアルミニウム製。表面はサラサラとした感触で上質感があります。
なお、デザインや素材は旧モデルの Inspiron 13 5300 を継承していおり、見た目に違いはありません。
シンプルな天面に「DELL」のロゴがアクセント
レビュー機のカラー「プラチナシルバー」はスタイリッシュデザインの定番ともいえるカラーです。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。
本体はスリム!
ちなみに、「ピンクサンド」のカラーは上質感にくわえエレガントなイメージをあわせ持つカラーです。
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。
ゴム足は四隅に実装されています。サイズは小さめですが安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。
ヒンジは本体奥側を持ち上げる「リフト ヒンジ」です。
リフト ヒンジはキーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなり、さらに底面の吸気口から取り込む空気の循環がアップするメリットがあります。
なお、ヒンジ表面の素材はラバー製で、ヒンジ部分やテーブル面にキズが付きにくくなっています。
インターフェースは必要最低限(モバイルノートとしては十分)
Inspiron 13 5000 (5301) のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源アダプター ポート
②HDMI ポート
③USB 3.2 Gen 1 Type-A
④USB 3.2 Gen 1 Type-C
(Power Delivery/DisplayPort 機能付き)
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑤microSD カード スロット
⑥ヘッドホン/マイクロフォン コンボ
⑦USB 3.2 Gen 1 Type-A
microSD カード スロットはプッシュロック式です。
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
インターフェースについても旧モデルからの変更はなく、使用頻度の高いインターフェースを実装しています。
ポート数は少なめですが、モバイルノートとしては十分といえるでしょう。
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
電源ボタンに指紋センサーを内蔵(オプション)
電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。
電源ボタンにはカスタマイズで指紋センサーを内蔵することができます。
指紋センサーを内蔵しておけば、指紋センサーにタッチするだけで Windows にサインインできます。
外出先でもセキュリティを確保しつつ指紋センサーにタッチするだけで Windows にサインインできます。パスワードを入力する必要がないので利便性もアップします。
スリムで軽いから持ち歩きもラクにできる
本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体の上には B5版ノートを載せています。
ピンクの点線が A4コピー用紙
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 16.5~18mm。最厚部でも CDケース 2枚よりスリムで、実際に手で持った印象も「薄い」です。
スリムなボディ
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,118g
・電源アダプター:169g
・電源コード:103g
本体はコンパクトで軽いので持ち歩きもラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 45W。大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイのチェック
高精細でキレイに描画できるディスプレイ
ディスプレイは解像度フルHDの光沢液晶です。高精細で描画される映像もキレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、青と緑が若干強めに出ていますが RGB ともに 45度の角度に近いかたちです
トーンカーブ
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
sRGBカバー率 | 97.3% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 75.3% |
色調バランス・色域ともに優秀です。
また、輝度は公称値で「300 nit」と明るく見やすいところもポイントです。
狭額ベゼル
左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりもせまいです。
眼に優しい非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
電源オフ時の画面映り込み
電源オン時の画面映り込み
映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイを開ける最大角度は十分
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
Inspiron 13 5000 (5301) のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。
気になるところは[Enter]キー周辺の一部キーが隣接している点。とくに[¥][backspace]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかもしれません。
[¥][backspace]キーは横幅が小さい
キートップはほぼフラットな形状。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。
ちなみに[F][J]キーに付いている突起が低めです。指先への感触の伝わり具合は好みの分かれるところかもしれません。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18.5mm。
キーストロークはやや深めの感じです。
タイプ音は「タッタッ」という音
音の大きさは普通(うるさいと感じる大きさではない)
比較的硬めタイプ感でキーを押し込んだ後の反発もイイ感じです。心地良いタイプ感でタイピングできます。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[F5]:点灯(暗)→点灯(明)→消灯
質感の良いパームレスト
パームレストは天面と同じアルミニウム素材。サラサラとした感触で質感も良好です。
パームレストの素材もアルミ製
指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)
ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、Inspiron 13 5000 (5301) の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
---|---|
CPU | インテル Core i5-1135G7 プロセッサー |
メモリ | 8GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz |
ストレージ | 256GB SSD (M.2 PCIe NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
※レビューで使用したモデルは「プレミアム」
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7
(Inspiron 14 5406 2in1 搭載 CPU)
・インテル Core i7-10510U(平均)
・インテル Core i5-10210U(平均)
・AMD Ryzen 7 4700U(平均)
・AMD Ryzen 5 4500U(平均)
※「平均」は当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
2832 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2127 pts
|
Core i7-1165G7 |
1895 pts
|
Core i5-1135G7(レビュー機) |
1660 pts
|
Core i7-10510U |
1524 pts
|
Core i5-10210U |
1372 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
15839
|
Ryzen 5 4500U |
11069
|
Core i7-1165G7 |
11153
|
Core i5-1135G7(レビュー機) |
9842
|
Core i7-10510U |
8860
|
Core i5-10210U |
7539
|
Ryzen 4000 シリーズモバイルプロセッサーにくらべるとスコアは及ばないものの、第11世代のインテル Core プロセッサーはかなり性能が進化していることがわかります。
レビュー機に搭載されている Core i5-1135G7 でみると第10世代 Core i7 に相当し、一般ユーザーにとっても十分なパフォーマンスといえます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Plus グラフィックス(平均)
・インテル UHD グラフィックス(平均)
・AMD Radeon グラフィックス(平均)
※「平均」は当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
4049
|
Intel Iris Plus(平均) |
2663
|
AMD Radeon(平均) |
2276
|
Intel UHD(平均) |
1107
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
Intel Iris Plus(平均) |
8617
|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
8452
|
AMD Radeon(平均) |
6842
|
Intel UHD(平均) |
4459
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
4314
|
Intel Iris Plus(平均) |
3336
|
AMD Radeon(平均) |
2615
|
Intel UHD(平均) |
1559
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
Intel Iris Xe(レビュー機) |
2926
|
AMD Radeon(平均) |
2389
|
Intel Iris Plus(平均) |
2273
|
Intel UHD(平均) |
1192
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
第11世代 Core プロセッサー内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスもなかなか優秀です。
Ryzen 4000 プロセッサー内蔵の AMD Radeon グラフィックスを圧倒しています。
モバイルノートとして一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)なら、かなり満足できるパフォーマンスが期待できます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。
・XPS 13 9300
・Inspiron 13 5300
・Inspiron 15 5505
※スコアは当サイトでの計測値
スペック | Inspiron 13 5301 (レビュー機) |
XPS 13 9300 | Inspiron 13 5300 | Inspiron 15 5505 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i5-1135G7 | インテル Core i7-1065G7 | インテル Core i5-10210U | AMD Ryzen 5 4500U |
メモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe | インテル Iris Plus | インテル UHD | AMD Radeon |
<関連記事>
⇒ XPS 13 9300 レビュー
⇒ Inspiron 13 5300 レビュー
⇒ Inspiron 15 5505 レビュー
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
Inspiron 13 5301 |
4185
|
XPS 13 9300 |
3794
|
Inspiron 13 5300 |
2598
|
Inspiron 15 5505 |
3483
|
Essentials | |
Inspiron 13 5301 |
9097
|
XPS 13 9300 |
8640
|
Inspiron 13 5300 |
7698
|
Inspiron 15 5505 |
8269
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
Inspiron 13 5301 |
6321
|
XPS 13 9300 |
7005
|
Inspiron 13 5300 |
6419
|
Inspiron 15 5505 |
7032
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
Inspiron 13 5301 |
4120
|
XPS 13 9300 |
3895
|
Inspiron 13 5300 |
2962
|
Inspiron 15 5505 |
4259
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
Inspiron 13 5301 |
3501
|
XPS 13 9300 |
2378
|
Inspiron 13 5300 |
843
|
Inspiron 15 5505 |
1607
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは意外と優秀です。
ほとんどのテスト項目で比較対象機の上位にランクしており、性能バランスにもすぐれていることがわかります。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
・充電機能(通常/急速)の設定は「通常」
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 6時間 10分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
1時間 3分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 43分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 45分 |
バッテリーを多く消費する条件とはいえ 6時間程度のバッテリー駆動は少し物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができますし、通常の使い方なら1日中バッテリー駆動できるくらいの性能レベルです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用したライバル機の処理時間と比較します。
・XPS 13 9300
・Inspiron 13 5300
・Inspiron 15 5505
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
Inspiron 13 5301 |
1分1秒9
|
XPS 13 9300 プラチナ |
42秒2
|
Inspiron 13 5300 |
1分7秒7
|
Inspiron 15 5000 (5505) |
1分19秒4
|
Photoshop Lightroom | |
Inspiron 13 5301 |
31秒4
|
XPS 13 9300 プラチナ |
26秒3
|
Inspiron 13 5300 |
1分11秒7
|
Inspiron 15 5000 (5505) |
46秒3
|
Lightroom Classic | |
Inspiron 13 5301 |
34秒7
|
XPS 13 9300 プラチナ |
33秒3
|
Inspiron 13 5300 |
1分10秒7
|
Inspiron 15 5000 (5505) |
46秒4
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
Inspiron 13 5301 |
3分41秒2
|
XPS 13 9300 プラチナ |
2分55秒1
|
Inspiron 13 5300 |
4分3秒7
|
Inspiron 15 5000 (5505) |
2分54秒4
|
処理スピードは意外と速くそれなりのパフォーマンスが出ています。
XPS 13 との差は、おそらく筐体全体の素材の違い。高負荷な状態が長く続く場合、エアフロー以外にも素材の違いが排熱に影響してくるからです。
とはいえ、プライベートや補助的な作業で使うには十分な性能レベルです。
また、レンダリング(編集内容の画面への反映)についても十分なめらかな描画で処理もスムーズでした。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は静かです。
高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときの風切り音が少し大きくなりますが耳ざわりに感じるほどではありません。
表面温度のチェック
高負荷な状態になるとキーボード奥の中央寄りから左側が温かくなります。パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
Inspiron 13 5000 (5301) には サウンドユーティリティソフト「MaxxAudio Pro」がプリインストールされています。
サウンドに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることができます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
■スピーカー
中音域から高音域まで再現しており(低音域は少し弱いかも)意外と高音質サウンド。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されてクリアになって、より高音質なサウンドを楽しめる。
Windows の起動・再起動 時間計測
Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | |
---|---|---|
1回目 | 11.2秒 | 31.7秒 |
2回目 | 10.7秒 | 31.5秒 |
3回目 | 11.1秒 | 31.7秒 |
4回目 | 10.8秒 | 32.2秒 |
5回目 | 10.8秒 | 31.7秒 |
平均 | 10.9秒 | 31.8秒 |
起動時間は 10秒程度で体感的にも早いです。
再起動は 30秒程度かかりますが、処理待ちのストレスを感じるほどではありません。
なお、インストールしているアプリや使い方などにより時間は多少変動するので参考値としてください。
付属品
Inspiron 13 5000 (5301) の本体ほか付属品一式です。
付属品は、電源アダプター、電源コード、ドキュメント類です。
ドキュメント類は簡易的でかんたんな内容が記載されている程度ですが、製品の使い方や取り扱いに関する詳細な情報はデル公式サイトで公開されています。
まとめ
以上、Inspiron 13 5000 (5301) のレビュー記事をお届けしました。
Inspiron 13 5000 (5301) はスタイリッシュなデザインにくわえスリムで軽く持ち歩きがラクにできるモバイルノートです。
外観やディスプレイ、キーボードなど、デザインや使用感は旧モデルとほとんど同じですが、第11世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能が大きく進化しています。
最新CPU の搭載にともないメモリの高速化やグラフィックス性能がアップしているところも好印象です。
最新CPU を搭載していても価格が税込 7万円台~とお手頃なところも魅力です。
お値段以上に高性能で高品質なモバイルノートといえます。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- 第11世代 Core プロセッサー搭載でパワーアップし快適なフォーマンスで使える
- グラフィックスのパフォーマンスも大きくアップしている
- スリムでスタイリッシュなデザインにくわえ、軽くて持ち歩きがラクにできる
- 発色が良く高輝度な液晶ディスプレイ
- キーボードのタイプ感は良好でタイピングしやすい
- 高性能&高品質&高コスパ
チョット残念なところ
- [¥][backspace]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかも
- [F][J]キーに付いている突起が低めで指先への感触が伝わりにくく感じるかも
ラインナップしているモデルや価格、クーポン割引率などの最新情報は、デル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。
デル Inspiron 13 5000 (5301)
税込 7万円台から
クーポン適用価格