真正面(壁紙)

デル Inspiron 13 (5310) は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した 13.3型モバイルノートPCです。

軽量でスリム、持ち運びしやすいサイズ感にくわえ、高い性能レベルで動作も軽快、ベンチマークの性能評価も優秀です。

ディスプレイには 16:10 の液晶パネルを採用しており、フルHD のような 16:9 のディスプレイにくらべ縦長で一度に表示できる情報量が多く見やすいところもポイント。

プライベートから仕事、大学生のモバイルノートとして候補に挙げておきたいモデルです。

■Inspiron 13 (5310) の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 軽量&スリム&コンパクト
  • 4辺スリムベゼルで高輝度&広色域の液晶パネルを採用したアスペクト比(画面縦横比)16:10 のディスプレイ
  • バックライト付きフルサイズキーボード
  • オプションで指紋認証リーダーを搭載可能
  • プライバシーシャッター付き Webカメラ
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年12月21日時点の内容です。

 

スペック構成

Inspiron 13 (5310) のおもなスペックは以下のとおり。

OS ・Windows 11 Home, 日本語
・Windows 11 Pro, 日本語
・Windows 10 Pro (Windows 11 Pro ライセンス を含む) 日本語
CPU ・インテル Core i3-1125G4 プロセッサー
・インテル Core i5-11320H プロセッサー
・インテル Core i7-11390H プロセッサー
メモリ ・8GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz
・16GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz
・16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
ストレージ ・256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
・512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
・1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
ディスプレイ ・13.3-インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非-タッチ スリムベゼル 300nits WVA ディスプレイ
・13.3-インチ 16:10 QHD+ (2560 x 1600) 非光沢 非-タッチ スリムベゼル 300nits WVA ディスプレイ
グラフィックス ・インテル UHD グラフィックス (Core i3)
・インテル Iris Xe グラフィックス (Core i5 / Core i7)
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 2×2 (Gig+) + Bluetooth 5.1
カメラ、マイク 720p(30 fps)HDカメラ、デュアルアレイ マイクロフォン
本体カラー プラチナシルバー
本体サイズ(W×D×H) 296.78×210×13.9~15.9(最厚部) mm
本体質量 約 1.25 kg (最小構成)

上記スペックは、記事執筆時点で販売しているモデルのスペックをまとめています。

ランナップしているモデルのスペック構成や価格など最新情報はデル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。

 

真正面

Inspiron 13 (5310)
税込 11万円台から
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外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

Inspiron 13 (5310) はスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

筐体の素材はアルミニウム。表面はサラサラとした感触で上質感があります。

選べるカラーは「プラチナシルバー」1色ですが、シルバー系のカラーはスタイリッシュ感をアップさせてくれる色合いです。

天面斜め(その1)

また、天面の明るいシルバーに対してキーボード面は濃い目の色合いのデュアルトーンカラーで、オシャレ感も兼ね備えている印象です。

天面斜め(その2)

本体はスリムでバッグへの出し入れもスムーズにできそうです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム

 

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。

底面側(斜め)

ゴム足は四隅に実装されています。細長い形状のゴム足ですが安定感は良好です。

ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなり、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。

ちなみに、天面は片手で開くことができます。

天面は片手で開けられる

ヒンジのトルクが最適化されているからこそ片手で開くことができるわけで、もちろんタイピング中に天面がグラつくこともありません。

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口はヒンジのあいだ

本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。

必要十分なインターフェース

Inspiron 13 (5310) のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①HDMI 1.4

②USB Type-C Thunderbolt 4(フル機能搭載)

③USB Type-C Thunderbolt 4

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

④USB 3.2 Gen 1 Type-A

⑤ヘッドセット ジャック

USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表(2ポート共通)

映像出力
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W) △(低速充電)
PD充電器(65W)

※当サイトの検証結果

USB Type-A ポートは部分開閉式のカバーが付いています。アクセスするときはカバーを開くようにしてコネクターを装着する必要があるため少し面倒です。

USB Type-A のカバー
USB Type-A のアクセスは少し面倒

 

Inspiron 13 (5310) はモバイルノートとして必要十分なインターフェースを実装しています。SDカードスロットは実装されていませんが、必要に応じて USB対応のカードリーダーを使用すると良いでしょう。(ピンキリですが 500円くらいから購入できます)

 

電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタン

なお、オプションで指紋センサーを追加カスタマイズすると、センサーは電源ボタンに内蔵されます。

スピーカーは、底面の前面側左右に実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

スピーカー(拡大写真)
スピーカーの拡大写真

音をテーブルに反射させて音響効果を得られる構造です。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

Inspiron 13 (5310) は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの上部に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

軽量&スリム&コンパクト

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体の上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズと同じくらいでコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 16.5~17.5(最厚部)mm。最厚部でも CDケース 2枚より薄くてスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,180g
・電源アダプター:185g
・電源コード:114g

1kg を切るような超軽量モデルではありませんが、本体はそこそこ軽いので、持ち歩きはラクにできそうです。

本体の重量感
本体は軽量

電源アダプターの最大出力は 65W。少し横長ですが、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できる広色域液晶パネル

レビュー機の液晶パネルは、解像度 QHD+ (2560×1600) の高精細にくわえ高輝度で描画される映像がキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、RGB ともに理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 100.0% 106.9%
Adobe RGB 78.1% 79.2%

色調バランス・色域ともに優秀です。

アスペクト比 16:10 で画面の見やすさアップ

Inspiron 13 (5310) のアスペクト比(画面の縦横比)は 16:10 で、フルHD の 16:9 にくらべ表示領域が縦方向に広いぶん、多くの情報を表示できるメリットがあります。

画面比較
13.3型フルHDと比較
(左が Inspiron 13 (5310)、右が 13.3型フルHD)

上記比較写真のようにスクロールをしなくても多くの情報を表示できるため、作業効率アップにもつながります。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりも細く、画面周りがスッキリとしてます。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

Inspiron 13 (5310) の液晶パネルは非光沢です。上記写真のとおり画面への映り込みが気になることはないですし、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイの開く角度は十分

ディスプレイを開くとこができる最大角度です。

ディスプレイの最大角度
最大角度は 約140度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Inspiron 13 (5310) のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm。本体はコンパクトながら、フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状はほぼフラット。ツルツルとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークは(感覚的に)ノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm と同じくらい。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

ただし、強めにタイプしたときキーボード面がたわんでしまいます。軽いタッチでタイピングするユーザーは気にならないと思いますが、強めにタイプするユーザーはたわみを感じるかもしれません。

※キーボード面のたわみはレビュー機だけの可能性も考えられます。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[F5]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で、天面と同様に上質感のある仕上がりです。

パームレスト
指紋や皮脂の跡は目立ちにくい

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしており、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home
CPU インテル Core i7-11370H プロセッサー
メモリ 16GB LPDDR4X
ストレージ 1TB SSD (PCIe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
Check

記事執筆時点で販売中のモデルは、OS や CPU がアップグレードされています。レビュー機のスコアにくらべパフォーマンスは若干優位になるはずです。

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションを「バランス」に、電源モードを「高パフォーマンス」に設定して評価しています。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5700U
3431 pts
Ryzen 5 5500U
2789 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Core i7-11370H(レビュー機)
2209 pts
Ryzen 5 4500U
2040 pts
Core i7-1165G7
1895 pts
Core i5-1135G7
1812 pts
Core i7-10710U
1591 pts
Core i5-10210U
1398 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5700U
17130
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
12688
Core i7-11370H(レビュー機)
12668
Core i7-1165G7
11168
Ryzen 5 4500U
11105
Core i5-1135G7
10914
Core i7-10710U
8547
Core i5-10210U
7611
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

プロセッサー・ナンバーの末尾が「H」にふさわしく、第11世代インテル Core プロセッサーのなかではハイ・パフォーマンスであることがわかります。

 

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機)
5064
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4072
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3251
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3114
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2327
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2319

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(レビュー機)
12146
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11133
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
8780
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6969
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
6601

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(レビュー機)
6461
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4408
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3518
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2787
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2603

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機)
4574
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3433
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3112
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2896
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2450
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2368

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

グラフィックス・パフォーマンスも優秀です。

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)にも依存します。レビュー機のメモリは 16GB/クアッドチャネル構成によりグラフィックス・パフォーマンスを最大限発揮できているようです。

メモリ構成
メモリ構成

ふだん使い(ネット・メール・動画閲覧など)はもちろんのこと、オフィスソフトやクリエイティブ作業(写真・動画編集など)も快適なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果は優秀です。

データ転送速度はかなり高速で Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

・Ryzen 7 5700U搭載機

・Ryzen 7 4700U搭載機

※平均は当サイトで計測した対象機種の平均スコア

おもなスペックは以下のとおり。

スペック Inspiron 13 (5310)
(レビュー機)
Core i7-1165G7
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
Core i3-1115G4
搭載機
Ryzen 7 5700U
搭載機
Ryzen 7 4700U
搭載機
CPU インテル Core i7-11370H インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7 インテル Core i3-1115G4 AMD Ryzen 7 5700U AMD Ryzen 7 4700U
メモリ 16GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe Intel Iris Xe AMD Radeon AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
Inspiron 13 (5310)
4636
Core i7-1165G7搭載機
4242
Core i5-1135G7搭載機
3838
Core i3-1115G4搭載機
3350
Ryzen 7 5700U搭載機
4475
Ryzen 7 4700U搭載機
4088
 Essentials
Inspiron 13 (5310)
9167
Core i7-1165G7搭載機
9130
Core i5-1135G7搭載機
8712
Core i3-1115G4搭載機
8418
Ryzen 7 5700U搭載機
8772
Ryzen 7 4700U搭載機
8183
基準値
4100
 Productivity
Inspiron 13 (5310)
7008
Core i7-1165G7搭載機
6461
Core i5-1135G7搭載機
6064
Core i3-1115G4搭載機
6228
Ryzen 7 5700U搭載機
8091
Ryzen 7 4700U搭載機
7352
基準値
4500
 Digital Contents Creation
Inspiron 13 (5310)
4944
Core i7-1165G7搭載機
4584
Core i5-1135G7搭載機
4374
Core i3-1115G4搭載機
3381
Ryzen 7 5700U搭載機
5725
Ryzen 7 4700U搭載機
5116
基準値
3450
 Gaming
Inspiron 13 (5310)
3932
Core i7-1165G7搭載機
3282
Core i5-1135G7搭載機
2625
Core i3-1115G4搭載機
1920
Ryzen 7 5700U搭載機
2668
Ryzen 7 4700U搭載機
2462

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

実際の使用を想定した評価も優秀です。

Inspiron 13 (5310) の性能レベルは非常に高く、Core i7-1165G7搭載機にくらべワンランク上の性能を備えています。

モバイルノートでこれだけのパフォーマンスを発揮できれば、メインマシンとしても活用できそうです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 7時間 15分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
1時間 10分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 46分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 33分

バッテリーを多く消費する条件のなかで 7時間の駆動時間なら十分満足できる結果です。

なお、駆動時間をさらに伸ばす必要があるときは、画面の明るさを調整すると良いでしょう。液晶パネルの明るさはバッテリーの消費に大きく影響します。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Core i7-1165G7搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i3-1115G4搭載機

・Ryzen 7 5700U搭載機

・Ryzen 7 4700U搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Inspiron 13 (5310)
51秒7
Core i7-1165G7搭載機
50秒8
Core i5-1135G7搭載機
55秒9
Core i3-1115G4搭載機
59秒1
Ryzen 7 5700U搭載機
1分0秒6
Ryzen 7 4700U搭載機
59秒6
Photoshop Lightroom
Inspiron 13 (5310)
23秒2
Core i7-1165G7搭載機
27秒2
Core i5-1135G7搭載機
36秒2
Core i3-1115G4搭載機
42秒5
Ryzen 7 5700U搭載機
52秒1
Ryzen 7 4700U搭載機
29秒5
Lightroom Classic
Inspiron 13 (5310)
33秒0
Core i7-1165G7搭載機
33秒7
Core i5-1135G7搭載機
39秒3
Core i3-1115G4搭載機
47秒2
Ryzen 7 5700U搭載機
54秒3
Ryzen 7 4700U搭載機
36秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Inspiron 13 (5310)
2分35秒0
Core i7-1165G7搭載機
3分13秒5
Core i5-1135G7搭載機
3分20秒9
Core i3-1115G4搭載機
4分57秒5
Ryzen 7 5700U搭載機
1分51秒9
Ryzen 7 4700U搭載機
2分21秒2

 

クリエイティブ性能も優秀です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても描画はなめらかでスムーズ。

クリエイティブ作業にも十分対応できるパフォーマンスです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 35.6db
 
CINEBENCH R20 46.4db
(44~46db)
動画エンコード 48.6db
(46~48db)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が少し大きくなります。個人差はありますが少し耳ざわりに感じるかもしれません。

 

表面温度のチェック

アイドル状態、動画視聴時、動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

負荷が高くなるとキーボード奥、とくに中央寄りから左側の温度が上がりやすく多少の温かさを感じますが、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどありません。

高負荷な状態でもタイピングに影響はないと思います。

 

サウンド チェック

Inspiron 13 (5310) には、サウンドユーティリティソフト「Maxx Audio Pro」がインストールされています。

Maxx Audio Pro を使用することで、コンテンツに合わせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。

※プリセット「ミュージック」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現しており高音質。
音の広がりもある。
音声もシッカリと聴き取れる。

■ヘッドホン
ヘッドホンはさらに高音質。
周囲の音を遮断できるため、サウンドに集中できる。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 14.4秒 39.4秒
2回目 14.4秒 39.5秒
3回目 14.5秒 39.6秒
4回目 14.9秒 39.7秒
5回目 14.7秒 39.1秒
平均 14.6秒 39.5秒

起動は体感的にも早いですが、再起動は少し時間がかかります。

とはいえ再起動は頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Inspiron 13 (5310) の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・Inspiron 13 (5310) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Inspiron 13 (5310) のレビュー記事をお届けしました。

Inspiron 13 (5310) は、搭載している CPU の性能レベルが高く、総合的にもワンランク上のパフォーマンスを発揮できるモバイルノートです。

キーボードを強めにタイプしたときのたわみが残念ですが、軽いタッチのタイピングなら気になることはないでしょう。

Inspiron 13 (5310) のいちばんのポイントは、持ち歩きがラクにできて外出先でも負荷の高い処理を快適にこなせること。

テレワークはもちろんのことビジネスパーソンや学生など、パソコンを持ち歩きするユーザーもシッカリ使えるモバイルノートといえます。

高評価のポイント

  • モバイルノートとしての性能レベルがワンランク上
  • 軽量&スリム&コンパクトで持ち歩きはラクにできる
  • 映像描画がキレイな液晶パネル

気をつけておきたい点

  • 強くタイピングするとキーボードがたわむ可能性あり

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