レノボ Legion 550Pi レビュー:9万円台から買える!パフォーマンスがスゴイ!高コスパ・ゲーミングノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

真正面(壁紙)

レノボ Legion 550Pi は、第10世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA GeForce グラフィックスを搭載した高性能でパワフルな 15.6インチサイズのゲーミングノートPC です。

重量級のゲームタイトルも快適にプレイできる処理性能を搭載!ベンチマークによる性能評価も優秀です。

また、冷却システム Legion Coldfront 2.0 により改善されたエアフローは本体内部の熱の影響を受けることなくゲームプレイに集中できます。

価格が9万円台からとリーズナブルなところもポイント。

■Legion 550Pi の特徴

  • 第10世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA GeForce グラフィックスを搭載
  • 高い処理性能で重量級のゲームタイトルも快適プレイ
  • 冷却システム Legion Coldfront 2.0 でエアフローを改善
  • スリムベゼルのIPSディスプレイ&最大144Hzのリフレッシュレート(一部モデル)
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面

レビュー内容は 2020年10月26日時点のものです。

 

スペック構成

Legion 550Pi のおもなスペックです。

OS Windows 10 Home 64bit (日本語版)
CPU ■インテル Core i5-10300H プロセッサー
■インテル Core i7-10750H プロセッサー
メモリ ■8GB (8GBx1) DDR4_2933 SDRAM SODIMM
■16GB (8GBx2) DDR4_2933 SDRAM SODIMM
ストレージ ■512GB SSD (PCIe NVMe/M.2)
■1TB SSD (PCIe NVMe/M.2)
ディスプレイ ■15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、60Hz、約1,677万色)、光沢なし
■15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、144Hz、約1,677万色)、光沢なし
グラフィックス ■NVIDIA GeForce GTX 1650
■NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
■NVIDIA GeForce RTX 2060
LAN 100BASE-TX/1000BASE-T
ワイヤレス Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) + Bluetooth v5.0
カメラ なし
バッテリー駆動時間 最大 約 11.8時間 (JEITA測定法2.0)
本体サイズ(W×D×H) 約 363.1×259.6×23.6 mm
本体質量 約 2.3kg

ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンなどの最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

レノボ Legion 550Pi
税込 9万円台から

関連リンク

 

 

外観チェック

シンプルでスタイリッシュなデザイン

Legion 550Pi のデザインはシンプルでスタイリッシュです。

正面斜め

背面斜め

派手派手しさのないぶん、ゲームプレイ以外にも使える万人受けするデザインです。

筐体の素材は樹脂製(プラスチック製)ですが、サラサラとした感触で質感は良好、高級感のある仕上がりです。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
「Y」マークは電源投入するとブルーに光る(電源アダプター接続時)

アイアングレーのカラーは少し濃い目のグレーのイメージで、スタイリッシュ感のなかに落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
厚みを感じさせないボディ

指紋や皮脂の跡が若干目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

底面は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。

底面側(斜め)
間口の広い吸気口が印象的

排気口は背面側2箇所と左右側面に実装されています。

排気口

間口の広い吸気口と4方向の排気口により、効率的なエアフローで本体内部の効果的な冷却が期待できます。

必要十分なインターフェースを実装

Legion 550Pi には、USBポート、HDMI端子、LAN端子など必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①USB3.0 (Powered USB)
②マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

③USB3.0

左右のインターフェースは必要最低限におさえ、多くは背面側に実装しています。

インターフェース(背面側)

④イーサネット・コネクター(RJ-45)
⑤USB3.0 Type-C
⑥USB3.0×2
⑦HDMI
⑧電源コネクタ
⑨セキュリティ キーホール

わずらわしい配線は背面側に集約できるので、たとえばマウス操作のときに挿し込んでいるコネクタにぶつかることはありません。

電源ボタンはキーボード奥 中央に実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

なお、電源ボタン内蔵 LED のカラーでサーマルモード(本体内部の冷却レベル)の状態を確認できます。

電源ボタンLEDのカラー
・青:静音モード
・白:バランス・モード
・赤:パフォーマンス・モード

なお、サーマルモードの切り替えは[Fn]+[Q]キーで行います。(付属ソフトの「LEGION VANTAGE」でも切り替え可能)

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(底面部)
矢印の指すところがスピーカー

低音域から高音域まで広い音域を再現しておりカジュアルに高音質サウンドを体感できます。(Dolbyのユーティリティソフトで音質を補正している印象はありますが)

Check

Legion 550Pi に Webカメラは実装されていません。

ゲーミングノートとしては軽量クラス

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 25.5~32mm。
・手前側:25.5mm
・背面側:23mm
・ヒンジ部分:32mm

ゲーミングノートながらスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
本体:2,400g、電源アダプター:704g、電源コード:214g

本体の重量は一般的な15.6インチノートより少し重さを感じる程度の重量感で、ゲーミングノートとしては軽量クラスです。

電源アダプターの最大出力は 280W。大出力なのでサイズはそれなりにデカいです。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

色調バランス・色域ともに優秀なディスプレイ

レビュー機のディスプレイは高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちです。

トーンカーブ

色域の計測結果です。

sRGBカバー率 99.8%
sRGB比 104.0%
Adobe RGBカバー率 76.1%
Adobe RGB比 77.1%

色調バランス・色域ともに優秀です。ゲームプレイもキレイな映像で楽しめる性能レベルです。

また、レビュー機のディスプレイ・リフレッシュレートは 144Hzです。ゲームをプレイするうえでもなめらかに描画できる高リフレッシュレートです。

 

三辺狭額ベゼル

上左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりせまいです。

上左右のベゼルは狭額縁

 

映り込みの少ない非光沢液晶

ディスプレイは、映り込みの少ない非光沢液晶です。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

ゲームプレイ中も視界に余計なものが映り込まずゲームに集中できますし眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広いです。

 

ディスプレイをフラットまで開ける

ディスプレイは ほぼ 180度まで開くことができます。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

ディスプレイをフラットすれば、友人や家族とゲームシーンを共有することができます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

キー操作しやすいキーボード

Legion 550Pi のキーボードのレイアウトです。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

テンキーのレイアウトに若干のクセはありますが、おおむね標準的なレイアウトです。

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(テンキー16.5mm)。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークは少し浅い感じ(公称値で 1.5mm)です。

キーを押し込むときは柔らかめのタッチですがキーを押して離したときの跳ね返りが少し強めです。素早いキー操作でもシッカリ反応してくれます。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という静かな音

キートップの形状は中央部分が少しへこんでいます。少しツルツルとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーは少しツルツルしているぶん指紋や皮脂の跡が若干目立ちますが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

 

キーボードのバックライトは明るさ 2段階

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを 2段階で切り替え可能です。

[Fn]+[Space]:消灯→点灯(暗)→点灯(明)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストの素材は天面と同じ樹脂製。サラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

タッチパッドはキー操作のジャマにならないサイズで手触りも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは Legion 550Pi の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home 64bit (日本語版)
CPU インテル Core i7-10750H プロセッサー
メモリ 16GB DDR4_2933
ストレージ 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、サーマルモード(本体内部の冷却レベル)を[パフォーマンス]に設定しています。

サーマルモードベンチマーク実行時のサーマルモード
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては CPU の性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
※当サイト計測スコアの平均値と比較

■インテル Core i7-9750H プロセッサー(前世代のノート向け CPU)
≪おもな搭載機種≫
・Legion Y7000 (第9世代インテル)
・Legion Y540 (15) (第9世代インテル)
■インテル Core i7-9700 プロセッサー(前世代のデスクトップ向け CPU)
≪おもな搭載機種≫
・Legion T530 (第9世代インテル)

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-9700
3173 cb
Core i7-10750H(レビュー機)
3124 cb
Core i7-9750H
2418 cb

最新世代のインテル Core i7-10750H プロセッサーはとても優秀です。

基本仕様は以下のとおり前世代の Core i7-9750H と同等ですが前世代のデスクトップ向けの CPU に迫るスコアで、これまで以上に快適なパフォーマンスが期待できます。

Core i7-10750H Core i7-9750H Core i7-9700
CPUコア数 6 6 8
スレッド数 12 12 8
基本クロック 2.60 GHz 2.60 GHz 3.00 GHz
最大ブースト・クロック 4.50 GHz 4.50 GHz 4.70 GHz

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
※当サイト計測スコアの平均値と比較

■NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q
≪おもな搭載機種≫
・Legion Y740(15)
■NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
≪おもな搭載機種≫
・Legion Y7000 (第9世代インテル)
・Legion Y540 (15) (第9世代インテル)
■NVIDIA GeForce GTX 1650
≪おもな搭載機種≫
・Legion Y7000 (第9世代インテル)
・Legion Y540 (15) (第9世代インテル)

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
RTX 2060(レビュー機)
15112
RTX 2070 with Max-Q
14153
GTX 1660Ti
11928
GTX 1650
7813

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
RTX 2060(レビュー機)
21933
RTX 2070 with Max-Q
20475
GTX 1660Ti
15979
GTX 1650
10762

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
RTX 2060(レビュー機)
17585
RTX 2070 with Max-Q
15886
GTX 1660Ti
13541
GTX 1650
11135

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
RTX 2060(レビュー機)
6292
RTX 2070 with Max-Q
6060
GTX 1660Ti
5341
GTX 1650
3461

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

レビュー機に搭載されているグラフィックスは性能レベルが高くスコアも優秀です。

ちなみに、RTX 2070 with Max-Q のスコアが若干下回っているのは、Max-Q design 付きのグラフィックスは薄型で電力効率が最適化されている反面、パフォーマンスが少しひかえめになる特徴があるからです。

レビュー機に搭載されている RTX 2060 グラフィックスは、重量級のほとんどのゲームタイトルも快適にプレイできますし、写真・動画編集などコンテンツ制作においても快適なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量:1TB)が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度

大容量の SSD なのでデータ転送速度も超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。

ちなみに、SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Legion Y740(15)
・Legion Y540(15)
・Legion T550i(デスクトップ)

Legion 550Pi Legion Y740(15) Legion Y540(15) Legion T550i
OS Windows 10 Home 64bit
CPU インテル Core i7-10750H インテル Core i7-9750H インテル Core i7-9750H インテル Core i7-10700
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ 1TB SSD (NVMe対応) 512GB SSD (NVMe対応)+1TB HDD 1TB SSD (NVMe対応) 512GB SSD (NVMe対応) + 2TB HDD
グラフィックス GeForce RTX 2060 GeForce RTX 2070 with Max-Q GeForce GTX 1660Ti GeForce RTX 2070 SUPER

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
Legion 550Pi
7382
Legion Y740(15)
6873
Legion Y540(15)
6254
Legion T550i
8385
 Essentials
Legion 550Pi
9602
Legion Y740(15)
8711
Legion Y540(15)
8212
Legion T550i
9566
基準値
4100
 Productivity
Legion 550Pi
8036
Legion Y740(15)
7436
Legion Y540(15)
7277
Legion T550i
7973
基準値
4500
 Digital Contents Creation
Legion 550Pi
8389
Legion Y740(15)
7598
Legion Y540(15)
6654
Legion T550i
10005
基準値
3450
 Gaming
Legion 550Pi
12401
Legion Y740(15)
12252
Legion Y540(15)
10394
Legion T550i
17512

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

いずれの機種も優秀なスコアですが、レビュー機 Legion 550Pi のスコアはデスクトップの Legion T550i にはおよばないものの、ノートタイプのゲーミングPC のなかでは優位なスコアです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 4時間 33分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
53分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 29分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 10分

ゲーミングノートながら通常の使い方ならバッテリー駆動時間は意外と長いです。(ゲームするときは電源につないでプレイしてください)

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

RAW現像のイメージ

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Legion 550Pi
40秒9
Legion Y740(15)
43秒9
Legion Y540(15)
50秒0
Legion T550i
36秒8
Photoshop Lightroom
Legion 550Pi
26秒2
Legion Y740(15)
(未実施)
Legion Y540(15)
(未実施)
Legion T550i
23秒4
Lightroom Classic
Legion 550Pi
31秒1
Legion Y740(15)
(未実施)
Legion Y540(15)
(未実施)
Legion T550i
28秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Legion 550Pi
1分51秒1
Legion Y740(15)
2分19秒4
Legion Y540(15)
2分26秒7
Legion T550i
1分24秒2

 

レビュー機のクリエイティブ性能は、実際のソフトウェアを使った動作チェックでも短時間で処理が完了し、評価としても優秀です。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても なめらかな描画で処理もスムーズです。クリエイティブ作業も快適なパフォーマンスでスピーディにこなせます。

 

駆動音・表面温度・パーツ温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かですが、高負荷時は「サーッ」という排熱のための気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じかもしれません。

そこで、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中の最大音量(デシベル)を計測してみました。(サーマルモードごとに計測)

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

サーマルモード付属ソフト「LEGION VANTAGE」のサーマルモード
(クリックで拡大表示できます)

■測定結果

動作モード 最大音量
パフォーマンス・モード 52.4 db
バランス・モード 47.6 db
静音モード 38.8 db

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

耳ざわりに感じるときは LEGION VANTAGE (あるいは[Fn]+[Q]キー)でサーマルモードを切り替えれば気流音も小さくできますが、パフォーマンスもひかえめになるところはチェックしておきたいところです。

ゲーム中に気流音が気なるときはヘッドホン装着がおすすめです。気流音を気にすることなくハイパフォーマンスでゲームに集中できます。

 

表面温度のチェック

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。(付属ソフト「Control Center」の動作モードを「パフォーマンス」に設定して計測)

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

高負荷時でも表面温度の上昇はわずかです。キー操作中でもゲームに集中できます。

 

パーツ温度のチェック

ベンチマーク実行時について CPU の動作周波数と温度を計測、それらの関係をグラフ化しました。

ベンチマーク時の CPU温度
ベンチマーク実行時の CPU温度
(ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズを1回実行)
[室温:25℃]

ベンチマーク実行中でも CPU温度が急激に上昇することなく 70℃~80℃ のあいだ高パフォーマンスをキープしています。

80℃近くになると動作周波数がひかえめになりますが、一時的なので全体的に大きな影響はないと思います。

Legion T550i のエアフローはとても良好です。

 

サウンド チェック

Legion 550Pi にはサウンド・ユーティリティソフト「Dolby Atmos for Gaming PC」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることが可能です。

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現した高音質サウンド。
Dolby のユーティリティソフトで音質を矯正している印象があるが十分満足できる音質。
ゲームのサウンドも迫力がある。
※ダイナミック(コンテンツを自動識別して最適化する)はかなり音質をアップしてくれる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されてクリアになって、より高音質なサウンドを楽しめる。
ヘッドホンならさらに高音質サウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 7.9秒 27.6秒 8.1秒
2回目 7.8秒 28.5秒 7.3秒
3回目 7.8秒 27.7秒 7.0秒
4回目 7.7秒 27.8秒 7.2秒
5回目 7.9秒 28.5秒 7.7秒
平均 7.8秒 28.0秒 7.5秒

起動、再起動、シャットダウンともに短時間で、体感的にも速さを感じます。

処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

Legion 550Pi の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=

付属品
・電源アダプター
・電源コード
・簡易的なドキュメント類

 

まとめ

以上、Legion 550Pi のレビュー記事をお届けしました。

Legion 550Pi は重量級のゲームタイトルも快適にプレイできる高性能でパワフルなゲーミング・ノートです。

高負荷時の排熱による風切り音は意外と大きいですが、本体内部の効率的なサーマルコントロールは高負荷時でも熱の影響を受けることなくハイパフォーマンスでゲームプレイに集中できるところは大きな魅力です。

価格が 9万円台からとリーズナブルなところも魅力で、レビュー機のスペックでも 15万円台とゲーミングノートとしてはかなり抑えられた価格に設定されています。

Legion 550Pi は価格以上に高性能で高コスパなゲーミングノートといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 重量級のゲームタイトルも快適にプレイできる
  • 色調バランス、色域が優秀!ゲーム映像もキレイで迫力がある
  • ディスプレイは三辺狭額ベゼルなので画面周りがスッキリしている
  • キーのタイプ感がゲーム向けに最適化されている
  • 価格以上に高性能で高コスパ!

チョット残念なところ

  • 高負荷時の排熱の音が意外と大きい
  • カメラがない(外付けのカメラで対応できる)

ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンなどの最新情報はレノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」をご確認ください。

真正面

レノボ Legion 550Pi
税込 9万円台から

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