東芝『dynabook VZ82/D』レビュー 使いやすくてパフォーマンスも快適!トータルバランスに優れた 2in1モバイルノート(前編)

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

『dynabook VZ82/F』2018春モデルのレビュー記事はこちらをご覧ください。
⇒『dynabook VZ82/F』実機レビュー

東芝『dynabook VZ82/D』実機レビュー 前編です。

『dynabook VZ82/D』は、使い方やシーンに合わせてノートパソコンとしてもタブレットとしてもスタイル自在に使える 12.5インチサイズの 2in1モバイルノートです。

ディスプレイ面をクルリと 360度回転させることで、シーンに合わせてスタイルを切り替えることができ、使いやすくてパフォーマンスも快適です。

同梱されているアクティブペンも扱いやすく描き心地も良好、いろいろなシーンで活用できるモデルです。

前編では、外観などのデザインや、スペック、ディスプレイ、キーボード、アクティブペンなどのレビューを行います。

dynabook VZ82/D 正面(向かって斜め右)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
アクティブペン
(後編)
ベンチマーク
harman/kardon サウンド
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2017年11月25日時点のものになります。

 

外観について

『dynabook VZ82/D』のボディカラーは「オニキスメタリック」、落ち着いたイメージのカラーで、デザインはスッキリとしたスタイリッシュな印象です。

dynabook VZ82/D 正面(向かって斜め左)

dynabook VZ82/D 背面側(向かって斜め右)

dynabook VZ82/D 背面側(向かって斜め左)

天面を見てみます。

天面(その1)

天面(その2)

天面(その3)

天面には、ヘアライン加工が施されています。手で触れた感触としてはサラサラとした質感で手触りも良好、指紋などの跡もほとんど目立ちません。また、天面に刻印された「dynabook」のロゴがアクセントにもなっています。

dynabook UZ63/D 天面ロゴ(その1)

dynabook UZ63/D 天面ロゴ(その2)

底面部をみてみます。

底面側(その1)

底面側(その2)

ボディには、マグネシウム合金の素材が採用されており、スタイリッシュなイメージにくわえ、堅牢性も高そうです。

ゴム足は丸く先が少しとがった形状で四隅に実装されています。

底面側ゴム足(その1)

底面側ゴム足(その2)

バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可となっています。自身でのメモリ交換・増設もムリそうです。

次に、ヒンジをみてみます。

ヒンジ(ノートタイプ・拡大)

ヒンジ(ノートタイプ・全体)

ヒンジ(ノートタイプ・内側)

ヒンジ(ノートタイプ・180度オープン)

ヒンジ(テントモード)

ヒンジ(タブレットモード)

ヒンジのトルクはちょうど良い感じで、タイピングするときのグラつきもありません。

前後左右の側面からみてみます。

前面側
前面側

背面側
背面側

左側面
左側面

右側面
右側面

次に、インターフェース等を見てみます。

左側面には、「Thunderbolt 3(USB Type-C)コネクタ(電源コネクタ)」、「マイク入力/ヘッドホン出力端子」が実装されています。

インターフェース(左側面)

右側面は、「電源スイッチ」、「USB3.0コネクタ」が実装されています。

インターフェース(右側面)

電源スイッチは LED 内蔵です。

電源スイッチ
右側の画像が電源オン時
丸いスイッチを縁取るように LEDが点灯します

本体のインターフェースは最低限の印象ですが、『dynabook VZ82/D』には「USB Type-C アダプター」が同梱されています。

USB Type-C アダプター
USB Type-C アダプター

USB Type-C アダプターを接続することで、本体のインターフェースの少なさをカバーしてくれます。

USB Type-C アダプターを本体に接続

なお、USB Type-C アダプターには、USB Type-C コネクタも実装されており、電源アダプターを接続すれば本体のバッテリー充電も可能です。

USB Type-C アダプターを経由して充電も可能
ここに電源アダプターを接続すれば本体のバッテリー充電も可能

SDカードスロットは、本体や USB Type-C アダプターには実装されていないので、SDカードを扱うなら別途SDカードリーダーを用意する必要があります。

スピーカーは、底面部の前面側左右に実装されています。

スピーカー
スピーカー

テーブルに反射させてサウンドを広げる構造です。

本体内部の排熱については、底面の通気口から吸気し、ヒンジのあいだの排気口から排熱する仕組みです。

排気口
矢印の指す部分が排気口

負荷のかかる処理をしているときでも、キーボードやパームレストに熱さを感じることはありません。

Webカメラとマイクです。

Webカメラとマイク

IRカメラが搭載されているので、Windows Hello の顔認証機能により、わずらわしいパスワード入力をしなくても Windows に かんたんにサインインできます。

Windows Hello の顔認証機能

また、指紋センサーも搭載されています。

指紋センサー
タッチパッド左上に指紋センサー(タッチ式センサー)

Windows Hello の指紋認証機能により、指先をセンサーにタッチするだけで、パスワード入力することなく Windows にサインインできます。

Windows Hello の指紋認証機能

次に、『dynabook VZ82/D』のスタイルを切り替えてみます。

ノートパソコン
ノートパソコン

スタンド
スタンド

テント
テント

タブレット
タブレット

本体を閉じたときの高さを実測してみます。

本体の高さ

ゴム足を含めた高さの実測値は 約 17 mm。かなりの薄さです。

本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。

本体の大きさイメージ

本体の大きさは A4サイズといってよいでしょう。

次が重さ。

本体の重さは 1,035g、USB Type-C アダプターと電源アダプター、電源コードの重さは それぞれは 97g、187g、52g です。

本体、電源アダプターなどの重さ

本体を実際に持ってみた印象としても軽いです。これなら外出するときの持ち歩きもラクにできそうです。

電源アダプターの最大消費電力は 45W(15V==3A / 20V==2.25A) です。

電源アダプターの最大消費電力

省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

 

スペックについて

レビューに使用した『dynabook VZ82/D』の公開スペックです。

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-7500U プロセッサー
メモリ 16GB LPDDR3-1600 対応 SDRAM
ストレージ 512GB SSD (Serial ATA 対応)
光学ドライブ なし
ディスプレイ タッチパネル付き 12.5型ワイド(16:9) FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IPS〈In Plane Switching〉方式)(ノングレア)(省電力LEDバックライト)1,920×1,080ドット
グラフィックス インテル HD グラフィックス 620(CPUに内蔵)
LAN 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T (自動認識、Wake On LAN対応)(USB Type-C アダプター使用時)
ワイヤレス IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth 4.1準拠
Webカメラ 有効画素数 約92万画素(IRカメラ)、デュアルマイク
本体サイズ(W×D×H) 約299.0×219.0×15.4 mm
本体質量 約1,099g

CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。

CPU-Z(CPU)
CPU

CPU-Z(Caches)
キャッシュ

CPU-Z(MainBoard)
メインボード

CPU-Z(Memory)
メモリ(オンボード)

GPU-Z(Graphics)
グラフィックス(CPU内蔵)

モバイルノートとして、快適なパフォーマンスが期待できるスペック構成です。

とくに、ストレージの SSD は高速性にくわえ、モバイルノートながら 512GB の大容量を搭載しています。写真や動画などサイズの大きいファイルもたくさん保存できる容量です。

また、メモリの規格は DDR3 ですが、16GB の大容量メモリを搭載しています。

写真や動画編集のようなメモリをたくさん使うアプリを動かしたり、複数のアプリを並行して動かしたりするようなマルチタスクの環境でも快適に使えます。

dynabook ロゴ

 

ディスプレイ

『dynabook VZ82/D』のディスプレイは、12.5 インチサイズの高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶ディスプレイ。解像度は 1,920×1,080 ドットです。

写真の映像も高精細さにくわえ鮮やかでキレイに描画できます。

ディスプレイに描画された映像(ハイビスカス)

ディスプレイに描画された映像(コスモス)

ディスプレイに描画された映像(花束)

ディスプレイのタッチの感度はとても良好、操作もラクにできます。

ディスプレイの映り込み具合を見てみます。

画面映り込み(電源オフ時)

画面映り込み(電源オン時)

『dynabook VZ82/D』はタッチ対応ディスプレイとしては珍しいノングレア(非光沢)タイプです。映り込みがかなり低減されているのが分かります。

次に、視野角を確認してみます。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から45度の角度

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見ても鮮やかでキレイな映像を見ることができます。

次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。

下の画像は、Microsoft Edge に dynabook VZ82/D の公式ページを表示したものです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

Microsoft Edge の拡大設定ではデフォルト値が 125% となっています。

なお、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値も 125% です。(基本的には Windows 設定のテキストスケーリングは Microsoft Edgeの拡大設定に反映されます。)

Windows の設定でディスプレイに表示するテキストのサイズ

12.5 インチサイズのディスプレイでテキストスケーリング 125% は、筆者のように小さい文字が苦手なユーザーの場合、チョット小さめに感じるかもしれません。

ちなみに、『dynabook VZ82/D』の初期設定では、Windows のテキストスケーリングは 150% が推奨値でしたが、Windowsの大型アップデート「Fall Creators Update」の適用により 125% となってしまいます。

テキストスケーリングが小さくなる分、画面の文字表示は購入時よりも若干小さくなります。

表示される文字が小さくて見えにくいならば、テキストスケーリングを変更することで、自分が見やすい文字の大きさに変更することもできます。

 

キーボード&タッチパッド

『dynabook VZ82/D』のキーボードのレイアウトです。

キーボード全体(真上)

キーボード全体(左斜め)

キーボード全体(右斜め)

パームレストにも、さりげないヘアライン加工が施されています。

パームレスト

また、キートップの形状は少し湾曲しており、指先にフィットします。表面はマットな仕上がりで、天面と同じサラサラとした質感です。

キーボードトップ

キーストロークも浅くなく、打鍵感もシッカリとしています。

キーストローク

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。デスクトップのキーボードと同等のキーピッチです。

キーピッチ

キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。

キーボードに両手を置いたときのイメージです。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーピッチは、ゆとり感があります。窮屈さは感じません。

また、キーボードにはバックライトが搭載されています。[CTRL]+[z]キー押下により、オン(タイマー) → オン → オフ の切り替えができます。

キーボードバックライト消灯時
キーボードバックライト消灯時

キーボードバックライト点灯時
キーボードバックライト点灯時

オン(タイマー)は、10秒程度放置するとバックライトが自動消灯し、再度キー操作で点灯する設定です。

なお、バックライトの明るさは、システムセッティングのユーティリティソフトで 3段階に変更することができます。

システムセッティング・キーボード
システムセッティング・キーボード設定

キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても重宝します。モバイルノートなだけに薄暗い場所でのタイピング・シーンも意外とあるかもしれません。

キーボードの全体的な使用感としては、コンパクトなモバイルノートながら、ゆとり感のあるキーピッチでシッカリとした打鍵感もあり、タイピングしやすい印象です。

次がタッチパッド。

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさもちょうど良いサイズです。

タッチパッド

タッチパッドは、スベリも良く扱いやすい印象です。

 

アクティブペン

『dynabook VZ82/D』には、アクティブペンが標準添付されています。

アクティブペンが標準添付

アクティブペン

ペンに実装されているボタンは親指のかかる箇所に 2つ。

アクティブペンのボタン

ペンの質量は実測値で 17g。アクティブペンとしては軽めです。

アクティブペンの質量

アクティブペンのペン先にはキャップが付いており、持ち歩きの際にも芯を保護してくれます。

アクティブペンのキャップ

アクティブペンの電源は単6型(AAAA)の乾電池 1本です。ペン上部をクルクル回すと電池交換ができます。

アクティブペンは単6型(AAAA)乾電池

アクティブペンの描き心地を「TruNote」で試してみました。

アクティブペンでお絵かき

なめらかな描き心地で、描画のレスポンスも良好です。

ペンで描いているとき、ペン先とディスプレイ面がこすれるような「キュッキュッ」という音がします。好みにもよりますが、個人的には実際にサインペンで紙に書いているような感覚になります。

アクティブペンでメモ書き

アクティブペンの描画レスポンスは、次の動画でチェックできます。

なお、ペンのボタンや書き心地などは、設定画面で調整することができます。

ワコムペン設定画面

レビュー前編は以上です。

後編では、『dynabook VZ82/D』の機能・性能についてレビューしています。

 

 

 


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