レノボが販売する Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 (AMD) は、AMD Ryzen 8040 シリーズ・プロセッサーを搭載したパワフルな 14型コンバーチブルノートパソコンです。
処理性能にすぐれており快適なパフォーマンスで動作も軽快、ベンチマークによる性能評価も優秀です。
いまどきの 14インチノートとしては少し重量感はあるものの、天面は回転しやすくスタイル自在に使えます。
価格が10万円台からと 価格以上に高性能で高コスパなところもポイント。
- AMD Ryzen 8040 シリーズ・プロセッサーを搭載
- パワフルなパフォーマンスで快適に使える
- ラップトップ、タブレット、テント、スタンドなどスタイル自在に使える
- 高輝度・広色域 WUXGA OLEDディスプレイの搭載が可能
- プライバシーシャッター付き顔認証カメラを搭載(1080p FHDカメラ)
- Windows スタジオ エフェクトやノイズキャンセリングなどオンライン会議アシスト機能を搭載
- 長時間駆動できるバッテリー
- Lenovo デジタルペンを同梱
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2024年12月8日時点の内容です。
スペック構成
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 のおもなスペックは以下のとおり。
※レビュー時点で販売されているモデルのスペック
本体カラー | ストームグレー |
OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | ■AMD Ryzen 5 8640HS プロセッサー ■AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー |
メモリ | ■8GB LPDDR5-6400MHz (オンボード) ■16GB LPDDR5X-6400MHz (オンボード) |
ストレージ | ■512GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC ■1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
ディスプレイ | ■14型 WUXGA液晶 (1920×1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, NTSC 45%, 300nit, 60Hz ■14型 WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920×1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR 500, DCI-P3 100%, 400nit, 60Hz |
グラフィックス | ■AMD Radeon 760M グラフィックス (Ryzen 5 搭載時) ■AMD Radeon 780M グラフィックス (Ryzen 7 搭載時) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E 対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth v5.2 |
カメラ | FHD 1080p カメラ、IR カメラ、プライバシーシャッター付き |
指紋センサー | なし |
バッテリ駆動時間 | ■Ryzen 5 搭載時 動画再生時 約11.4時間、アイドル時 約17.3時間 ■Ryzen 7 搭載時 動画再生時 約11.8時間、アイドル時 約18.9時間 ※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 317.72×222.13×16.64mm (最薄部) |
本体質量 | 約 1.49kg~ |
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は使いかたや予算に合わせてカスタマイズできるモデルもラインナップしています。ラインナップしているモデルの詳しいスペックや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 (AMD)
税込 10万円台から
関連リンク
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。
外観チェック
スタイリッシュなデザイン
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は、コンフォートエッジといわれる本体周辺が丸みのあるデザインでスタイリッシュです。
本体のカラーは「ストームグレー」。濃いグレーでやや地味な印象はあるものの、そのぶん落ち着いた雰囲気のある色合いでスタイリッシュなデザインにマッチします。
スタイリッシュなフォルム
手で触れた感触はサラサラしており質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。
天面を開きやすいデザインも好印象。天面の開きやすさは使いやすさにつながります。
天面を開きやすいデザイン
本体はスリム。持ち歩く際に収納するバッグへの出し入れもスムーズにできます。
本体はスリム
底面カバーは剛性にすぐれた「ユニボディ」の構造。
ゴム足は前面側左右に2カ所と背面側左右にまたがる位置に実装されています。しっかりとしたゴム足で本体の安定感は良好です。
なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。
排気口(ヒンジのあいだ)
ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。
吸気口(底面カバー側)と排気口
スタイル自在に使える
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 はコンバーチブルタイプの 2in1ノートで、天面を回転させることでスタイル自在に使えます。
ラップトップ
スタンド
テント
タブレット
フラット(画面共有に便利)
天面は回転しやすくスムーズにスタイルを変更することができます。
必要十分なインターフェースを実装
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は必要十分なインターフェースを実装しています。
右側面
①電源ボタン
②microSDメディアカードリーダー
③USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
左側面
④HDMI
⑤USB4 Type-C (DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応)
⑥USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応)
⑦マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
以下、インターフェースについての補足です。
microSDカード スロットはプッシュロック方式です。
microSDカードをしっかりと挿入した状態
カードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはカードを押し込んでロックを解除する方式です。
また、USB Type-C ポートの映像出力/ PD充電器の対応結果は以下のとおり。
■USB4 Type-C の検証結果(2ポート共通)
映像出力 | 〇 (4K出力可能) |
---|---|
PD充電器(30W) | △(低速充電) |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
なお、HDMI ポートは、4K映像出力に対応しています。
顔認証カメラを搭載
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は、顔認証カメラを標準搭載しています。
顔認証でサインイン
認証精度は良好です。Windows へのサインインもスムーズです。
なお、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(切替スイッチはカメラの上)。
ちなみに、指紋認証センサーはカスタマイズで追加することができます
指紋認証センサーがあればシャッターでカメラを遮断しているときに指紋認証でサインインできます。顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載することで、シーンに合わせた使いかたができるメリットがあります。
また、カメラは Windows スタジオ エフェクト機能にも対応しています。
Windows スタジオ エフェクト
Windows スタジオ エフェクトは、明るさ・コントラストなどカメラの写り具合を調整できるほか背景ぼかしや自動フレーミングなど、オンライン会議をアシストしてくれる便利な機能です。
スピーカーはキーボード左右に搭載
スピーカーはキーボード左右に搭載されています。
スピーカーはキーボード左右に搭載
スピーカーから出力されるサウンドは低音域から高音域まで広い音域をカバーしていて高音質です。
コンパクト&スリム
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4 より一回り大きいくらいのサイズ。14インチサイズながらコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 約20mm(最厚部)。最厚部でも CDケース 2枚程度でとてもスリムです。
本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。
・本体:1,484g
・電源アダプター:183g
・電源コード:108g
本体の質量は1.5kgくらいあって少し重さを感じるものの持ち歩きは十分可能です。
持ち歩きも十分可能な重量感
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。
ディスプレイのチェック
高輝度&広色域ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは Lenovo製の OLED(有機EL)パネル[型番:LEN88AC LEN140WUXGA]が採用されています。
ディスプレイに描画される映像は高精細で自然な色合いです。描画イメージは以下のとおり。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
テキスト表示を拡大
なお、OLED パネルはコントラスト比が高く、黒をより黒く表現できるため映像全体が鮮明になるメリットがあります。
トーンカーブは RGBともに理想的な 45度の直線で色調バランスは良好です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「372 nit(実測値)」と高輝度です。実際に見ても とても明るく、屋外のように周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくくなることはないでしょう。
色域の計測結果は以下のとおり。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 100.0% | 158.1% |
Adobe RGB | 99.3% | 117.2% |
DCI-P3 | 100.0% | 116.6% |
広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にもしっかり対応できます。
狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ
ベゼルは狭額縁です。
とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりも細く、画面周りは全体的にスッキリとしています。
映り込みが気になる場合があるかも
レビュー機のディスプレイは光沢液晶です。
上記写真のとおり、映像の色味によっては映り込みが気になるかもしれません。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広いです。斜めから見てもはっきりとした映像を確認できます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチです。
キートップ表面の形状はフラット。ツルツルした感触で指先のタッチ感は良好です。
キーストロークは少し浅め(おそらく 1.3mm くらい)。深めのストロークが好みのユーザーは初めのうち違和感があるかもしれません。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か。
キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚は良好です。キーストロークは少し浅いながらタイピングしやすいキーボードといえるでしょう。
なお、キーボードにはバックライトが搭載されています。
Copilotキー搭載
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 には「Copilotキー」が搭載されています。
矢印の指すところが Copilotキー
Copilotキーを押すと Microsoft の AIアシスタントをすばやく起動することができます。
Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
Copilot はとても便利な機能で、ユーザーの質問に対して適切な回答を返してくれます。
※Copilot は会話形式の質問のほかキーワードを羅列する質問にもそこそこ適切な回答を返してくれます。
質感のよいパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感は良好です。
指紋や皮脂の跡が目立たないところも好印象です。
なめらかなスベリで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。
タッチパッドのサイズ感
大きめサイズで、扱いやすさも良好です。
デジタルペンのチェック
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は、Lenovo デジタルペンを同梱しています。
ペンの書き心地は良好です。ペン先の動きもなめらかで気軽にメモをとったりイラストやデッサンなど幅広く活用できます。
ペンホルダーも付属しています。
USB Type-A ポートに挿し込んで使用しますが持ち運びするときにペンを紛失する心配がなくなります。
なお、デジタルペンの電源は乾電池 単6型(AAAA)1本です。(同梱されています)
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは Yoga 7 2-in-1 Gen 9 の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
プロセッサー | AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー |
メモリ | 16GB LPDDR5X-6400MHz (オンボード) |
ストレージ | 1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
グラフィックス | AMD Radeon 780M グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属ソフトウェア「Lenovo Vantage」の[電源モード]を「適応パワー・モード」と「パフォーマンス」それぞれのモードに設定して計測しています。
Lenovo Vantage 電源モード
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/パフォーマンス) |
14016 pts
|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/適応パワー) |
13418 pts
|
Ryzen 7 8840HS |
12647 pts
|
Core Ultra 7 155H |
12346 pts
|
Ryzen 7 8840U |
12259 pts
|
Core i7-1360P |
10095 pts
|
Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
Ryzen 7 7730U |
8997 pts
|
Core Ultra 7 155U |
8886 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
Core i7-1355U |
7342 pts
|
Core i5-1335U |
6875 pts
|
Core Ultra 5 125U |
6508 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-1355U |
1750 pts
|
Core i7-1360P |
1732 pts
|
Core Ultra 7 155U |
1727 pts
|
Ryzen 7 8840HS |
1725 pts
|
Ryzen 7 8840U |
1713 pts
|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/パフォーマンス) |
1716 pts
|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/適応パワー) |
1715 pts
|
Core Ultra 7 155H |
1687 pts
|
Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
Core Ultra 5 125U |
1564 pts
|
Core i5-1335U |
1546 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1428 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
---|---|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/パフォーマンス) |
28081
|
Ryzen 7 8840U |
25969
|
Ryzen 7 8840HS(レビュー機/適応パワー) |
25706
|
Core Ultra 7 155H |
25686
|
Ryzen 7 8840HS |
25442
|
Core Ultra 5 125H |
21632
|
Core i7-1360P |
20651
|
Core Ultra 7 155U |
19049
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core i5-1340P |
16650
|
Core i7-1355U |
16487
|
Ryzen 5 7530U |
15930
|
Core Ultra 5 125U |
15296
|
Core i5-1335U |
14508
|
レビュー機のベンチマークスコアは優秀です。おおむねインテル Core Ultra 7 155H を上回るパフォーマンスです。
高負荷な処理でもパワフルなパフォーマンスでこなせるくらい高い性能レベルです。ビジネスからプライベートまでメインPC としても活用できそうです。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840HS搭載機)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)
・インテル Arc グラフィックス(Ultra 7 155H搭載機)
・インテル Arc グラフィックス(Ultra 5 125H搭載機)
・インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U搭載機)
・インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
3455
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
3273
|
AMD Radeon 780M(レビュー機/パフォーマンス) |
3237
|
AMD Radeon 780M(レビュー機/適応パワー) |
3157
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
2857
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
2790
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
2115
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
2049
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
1911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
1691
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
1545
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1342
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
1312
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ | |
---|---|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
8283
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
7495
|
AMD Radeon 780M(レビュー機/パフォーマンス) |
6889
|
AMD Radeon 780M(レビュー機/適応パワー) |
6742
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
6478
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
6193
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
6051
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
5316
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
5072
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
5048
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
4505
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4184
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3831
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
AMD Radeon 780M(レビュー機/パフォーマンス) |
7147
|
AMD Radeon 780M(レビュー機/適応パワー) |
6907
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
6419
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
5665
|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
5602
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
5048
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4225
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3848
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
3656
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3572
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3451
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
3282
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2930
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機はグラフィックス性能も優秀です。
高負荷なグラフィックス処理になるほど性能を発揮する傾向がある点は着目しておきたいところ。オンライン会議はもちろんのこと、写真・動画編集など高負荷なグラフィックス処理も快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは PCIe-NVMe Gen4 対応の SSD(容量 1TB)を搭載しています。
ストレージ情報
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。
レビュー機のデータ転送速度
※Lenovo Vantage の電源モードを「適応パワー・モード」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」モードでの計測結果も同等です。
計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP Envy x360 14-fa
・HP Pavilion Aero 13-bg
・HP Spectre x360 14-eu
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | Yoga 7 2-in-1 (レビュー機) |
Envy x360 14 | Pavilion Aero 13 | Spectre x360 14 |
---|---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 8840HS | AMD Ryzen 7 8840HS | AMD Ryzen 7 8840U | インテル Core Ultra 7 155H |
メモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon 780M | AMD Radeon 780M | AMD Radeon 780M | Intel Arc |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
10911
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
11017
|
Envy x360 14 |
9647
|
Pavilion Aero 13 |
9958
|
Spectre x360 14 |
9707
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
10336
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
10000
|
Envy x360 14 |
9719
|
Pavilion Aero 13 |
10337
|
Spectre x360 14 |
9875
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
8777
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
8903
|
Envy x360 14 |
8436
|
Pavilion Aero 13 |
8064
|
Spectre x360 14 |
8682
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
6410
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
6400
|
Envy x360 14 |
5785
|
Pavilion Aero 13 |
5946
|
Spectre x360 14 |
6581
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。同等スペックのライバル機のスコアも優秀ですが、本機はさらに良いスコアが出ています。
ビジネスやクリエイティブ作業などシーンを選ばずパワフルなパフォーマンスで活用することができるでしょう。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※Lenovo Vantage の電源モードを「適応パワー・モード」に設定して計測
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 10時間 7分 |
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
43分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 12分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 14分 |
バッテリーを多く消費する条件のなかで 10時間使うことができれば十分です。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、バッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。
また、充電については急速充電を有効にして検証しましたが、充電時間は平均的です。
Lenovo Vantage 充電設定
上記の設定画面に記載されているとおり、電源オフ(あるいはスリープ)の状態であれば さらに短い時間で充電することができるでしょう。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機種の処理時間と比較します。
・HP Envy x360 14-fa
・HP Pavilion Aero 13-bg
・HP Spectre x360 14-eu
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
Lightroom | |
---|---|
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
18秒9
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
18秒9
|
Envy x360 14 |
16秒8
|
Pavilion Aero 13 |
18秒6
|
Spectre x360 14 |
21秒6
|
Lightroom Classic | |
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
17秒8
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
16秒9
|
Envy x360 14 |
21秒4
|
Pavilion Aero 13 |
22秒3
|
Spectre x360 14 |
26秒7
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PowerDirector | |
---|---|
Yoga 7 2-in-1(適応パワー) |
1分18秒2
|
Yoga 7 2-in-1(パフォーマンス) |
1分14秒2
|
Envy x360 14 |
1分14秒6
|
Pavilion Aero 13 |
1分7秒0
|
Spectre x360 14 |
1分19秒2
|
実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。
なお、本機は OLEDディスプレイの選択も可能です。OLEDディスプレイを搭載することで、写真・動画編集などシビアな色再現が必要なコンテンツ作成にも活用できます。
※OLEDディスプレイを選択できるのは Ryzen 7 搭載時のみ。Ryzen 5 搭載時のディスプレイは IPS パネルです(色域は NTSC 45%で標準クラス)。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
適応パワー | 33.1db | 42.6db (41~42db) |
37.8db (36~37db) |
パフォーマンス | 33.4db | 45.5db (44~45db) |
45.3db (44~45db) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音で静かです。
高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなり、場合よってはうるさく感じるかもしれません。
なお、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間は 1~2分くらいです(どちらのモードでもほぼ同じ)。
※駆動音は使用環境やソフトウェアなどの動作状況により変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※Lenovo Vantage の電源モードを「適応パワー・モード」に設定して計測
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
表面温度はキーボード中央から左側にかけて高めです。少し温かさを感じる程度でタイピングに影響はありません。
また、パームレストの表面温度は室温にくらべ少し高いですが、負荷状況にかかわらず温度変化が少ないので不快に感じることはないと思います。
※上記測定はラップトップスタイルで計測しています。スタイルを変更したときは表面温度が多少変化する可能性があります。
サウンド チェック
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 にはサウンドユーティリティ機能「ドルビー アトモス」が搭載されています。
ドルビー アトモスは、コンテンツに合わせたプリセットが用意されているほかカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることができます。
Lenovo Vantage ドルビー アトモス
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「音楽」で試聴
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質。
・音声もはっきり聴き取れる。
・音量最大でも音割れしない。(ただし、コンテンツによる)
■ヘッドホン
・スピーカーと同様に高音質。
また、マイクロホンのノイズ・キャンセル機能も搭載されています。
Lenovo Vantage ノイズ・キャンセル
設定内容に合わせたノイズ除去が可能でオンライン会議のスムーズな進行に役立ちます。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果は以下のとおり(各5回ずつ計測)。
回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 12.4秒 | 39.5秒 | 10.6秒 |
2回目 | 11.4秒 | 35.6秒 | 10.6秒 |
3回目 | 12.4秒 | 36.7秒 | 10.2秒 |
4回目 | 12.1秒 | 38.7秒 | 9.9秒 |
5回目 | 12.0秒 | 38.2秒 | 9.6秒 |
平均 | 12.1秒 | 37.7秒 | 10.2秒 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。
同梱品
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 の本体ほか同梱品一式は以下のとおり。
同梱品リスト
・Yoga 7 2-in-1 Gen 9 本体
・電源アダプター
・電源コード
・Lenovo デジタルペン
・ペンホルダー
・ドキュメント類
まとめ
以上、Yoga 7 2-in-1 Gen 9 のレビュー記事をお届けしました。
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 は、パワフルなパフォーマンスで快適に使えるコンバーチブルノートです。
パワフルなパフォーマンスにくわえ、天面を回転しやくペンが書きやすいなど実用性にもすぐれており、価格以上に高性能で高コスパな仕上がりです。
性能と実用性を重視するコンバーチブルノートを検討しているユーザーはぜひチェックしておきたいモデルといえるでしょう。
高評価のポイント
- パワフルな処理性能
- 天面を回転しやくスタイル変更がラクにできる
- OLED(有機EL)ディスプレイは高輝度で発色が良く広色域
- ペンが書きやすい
- 長時間駆動できるバッテリー
- 価格以上に高性能で高コスパ
気をつけておきたい点
- 本体カラーのストームグレーは少し地味に感じるかも
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 (AMD)
税込 10万円台から
関連リンク
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。