VAIO F14 (2023年6月モデル) は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した 14型モバイルノートPCです。
最新プロセッサーの搭載により軽快な動作でベンチマークによる性能評価も優秀。性能・デザイン・使いやすさなど、すべてがちょうど良い仕上がりで所有満足度も高めです。
14インチサイズでもスリムで軽量、一般的な 13.3インチサイズのモバイルノートにくらべサイズが大きいぶん画面が見やすく使いやすいところもポイント。
■VAIO F14 (2023年6月モデル) の特徴
- 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
- 洗練されたスタイリッシュデザイン
- 14インチサイズでもスリムで軽量
- チルトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
- プライバシーシャッター付き CMOS センサー搭載HDカメラ
- 顔認証&指紋認証機能を搭載
- VAIO独自のチューニングでパフォーマンスを調整できる
レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2023年8月8日時点の内容です。
スペック構成
VAIO F14 (2023年6月モデル) は、量販店などで取り扱われている「個人向け標準仕様モデル」のほか、使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる「カスタマイズモデル」がラインナップしています。
カスタマイズモデルはメーカー直販サイトから直接購入できるあんしん感にくわえクーポンやキャンペーンなどお得に入手できるメリットがあります。
以下は、カスタマイズモデルのおもなスペック構成です。
カラー | ■ネイビーブルー ■ウォームホワイト ■サテンゴールド |
OS | ■Windows 11 Pro 64ビット ■Windows 11 Home 64ビット |
CPU | ■インテル Core i7-1355U プロセッサー ■インテル Core i5-1334U プロセッサー ■インテル Core i3-1315U プロセッサー |
メモリ | ■32GB (On Board) ■16GB (On Board) ■8GB (On Board) ※規格 LPDDR4X、デュアルチャンネル転送対応 |
ストレージ | ■1TB SSD (スタンダード, NVMe 暗号化機能付き) ■512GB SSD (スタンダード, NVMe 暗号化機能付き) ■256GB SSD (スタンダード, NVMe 暗号化機能付き) |
ディスプレイ | ■14.0型ワイド(16:9) Full HD (1920×1080) アンチグレア(非光沢) 液晶 |
グラフィックス | ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i7/i5) ■インテル UHD グラフィックス (Core i3) |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
ワイヤレス | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax準拠, Wi-Fi 6 適合, Bluetooth 5.1準拠 |
カメラ、マイク | CMOS センサー搭載HDカメラ、内蔵ステレオマイク |
生体認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー駆動時間(JEITA測定法 2.0) | 約16.0時間 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 322.9×221.5×19.5~19.7 mm |
本体質量 | 約1.34kg |
スペック詳細、価格など最新情報は VAIO直販サイト「VAIO ストア」をご確認ください。
VAIO F14 (2023年6月モデル)
税込11万円台から
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外観チェック
洗練されたスタイリッシュなデザイン
VAIO F14 の洗練されたスタイリッシュなデザインです。
レビュー機のカラーは「ネイビーブルー」。光沢のある濃紺のカラーで落ち着いた雰囲気と高級感のある色合いです。アクティブなイメージも兼ね備えています。
天面はツルツルとした感触。指紋や皮脂の跡は少し目立ちやすいですが、汚れが気になるときは柔らかいクリーナークロスなどでかんたんにふき取れます。
鏡面仕上げの VAIO ロゴプレートがアクセントで所有満足度を高めてくれます。
なお、VAIO F14 のカラーバリエーションは以下のとおり。
左から ネイビーブルー、サテンゴールド、ウォームホワイト
いずれのカラーも洗練されたスタイリッシュなデザインにマッチしています。
本体スリムでバッグへの出し入れもスムーズにできます。
ヒンジは本体奥側を持ち上げるチルトアップ機構です。
キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすいメリットがあります。
底面カバーは継ぎ目のないユニボディ。剛性を重視した構造で見た目もスッキリとしています。
ゴム足は、前面側に左右にまたがる長いゴム足を配置し背面側は左右2箇所に実装されています。
前面側と背面側のゴム足の構成が一般的な構成と逆の構成で、これまでにない珍しい配置です。
なお、吸気口はヒンジのあいだ、排気口は左側面に実装されています。
吸気口(ヒンジのあいだ)と排気口(左側面)
吸気口は、キーボード面のほか底面側にも実装されています。
吸気口(底面側)
充実のインターフェース
VAIO F14 のインターフェースは充実しています。
左側面
①セキュリティーロック・スロット
②電源端子
③USB 3.0 Type-A
④ヘッドセット対応ヘッドホン端子
⑤microSDカードスロット
右側面
⑥USB 3.0 Type-A ×2
⑦HDMI端子
⑧USB Type-C
⑨LAN端子 (部分開閉カバー付き)
以下、インターフェースについての補足です。
USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。
■USB Type-C ポート対応表
(当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇(4K出力可能) |
---|---|
PD充電器(30W) | △(低速充電) |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
また、microSDカードスロットはプッシュロック方式です。
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
顔認証カメラと指紋認証センサー搭載
VAIO F14 は、顔認証カメラと指紋認証センサーを標準搭載しています。
顔認証でサインイン
指紋認証でサインイン
顔認証機能は指紋認証との併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。
とくに、指紋センサーは電源ボタンを押したときにパワーオンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。
もちろん、指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要です。(顔認証情報を登録しておけば顔認証でサインイン可能)
プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
VAIO F14 は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。(切り替えスイッチはカメラの上側にある)
なお、付属のソフトウェア「VAIOの設定」にはカメラ設定機能が搭載されています。
「VAIOの設定」のカメラ設定
背景ぼかしや自動フレーミングなどオンライン会議に役立つ機能が搭載されており、実際に試してみたところ相応の効果があって有効に活用できそうです。
スピーカーは底面の前面側に実装
スピーカーは底面の前面側左右に2基搭載されています。(音響効果は Dolby Atmos 対応)
スピーカー(底面の前面側左右に搭載)
スピーカーの拡大
低音域は少し弱い感じはするものの広い音域を再現して高音質。音声も明瞭に聴こえます。
コンパクト&スリム&軽量
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
コンパクトな本体
本体は A4 横サイズより少し大きいくらいのサイズ感でコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 20.5~22mm(最厚部、突起部除く)。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,301g
・電源アダプター:177g
・電源コード:46g
14インチサイズでも軽量で、持ち歩きがラクにできる重量感です。
本体は14インチサイズでも軽量
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズ感です。
ディスプレイのチェック
自然な色合い描画できるディスプレイ
レビュー機の液晶パネルは Sharp製[型番:SHP1540 LQ140M1JW61]。描画される映像は自然な色合いです。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
ディスプレイのアスペクト比(縦横比)が 16:9 である点は留意しておきたいところ。姉妹機種の VAIO F16 のアスペクト比 16:10[解像度 WUXGA (1920×1200)]に対し本機種は 16:9 のフルHD (1920×1080) 解像度です。
トーンカーブは RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状で色調バランスは良好です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「251 nit」。屋内で使うなら十分な明るさです。(晴れた日の屋外では見えにくいかもしれません)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 63.6% | 63.6% |
Adobe RGB | 47.2% | 47.2% |
色域は標準クラスですが、オフィスソフトやネット検索、動画鑑賞など一般的な用途には十分なレベルです。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
上部ベゼルはカメラユニットを収納しているため少し幅がありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいの幅で画面周りは全体的にスッキリとしています。
映り込みはほとんど気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイはフラットにできる
天面はほぼフラットまで開くことができます。
ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどでの画面共有に便利です。
また、VAIO F14 は画面回転機能が搭載されており、[Fn]+[2]キー操作で画面の向きを簡単に切り替えられます。
とくに、VAIO F14 の画面回転機能ですぐれているところは、画面の向きを相手側に切り替えてもタッチパッドの操作方向が切り替わらない点。画面の向きが逆さまでもマウスポインターはタッチパッド側から見た方向に動かせます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
VAIO F14 のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチは 約19mm(仕様)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。
キートップは中央部分が少しへこんだ形状で感触はサラサラしています。指先にシックリなじみます。
キーストロークは 約1.5mm(仕様)で感覚的にも深め。しっかりした打鍵感でタイピングできます。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。
なお、VAIO F14 のキーボードはバックライト非搭載です。
質感の良いパームレスト
パームレストはヘアライン加工が施されて上質感のある仕上がりです。
ツルツルとした感触で質感も良好。指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
扱いやすさが良好なタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプ。
タッチパッドのサイズ感
感触はツルツルしてスベリはなめらか。扱いやすいタッチパッドです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i7-1355U プロセッサー |
---|---|
メモリ | 32GB (オンボード) LPDDR4X |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe) |
グラフィックス | Intel Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「パフォーマンス優先」と「標準」で評価しています。
VAIOの設定[電源・バッテリー]-[CPUとファン]
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・インテル Core i7-1255U プロセッサー
・インテル Core i5-1235U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Core i7-1360P |
4081 pts
|
Ryzen 7 5825U |
4078 pts
|
Core i5-1340P |
3986 pts
|
Ryzen 7 7730U |
3969 pts
|
Core i7-1260P |
3627 pts
|
Core i7-1355U(レビュー機/パフォーマンス優先) |
3505 pts
|
Core i5-1240P |
3412 pts
|
Ryzen 5 7530U |
3013 pts
|
Ryzen 5 5625U |
2974 pts
|
Core i7-1355U |
2854 pts
|
Core i5-1235U |
2734 pts
|
Core i7-1355U(レビュー機/標準) |
2693 pts
|
Core i5-1335U |
2648 pts
|
Core i7-1255U |
2340 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1360P |
22190
|
Core i5-1340P |
21252
|
Ryzen 7 7730U |
20668
|
Ryzen 7 5825U |
20320
|
Core i7-1355U(レビュー機/パフォーマンス優先) |
19334
|
Core i7-1260P |
19117
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i7-1355U |
16613
|
Ryzen 5 5625U |
16291
|
Core i7-1355U(レビュー機/標準) |
15693
|
Ryzen 5 7530U |
14885
|
Core i5-1335U |
14180
|
Core i5-1235U |
13984
|
Core i7-1255U |
13869
|
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。
[CPUとファン]の設定が標準モードのときにはパフォーマンスが抑えられていますが、パフォーマンス優先モードに変更することでパフォーマンスが大幅にアップしています。
ふだん使いはもちろんのこと負荷の高い処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
また、CPU のパフォーマンスは消費電力にも影響するため、一般的な使いかた(ネット検索・メール・動画鑑賞など)では標準モードで使用し、パワーが必要な処理では「パフォーマンス優先モード」に切り替える使いかたが良いでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
5252
|
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先) |
4878
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
4769
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
4751
|
インテル Iris Xe(レビュー機/標準) |
4587
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
4370
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
4134
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
3678
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
3610
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
3425
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3319
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3076
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
2995
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
2986
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
10526
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
10283
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
10081
|
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先) |
9876
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
9537
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
9531
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
9444
|
インテル Iris Xe(レビュー機/標準) |
9192
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
8647
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
7486
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
7411
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
6839
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
6792
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
6540
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
6300
|
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先) |
5803
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
5704
|
インテル Iris Xe(レビュー機/標準) |
5460
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
5398
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
5391
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
4790
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
4261
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
4027
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3947
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
3937
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
3561
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3350
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3064
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4499
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3959
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
3828
|
インテル Iris Xe(レビュー機/パフォーマンス優先) |
3863
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3860
|
インテル Iris Xe(レビュー機/標準) |
3766
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3694
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
3485
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
3340
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
3174
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
3141
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
2954
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
2772
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2530
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスも優秀です。
こちらも、標準モードではパフォーマンスをひかえめにしていますが、パフォーマンス優先にモードを変更することでグラフィックス・パフォーマンスが最大化されています。
一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)やオンライン会議はもちろんのこと、写真・動画編集など高度なグラフィックス処理でも十分なパフォーマンスが期待できます。
なお、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)にも依存します。
レビュー機はメモリ 32GB を搭載していますが、現実的には 16GBメモリ(デュアルチャネル)を搭載していればオンライン会議をしながら複数アプリを動かすようなケースや メモリをたくさん使用する写真編集などでも快適に使うことができるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 1TB) を搭載しています。
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。
レビュー機のデータ転送速度
※[VAIOの設定]-[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「標準」で計測した結果。パフォーマンス優先で計測した場合でも結果はほぼ同じ
計測結果は優秀です。体感的にもファイルの読み書きは高速です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・VAIO SX14(2023年6月モデル)
・Inspiron 14 5430
・LIFEBOOK WU-X/H1
・Inspiron 14 5435
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | VAIO F14 (レビュー機) |
VAIO SX14 | Inspiron 14 5430 | LIFEBOOK WU-X/H1 | Inspiron 14 5435 |
---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1355U | インテル Core i7-1370P | インテル Core i7-1360P | インテル Core i7-1355U | AMD Ryzen 7 7730U |
メモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | AMD Radeon |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
VAIO F14(標準) |
10109
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
9905
|
VAIO SX14 |
10080
|
Inspiron 14 5430 |
10698
|
LIFEBOOK WU-X |
9994
|
Inspiron 14 5435 |
9495
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
VAIO F14(標準) |
6946
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
7223
|
VAIO SX14 |
7266
|
Inspiron 14 5430 |
7950
|
LIFEBOOK WU-X |
7364
|
Inspiron 14 5435 |
9546
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
VAIO F14(標準) |
5758
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
6027
|
VAIO SX14 |
7283
|
Inspiron 14 5430 |
6859
|
LIFEBOOK WU-X |
5849
|
Inspiron 14 5435 |
6090
|
目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。
ふだん使いからビジネスやクリエイティブ作業など負荷の高い作業まで さまざまなシーンで快適に活用することができます。
なお、レビュー機はハイスペック構成のため CPU やメモリのスペックを下げれば そのぶん性能は抑えめになる点は留意してください。筆者がおすすめのスペックとしては CPU Core i5、メモリ 16GB。性能的には低くなりますが、このスペックならさまざまなシーンで十分快適に使えるはずです。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※[VAIOの設定]-[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「標準」で計測
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 8時間 29分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
35分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 10分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 12分 |
バッテリーを多く消費する条件のなかで 8時間以上バッテリー駆動できれば十分といえるでしょう。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば駆動時間をさらに伸ばすこともできます。
また、急速充電に対応している点も好印象です。バッテリー残量が少ないときでも短時間で充電できればアクティブに持ち運びができるからです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・VAIO SX14(2023年6月モデル)
・Inspiron 14 5430
・LIFEBOOK WU-X/H1
・Inspiron 14 5435
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
VAIO F14(標準) |
48秒7
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
44秒8
|
VAIO SX14 |
42秒2
|
Inspiron 14 5430 |
40秒3
|
LIFEBOOK WU-X |
51秒4
|
Inspiron 14 5435 |
52秒2
|
Photoshop Lightroom | |
VAIO F14(標準) |
24秒4
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
18秒4
|
VAIO SX14 |
13秒0
|
Inspiron 14 5430 |
15秒3
|
LIFEBOOK WU-X |
19秒0
|
Inspiron 14 5435 |
32秒5
|
Lightroom Classic | |
VAIO F14(標準) |
28秒1
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
23秒6
|
VAIO SX14 |
18秒3
|
Inspiron 14 5430 |
21秒1
|
LIFEBOOK WU-X |
27秒1
|
Inspiron 14 5435 |
32秒4
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
VAIO F14(標準) |
2分16秒7
|
VAIO F14(パフォーマンス優先) |
1分49秒3
|
VAIO SX14 |
1分34秒8
|
Inspiron 14 5430 |
1分42秒3
|
LIFEBOOK WU-X |
3分0秒0
|
Inspiron 14 5435 |
2分7秒6
|
実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。
写真・動画編集などクリエイティブ作業にも十分なパフォーマンスで活用できる処理性能を備えています。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※VAIOの設定の[CPUとファン]すべての設定(標準/パフォーマンス優先/静かさ優先)で測定
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
標準 | 33.9db | 40.4db (38~40db) |
41.4db (39~41db) |
パフォーマンス優先 | 34.9db | 45.7db (44~45db) |
45.8db (45db台) |
静かさ優先 | 33.7db | 36.2db (35~36db) |
35.8db (35db台) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は静かです。
高負荷な状態では「サーッ」という排熱時の気流音が多少大きくなります。とくに最適なパフォーマンスモードでは音はそれなりに大きくなるため、うるさく感じるかもしれません。
負荷が低減すると、標準モードでは 30~60秒くらいで静かになります。パフォーマンス優先モードでは 3~5分くらいでアイドル時の状態の戻ります。
※負荷低減後からアイドル時の状態に戻るまでの時間は使用状況による。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※[VAIOの設定]-[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「標準」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
高負荷な状態ではキーボード奥 左側から中央寄りの温度が上がりやすいですがタイピングに影響はありません。
また、パームレストは負荷状態にかかわらず本体内部の熱の影響を受けにくいため高負荷時でも不快に感じることはないと思います。
サウンド チェック
VAIO F14 には、サウンドユーティリティソフト「Dolby Access」がプリインストールされています。
Dolby Acccess では、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットが用意されており、お好みの音質にチューニングすることができます。
以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。
※プリセット「ミュージック(インテリジェントイコライザー:バランス)」で試聴
■スピーカー
低音域が少し弱い感じはするが音質はまずまず。音量を最大にしても音割れしにくい。音声ははっきり聴き取れる。
■ヘッドホン
低音域がはっきり聞こえ ほかの音域も増幅されて音質が格段にアップする。音楽を聴くならヘッドホンがおすすめ。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 11.4秒 | 26.3秒 | 8.1秒 |
2回目 | 11.7秒 | 27.0秒 | 8.1秒 |
3回目 | 12.2秒 | 27.1秒 | 9.7秒 |
4回目 | 14.0秒 | 26.7秒 | 7.6秒 |
5回目 | 12.0秒 | 27.5秒 | 8.6秒 |
平均 | 12.3秒 | 26.9秒 | 8.4秒 |
体感的にも早く、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動します。
同梱品
VAIO F14 の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・VAIO F14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類(VAIO電子マニュアル オーナーサイトのご紹介)
まとめ
以上、VAIO F14 のレビュー記事をお届けしました。
VAIO F14 は 高い処理性能を搭載し、ふだん使いから負荷の高い作業まで快適に使える 14型モバイルノートです。
ハイエンドの SX シリーズにくらべ少し見劣りはするものの、性能・デザイン・使いやすさなど定番PC のキャッチコピーにふさわしい仕上がりです。
まさに、すべてがちょうど良い モバイルノートの「定番PC」といえるでしょう。
高評価のポイント
- 優秀な処理性能
- 14インチサイズでも軽量&スリム&コンパクト
- チルトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
- すべてがちょうど良い仕上がり
- 国内メーカーによるあんしんの品質とサポート
気をつけておきたい点
- ディスプレイの縦横比は 16:9
- スタートガイドやユーザーマニュアルは電子版(電子マニュアル)での提供
カスタマイズ構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、VAIO直販サイト「VAIO ストア」をご確認ください。
VAIO F14 (2023年6月モデル)
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