レノボ ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) レビュー:AMD Ryzen 7030 搭載!さまざまなシーンで活用できる15.6型ノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

正面左振り(壁紙)

レノボが販売する ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (以下、ThinkBook 15 Gen 5 と記載)は、AMD Ryzen 7030シリーズモバイルプロセッサーを搭載した 15.6型ノートPCです。

性能レベルの高いプロセッサーを搭載し、プライベートからビジネスシーンまでしっかり活用できる処理性能に仕上げられています。

また、アルミニウム製ボディはスタイリッシュで堅牢性にすぐれ 15.6インチサイズとしてはスリムで軽量。部屋間の移動や持ち運びなど取り回しがラクにできるところもポイント。

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

■ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) の特徴

  • AMD Ryzen 7030シリーズモバイルプロセッサーを搭載
  • スタイリッシュさと落ち着いた雰囲気を兼ね備えたデザイン
  • 15.6インチサイズながらスリムで意外に軽量
  • 高解像度なフルHD IPS液晶
  • FHDウェブカメラ、ノイズキャンセリング機能を搭載
  • 指紋認証センサー搭載

天面(壁紙)

レビューは 2023年6月29日時点の内容です。

 

スペック構成

ThinkBook 15 Gen 5 は、CPU/メモリ/ストレージなどスペック構成の異なるモデルが複数ラインナップしています。

おもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home 64bit (日本語版)
■Windows 11 Pro 64bit (日本語版)
CPU ■AMD Ryzen 3 7330U プロセッサー
■AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
■AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
メモリ ■8GB (オンボード) PC4-25600 DDR4 SDRAM
■16GB (内、8GB オンボード) PC4-25600 DDR4 SDRAM
ストレージ ■256GB SSD (PCIe NVMe)
■512GB SSD (PCIe NVMe)
■1TB SSD (PCIe NVMe)
ディスプレイ 15.6 型 FHD IPS 液晶 (1920×1080 ドット、約 1,677 万色、16:9)、光沢なし
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
LAN 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
ワイヤレス Wi-Fi 6E 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠)、 Bluetooth5.2
Webカメラ、マイク FHD 1080p カメラ(プライバシーシャッター付き)、デジタルマイクロホン
指紋センサー あり
バッテリー駆動時間 最大 約 13.0 時間 (JEITA2.0、プロセッサーにより異なる)
本体カラー ミネラルグレー
本体サイズ(W×D×H) 約 357×235×18.9 mm
本体質量 約 1.7kg

 

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)
税込7万円台から

関連リンク

 

そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。

 

外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

ThinkBook 15 Gen 5 はスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

ミネラルグレーのデュアルトーン・カラーが印象的で、主張強めの「ThinkBook」ロゴと ほどよくマッチしています。

天面真上

天面斜め

天面はサラサラした感触で上質な仕上がりです。指紋や皮脂の跡は目立ちません。

天面(半開き)
天面の ThinkBook と Lenoo ロゴマークがアクセント

本体は 15.6インチでもスリム。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)
本体はスリム

 

底面カバーの構造は剛性を重視したユニボディで見た目もスッキリとしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側左右2箇所と背面側の1箇所、合計3箇所に実装されています。少し高さのある硬めのゴム足で本体の安定感は良好です。

ゴム足

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口(キーボード側)

排気口(底面側)
排気口(ヒンジのあいだ)

ちなみに、背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねており、本体内部の効果的な冷却が期待できます。

必要十分なインターフェース

ThinkBook 15 Gen 5 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①USB 3.2 Gen2 Type-C ×2

②HDMI

③USB 3.2 Gen1 (Powered USB)

④マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

インターフェース(右側面)

右側面

⑤4-in-1メディアカードリーダー

⑥USB 3.2 Gen1

⑦イーサネット・コネクター(部分開閉カバー付き)

⑧セキュリティキーホール

以下、インターフェースについての補足です。

USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果、2ポート共通)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) △(低速)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

また、メディアカードリーダーは抜き差し方式です。カードをシッカリ挿し込んだ状態でも意外に出っ張りますが、そのぶんカードは取り出しやすいです。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵

電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタン

丸い形状の大きめサイズで押しやすいです。

また、電源ボタンは指紋センサーを内蔵しています。認証精度は良好で Windows へのサインインもスムーズです。

指紋認証でサインイン
指紋認証はマスク着用時でもサインインできるメリットがある

なお、指紋センサーは電源オンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。

スピーカーは底面の前面側左右に搭載

スピーカーは底面の前面側左右に2基搭載されています。

スピーカー(底面部左右)

スピーカー(拡大写真)
スピーカー

低音域から高音域まで広い音域を再現して意外に高音質です。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(スライドスイッチはカメラの上側にある)。

スリムな本体&意外に軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 21~24.5(最厚部)mm。意外にスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,752g
・電源アダプター:209g
・電源コード:106g

本体は15.6インチサイズながら意外に軽量です。常時持ち歩くことはキビシイものの、たまの持ち運びや部屋間の移動などの取り回しはラクにできる重量感です。

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できるディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは Lenovo製[型番:LEN9052 LEN156FHD]。描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは RGB ともに理想的な 45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「341 nit」。輝度は高めで画面は十分な明るさです。

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 61.0% 61.4%
Adobe RGB 45.5% 45.5%

色域は標準クラスですが、ネット検索や動画鑑賞、オフィスソフトなど一般的な用途には十分な性能レベルです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは 15.6インチの大画面ながら鉛筆の太さより細く画面周りはスッキリしています。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

ThinkBook 15 Gen 5 は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットにできる

ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどでの画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

ThinkBook 15 Gen 5 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約18.5mm、テンキーは 約15.5mm と少し狭め。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

とくに[¥]キーのサイズは極端に小さいので打ちにくさを感じるかもしれません。

[¥]キーの横サイズ
[¥]キーの横サイズは極端に小さい

とはいえ、使いなれてくれば違和感も軽減されると思います。

キートップの形状はフラット。ツルツルした感触です。

キートップ

キーストロークは(感覚的には)ノートパソコンの平均的はストローク幅 1.5mm くらい。浅い感じはなくしっかりした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは普通

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングできます。

気になるのがキーピッチの狭さですが、上述のとおり使いなれれば問題なくタイピングできると思います。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[Fn]+[Space]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

質感の良いパームレスト

パームレストは落ち着いた雰囲気で上質感ある仕上がり。サラサラとした感触で質感も良好です

パームレスト

指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象で、気持ちよくタイピング操作をすることができます。

大きめサイズで操作性の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプ。感触はツルツルしていてスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめサイズで扱いやすくジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
メモリ 16GB (内、8GB オンボード) PC4-25600 DDR4 SDRAM
ストレージ 512GB SSD (PCIe NVMe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークは、付属ソフトウェア Lenovo Vantage の電源およびパフォーマンス[スマート・パワー]を「エクストリーム・パフォーマンス」と「インテリジェント・クーリング」2つのモードに設定して実施しています。

※コントロールパネル[電源オプション]の電源プランや、Windows 標準設定の[電源とバッテリー]の電源モードは、いずれも「バランス」に設定して実施。

Lenovo Vantage スマート・パワー
Lenovo Vantage の電源およびパフォーマンス

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i7-1250U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5825U
4078 pts
Core i7-1260P
3627 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Ryzen 5 7530U(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3375 pts
Core i7-1250U
3024 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Ryzen 5 7530U(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
2920 pts
Core i5-1235U
2734 pts
Core i7-1255U
2340 pts
Core i7-1165G7
1908 pts
Core i5-1135G7
1783 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Core i5-1240P
17932
Ryzen 5 7530U(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
17355
Core i7-1250U
16471
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
15171
Core i5-1235U
13984
Core i7-1255U
13869
Core i7-1165G7
11270
Core i5-1135G7
10823

レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

インテリジェント・クーリングではパフォーマンスをひかえめにしていますが、エクストリーム・パフォーマンスにモード変更することで保有している性能が最大化されています。ふだん使いはもちろんのこと負荷の高い処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。

一般的な使いかた(ネット検索・メール・動画鑑賞など)ではインテリジェント・クーリングで使用し、パワーが必要な処理ではエクストリーム・パフォーマンスに切り替える使いかたが良いでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1250U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4769
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4090
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3915
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3678
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3610
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3425
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3204
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
2949
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
2865

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11198
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
8319
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
8112
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
7616
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5398
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
5128
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4381
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4261
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4027
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3937
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3190
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
3098

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3456
インテル Iris Xe(Core i7-1250U)
3411
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2927
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
2920
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
2797

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスはひかえめです。

ただ、一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)には十分なパフォーマンスで、オンライン会議にも活用できる性能レベルです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※インテリジェント・クーリングに設定して計測した結果。エクストリーム・パフォーマンスでの計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。実際の動作としても Windows やアプリの起動は早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・IdeaPad Slim 570

・HP Pavilion 15-eg

・dynabook CZ/MV

・LAVIE Direct N15 (2023年春モデル)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック ThinkBook 15
(レビュー機)
IdeaPad Slim 570 HP Pavilion 15 dynabook CZ LAVIE N15
CPU AMD Ryzen 5 7530U AMD Ryzen 5 5625U インテル Core i7-1260P インテル Core i7-1260P インテル Core i5-1235U
メモリ 16GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)+1TB HDD 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon AMD Radeon Intel Iris Xe Intel UHD Intel UHD

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
9330
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
9405
IdeaPad Slim 570
9222
HP Pavilion 15
10194
dynabook CZ
8423
LAVIE N15
7249
目標値
4100
Productivity
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
9355
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
9629
IdeaPad Slim 570
9333
HP Pavilion 15
7346
dynabook CZ
6873
LAVIE N15
6270
目標値
4500
Digital Contents Creation
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
5446
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
5719
IdeaPad Slim 570
5730
HP Pavilion 15
6548
dynabook CZ
6358
LAVIE N15
4895
目標値
3450
Gaming
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
2404
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
2444
IdeaPad Slim 570
2566
HP Pavilion 15
4034
dynabook CZ
3034
LAVIE N15
1924

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは良好です。

旧世代のプロセッサーと同等のスコアである点は少し残念ですが、ふだん使いからクリエイティブ作業まで十分活用できる処理性能を備えています。

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バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 4時間 55分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
27分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
53分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 52分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、スペックの「最大 11.7時間(Ryzen 5 7530U 搭載モデル)」にくらべると物足りなさを感じます。

とはいえ、常時持ち歩きするタイプではないので問題にはならないでしょう。バッテリー駆動で使用するときは、画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたが良さそうです。駆動時間をさらに伸ばすことができます。

また、充電については Lenovo Vantage の急速充電設定を有効にしています。

急速充電設定
Lenovo Vantage の急速充電設定

急速充電は短時間で充電できるメリットがある反面、通常充電にくらべバッテリーに負荷がかかるため状況にあわせた使用がおすすめです。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・IdeaPad Slim 570

・HP Pavilion 15-eg

・dynabook CZ/MV

・LAVIE Direct N15

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
1分0秒8
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
1分0秒3
IdeaPad Slim 570
55秒0
HP Pavilion 15
44秒4
dynabook CZ
47秒7
LAVIE Direct N15
56秒8
Photoshop Lightroom
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
34秒3
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
34秒9
IdeaPad Slim 570
33秒5
HP Pavilion 15
18秒8
dynabook CZ
28秒1
LAVIE Direct N15
37秒3
Lightroom Classic
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
39秒2
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
39秒7
IdeaPad Slim 570
35秒9
HP Pavilion 15
22秒3
dynabook CZ
32秒8
LAVIE Direct N15
41秒5

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
ThinkBook 15(インテリジェント・クーリング)
2分15秒7
ThinkBook 15(エクストリーム・パフォーマンス)
2分12秒8
IdeaPad Slim 570
2分13秒8
HP Pavilion 15g
1分41秒0
dynabook CZV
1分51秒3
LAVIE Direct N15
2分19秒4

 

旧世代のプロセッサーを搭載した IdeaPad Slim 570 にくらべ処理時間がかかるのは、グラフィックス・パフォーマンスが影響しているのかもしれません。

とはいえ、趣味としてクリエイティブ作業で使うなら許容できるレベルで、実際のソフトウェアを使った検証結果としてはまずまずといえるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
インテリジェント・クーリング 33.6db 39.5db
(37~39db)
39.4db
(38~39db)
エクストリーム・パフォーマンス 33.8db 43.9db
(42~43db)
43.8db
(43db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷な状態では「サーッ」という気流音が大きくなり、パフォーマンスモードでは少しうるさく感じるかもしれません。

負荷低減後は、30秒くらい経過してから気流音が小さくなりはじめ、さらに30秒くらい経過するとアイドル時の状態に戻ります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源とバッテリーの電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態ではキーボード奥 左側から中央寄りにかけて温度が上昇します。多少温かさを感じる程度でタイピングに影響はありません。

また、パームレストは負荷状態にかかわらず本体内部の熱の影響を受けにくいので不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

ThinkBook 15 Gen 5 には、サウンドユーティリティソフト「ドルビーオーディオ」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト
ドルビーオーディオ

ドルビーオーディオでは、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットでお好みの音質に変更することができます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現して意外に高音質。カジュアルに楽しむには十分すぎる音質。音声も明瞭に聞こえる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅。周囲の環境音がふさがれるぶんクリアに聞こえ高音質なサウンドを楽しめる。

また、付属ソフトウェア Lenovo Vantage には「スマート・ノイズ・キャンセル」機能が搭載されています。

Lenovo Vantage スマート・ノイズ・キャンセル
Lenovo Vantage スマート・ノイズ・キャンセル

マイクに入るノイズの除去のほか、スピーカーから出力される音から音声以外(ノイズ)を除去できます。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 16.4秒 38.3秒 6.3秒
2回目 16.5秒 40.1秒 5.9秒
3回目 16.3秒 37.2秒 5.6秒
4回目 16.3秒 34.1秒 5.9秒
5回目 12.0秒 34.0秒 5.6秒
平均 15.5秒 36.7秒 5.9秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は少し時間がかかりますが、頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。

 

同梱品

ThinkBook 15 Gen 5 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) のレビュー記事をお届けしました。

ThinkBook 15 Gen 5 は 15.6インチノートとしては比較的軽量で取り回しがラクにできます。

ベンチマークによる性能評価では少しひかえめな部分はあったもののトータル的には満足できる内容です。デザインや使用感など全体的な仕上がりも良好で、ビジネスからプライベートまで さまざまなシーンで活用できるスタンダードノートといえるでしょう。

 

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真正面

ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)
税込7万円台から

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