HP Pro SFF 400 G9 レビュー:コンパクトでも良好な処理性能と拡張性を搭載した省スペースデスクトップPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

右振り(縦置き)

日本HP が販売する HP Pro SFF 400 G9 は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した省スペースタイプのデスクトップPC です。

コンパクトな筐体にビジネスシーンで快適に使えるスペックを搭載。ベンチマークによる性能評価にくわえ実際の使用感も良好です。

コンパクトな筐体は省スペースに設置できるので、デスクスペースが広がり作業効率の向上にもつながります。さらに、コンパクトな筐体でもメモリ増設やストレージの増設などビジネス向けとして十分な拡張性を備えているところもポイント。

■HP Pro SFF 400 G9 の特徴

  • 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • コンパクトサイズにくわえ縦置き/横置きのどちらも可能
  • 豊富なインターフェースを搭載
  • メモリ増設やストレージの増設などが比較的かんたんにできる
  • 標準構成で2画面出力に対応(カスタマイズで6画面出力も可能)
  • HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能を搭載
  • USB 有線キーボードとマウスが付属

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

レビューは 2024年5月22日時点の内容です。

 

スペック構成

HP Pro SFF 400 G9 は、CPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。カスタマイズで使いかたや予算に合わせた構成に組み上げることも可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
プロセッサー ■インテル Core i3-13100 プロセッサー
■インテル Core i5-13500 プロセッサー
■インテル Core i7-13700 プロセッサー
メモリ ■4GB(4GB×1)
■8GB(8GB×1)
■16GB(8GB×2)
■32GB(16GB×2)
※PC4-25600 (3200MT/s), 最大64GB
ストレージ ■256GB SSD (M.2 NVMe)
■512GB SSD (M.2 NVMe)
■1TB SSD (M.2 NVMe)
ストレージ2 ■なし
■500GB HDD (7,200rpm)
■1TB HDD (7,200rpm)
■2TB HDD (7,200rpm)
グラフィックス ■インテル UHD グラフィックス 730 (CPU内蔵:Core i3 搭載時)
■インテル UHD グラフィックス 770 (CPU内蔵:Core i5 / Core i7 搭載時)
■NVIDIA T400 4GB (16x PCI Express、ロープロファイル)
LAN インテル I219-LM ギガビットネットワークコネクション(1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T Wake-on-LAN対応)
ワイヤレス ■なし
■Intel AX211 Wi-Fi 6E 160MHz + Bluetooth5.3 (vPro非対応)
■Intel AX211 Wi-Fi 6E vPro 160MHz + Bluetooth5.3 (vPro対応)
本体サイズ (W×D×H) 270×308×95 mm
重量 約 4.35 kg (タワースタンド含まず)

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP Pro SFF 400 G9
税込9万円台から

※HP Pro SFF 400 G9 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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外観チェック

コンパクトなデザイン

HP Pro SFF 400 G9 はスクエアでコンパクトなデザインです。

正面左振り(横置き)

正面右振り(横置き)

一般的なデスクトップPCにくらべフットプリントは小さく、省スペースに設置できるコンパクトなデザインです。

前後からの外観です。

外観(前後)
前後からの外観

左右側面です。

外観(左右)
左右側面

天面側と底面側です。

本体天面
天面側

本体底面
底面側

 

縦置きできる

HP Pro SFF 400 G9 は縦置きも可能です。

縦置き(その1)
縦置きもできる

縦置きするときは「タワースタンド」を推奨します。タワースタンドなしでもある程度の安定感はありますが、タワースタンドがあれば安定感が大幅にアップします。

スタンド
タワースタンド

縦置き(その2)
タワースタンドで安定感がアップ

フットプリントが小さいコンパクトなサイズにくわえ縦置き/横置きができればデスクスペースを有効に活用できます

縦置き(左振り)

 

省スペースに置ける

本体の大きさのイメージです。

本体の大きさイメージ
ティシューボックスと大きさ比較

一般的なデスクトップPCにくらべ一回りくらいコンパクト。そのぶん省スペースに設置できます。

なお、各種サイズのモニター(21.5/23.8インチ)と並べたイメージは以下のとおり。

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

 

ダストフィルターでホコリの流入を軽減できる

HP Pro SFF 400 G9 には「ダストフィルター」(オプション)が用意されています。ダストフィルターをフロントパネルに装着することでホコリが本体内部へ流入することを軽減できます。

ダストフィルターの装着イメージは以下のとおり。

ダストフィルター
ダストフィルター未装着

ダストフィルター
ダストフィルター装着時

 

インターフェースのチェック

コンパクトサイズでも豊富なインターフェース

HP Pro SFF 400 G9 はコンパクトサイズでも豊富なインターフェースを搭載しています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①USB Type-C 3.2 Gen2

②USB Type-A 3.2 Gen2×3

③SDカードリーダー(オプション)

④マイク/ヘッドフォンコンボジャック

⑤電源ボタン

インターフェース(背面側)

■背面側

①シリアルポート(オプション)

②Mini DisplayPort×3(オプションの NVIDIA T400 4GB 選択時)

③オーディオ・ラインアウト

④DisplayPort 1.4a(DP++)

⑤HDMI 1.4

⑥選択可能ポート(オプション)

・HDMI

・VGA

・USB Type-C 3.2 Gen2(DisplayPort Alt Mode対応)

⑦LANポート(RJ-45)

⑧USB Type-A 2.0×2

⑨USB Type-A 3.2 Gen1×3

⑩電源コネクター

筐体のサイズはコンパクトでもインターフェースは充実しています。

 
光学ドライブへメディアをセットしたときのイメージは以下のとおり。

光学ドライブ
DVDドライブ

また、HP Pro SFF 400 G9 の外部モニターへの出力は標準構成で2画面出力が可能です。選択可能ポートを追加した場合は3画面、さらに NVIDIA T400 4GB を追加した場合は最大6画面の出力が可能です。

 

本体内部のチェック

HP Pro SFF 400 G9 の本体を分解、内部をチェックします。

本体内部へのアクセスは少し面倒

本体内部へアクセスするためには固定している 1本のネジを外してから天面カバーを前面側にスライドさせて取りはずします。

※ネジは基本的にツールレスで外すことができますが、ネジの締め付けが固いときはマイナスドライバーまたはコインを使用してください。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジをはずす

カバーをスライド
天面カバーを背面側へスライドさせて取りはずす

本体内部の全体イメージです。

本体内部(その1)
本体内部の全体イメージ

パーツにアクセスするにはケージを開く必要があります。ケージを開く手順は以下のとおり。

まず、光学ドライブのコネクタ(電源ケーブルと信号ケーブル)をはずしてから、緑色のレバーをフロント側に押し込むようにして 光学ドライブをフロント側から取り出します。

DVDドライブを取り出す(その1)

DVDドライブを取り出す(その2)
DVDドライブを取り出す

つぎにフロントパネルをはずします。

フロントパネル(その1)
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネル(その2)
フロントパネルを開くようにはずす

フロントパネル(その3)

フロントパネル(その4)
フロントパネルは取り外せる

ケージをフロント側に開きます。(横置きにすると開きやすい)

ケージを開く(その1)

これで本体内部すべてのパーツにアクセスできます。

本体内部(その2)
本体内部の全体イメージ

 
各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリの実装エリアです。

CPU
CPU、メモリ

CPU にはファンダクトが装着、効果的に冷却されています。(専用ダクトはかんたんに取りはずせる)

SSD とワイヤレスLAN の実装エリアです。

SSD
SSD(ヒートシンクが装着)とワイヤレスLAN

レビュー機の拡張スロットには「NVIDIA T400 4GB」が装着されています。

PCIe スロット
NVIDIA T400 4GB が装着

NVIDIA T400 4GB は「ロープロファイル x16 PCIe スロット」に装着。すぐ下には「ロープロファイル x1 PCIe スロット」が実装されていますが、増設する場合、モノによっては干渉するかもしれません。

PCIe スロット
ロープロファイル x1 PCIe スロット

なお、拡張スロットの奥行きのサイズ感は以下のとおり。

PCIe スロットサイズ
拡張スロットのサイズ感

3.5インチストレージはケージ内側に装着されます。(レビュー機は HDD が装着)

ストレージ
3.5インチストレージ

3.5インチストレージはケージ外側からネジで固定されています。

ストレージ
矢印のネジでドライブを固定

電源ユニットは 80PlUS PLATINUM(最大出力 240W)です。

電源ユニット
電源ユニット(最大出力 240W)

 
ビジネス向けPC としての拡張性は十分です。

本体内部へのアクセスは少し面倒ですが、ツールレスでかんたんに作業できるところは好印象です。

※ご自身で増設・換装を行う際は保証規定をご確認のうえ自己責任での作業をお願いします。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Pro
CPU インテル Core i5-13500
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ 256GB SSD + 500GB HDD
グラフィックス NVIDIA T400 4GB

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランは「HP Optimized」に設定し、電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i5-14400 プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-1360P プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-1340P プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-14700F
27138 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13500(レビュー機/最適なパフォーマンス)
15884 pts
Core i5-13500(レビュー機/バランス)
15865 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400
13824 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-14700F
2033 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core i5-13500(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1826 pts
Core i5-13500(レビュー機/バランス)
1817 pts
Core i5-14400
1783 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts

 
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-14700F
44397
Core i7-13700F
40791
Core i7-12700
32463
Core i7-13700HX
31774
Core i5-13500(レビュー機/最適なパフォーマンス)
29225
Core i5-13500(レビュー機/バランス)
29064
Core i7-13700H
28429
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400
25400
Core i5-13400
21695
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 7530U
15930

 
レビュー機のスコアは優秀です。

ビジネスシーンにおいても事務的作業から負荷の高い作業まで快適なパフォーマンスが期待できます。もちろん、エクセルやパワーポイントなどによる資料作成、統計・分析のようなオフィス作業も快適に使える性能レベルです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce GTX 1650

・インテル UHD グラフィックス 770

・インテル UHD グラフィックス 750

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon グラフィックス

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P内蔵)(*1)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P内蔵)(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
GTX 1650
3657
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
NVIDIA T400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1642
NVIDIA T400(レビュー機/バランス)
1613
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
AMD Radeon
920
インテル UHD 770
845
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4399
NVIDIA T400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4222
NVIDIA T400(レビュー機/バランス)
4143
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3777
インテル UHD 770
2174
AMD Radeon
1955
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494
GTX 1650
未実施

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
GTX 1650
4889
NVIDIA T400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1586
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1579
NVIDIA T400(レビュー機/バランス)
1565
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1343
インテル UHD 770
797
AMD Radeon
765
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のスコアは良好です。

レビュー機に搭載されている「NVIDIA T400 4GB」は最大3台の5Kディスプレイ表示が可能です。ビジネスにおけるワークフローを強化するためのパフォーマンスと機能が搭載されており、いわばビジネス向けのグラフィックスカードです。

ゲーミングPCに搭載されるグラフィックスカードほどの性能レベルではありませんが、ビジネスシーンには十分なグラフィックス性能を搭載しています。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 256GB)と 3.5インチ HDD (容量 500GB, 7200rpm) を搭載しています。

CrystalDiskMark によるデータ転送速度の計測結果は以下のとおり。

データ転送速度(SSD)
SSD

データ転送速度(HDD)
HDD

※いずれも電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

SSD, HDD ともに計測結果は良好です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・デル Inspiron スモールデスクトップ 3030

・デル Inspiron デスクトップ 3020

・レノボ IdeaCentre 5i Gen 8

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定でのスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック Pro SFF 400
(レビュー機)
Inspiron
スモールデスク
Inspiron
デスクトップ
IdeaCentre 5i
CPU インテル Core i5-13500 インテル Core i5-14400 インテル Core i5-13400 インテル Core i5-13400
メモリ 16GB(8GB×2) 16GB(16GB×1) 8GB(8GB×1) 8GB(8GB×1)
ストレージ 256GB SSD+500GB HDD 512GB SSD 256GB SSD+1TB HDD 512GB SSD
グラフィックス NVIDIA T400 4GB インテル UHD グラフィックス 730 インテル UHD グラフィックス 730 インテル UHD グラフィックス 730

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Pro SFF 400 (バランス)
9911
Pro SFF 400 (最適なパフォーマンス)
9954
Inspiron スモールデスク
10337
Inspiron デスクトップ
9849
IdeaCentre 5i
8425
目標値
4100
Productivity
Pro SFF 400 (バランス)
8842
Pro SFF 400 (最適なパフォーマンス)
9383
Inspiron スモールデスク
7611
Inspiron デスクトップ
7714
IdeaCentre 5i
6748
目標値
4500
Digital Contents Creation
Pro SFF 400 (バランス)
6753
Pro SFF 400 (最適なパフォーマンス)
6770
Inspiron スモールデスク
5824
Inspiron デスクトップ
5370
IdeaCentre 5i
5127
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

16GBメモリと専用グラフィックス「NVIDIA T400 4GB」の効果によりシステム全体のパフォーマンスが向上しています。高いレベルで性能バランスにもすぐれているので、さまざまなビジネスシーンで快適なパフォーマンスが期待できます。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・デル Inspiron スモールデスクトップ 3030

・デル Inspiron デスクトップ 3020

・レノボ IdeaCentre 5i Gen 8

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定で実施した処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PhotoDirector
Elite Mini 800 (バランス)
30秒8
Elite Mini 800 (最適なパフォーマンス)
30秒3
Inspiron スモールデスク
34秒8
Inspiron デスクトップ
54秒5
IdeaCentre 5i
55秒8
Photoshop Lightroom
Elite Mini 800 (バランス)
15秒6
Elite Mini 800 (最適なパフォーマンス)
15秒3
Inspiron スモールデスク
22秒3
Inspiron デスクトップ
39秒5
IdeaCentre 5i
44秒4
Lightroom Classic
Elite Mini 800 (バランス)
20秒3
Elite Mini 800 (最適なパフォーマンス)
19秒8
Inspiron スモールデスク
23秒9
Inspiron デスクトップ
42秒4
IdeaCentre 5i
46秒4

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
Elite Mini 800 (バランス)
1分14秒9
Elite Mini 800 (最適なパフォーマンス)
1分12秒2
Inspiron スモールデスク
1分37秒4
Inspiron デスクトップ
2分9秒1
IdeaCentre 5i
2分26秒6

 
実際のソフトウェアを使った検証も優秀です。

本格的なクリエイティブ PC ほどではありませんが、ビジネスシーンにおいて写真や動画を編集するケースでも十分快適なパフォーマンスで活用できるでしょう。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

HP Pro SFF 400 G9 の駆動音とパーツ温度をチェックします。

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 35.5db 37.2db
(37db前後)
41.6db
(40~41db)
最適なパフォーマンス 36.2db 41.2db
(40~41db)
50.5db
(48~50db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は「ブーッ」というファン音がかすかに聞こえる程度。オフィス環境では気にならないレベルです。

高負荷時は「ブーッ」というファン音と「ウーッ」という排気音が大きくなります。とくに、最適なパフォーマンスモードでは音が大きく、少しうるさく感じるかもしれません。

また、負荷低減後に駆動音がアイドル時の状態に戻るまでの時間は、バランスモードで5秒程度、最適なパフォーマンスモードでは 30秒~1分くらいです。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数(その1)
CPU ベンチマーク実行中

高負荷な状態の CPU は動作周波数をおさえめにして温度を 70℃くらいにキープして推移しています。CPUの負荷が長時間高い状態が続く場合、パフォーマンスは多少抑えられるかもしれません。

なお、サーマルスロットリングは発生していませんでした。サーマルスロットリングは、いわゆる熱暴走を防止し熱によるパーツのダメージを未然に防ぐ機能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 17.5秒 33.6秒 8.0秒
2回目 18.2秒 33.6秒 7.7秒
3回目 18.5秒 33.2秒 8.7秒
4回目 18.1秒 34.1秒 8.1秒
5回目 18.56秒 32.7秒 10.9秒
平均 18.2秒 33.4秒 8.8秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は少し時間がかかりますが、頻繁に実行する処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・HP Pro SFF 400 G9 本体
・電源コード
・タワースタンド
・キーボード
・マウス
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、HP Pro SFF 400 G9 のレビュー記事をお届けしました。

HP Pro SFF 400 G9 は、ビジネスシーンで快適に使える処理性能を搭載し、メモリやストレージの増設・換装など拡張性も備えています。

また、一般的なデスクトップPC にくらべ意外にコンパクトで省スペースに設置できるところは大きな魅力。縦置きも可能でデスクスペースを有効に活用できます。

省スペースに設置できて実用性にすぐれたデスクトップPC を検討しているビジネス・ユーザーはチェックしておきたい機種といえるでしょう。

高評価のポイント

  • ビジネスシーンで快適に使える処理性能と十分な拡張性
  • 一般的なデスクトップPCにくらべコンパクトで省スペースに設置できる
  • 使いかたに合わせて縦置き/横置きができる
  • 外部モニターへの出力が最大6画面まで対応(標準構成時は2画面)
  • コンパクトでも実用性にすぐれている

気をつけておきたいところ

  • 縦置きするならタワースタンドを推奨

 
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HP Pro SFF 400 G9
税込 9万円台から

※HP Pro SFF 400 G9 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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