デル Inspiron スモールデスクトップ (3030) レビュー:良好な処理性能を搭載したコンパクトデスクトップPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

左振り(壁紙)

デル Inspiron スモールデスクトップ は、第12世代または第14世代インテル Core プロセッサーを搭載したコンパクトなデスクトップパソコンです。

スリムでコンパクトな筐体に良好な処理性能を搭載。快適なパフォーマンスでベンチマークによる性能評価も良好です。

インテリアにもなじむスリムでコンパクトなデザインなのでリビングや書斎などの省スペースに設置できるところもポイント。

■Inspiron スモールデスクトップ の特徴

  • 第12世代または第14世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • スリムでコンパクトなので省スペースに設置できる
  • DVD ドライブ (DVD±RW/CD-RW) 内蔵
  • 豊富なインターフェースを搭載
  • USB 有線キーボードとマウスが付属

本記事では、メーカーからお借りした実機(第14世代 Core i5 搭載モデル)を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り(壁紙)

レビューは 2024年5月11日時点の内容です。

 

スペック構成

Inspiron スモールデスクトップ は、CPU/メモリ/ストレージの組み合わせにより複数のモデルがラインナップしています。

おもなスペックは以下のとおり。

OS Windows 11 Home
プロセッサー ■インテル Core i3 14100 プロセッサー
■インテル Core i5 14400 プロセッサー
■インテル Core i7 14700 プロセッサー
■第12世代 インテル Core i5-12400 プロセッサー
■第12世代 インテル Core i7-12700 プロセッサー
メモリ ■8GB (8GB×1) DDR5 4400MT/s
■16GB (16GB×1) DDR5 4400MT
ストレージ ■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス ■インテル UHD グラフィックス 730 (Core i3 / Core i5 搭載時)
■インテル UHD グラフィックス 770 (Core i7 搭載時)
光学ドライブ トレイロード式 DVD ドライブ (DVD±RW/CD-RW)
LAN 10/100/1000 Mbps
ワイヤレス Wi-Fi 6 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠), Bluetooth 5.3
キーボード、マウス Dell 有線 キーボード KB216 ブラック (日本語)、Dell 光学 マウス MS116 (ブラック)
本体サイズ (W×D×H) 約 92.60×292.00×290.00 mm
重量 約 4.02kg (最小構成時)

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報はデル直販サイト「デルオンラインストア」をご確認ください。

正面右振り

Inspiron スモールデスクトップ (3030)
税込6万円台から

 

外観チェック

スリムでコンパクトなデザイン

Inspiron スモールデスクトップ はスリムでコンパクト。

正面左振り

フリントパネルは濃い目のグリーンを基調としたカラー。スタイリッシュで落ち着いた雰囲気のある色合いです。

前後からの外観です。

正面側と背面側

左右の側面です。

左側面
左側面(本体正面に向かって)

右側面
右側面

天面側と底面側です。

本体天面側
天面側

本体底面側
底面側

ゴム足は底面側の四隅に実装されています。細長い形状のゴム足で安定感は良好です。

 

省スペースに置ける

本体の大きさのイメージです。

本体の大きさイメージ
2リットルのペットボトルと大きさ比較

本体はコンパクト。スリムでコンパクトなのでデスク上に設置しても圧迫感は少ないと思います。

参考までに、以下は 21.5インチモニターや 23.8インチサイズモニターと並べたイメージです。

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

 

インターフェースのチェック

コンパクトサイズでも豊富なインターフェース

Inspiron スモールデスクトップ はコンパクトサイズでも豊富なインターフェースを搭載しています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①電源ボタン

②DVDドライブ

③メディア カード リーダー

④グローバル ヘッドセット ジャック

⑤USB 2.0 Type-A ×2

⑥USB 3.2 Gen 1 Type-A

⑦USB Gen 1 Type-C

インターフェース(背面側)

■背面側

①オーディオ ライン出力

②HDMI 1.4b (最大解像度 1920×1200 @60Hz、4K/2K出力は対応していない)

③DisplayPort 1.4

④USB 3.2 Gen 1 Type-A ×2

⑤USB 2.0 Type-A ×2

⑥イーサネット LANポート(RJ45)

 
DVDドライブとメディアカードリーダーへメディアをセットしたときのイメージは以下のとおり。

光学ドライブ
DVDドライブ

メディアカードリーダ
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

なお、メディアカードリーダーはプッシュロック式です。SDカードをセットするときはカチッとするまで押し込みロックさせ、カードを取り出すときは再度押し込んでロックを解除するとカードが出てきます。

 

本体内部のチェック

Inspiron スモールデスクトップ の本体を分解、内部をチェックします。

本体内部へのアクセスは少し面倒

本体内部へアクセスするためには固定している 2本のネジを外してから側面カバーを背面側にスライドさせて取りはずします。

※ネジは基本的にツールレスで外すことができますが、ネジの締め付けが固いときはプラスドライバーを使用してください(マイナスドライバーも可)。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジをはずす

本体内部の全体イメージです。

本体内部の全体イメージ
本体内部の全体イメージ

本体内部のパーツにアクセスするにはブラケットを取りはずす必要があります。ブラケットを取りはずす手順は以下のとおり。

まず、フロントパネルをはずします。

フロントパネル(その1)
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネル(その2)
開くように取りはずす

フロントパネル(その3)
フロントパネルは取り外せる

3.5インチストレージ ケージを固定しているネジ2本を外します。(本体を横にしたほうが作業しやすい)

ストレージケージ(その1)
矢印のネジ2本をはずしケージを少し開いてから背面側へスライドさせながら取りはずす

ストレージケージ(その2)

つぎに、光学ドライブのブラケットを固定しているネジ1本を外し、ブラケットを持ち上げてスライドさせ、シャーシから取り外します。

光学ドライブのブラケット(その1)
矢印のネジをはずす

光学ドライブのブラケット(その2)
ブラケットを持ち上げてからスライドさせて取りはずす

光学ドライブのブラケット(その3)
取りはずしたブラケットを反転させてからコネクターをはずす

光学ドライブのブラケット(その4)

これで本体内部すべてのパーツにアクセスできます。

本体内部の全体イメージ(その2)

 
各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリ、SSD、ワイヤレスLAN の実装エリアです。

CPU
CPU、メモリ(2スロット)、SSD、ワイヤレスLAN

CPU にはファン エアーフローカバーが装着されています。ファンは1つだけで心細い気もしますが、発熱量がいちばん多い CPU をピンポイントで効果的に冷却する構造です。

PCI 拡張スロットは以下のとおり。

PCIe スロット
PCI 拡張スロット

■PCI 拡張スロットの内訳(上段から)

・PCIe x1スロット

・PCIe x16スロット

ロープロファイルタイプのカードが装着できそうですが、ほかのパーツと干渉する可能性もあります。以下に本体内部の背面側からの寸法イメージを掲載します。

本体内部の奥行き
背面側からの寸法イメージ

電源ユニットは 80PLUS BRONZE(最大出力 180W)です。

電源ユニット
電源ユニット

 
本体内部へのアクセスは少し面倒です。拡張性も必要最低限ですがスタンダードなデスクトップとしては十分といえるでしょう。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i5 14400
メモリ 16GB (16GB×1)
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 730

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランは「バランス」に設定し、電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-1360P プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-1340P プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core i7-14700F
27138 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400(レビュー機/バランス)
13897 pts
Core i5-14400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
13750 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-14700F
2033 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core i5-14400(レビュー機/バランス)
1787 pts
Core i5-14400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1778 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts

 
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-14700F
44397
Core i7-13700F
40791
Core i7-12700
32463
Core i7-13700HX
31774
Core i7-13700H
28429
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400(レビュー機/バランス)
25413
Core i5-14400(レビュー機/最適なパフォーマンス)
25387
Core i5-13400
21695
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 7530U
15930

 
レビュー機のスコアは良好です。前世代の Core i5 のスコアとくらべると、CINEBENCH では少し低いものの、CPU Mark では良好な結果でした。

エントリークラスのデスクトップとしては十分満足できるスコアで、ふだん使いから多少負荷の高い作業まで快適にこなすことができるでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス 770

・インテル UHD グラフィックス 750

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon グラフィックス

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P内蔵)(*1)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P内蔵)(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
AMD Radeon
920
インテル UHD 770
845
インテル UHD 730(レビュー機/最適なパフォーマンス)
745
インテル UHD 730(レビュー機/バランス)
744
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4399
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3777
インテル UHD 770
2174
インテル UHD 730(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1999
インテル UHD 730(レビュー機/バランス)
1998
AMD Radeon
1955
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1579
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1343
インテル UHD 770
797
インテル UHD 730(レビュー機/最適なパフォーマンス)
786
インテル UHD 730(レビュー機/バランス)
781
AMD Radeon
765
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
CPU内蔵のグラフィックスは CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

ノートPC 向け CPU 内蔵のグラフィックスのスコアが高いのは、評価機のメモリ構成としてデュアルチャネルまたはクアッドチャネルが多いため。

一方、デスクトップPC の評価機ではメモリ1枚挿しのシングルチャネル構成が多いです。そのため、デスクトップ向け CPU 内蔵グラフィックスのスコアは低いように見えますが、デスクトップ向け CPU の内蔵グラフィックスとしては良好です。一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・オンライン会議など)では十分なパフォーマンスで使うことができます。

本機を購入する際に選択できるメモリ構成は、8GB または 16GB のシングルチャネルです。実際に使ってみて映像がカクカクするようなケースが多いときは、メモリを増設してみてください。グラフィックス・パフォーマンスは大幅に改善するはずです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 512GB) を搭載しています。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・デル Inspiron デスクトップ 3020

・レノボ IdeaCentre 5i Gen 8

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定でのスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック Inspiron スモールデスク
(レビュー機)
Inspiron デスクトップ IdeaCentre 5i
CPU インテル Core i5-14400 インテル Core i5-13400 インテル Core i5-13400
メモリ 16GB(16GB×1) 8GB(8GB×1) 8GB(8GB×1)
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD+1TB HDD 512GB SSD
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 730 インテル UHD グラフィックス 730 インテル UHD グラフィックス 730

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Inspiron スモールデスク (バランス)
10233
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
10337
Inspiron デスクトップ
9849
IdeaCentre 5i
8425
目標値
4100
Productivity
Inspiron スモールデスク (バランス)
7761
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
7611
Inspiron デスクトップ
7714
IdeaCentre 5i
6748
目標値
4500
Digital Contents Creation
Inspiron スモールデスク (バランス)
5827
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
5824
Inspiron デスクトップ
5370
IdeaCentre 5i
5127
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは良好です。最新プロセッサーと 16GBメモリの優位性を活かし良好な結果が出ています。

一般的な使いかた(メール、ネット、オフィスソフトなど)はもちろんのことオンライン会議でも安定したパフォーマンスが期待できます。

複数のアプリを動かしながらのオンライン会議などで物足りなさを感じたらメモリを16GB以上のデュアルチャネル構成に増設してみてください。自分自身で増設する必要はありますが快適度が格段に向上します。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・デル Inspiron デスクトップ 3020

・レノボ IdeaCentre 5i Gen 8

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PhotoDirector
Inspiron スモールデスク (バランス)
35秒1
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
34秒8
Inspiron デスクトップ
54秒5
IdeaCentre 5i
55秒8
Photoshop Lightroom
Inspiron スモールデスク (バランス)
22秒4
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
22秒3
Inspiron デスクトップ
39秒5
IdeaCentre 5i
44秒4
Lightroom Classic
Inspiron スモールデスク (バランス)
24秒1
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
23秒9
Inspiron デスクトップ
42秒4
IdeaCentre 5i
46秒4

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
Inspiron スモールデスク (バランス)
1分38秒2
Inspiron スモールデスク (最適なパフォーマンス)
1分37秒4
Inspiron デスクトップ
2分9秒1
IdeaCentre 5i
2分26秒6

 
実際のソフトウェアを使った検証も優秀です。最新プロセッサーにくわえ16GBメモリの優位性がスピーディーな処理性能に大きく貢献しています。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

Inspiron スモールデスクトップ の駆動音とパーツ温度をチェックします。

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 34.3db 35.3db
(35db前後)
35.5db
(35db台)
最適なパフォーマンス 34.3db 35.3db
(35db前後)
37.8db
(37db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
平常時は「ウーッ」というモーター音がかすかに(耳を近づけて判別できるレベル)聞こえる程度です。ほぼ無音といって良いでしょう。

高負荷時でも「ウーッ」という音が多少大きくなる程度でうるさくありません。負荷状況にかかわらず駆動音が気になることはないでしょう。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数(その1)
CPU ベンチマーク実行中

高負荷な状態でも CPU の温度は 70℃前後をキープし高い動作周波数で安定して推移しています。ファン1つだけですが、発熱量がいちばん多い CPU をピンポイントで効果的に冷却できているようです。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.8秒 38.0秒 5.1秒
2回目 14.3秒 42.8秒 5.4秒
3回目 14.1秒 41.6秒 5.8秒
4回目 14.7秒 39.0秒 5.9秒
5回目 14.8秒 37.0秒 6.1秒
平均 14.3秒 39.7秒 5.7秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は時間がかかりバラツキもありますが、頻繁に実行する処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・Inspiron スモールデスクトップ 本体
・電源コード
・キーボード
・マウス
・ドキュメント類

また、Inspiron スモールデスクトップにはマルチメディアコンテンツの統合パッケージ「CyberLink Media Suite Essentials」がインストールされています。

ソフトウェア
CyberLink Media Suite Essentials

DVDなどのメディアを再生したり、動画編集/書き込みなど、エンタメも楽しめます。

 

まとめ

以上、Inspiron スモールデスクトップ のレビュー記事をお届けしました。

Inspiron スモールデスクトップ の処理性能はエントリークラスのデスクトップPC として十分満足できる内容です。少し面倒ですがメモリや 3.5インチストレージの増設も可能で、ほど良い拡張性も備えています。

スリムでコンパクトなデザインなので、リビングや書斎など省スペースに設置できてホームユースにも最適。見た目は小さいけど実用性にすぐれたデスクトップパソコンといえるでしょう。

高評価のポイント

  • エントリークラスとして良好な処理性能を搭載
  • スリムでコンパクトなデザイン
  • リビングや書斎など省スペースに設置できる
  • 見た目は小さいけど実用性にすぐれている

気をつけておきたいところ

  • 本体内部へのアクセスは少し面倒
  • HDMI ポートの最大解像度は 1920×1200 (60Hz)。4K/2K出力は対応していない

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報はデル直販サイト「デルオンラインストア」をご確認ください。

正面左振り

Inspiron スモールデスクトップ (3030)
税込6万円台から

 

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