日本HP が販売する HP OmniBook X Flip 14-fm (以下、OmniBook X Flip 14 と記載)は、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)を搭載した 14型コンバーチブルノートPC です。
本機種は、HP Envy x360 14-fc の後継としてリニューアルされ、性能や使いやすさが大きく進化、AI時代に求められるパフォーマンスとスタイル自在に使える柔軟性を兼ね備え、これまで以上に完成度が高められています。
- インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)の搭載により AI性能を強化
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- 薄型・軽量設計(約1.39kgで持ち運びに便利)
- 360度ヒンジでスタイル自在に使える(ノートPC、タブレット、テントモード、スタンドモード、フラット)
- 2.8K OLEDタッチディスプレイ(高解像度・鮮やかな発色)
- 5MP IRカメラ (約500万画素) と Poly Camera Pro による AIベースのプレミアムなオンラインコミュニケーションが可能
- Poly によってサウンドチューニングされた Poly Studioデュアルスピーカー搭載
- Windows Hello対応の顔認証を搭載
- プライバシーカメラスイッチ&マイクミュートボタンで素早くプライバシーを保護できる
- HP リチャージャブル MPP2.0 アクティブペンを同梱(上位モデルのみ)
- 長時間駆動可能なバッテリー
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2025年6月3日時点の内容です。
スペック構成
OmniBook X Flip 14 のおもなスペックは以下のとおり。
シリーズ名 | HP OmniBook X Flip 14-fm0000 シリーズ |
本体カラー | ■メテオシルバー ■ミッドナイトブルー |
OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 226V ■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | ■16GB オンボード (LPDDR5x-8533MT/s) ■32GB オンボード (LPDDR5x-8533MT/s) |
ストレージ | ■512GB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2) ■1TB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2) |
ディスプレイ | 14.0インチ・2.8K・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / DCI-P3 100% / 48~120Hz / 最大10.7 億色)、テュフ・ラインランド Eyesafe認定ディスプレイ |
グラフィックス | ■Intel Arc グラフィックス 130V (Core Ultra 5 内蔵) ■Intel Arc グラフィックス 140V (Core Ultra 7 内蔵) |
ワイヤレス | IEEE 802.11be (Wi-Fi 7)、 Bluetooth 5.4 |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
オーディオ | Poly Studio デュアルスピーカー、内蔵デュアルマイク |
バッテリ駆動時間 | 最大 17時間30分 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 313×218×14.6-16.9 mm (突起部を除く) |
本体質量 | 約 1.39 kg |
OmniBook X Flip 14 は、CPU/メモリ/ストレージ/グラフィックスのスペック構成により「スタンダードモデル」「パフォーマンスモデル」の 2モデルがラインナップしています。
■スタンダードモデル
Core Ultra 5 226V/16GBメモリ/512GB SSD/Intel Arc グラフィックス 130V
■パフォーマンスモデル
Core Ultra 7 258V/32GBメモリ/1TB SSD/Intel Arc グラフィックス 140V
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

HP OmniBook X Flip 14-fm
税込 14万円台から
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お買い得情報
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・スタンダードモデル:14万4900円
・パフォーマンスモデル:18万4900円
※特別価格のため 最大7%オフ特別クーポンと併用不可
外観チェック
洗練されたデザイン
OmniBook X Flip 14 のデザインは洗練されてスタイリッシュ。
レビュー機のカラーは「メテオシルバー」。シルバーとグレーが絶妙なバランスでミックスされており、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気のある色合いです。
スタイリッシュなフォルム
また、もうひとつのカラー「ミッドナイトブルー」は藍色に近い色合いで、スタイリッシュさとアクティブさをあわせ持つイメージです。
ミッドナイトブルーのカラーイメージ
天面の中央に「hpスラッシュロゴ」、ヒンジ部分に「OmniBook」のブランドロゴを配置。
hpスラッシュロゴ と OmniBookロゴがアクセント
手触り感は「サラサラ」しており質感は良好です。指紋や皮脂の跡は目立ちません。
ちなみに、本体の素材にはリサイクルアルミニウムやリサイクルプラスチックが随所に使用されていますが、高級感を損なうことなく洗練されたデザインに仕上げられています。
本体はスリム。持ち歩く際にバッグへの出し入れもスムーズにできます。
本体はスリム
底面カバーは「ユニボディ」の構造。継ぎ目のないシンプルデザインで剛性にもすぐれています。
ゴム足は前面側と背面側に平行して実装されています。太めのゴム足が実装されており、本体の安定感は良好です。
また、底面カバーが前面側から背面側にかけて湾曲しているところも着目しておきたいところ。
吸気口から空気を効率よく取り込める構造にくわえ、本体を持つときのホールド感が向上し、誤って落とすリスクを軽減できるメリットもあります。
なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。
吸気口(底面カバー側)と排気口
背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねています。これにより本体内部の効果的な冷却が期待できます。
温かい空気は背面側に排出される
スタイル自在に使える
OmniBook X Flip 14 は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。
ノートブック
スタンド
テント
タブレット
フラット(画面共有に便利)
天面は回転しやすくスムーズにスタイルを変更することができます。
必要十分なインターフェース
OmniBook X Flip 14 には、多くのユーザーにとって十分なインターフェースが搭載されています。
右側面
①ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
②USB Type-A 10Gbps
左側面
③USB Type-A 10Gbps
④HDMI 2.1 出力端子
⑤Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps (Power Delivery、DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)
⑥USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4a、電源オフUSBチャージ機能対応)
SDカードスロットは搭載されていませんが、必要に応じて USB対応のカードリーダーを使用すると良いでしょう。(ピンキリですが 500円くらいから購入できます)
なお、USB Type-C (Thunderbolt 4 含む) ポートの対応についての検証結果は以下のとおり。
■USB Type-C 対応表(2ポート共通、当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇 (4K出力可能) |
---|---|
PD充電器(30W) | 〇 |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
また、HDMI 2.1 出力端子は 4K出力に対応しており、検証でも 4K出力に対応していることを確認しています。
Poly Studio デュアルスピーカーを搭載
スピーカーは Poly Studio デュアルスピーカーを搭載。スピーカーは 底面部 前面側左右に実装されています
スピーカーは底面部前面側左右に実装
スピーカーの拡大写真
Poly Studio クアッドスピーカーの音質は、低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質です。
電源ボタンはキーボード右上に配置
電源ボタンは、キーボード右上に、キーの一部として実装されています。
電源ボタンは LED内蔵
電源ボタンを押した感覚は、ほかのキーと同じです。タイプ中に押し間違える可能性もありますが、使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1秒程度押すとスリープへ移行し、5秒くらい長押しすると強制的に電源オフされます。
顔認証カメラ搭載
OmniBook X Flip 14 は、顔認証カメラを標準搭載しています。
顔認証でサインイン
認証精度は良好です。顔認証機能があれば Windows へのサインインも顔パスでOK。パスワードや PIN を入力することなくスムーズにサインインできます。
また、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(切替スイッチはカメラの上側)。
なお、プライバシーシャッターでカメラを閉じていると顔認証機能は使えません。サインインするときはプライバシーシャッターを開くか パスワードや PIN を入力してください。
存在検知機能を搭載
OmniBook X Flip 14 は、存在検知機能(プレゼンスセンシング)を搭載しています。
存在検知の設定
存在検知の詳細設定画面
プレゼンスセンシングは、離着席時にパソコン画面を自動でロック/解除できる機能です、顔認証情報を登録しておけば着席時に自動で顔認証機能が起動しそのままサインインできます。
実際に使ってみたところ、とても便利な機能です。顔認証カメラとあわせて使うことでプライバシーやセキュリティの強化にも役立ちます。
高解像度カメラと AIベースのオンラインコミュニケーション
OmniBook X Flip 14 は 約500万画素の高精細カメラにくわえ、AIによるカメラ機能拡張アプリ Poly Camera Pro がインストールされています。
Poly Camera Pro
(付属ソフトウェア「myHP」から実行できる)
Poly Camera Pro には、フレーミング機能や背景の明るさを調整できる機能、背景ぼかし/画像埋め込み機能などオンラインコミュニケーションをアシストしてくれる便利な機能が組み込まれています。
Windows スタジオ エフェクトの機能が強化されており、とくに自動フレーミングの反応がすこぶる優秀です。
スリムでそこそこ軽量!持ち歩きもラクにできる
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4サイズより一回り大きいくらいでコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 約19mm(最厚部)。最厚部でも CDケース 2枚より薄くてスリムです。
本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおり。
・本体:1,367g
・電源アダプター:206g
・電源コード:105g
1kgくらいのモバイルノートにくらべれば本体は少しだけ重さはありますが、このくらいの質量なら持ち歩きもラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。
ディスプレイのチェック
高輝度&広色域 OLED(有機EL)ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは SAMSUNG製の OLED(有機EL)パネルが採用されています[型番:SDC41AA]。
ディスプレイに描画される映像は高精細で自然な色合いです。とくに、OLED パネルはコントラスト比が高く、黒をより黒く表現できるため映像全体を鮮明に描画できるメリットがあります。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
テキスト表示を拡大
トーンカーブは RGBともに 45度に近い直線です。色調バランスは良好です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「396 nit(実測値)」と高輝度です。実際に見ても とても明るく、屋外のように周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくく感じることはないと思います。
色域の計測結果は以下のとおり。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 100.0% | 155.5% |
Adobe RGB | 97.7% | 115.2% |
DCI-P3 | 99.9% | 114.6% |
広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にもしっかり対応できます。
狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ
ベゼルは狭額縁です。
とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さより とても細く、画面周りは全体的にスッキリとしています。
映り込みは映像の色味によって気になるかも
OmniBook X Flip 14 のディスプレイはブライトビュー(光沢)です。
上記写真のとおり、映像の色味によっては映り込みが気になるかもしれません。(とくに暗い映像のときは映り込みを感じるかも)
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広いです。斜めから見てもはっきりとした映像を確認できます。
キーボード&タッチパッドのチェック
ラティスレスキーボード
OmniBook X Flip 14 のキーボードレイアウトは標準的です。
ラティスレスキーボードを採用していることも特徴のひとつ。キーとキーのスキマが狭く、キーが大きく見えるメリットがあります。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様も 19 mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。
キートップの表面は中央部分が少しへこんでいます。少しツルツルした感触で指先のタッチ感も良好です。
キーストロークの仕様は 約1.0mm と少し浅め。感覚的にも一般的なキーボードにくらべ少し浅い感じがします。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさはフツウ。
ただ、キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚は良好です。
タイピングしやすいかといわれると好みが分かれるところで、正直なところ、筆者も はじめのうちは多少の違和感を覚えました。しかしながら、キーボードは使い続けるうちに慣れるもの。筆者も次第に違和感なくタイピングできるようになりました。
Copilotキー搭載
OmniBook X Flip 14 には「Copilotキー」が搭載されています。
矢印の指すキーが Copilotキー
Copilotキーを押すと Microsoft の AIアシスタントをすばやく起動することができます。
Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
Copilot はユーザーの質問に対して適切な回答を返してくれるとても便利な機能です。日々学習し進化しているので、アイディアの創造や文章作成など、さまざまな用途で活用することができます。
キーボードはバックライト内蔵
キーボードはバックライトを内蔵しています。
キーボード・バックライトの明るさは切り替え可能です。
[F5]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→オフ
また、[F5]キーを長押しすることで点灯時間を変更することもできます。
質感のよいパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で上質感があります。
レビュー機のカラー「メテオシルバー」は指紋や皮脂の跡が目立ちません。
なめらかなスベリで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。
タッチパッドのサイズ感
大きいサイズで扱いやすく、ジェスチャー操作もスムーズです。
アクティブペンのチェック
OmniBook X Flip 14 に同梱されているアクティブペンは「HP リチャージャブル MPP2.0 アクティブペン (シルバー)」です。
※スタンダードモデルにアクティブペンは同梱されませんが、必要な場合はカスタマイズで追加できます。
アクティブペンは筆圧検知(4096段階)に対応しており書き心地は良好です。ペン先の動きはなめらかで気軽にメモをとったりイラストやデッサンなど幅広く活用できます。
ペンの書き心地はなめらか
アクティブペンは充電式です。
充電中はペン上部のLEDがオレンジに点灯
充電完了すると白色点灯に切り替わる
充電用のポートは USB Type-C で、電源アダプターや PD充電器から充電できます。
ペンの上部をスライドさせればポートが出てくる
ちなみに、アクティブペンは、キーボード右側にマグネット式でくっつけられます。
マグネットの強度は意外に強く、ペンを近づけると「ガチャン」という感じでくっつきます。
なお、アクティブペンのペン先は交換が可能。お好みの硬さに合わせてペン先を交換できます。
標準で装着されている普通の硬さのほか 2H または 2B と交換が可能
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは OmniBook X Flip 14 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
---|---|
メモリ | 32GB オンボード (LPDDR5x-8533MT/s) |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2) |
グラフィックス | Intel Arc グラフィックス 140V |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「myHP」のシステム制御/パフォーマンスのコントロールを「Smart Sense」(初期設定)と「パフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。
※myHP のパフォーマンスのコントロールは、Windows のコントロールパネル[電源オプション]の電源プランや[電源とバッテリー]の電源モードの設定よりも優先されます。
パフォーマンスのコントロール
パフォーマンスのコントロールで設定可能な各モードの説明は以下のとおり。
モード | 説明 |
---|---|
Smart Sense | AIを使用して、アプリ/パソコンの位置/バッテリーの状態に基づいてパフォーマンス/ファン速度/温度を最適化する。 |
バランス | ファン速度/パフォーマンス/温度のバランスを自動調整して動作する。 |
クール | デバイスを触ったときに温かく感じる場合に最適なモード。ファン速度を上げ CPUパフォーマンスを下げてデバイスを冷却する。 |
静か | CPUパフォーマンスを下げて最低速度で動作し続ける。静かな環境に最適なモード。 |
省電力機能 | CPUパフォーマンスや OLEDパネルの輝度を下げて消費電力を抑えバッテリー持続時間を長くする。バッテリー駆動時のみ設定できる。 |
パフォーマンス | CPU使用率が非常に高いソフトウェアを使用している場合、ファンの速度を上げてデバイスを冷却する。 |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Ryzen 7 8840HS |
12647 pts
|
Core Ultra 7 155H |
12557 pts
|
Ryzen 7 8840U |
12259 pts
|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/パフォーマンス) |
11091 pts
|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/Smart Sense) |
10860 pts
|
Core i7-1360P |
10095 pts
|
Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
Ryzen 7 7730U |
9117 pts
|
Core Ultra 7 155U |
8648 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
Core i7-1355U |
7073 pts
|
Core i5-1335U |
6875 pts
|
Core Ultra 5 125U |
6508 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/Smart Sense) |
1889 pts
|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/パフォーマンス) |
1823 pts
|
Core i7-1360P |
1732 pts
|
Ryzen 7 8840HS |
1725 pts
|
Ryzen 7 8840U |
1713 pts
|
Core i7-1355U |
1725 pts
|
Core Ultra 7 155U |
1691 pts
|
Core Ultra 7 155H |
1671 pts
|
Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
Core Ultra 5 125U |
1564 pts
|
Core i5-1335U |
1546 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1431 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
---|---|
Ryzen 7 8840U |
25969
|
Core Ultra 7 155H |
25726
|
Ryzen 7 8840HS |
25442
|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/Smart Sense) |
22179
|
Core Ultra 7 258V(レビュー機/パフォーマンス) |
21743
|
Core Ultra 5 125H |
21632
|
Core i7-1360P |
20651
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core Ultra 7 155U |
18521
|
Core i5-1340P |
16650
|
Core i7-1355U |
15946
|
Ryzen 5 7530U |
15930
|
Core Ultra 5 125U |
15296
|
Core i5-1335U |
14508
|
OmniBook X Flip 14 に搭載されるインテル Core Ultra 200V シリーズプロセッサーは、低電力化とともに CPUコア性能や AI性能、グラフィックス性能が向上しています。
Intel Core Ultra 200V シリーズの特徴
(OmniBook X Flip 14 の製品説明会より)
とくに、「最大50%低電力」については着目しておきたいところ。OmniBook X Flip 14 の製品説明会ではメーカーも強くアピールしており、性能が向上しつつ低電力化も図られている点は大きなポイントです。
実際、ベンチマークでは、日常使いからクリエイティブ作業など高負荷な処理も快適にこなせるスコアが出ており、また、後述のバッテリー性能評価においても、非常に長い時間バッテリー駆動できる結果が得られています。
これらのことから、パフォーマンスと消費電力のバランスが最適化されていることが分かります。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P内蔵)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P内蔵)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U内蔵)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840HS内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
インテル Arc 140V(レビュー機/Smart Sense) |
4469
|
インテル Arc 140V(レビュー機/パフォーマンス) |
4463
|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
3560
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
3119
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
2857
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
2790
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
2072
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
2049
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
1911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
1685
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
1545
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1354
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
1312
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ | |
---|---|
インテル Arc 140V(レビュー機/パフォーマンス) |
12172
|
インテル Arc 140V(レビュー機/Smart Sense) |
11302
|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
8283
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
7216
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
6478
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
6193
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
6051
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
5338
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
5072
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
5034
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
4505
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4204
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
3831
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Arc 140V(レビュー機/パフォーマンス) |
9040
|
インテル Arc 140V(レビュー機/Smart Sense) |
8844
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS) |
6419
|
インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
5698
|
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
5665
|
インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
5176
|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4225
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3866
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
3826
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3608
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3451
|
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
3282
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2930
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のスコアは極めて優秀です。内蔵グラフィックスとしてほかを圧倒するスコアです。
インテル Core Ultra 200V シリーズプロセッサー内蔵のグラフィックス性能は大幅に向上しています。写真・動画編集などクリエイティブ作業にくわえ、ライトなゲームタイトルも快適に楽しむことができるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機に搭載されている SSD は 容量 1TB で PCIe Gen4 NVMe 対応です。ストレージ情報は以下のとおり。
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。
ストレージのデータ転送速度
※パフォーマンスのコントロールを「Smart Sense」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」モードでの計測結果も同等です。
計測結果は優秀です。
PCIe Gen4 対応の SSD は、体感的にも高速なデータアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP OmniBook Ultra Flip 14-fh
・HP OmniBook Ultra 14-fd
・HP Envy x360 14-fc (インテル)
・HP Envy x360 14-fa (AMD)
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | OmniBook X Flip 14 (レビュー機) |
OmniBook Ultra Flip 14 | OmniBook Ultra 14 | Envy x360 14-fc | Envy x360 14-fa |
---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core Ultra 7 258V | インテル Core Ultra 7 258V | AMD Ryzen AI 9 365 | インテル Core Ultra 7 155U | AMD Ryzen 7 8840HS |
メモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) |
グラフィックス | Intel Arc 140V | Intel Arc 140V | AMD Radeon 880M | Intel Graphics | AMD Radeon 780M |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
9448
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
9974
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
9367
|
OmniBook Ultra 14 |
10602
|
Envy x360 14 (Intel) |
9550
|
Envy x360 14 (AMD) |
9647
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
9074
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
10489
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
9244
|
OmniBook Ultra 14 |
10752
|
Envy x360 14 (Intel) |
7949
|
Envy x360 14 (AMD) |
9719
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
9413
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
9726
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
9754
|
OmniBook Ultra 14 |
11114
|
Envy x360 14 (Intel) |
6304
|
Envy x360 14 (AMD) |
8436
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
7589
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
7423
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
7300
|
OmniBook Ultra 14 |
7469
|
Envy x360 14 (Intel) |
4170
|
Envy x360 14 (AMD) |
5785
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。
従来モデルの HP Envy x360 14-fc から大幅に性能が向上し、上位機種の HP OmniBook Ultra Flip 14-fh をも凌ぐパフォーマンスです。
とくに、「Digital Contents Creation」や「Gaming」のテストで高いスコアが出ている点は着目しておきたいところ。高負荷な処理でもパフォーマンスは最適化されており、写真・動画編集のようなクリエイティブ作業はもちろんのこと、軽めのゲームタイトルでも快適な動作が期待できます。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※パフォーマンスのコントロールを「Smart Sense」に設定して計測
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 15時間 11分 |
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
59分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 37分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 39分 |
検証結果はスペック「最大 17時間30分」の 86%くらいですが、バッテリーを多く消費する条件で検証しているので結果には十分満足できます。画面の明るさを下げてバッテリー消費量を抑える使いかたをすれば、バッテリー駆動時間をさらに延ばすこともできます。
また、急速充電は30分で50%充電できる仕様ですが、検証ではパソコンを起動している状態で実施しているため、多少の時間を要しています。電源オフ(あるいはスリープ)の状態であれば ほぼ仕様通りの時間で充電できると思います。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機種の処理時間と比較します。
・HP OmniBook Ultra Flip 14-fh
・HP OmniBook Ultra 14-fd
・HP Envy x360 14-fc
・HP Envy x360 14-fa
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
Lightroom | |
---|---|
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
22秒3
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
20秒5
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
20秒5
|
OmniBook Ultra 14 |
11秒8
|
Envy x360 14 (Intel) |
19秒9
|
Envy x360 14 (AMD) |
16秒8
|
Lightroom Classic | |
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
21秒4
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
21秒0
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
20秒4
|
OmniBook Ultra 14 |
10秒7
|
Envy x360 14 (Intel) |
25秒2
|
Envy x360 14 (AMD) |
21秒4
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PowerDirector | |
---|---|
OmniBook X Flip 14(Smart Sense) |
1分11秒1
|
OmniBook X Flip 14(パフォーマンス) |
1分9秒7
|
OmniBook Ultra Flip 14 |
1分15秒5
|
OmniBook Ultra 14 |
55秒7
|
Envy x360 14 (Intel) |
1分49秒7
|
Envy x360 14 (AMD) |
1分14秒6
|
実際のソフトウェアを使った評価でもレビュー機のクリエイティブ性能は最適化されています。
写真・動画編集などコンテンツ作成においても、最適化されたパフォーマンスと OLEDディスプレイの鮮やかな映像で快適に活用することができるでしょう。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
Smart Sense | 33.8db | 43.4db (42~43db) |
39.9db (39db台) |
パフォーマンス | 33.8db | 45.4db (43~45db) |
45.3db (43~45db) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音で静かです。
高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなります。個人差はありますが、うるさく感じるかもしれません。
また、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間は以下のとおり。
・Smart Sense:1~2分
・パフォーマンス:3~4分
パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が続くわけではないので、駆動音についてはそれほど気にしなくてよいでしょう。
※駆動音は使用環境やソフトウェアなどの動作状況により変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※パフォーマンスのコントロールを「Smart Sense」に設定して計測
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
高負荷な状態ではキーボード中央寄りの表面温度が少しだけ上昇しますが、わずかに温かさを感じる程度でタイピングに影響はありません。
また、パームレストの表面温度は負荷状況にかかわらず本体内部の熱の影響をほとんど受けないため、高負荷な状態でタイピングしても不快に感じることはないでしょう。
サウンド チェック
OmniBook X Flip 14 は Poly Studio デュアルスピーカーを搭載しています。
また、オーディオ機能は付属のソフトウェア「myHP」に組み込まれています。
myHPのオーディオ機能
オーディオ機能では、プリセットによる音質の設定やイコライザーでお好みの音質にチューニングすることができます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「音楽」で試聴(イコライザーはデフォルトのまま)
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質
・音声もはっきり明瞭に聴き取れる
・音量を最大にしても音割れしにくい(コンテンツによる)
・スピーカーが前面に配置されているため、タイピング中は手がスピーカーをさえぎり、音がこもったように感じられる
■ヘッドホン
・スピーカーと同様に高音質
・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる
また、myHPのオーディオ機能には、スピーカー/内蔵マイクのノイズリダクション機能も組み込まれています。
myHPのオーディオ機能(出力:スピーカーと入力:マイクの設定)
なお、マイクモードでは使用環境に応じてノイズリダクションを調整でき、「会議」のほか「個人」「スタジオレコーディング」の設定が可能です。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 18.8秒 | 38.5秒 | 11.0秒 |
2回目 | 18.8秒 | 38.2秒 | 11.1秒 |
3回目 | 18.3秒 | 38.8秒 | 11.1秒 |
4回目 | 18.4秒 | 38.8秒 | 10.9秒 |
5回目 | 18.7秒 | 38.1秒 | 11.1秒 |
平均 | 18.6秒 | 38.5秒 | 11.0秒 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。
同梱品
OmniBook X Flip 14 の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・HP OmniBook X Flip 14-fm 本体
・HP リチャージャブル MPP2.0 アクティブペン
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、HP OmniBook X Flip 14-fm のレビュー記事をお届けしました。
HP OmniBook X Flip 14-fm の性能は、前モデル HP Envy x360 14-fc から大きく向上。デザイン面ではラティスレスキーボードの採用や底面カバーの改良など使いやすさも向上しています。
今回のモデルは、性能・デザイン・使いやすさなど完成度が さらに高められ、日常の作業からクリエイティブ用途のような高負荷な処理も快適にこなせる一台に仕上げられています。AI時代に最適化されたデバイスとして、使い続けるほどその高い機能性と利便性を存分に実感できることでしょう。

HP OmniBook X Flip 14-fm
税込 14万円台から
【広告】【提供:株式会社日本HP】
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お買い得情報
HP Directplus の「お買い得セール」で HP OmniBook X Flip 14-fm をお得に入手できます。[6/16(月)12:59まで]
・スタンダードモデル:14万4900円
・パフォーマンスモデル:18万4900円
※特別価格のため 最大7%オフ特別クーポンと併用不可