日本HPが販売する OMEN 16 (インテル) 2023年モデルは、第13世代インテル Core HX プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載した高性能でパワフルな 16.1型ゲーミングノートPCです。
とにかくゲーム性能がスゴイ! パワフルなゲーム性能でベンチマークによる性能評価も優秀です。
とくに、ゲームパフォーマンスは群を抜いており、ガチのゲームプレイヤーの多くが高い満足度を得られる製品に仕上げられています。
■OMEN 16 (インテル) 2023年モデルの特徴
- 第13世代インテル Core HX プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載
- OMEN Tempest クーリングテクノロジーにより冷却効果を強化&最大化
- 重厚感とスタイリッシュ感をあわせもつデザイン
- 高リフレッシュレート240Hz & QHD解像度のテュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ(NVIDIA G-Sync 対応)
- プライバシーシャッター付きフルHDカメラ
- 高級オーディオメーカー Bang & Olufsen サウンドシステムを搭載
- HyperXワイヤレスヘッドセット同梱(一部モデルのみ)
- OMENユーザー専用のゲーミングPCに特化したサポート「Cefe de OMEN」付き
レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2023年12月21日時点の内容です。
スペック構成
OMEN 16 (インテル) のおもなスペックは以下のとおり。
シリーズ名 | OMEN by HP 16-wf0000 シリーズ |
カラー | シャドウブラック |
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル i7-13700HX プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
ディスプレイ | 16.1インチワイド・QHD非光沢・IPSディスプレイ (240Hz / 3ms / 2560×1440 / 300nit / sRGB 100%) |
グラフィックス | ■NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop グラフィックス |
LAN | 内蔵Gigabit LAN (10/100/1000) |
ワイヤレス | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応)、 Bluetooth 5.3 |
カメラ | HP True Vision 1080p フルHD Webcam (約207万画素) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 369×259.4×23.5 mm |
本体質量 | 約 2.44 kg |
OMEN 16 は、グラフィックスタイプにより以下の3モデルがラインナップしています。
■パフォーマンスモデル
RTX 4060 Laptop
■パフォーマンスエクストラモデル
RTX 4070 Laptop
■ パフォーマンスプラスモデル
RTX 4080 Laptop
各モデルの詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。
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外観チェック
重厚感とスタイリッシュ感をあわせもつデザイン
OMEN 16 はゲーミングノートらしい重厚感にくわえスタイリッシュ感をあわせもつデザインです。
本体のカラーは「シャドウブラック」。黒々としたボディは漆黒の色合いでゲーミングPC としてのパワフルさを感じます。
天面はサラサラとした感触で上質感のある仕上がりです。
スタイリッシュなフォルム
指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、汚れが気になったときは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
天面中央にデザインされている OMENブランドマークがアクセント。
ヒンジ近くの「HP によるデザイン・設計」の英語表記もアクセント
本体は 16インチながら意外にスリムです。
本体の厚みは意外に少ない
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。間口の広い吸気口が印象的。
ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだ2カ所と左右側面の合計4カ所に実装されています。
間口の広い吸気口と4方向排気により本体内部の効果的な冷却が可能です。
エアフローのイメージは以下のとおり。
なお、OMEN 16 の冷却システムは「OMEN Tempest クーリングテクノロジー」を採用しています。
OMEN Tempest クーリングテクノロジーとは、吸気口2つと排気口4つの合計6方向のエアフローによる冷却で高いパフォーマンスを長時間発揮できるテクノロジーのこと。
天面は片手で開けられる
OMEN 16 は天面を片手で開くことができます。
片手で勢いよく開くことはできませんが比較的スムーズに開くことができます。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。
充実のインターフェース
OMEN 16 のインターフェースは充実しています。
左側面
①Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×2
②ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
右側面
③SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)
背面側
④電源コネクタ
⑤ネットワークポート(RJ45)(部分開閉カバー付き)
⑥HDMI 2.1 出力端子
⑦SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
なお、SDカードリーダーは実装されていません。写真などの撮影データを SDカードから取り込むときは USB対応のカードリーダーを用意してください。
電源ボタンはキーボード上にレイアウト
電源ボタンはキーの一部として[DELETE]キーの左隣りにレイアウトされています。
電源ボタンは LED内蔵
使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。
プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターは手動スライド式ですがスムーズな操作が可能です(スライドスイッチはカメラの上側にある)。
Bang & Olufsen サウンドシステム
OMEN 16 は Bang & Olufsenサウンドシステムを搭載。スピーカーは 底面 前面側左右に実装されています。
スピーカー(底面部左右)
底面スピーカーの拡大
低音域から高音域まで広い音域をカバーしていて高音質です。
それなりの重量感とサイズ感
本体の大きさのイメージです。本体の上に B5版ノートを2冊載せています。
本体サイズ感
16インチの本体は画面が大きいぶん、フットプリントもそれなりにあります。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 24~31(最厚部)mm。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:2,373g
・電源アダプター:693g
・電源コード:120g
本体はそれなりの重さを感じます。外出先への持ち出しは電源アダプターやコードもセットすると考えると少し厳しいかもしれませんが、部屋間の移動ならラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 280W。大容量タイプのため、サイズは それなりにデカいです。
ディスプレイのチェック
高輝度・広色域・高リフレッシュレート ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは BOE製[型番:BOE0B7D]の IPS液晶パネル。描画される映像は自然な色合いです。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
トーンカーブは RGBともに理想的な角度45度の直線で、色調バランスは優秀です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「319 nit」。高輝度でゲームプレイには十分な明るさです。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 99.9% | 105.7% |
Adobe RGB | 77.6% | 78.4% |
DCI-P3 | 77.9% | 78.0% |
広色域で色再現性にもすぐれています。彩り鮮やかなゲームシーンをキレイに描画できるほか、シビアな色再現が必要な写真・動画編集にも活用できそうです。
なお、液晶ディスプレイはリフレッシュレート 240Hz 対応です。
リフレッシュレート
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
16インチの大画面ながら左右のベゼルは鉛筆の太さより細く画面周りは全体的にスッキリしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはありません。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイは 180度ちかくまで開くことができる
ディスプレイを最大まで開くとこんな感じ。
ゲーミングノートとして十分すぎる範囲をカバーしています。180度ちかくまで開くことができればゲームシーンを仲間と共有しやすいのではないでしょうか。
キーボード&タッチパッドのチェック
ゲームもタイピングも操作しやすいキーボード
OMEN 16 のキーボードレイアウトは標準的です。
キートップの英数字は大きい文字で見やすく視認性もすぐれています。ただ、「H」と「K」の文字がかなり似ていますがブラインドタッチできれば問題ないかと。
キーピッチの実測値は 約 19mm(仕様では 18.7mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。
キートップは中央部分が少しへこんだ形状です。表面は少しツルツルとして感触は良好です。
キーストロークの仕様は 約 1.5mm。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良くゲームプレイのときの押しやすさも良好です。
なお、OMEN 16 のキーボードは、主要26キーがロールオーバー(複数キーの同時押し)やアンチゴースト(複数キーの同時押しでの誤入力防止)に対応しています。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
バックライトは[Fn]+[F4]キー押下でオン/オフの切り替えが可能です。
明るさ切り替え機能はありませんが、4つのゾーンの RGBライティングが可能です(付属ソフト「OMEN Gaming Hub」で設定)。
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラした感触で上質感のある仕上がりです。
指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、汚れが気になったときは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドの感触は少しサラサラしていますがスベリはなめらかです。ジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドのサイズ感
大きめサイズで扱いやすさも良好です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i7-13700HX プロセッサー |
---|---|
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「OMEN Gaming Hub」の パフォーマンスコントロールを「最適」と「パフォーマンス」2つモードで実施しています。
※温度コントロール(ファン速度)は「自動」で実施
OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロール
(クリックで拡大表示できます)
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-13700H プロセッサー
・インテル Core i7-12700H プロセッサー
・インテル Core i5-12500H プロセッサー
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7840HS プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
19628 pts
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
18642 pts
|
Core i7-13700HX |
17945 pts
|
Ryzen 7 7840HS |
15991 pts
|
Core i5-12500H |
14619 pts
|
Core i7-12700H |
11104 pts
|
Core i7-1360P |
10176 pts
|
Core i7-1260P |
9437 pts
|
Ryzen 7 7730U |
8997 pts
|
Core i5-1240P |
8781 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7502 pts
|
Core i7-1355U |
7330 pts
|
Core i5-1335U |
6419 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-13700HX |
1858 pts
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
1849 pts
|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
1848 pts
|
Core i7-1355U |
1756 pts
|
Core i7-1360P |
1754 pts
|
Core i7-12700H |
1747 pts
|
Core i5-12500H |
1711 pts
|
Ryzen 7 7840HS |
1702 pts
|
Core i7-1260P |
1684 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Core i5-1335U |
1501 pts
|
Core i5-1240P |
1491 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1428 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1408 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
35393
|
Core i7-13700HX |
31774
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
30525
|
Ryzen 7 7840HS |
27986
|
Core i7-12700H |
25710
|
Core i5-12500H |
25490
|
Core i7-1360P |
20652
|
Core i7-1260P |
19117
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i7-1355U |
16659
|
Core i5-1340P |
16650
|
Ryzen 5 7530U |
15632
|
Core i5-1335U |
13676
|
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。
保有している性能をしっかりと発揮しており、重量級のゲームもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・NVIDIA GeForce RTX 4070 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 4060 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 4050 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3060 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti グラフィックス
・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q グラフィックス
※当サイトで計測したスコアの平均値(Laptop向けのスコア)
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
RTX 4080(レビュー機/パフォーマンス) |
16280
|
RTX 4080(レビュー機/最適) |
13681
|
RTX 4070 |
11494
|
RTX 4060 |
9976
|
RTX 4050 |
9068
|
RTX 3060 |
9067
|
RTX 2080 with Max-Q |
7171
|
RTX 2060 with Max-Q |
5347
|
RTX 3050 |
5045
|
RTX 3050 with Max-Q |
4954
|
RTX 3050 Ti |
4460
|
GTX 1650 Ti |
3687
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
3229
|
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
RTX 4080(レビュー機/パフォーマンス) |
22691
|
RTX 4080(レビュー機/最適) |
21157
|
RTX 4070 |
20181
|
RTX 4050 |
19780
|
RTX 3060 |
18702
|
RTX 4060 |
17322
|
RTX 2060 with Max-Q |
14226
|
RTX 2080 with Max-Q |
13815
|
RTX 3050 |
12980
|
RTX 3050 Ti |
11883
|
RTX 3050 with Max-Q |
10004
|
GTX 1650 Ti |
9694
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
8740
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
RTX 4080(レビュー機/パフォーマンス) |
13653
|
RTX 4080(レビュー機/最適) |
11259
|
RTX 4070 |
9863
|
RTX 4060 |
9203
|
RTX 3060 |
8433
|
RTX 4050 |
7625
|
RTX 2060 with Max-Q |
5441
|
RTX 3050 |
4721
|
RTX 3050 Ti |
4216
|
RTX 2080 with Max-Q |
4205
|
RTX 3050 with Max-Q |
3780
|
GTX 1650 Ti |
3612
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
3185
|
※高品質/解像度 1920×1080 で実施
レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスは優秀です。
レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4080 は GeForce RTX40 シリーズのなかで上位クラスに位置しパフォーマンスは群を抜いています。超重量級ゲームタイトルのほとんどを快適にプレイすることができるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは、PCI Express 4.0 の NVMe SSD(容量 1TB) が搭載されています。
以下は、データ転送速度の計測結果です。
レビュー機のデータ転送速度
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「最適」で計測した結果。パフォーマンスモードで計測した場合も結果はほぼ同じ。
PCI Express 4.0 の SSD は結果のとおり爆速です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Victus 16 (Intel) 2023年モデル
・Victus 16 (AMD) 2023年モデル
・DELL G15 5530
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスに相当するモードのスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | OMEN 16 (レビュー機) |
Victus 16 (Intel) |
Victus 16 (AMD) |
DELL G15 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-13700HX | インテル Core i7-13700HX | AMD Ryzen 7 7840HS | インテル Core i7-13650HX |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD | 512GB SSD | 512GB SSD | 1TB SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
OMEN 16(最適) |
9885
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
9910
|
Victus 16 (Intel) |
10205
|
Victus 16 (AMD) |
8159
|
DELL G15 |
9873
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
OMEN 16(最適) |
10651
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
9881
|
Victus 16 (Intel) |
9595
|
Victus 16 (AMD) |
8008
|
DELL G15 |
10792
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
OMEN 16(最適) |
13695
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
13894
|
Victus 16 (Intel) |
9424
|
Victus 16 (AMD) |
10035
|
DELL G15 |
12247
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
OMEN 16(最適) |
24440
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
28004
|
Victus 16 (Intel) |
21363
|
Victus 16 (AMD) |
18611
|
DELL G15 |
17815
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のゲーミング性能は群を抜いています。超重量級のゲームのほとんどを快適にプレイできるパワフルなゲームパフォーマンスが期待できます。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※OMEN Gaming Hub の パフォーマンスコントロールを「最適」に設定して実施。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 3時間 26分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
31分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 3分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 15分 |
一般的な用途(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)で使うにはバッテリー駆動時間は短いですが、ゲーミングノートなので致し方なしといえるでしょう。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Victus 16 (Intel) 2023年モデル
・Victus 16 (AMD) 2023年モデル
・DELL G15 5530
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスに相当するモードでの処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
OMEN 16(最適) |
33秒3
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
30秒8
|
Victus 16 (Intel) |
29秒9
|
Victus 16 (AMD) |
39秒6
|
DELL G15 |
33秒8
|
Photoshop Lightroom | |
OMEN 16(最適) |
9秒7
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
10秒0
|
Victus 16 (Intel) |
17秒0
|
Victus 16 (AMD) |
21秒2
|
DELL G15 |
13秒4
|
Lightroom Classic | |
OMEN 16(最適) |
14秒2
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
15秒1
|
Victus 16 (Intel) |
22秒2
|
Victus 16 (AMD) |
24秒0
|
DELL G15 |
22秒2
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
OMEN 16(最適) |
1分5秒8
|
OMEN 16(パフォーマンス) |
1分2秒4
|
Victus 16 (Intel) |
1分43秒7
|
Victus 16 (AMD) |
1分5秒0
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DELL G15 |
1分14秒5
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レビュー機のクリエイティブ性能は優秀です。
高輝度・広色域の液晶ディスプレイを採用していることからゲームプレイのほか写真・動画編集などクリエイティブ作業にも活用できます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。
・10分間動画のエンコード処理中
・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行中
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「最適」と「パフォーマンス」に設定して測定(ファン速度はいずれも「自動」)
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:24℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
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---|---|---|---|
動画エンコード中 | FF XV ベンチ実行中 | ||
最適 | 35.4db | 49.3db (49db前後) |
48.2db (47~48db) |
パフォーマンス | 35.4db | 59.8db (59db台) |
59.9db (59db台) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は「サーッ」という気流音がかすかに聞こえますが気にならない程度です。
高負荷な状態、とくにパフォーマンスモードではファンが常時マックスで回転しているため気流音が大きくうるさいです。ゲーミングPCなので致し方なしとは思いますが、うるさく感じるときはヘッドセットの装着がおすすめです。
ちなみに、ファン速度を「最大」にした場合の最大音量は 60.3db(常時60db台)。こちらは負荷状況にかかわらずアイドル状態でもファンがマックスで回転しているため気流音はかなりうるさいですが、そのぶん本体内部の冷却効果は絶大です。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「パフォーマンス(ファン速度:自動)」に設定して測定
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
■ファイナルファンタジーXV実行後
一般的な使いかたではキーボード上は多少温かく感じますがタイピングに影響はありません。ただ、ゲーム中はキーボード上の温度がそれなりに上昇するため長時間ゲームをするときはコントローラーの使用がおすすめです。
なお、ファイナルファンタジーXV ベンチマーク実行時のパーツ(CPUとdGPU)温度と動作周波数の推移は以下のとおり。
ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)
高負荷な状態ではパーツ温度はそれなりに上昇しますが、動作周波数は CPU/GPUともに高いパフォーマンスで安定して推移しています。OMEN Tempest クーリングテクノロジーにより冷却効果が最大化されていることがわかります。
サウンド チェック
OMEN 16 は Bang & Olufsen サウンドシステムを搭載。サウンドユーティリティ機能は付属ソフトウェア「myHP」のオーディオコントロールに組み込まれています。
「myHP」オーディオコントロール
以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。
※プリセット「音楽」で試聴
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーし、メリハリのある音で高音質。音声もハッキリ聴き取れる。
■ヘッドホン
スピーカーと同様に高音質。周囲の音を遮断できるぶんクリアに聴こえる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 18.3秒 | 43.3秒 | 10.6秒 |
2回目 | 18.3秒 | 43.3秒 | 11.0秒 |
3回目 | 18.4秒 | 43.2秒 | 11.0秒 |
4回目 | 18.0秒 | 44.3秒 | 11.0秒 |
5回目 | 18.3秒 | 45.3秒 | 10.6秒 |
平均 | 18.3秒 | 43.9秒 | 10.8秒 |
起動とシャットダウンは体感的にも早いです。
再起動時間が意外にかかりますが、頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないと思います。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。
同梱品
OMEN 16 (インテル) の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・OMEN 16 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
・HyperX Cloud II Core Wireless ゲーミングヘッドセット
なお、HyperX Cloud II Core Wireless ゲーミングヘッドセットは「パフォーマンスプラスモデル」のみ同梱されます。
まとめ
以上、OMEN 16 (インテル) 2023年モデルのレビュー記事をお届けしました。
OMEN 16 はゲーミングノートのハイエンドにふさわしく非常にパワフルです。超重量級のタイトルを快適にプレイできるゲームパフォーマンスは圧巻の一言!
ガチのゲームプレイヤーはもちろんのこと、これから本格的にゲームを楽しみたいユーザーもチェックしておきたいモデルです。
高評価のポイント
- 群を抜いたゲームパフォーマンス
- すぐれた冷却性能
- リフレッシュレート 240Hz に対応した高輝度・広色域ディスプレイ
- 高音質サウンド
気をつけておきたいところ
- 本体表面は指紋や皮脂の跡が目立ちやすい
- ファン速度が最大のときはかなりの騒音レベル
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。
OMEN 16 (インテル)
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