モバイルノートの主流のサイズは 13インチですが、最近では画面の大きい14インチや15インチサイズでも軽量化が進んでいます。
マウスコンピューター の mouse X5 は 15.6インチサイズながらスリムで軽いノートPCです。
その軽さ 約1.39kg! 13インチサイズの標準的な重量と同じくらいの軽さです。
軽さの秘密はマグネシウム合金ボディ。
軽くて堅牢性の高い素材を採用したスタイリッシュなデザインにくわえ、性能面では第10世代インテル Core i7 プロセッサーの搭載によりパフォーマンスも快適です。
画面が大きくても持ち歩きがラクにできるところもポイント。
- 第10世代インテル Core プロセッサーと次世代無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
- マグネシウム合金を採用したスリムで軽いボディ
- スタイリッシュなデザイン
- ナローベゼルデザインに映像描画がキレイな広視野角ディスプレイ
- 顔認証カメラで Windows へかんたんサインイン
- 長時間駆動できるバッテリー
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2020年5月12日時点のものです。
スペック構成
mouse X5 のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | 第10世代インテル Core i7-10510U プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1)、PC4-21300 DDR4 SODIMM |
ストレージ | 256GB M.2 SSD (SATA) |
ディスプレイ | 15.6型 フルHDノングレア(LEDバックライト)液晶パネル |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
ワイヤレス | インテル Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 |
本体サイズ(W×D×H) | 356×233×17.9 (折り畳み時/ 突起部含まず) |
重量 | 約 1.39kg |
スペック詳細はマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。
マウスコンピューター mouse X5
税込12万円台から
<関連記事>
⇒ mouse X5-B レビュー
赤い天面がオシャレな姉妹モデル mouse X5-B のレビュー記事です。
外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
mouse X5 はスリムでスタイリッシュなデザインです。
本体のカラーは「シルバー」。明るい色味のカラーでスタイリッシュデザインの定番ともいえるカラーです。
素材はマグネシウム合金。剛性も強くアルミより軽いのが特徴。
天面は「mouse」のロゴがアクセント
表面はサラサラとした感触で質感も良好、指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
スリムな本体はバッグへの出し入れもしやすい
底面は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリ
ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むのを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。
必要十分なインターフェース
mouse X5 には、USBポート、HDMI端子など、必要十分なインターフェースが実装されています。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①セキュリティスロット
②LAN端子(部分開閉式)
③USB2.0 端子
④USB3.0 端子 (Type-A)
⑤ヘッドセット端子
⑥microSD カードスロット
microSD カードスロットはプッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑦USB3.0 端子 (Type-C/PowerDelivery 対応)
⑧USB3.0 端子(Type-A)
⑨HDMI 端子
⑩電源端子
USB3.0 Type-C 端子は PD(PowerDelivery)対応です。60W(20V/3A) 以上を出力できる USB Power Delivery 対応機器をつなげば充電可能です。(すべての対応機器の動作を保証するものではないとのこと)
電源ボタンはキーボード面の右奥に実装されています。
電源ボタンは LED内蔵(右隣りはバッテリー充電中ランプ)
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
顔認証カメラを搭載
mouse X5 は Windows Hello に対応した顔認証カメラを搭載しています。
顔認証情報を登録しておけばかんたんに Windows にサインインできて便利です。認証精度は良好です。
15.6インチサイズでも薄くて軽い!
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
mouse X5 の高さは実測で 17.5~20mm。最厚部でも CDケース 2枚程度の薄さです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
本体の重量:1,387g、電源アダプター:208g、電源コード:168g
本体の重量は一般的な13インチノートPC と同じくらいの重量です。スリムで軽いので持ち歩きもラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 65W (19V — 3.42A)。その大きさは手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイのチェック
高精細で色鮮やかに描画できる液晶ディスプレイ
mouse X5 のディスプレイに描画される映像は高精細で色鮮やか、キレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
i1Display Pro で計測したトーンカーブは RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちです。色調のバランスは優秀です。
色域の計測結果は以下のとおりです。
Adobe RGBカバー率 | 76.2% |
---|---|
Adobe RGB比 | 76.6% |
sRGBカバー率 | 99.9% |
sRGB比 | 103.4% |
色域も広いです。色調のバランス・色域ともに優秀で液晶パネルは質の高いものが採用されているようです。
上左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。とくに左右ベゼルの幅は鉛筆の太さよりもせまいです。
眼が疲れにくい非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
電源オフ時
電源オン時
mouse X5 のディスプレイは眼が疲れにくい非光沢液晶です。映り込みが低減されているのがわかります。
広い視野角
視野角を確認します。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
ディスプレイを開ける範囲は広く、クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
心地よいタイプ感のキーボード
mouse X5 のキーボードのレイアウトです。
キーボードのレイアウトはほぼ標準的ですが、右端の[HOME]~[END]の配置は好みがわかれるところです。
ただ、はじめのうちは違和感があったとしても、使いなれてくれば違和感は低減してくると思います。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は仕様では約18mmですがフルサイズに近い感覚です。
キーストロークは約1.4mm。浅い感じもなくシッカリとした打鍵感でタイプ感も心地良いです。
タイプ音は「タッタッ」という比較的静かな音です
キートップの表面は中央部が少しへこんだ形状です。適度なフィット感にくわえサラサラとした感触で質感も良好です。
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[Fn]+[F7]:消灯→点灯(暗)→点灯(明)
[Fn]+[F6]:点灯(明)→点灯(暗)→消灯
パームレストの素材は天面と同じマグネシウム合金です。
サラサラとした感触で質感も良くキーボード操作も快適。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいです。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドは大きめサイズで手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
タッチパッドサイズ感
また、タッチパッドの左上をダブルタップすることでタッチパッドの有効/無効を切り替えられます。
LED点灯時はタッチパッド無効、消灯時はタッチパッド有効
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークによる性能評価では、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスなどを測定します。
使用したベンチマークは以下のとおりです。
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20 |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては、付属のソフトウェア「Control Center」の電源設定を[ハイパフォーマンスモード](ターボモードは OFF)に設定して実施しています。
Control Center の電源設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。
評価にあたっては、当サイトでレビューしたインテル Core i7-10510U プロセッサー搭載機のスコア(平均値)、AMD Ryzen 5 3500U 搭載機のスコア(平均値)と比較します。
今回レビューしている mouse X5シリーズには Ryzen 5 3500U 搭載モデルもラインナップしているので比較検討の参考になると思います。
■CINEBENCH R20
CPU | |
---|---|
Core i7-10510U(レビュー機) |
1601 cb
|
Core i7-10510U(平均値) |
1558 cb
|
Ryzen 5 3500U(平均値) |
1240 cb
|
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-10510U(レビュー機) |
9382.4
|
Core i7-10510U(平均値) |
10343.4
|
Ryzen 5 3500U(平均値) |
7945.2
|
Core i7-10510U と Ryzen 5 3500U のベンチマークスコアは 1.2~1.3倍くらいの違いがあります。
また、レビュー機の Core i7-10510U のスコアが平均スコアと比較して2種類のベンチマークソフトで前後していますが、スコアに大きな開きはなくレビュー機は CPU パフォーマンスを引き出せているといって良いでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、当サイトでレビューした インテル UHD グラフィックスの平均値、Radeon Vega 8 グラフィックス のスコア(平均値)と比較します。
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル UHD(レビュー機) |
1045
|
インテル UHD(平均値) |
1075
|
Radeon Vega 8(平均値) |
2100
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル UHD(レビュー機) |
4116(普通)
|
インテル UHD(平均値) |
4293
|
Radeon Vega 8(平均値) |
5706
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル UHD(レビュー機) |
1315(設定変更が必要/8fps)
|
インテル UHD(平均値) |
1432
|
Radeon Vega 8(平均値) |
2447
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル UHD(レビュー機) |
1139(動作困難)
|
インテル UHD(平均値) |
1159
|
Radeon Vega 8(平均値) |
1916
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
グラフィックス性能は AMD Radeon Vega 8 が大きく上回っています。
AMD Ryzen プロセッサーに内蔵されている「Radeon Vega グラフィックス」はかなり優秀で、高度なグラフィックス処理でも快適な映像描画が期待できます。
とはいえ第10世代インテル Core プロセッサー内蔵の「インテル UHD グラフィックス」もまずまずの性能レベルで、動画鑑賞やビデオ会議など通常のグラフィックス処理なら快適なパフォーマンスが期待できます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは SATA対応の SSD が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
NVMe対応 SSD にくらべデータ転送速度は劣るものの HDD にくらべればはるかに高速で Windows やアプリの起動も早いです。
mouse X5 は NVMe対応 SSD へのカスタマイズも可能です。
mouse X5 購入時の SSD カスタマイズ内容
(NVMe対応 SSD へのカスタマイズは比較的安価)
NVMe対応の SSD は SATA対応SSD にくらべシーケンシャルリード/ライトで 3倍から5倍くらい高速にアクセスできます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握しやすくするためレビュー機「mouse X5」の姉妹モデル「mouse X5-B(赤い天面)」のスペック相当の機種のスコア(平均値)と比較・評価します。
2機種の基本スペックは以下のとおり。
スペック | mouse X5 (レビュー機) |
比較対象機 (mouse X5-B 相当) |
---|---|---|
CPU | インテル Core i7-10510U | AMD Ryzen 5 3500U |
メモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 256GB SSD | 256GB/512GB SSD |
グラフィックス | インテル UHD | Radeon Vega 8 |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機 |
2712
|
比較対象機の平均 |
2866
|
Essentials | |
レビュー機 |
8035
|
比較対象機の平均 |
6854
|
Productivity |
レビュー機 |
6635
|
比較対象機の平均 |
5492
|
Digital Contents Creation |
レビュー機 |
3120
|
比較対象機の平均 |
3177
|
Gaming |
レビュー機 |
880
|
比較対象機の平均 |
1560
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
スコアを比較すると、Essentials や Productivity ではレビュー機の「mouse X5」が圧倒していますが、高度なグラフィックス処理を伴うテストでは比較対象機が優位です。
mouse X5 は、ふだん使いやビジネス用途でかなりのパフォーマンスが期待できますし、写真・動画編集でもそこそこ快適に使えそうです。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機 mouse X5 のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 12時間 10分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
1時間 49分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
3時間 1分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
4時間 22分 |
バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 12時間をこえるところは驚異的で、1日中バッテリーの残量を気にすることなく使えそうです。
ただ、充電完了までの時間が長い点は注意が必要です。充電は深夜など使っていない時間帯に対応しておくと良いでしょう。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、レビュー機「mouse X5」の姉妹モデル「mouse X5-B(赤い天面)」のスペック相当の機種の処理時間(平均値)と比較します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
RAWデータ現像の処理時間 | |
---|---|
PhotoDirector |
1分0秒0
|
1分11秒0
|
|
Photoshop Lightroom |
1分3秒6
|
1分30秒3
|
|
Lightroom Classic |
1分5秒3
|
1分31秒8
|
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
動画エンコード処理時間 | |
---|---|
PowerDirector |
3分14秒7
|
3分48秒5
|
|
mouse X5 のクリエイティブ性能は DAIV シリーズのようなクリエイター向けのPC にくらべ写真・動画編集の処理性能は劣るものの、スタンダードタイプのノートPC としては意外に性能レベルは高くレンダリングもスムーズです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
■付属ソフト「Control Center」の電源設定が[オフィスモード]のとき
平常時は静か。高負荷時でも「サーッ」という排気音がわずかに大きくなる程度でほとんど気になりません。
■付属ソフト「Control Center」の電源設定が[ハイパフォーマンスモード(ターボモードOFF)]のとき
平常時は静か。高負荷時は「サーッ」という排気音が少し大きくなりますが耳ざわりに感じるほど大きな音ではありません。
表面温度のチェック
高負荷な状態になるとキーボード奥 中央部分が少し温かくなります。ただ、タイピングに影響はなくパームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
mouse X5 には サウンドユーティリティソフト「Sound Blaster Cinema 5」がプリインストールされています。
サウンド ユーティリティソフト
(クリックで拡大表示できます)
実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
中音域から高音域にかけて再現された音域で中程度の音質。
こもった感じと音量を上げた時の若干の音割れはあるが、カジュアルになら楽しめるレベル。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域を再現できて、サウンド自体もクリアに高音質になる。
高音質なサウンドを楽しむならヘッドホンがおすすめ。
Windows の起動・再起動・シャットダウン 時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 12.6秒 | 32.9秒 | 10.1秒 |
2回目 | 12.1秒 | 33.2秒 | 10.1秒 |
3回目 | 12.7秒 | 33.7秒 | 10.2秒 |
4回目 | 12.8秒 | 34.4秒 | 10.0秒 |
5回目 | 12.7秒 | 34.8秒 | 10.0秒 |
平均 | 12.6秒 | 33.8秒 | 10.1秒 |
起動・シャットダウンは早いですが、再起動に時間がかかるようです。
それでも30秒程度なので「処理が遅い」と感じることはないでしょう。
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
付属品
『mouse X5』の本体ほか付属品一式です。
電源アダプター、電源コード、ドキュメント類が付属しています。
なお、付属しているドキュメント類は以下のとおりです。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段右側から ・製品仕様書 ・ファーストステップガイド ■下段右側から ・データ引越しソフトのライセンスキー案内 ・保証書 ・サポートマニュアル |
まとめ
以上、mouse X5 のレビュー記事をお届けしました。
mouse X5 は 15.6インチサイズとは思えない薄さと軽さで持ち歩きもラクにできるスタンダードタイプのノートPCです。
デザイン的にも明るい色味のシルバーでスタイリッシュ。性能面では第10世代インテル Core i7 プロセッサーの搭載により軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークの結果も優秀です。
とくに画面が大きく描画される映像がキレイなのでリモート会議やテレワークでも快適に使えそうです。
価格は税込12万円台から。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- マグネシウム合金のボディは 15.6インチサイズでもスリムで軽い!
- スタイリッシュなデザイン
- 高性能&高品質、軽快な動作でパフォーマンスも快適
- 液晶ディスプレイは色調のバランスが良く色域が広くて映像描画がキレイ
- 心地よいタイプ感のキーボード
- 長時間駆動できるバッテリー
チョット残念なところ
- バッテリー充電完了までの時間が長い
- スピーカーの音質はそれなり
スリムでスタイリッシュなデザインにくわえ軽くて高性能な「mouse X5」は、まさにワンランク上のスタンダードノートといえます。
マウスコンピューター mouse X5
税込12万円台から