Lenovo Legion Slim 5i Gen 8 レビュー:スリムボディでもハイパフォーマンス!オールマイティに使える16型ゲーミングノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

正面斜め

レノボが販売する Legion Slim 5i Gen 8 (以下「Legion Slim 5i」と記載)は、第13世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズ(一部モデルは RTX 30シリーズ)を搭載した 16型ゲーミングノートパソコンです。

ゲーミングノートとしてはエントリークラスながら性能レベルは意外に高くベンチマークによる性能評価も優秀。ゲームパフォーマンスのほかクリエイティブ性能にもすぐれています。

スリムでスタイリッシュなデザインにくわえ軽くてラクに持ち運べるところもポイント。

これから本格的にゲームを楽しみたいユーザーはもちろんのこと、ゲームのほかクリエイティブ作業などオールマイティに活用したいユーザーはチェックしておきたいモデルです。

■Legion Slim 5i Gen 8 の特徴

  • 第13世代インテル Core H プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載(一部モデルは RTX 30シリーズ)
  • Lenovo Legion ColdFront 5.0 により冷却性能を最大化
  • PURESIGHT GAMING対応16.0型 WQXGA IPS液晶ディスプレイ
  • FHD 1080p カメラ&電子制御式のプライバシーシャッター
  • テンキー付きキーボード
  • ゲームサウンドに定評のある Nahimicオーディオを採用

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2024年1月17日時点の内容です。

 

スペック構成

Legion Slim 5i のおもなスペックは以下のとおり。

カラー ■ストームグレー
■ミスティグレー
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■インテル Core i5-13420H プロセッサー
■インテル Core i5-13500H プロセッサー
■インテル Core i7-13700H プロセッサー
メモリ ■16GB (8GBx2), DDR5-5200MHz
■32GB (16GBx2), DDR5-5200MHz
ストレージ ■512GB SSD (M.2, PCIe NVMe Gen4)
■1TB SSD (M.2, PCIe NVMe Gen4)
ディスプレイ ■16型 WQXGA液晶 (2560×1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, sRGB 100%, 350nit, 165Hz
■16型 WQXGA液晶 (2560×1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, sRGB 100%, 500nit, 240Hz
グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop グラフィックス
■NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop グラフィックス
■NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop グラフィックス
■NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop グラフィックス
LAN 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
ワイヤレス Wi-Fi 6E 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠), Bluetooth v5.1
カメラ ■720p HDカメラ(プライバシーシャッター付き), マイク
■1080p FHDカメラ(プライバシーシャッター付き), マイク
本体サイズ(W×D×H) ■約 359.7×260.3×19.9~21.9mm
■約 359.7×260.3×19.9~25.2mm
※本体の高さは CPU または グラフィックスカードにより異なる
本体質量 約 2.4kg

 
ラインナップしているモデルの詳しいスペックやカスタマイズ内容、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8
税込18万円台から

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

Legion Slim 5i のデザインはスリムでスタイリッシュです。

正面側 右側

背面側 右側

一般的なゲーミングノートは排熱構造を考慮した設計のため分厚いですが、Legion Slim 5i はゲーミングノートとは思えないほどのスリムさです。

本体のカラーは「ストームグレー」。濃い目のグレー調でスタイリッシュなイメージの色合いです。ゲーミング以外の用途、たとえば写真・動画編集などにも活用したいユーザーにはウケの良いカラーかと。

 
天面はサラサラとした感触で上質感のある仕上がりです。

天面真上

天面斜め

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

シンプルデザインの天面は、Lenovoロゴと LEGION ブランドロゴがアクセント。

ロゴ

本体はゲーミングノートとは思えないほどスリムです。

本体の厚さ(前面側)

本体の厚さ(背面側)
本体の厚みは意外に少ない

 

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造。

底面真上

底面斜め

ゴム足は四隅に実装。太くて高さのあるゴム足で本体の安定感は良好です。

排気口は背面側と左右側面に実装されています。

排気口
排気口は背面側左右と左右側面

なお、エアフローのイメージは以下のとおりです。

エアフロー

 

天面は片手で開けられる

Legion Slim 5i は天面を開きやすくデザインされています。

天面は開きやすい

さらに、天面は片手で開くことができます。天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。

天面は片手で開くことができる

天面は比較的スムーズに開くことができます。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。

 

充実のインターフェース

Legion Slim 5i のインターフェースは充実しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①USB3.2 Gen2 Type-C

②USB3.2 Gen2 Type-C(Powerdelivery対応)

③マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

インターフェース(右側面)

右側面

④4-in-1メディアカードリーダー

⑤プライバシーシャッター(電子式)

インターフェース(背面側)

背面側

⑥USB3.2 Gen2(Powered USB)

⑦USB3.2 Gen2

⑧イーサネット・コネクター(RJ-45)

⑨HDMI

⑩電源コネクタ

メディアカードリーダーは抜き差し方式です。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

また、プライバシーシャッターは電子制御式です。

プライバシーシャッター
左の画像:シャッターが開いてカメラ有効
右の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断

見た目ではカメラレンズに違いはありませんが、カメラアプリを起動すると内部的にカメラ機能が切断されていることがわかります。

プライバシーシャッター
プライバシーシャッター有効時、カメラ機能は使えない

 

電源ボタンはキーボード奥センターにレイアウト

電源ボタンはキーボード奥センターにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

電源ボタンの LED はパフォーマンスモードにより色が変わります。(上の写真は「バランス」モード)

電源ボタンの色
左が「パフォーマンス」モード
右が「静音」モード

なお、モードは[Fn]+[Q]押下でかんたんに切り替えられます。

 

スピーカーは底面 前面側左右に搭載

スピーカーは底面の前面側左右に搭載されています。

スピーカー
スピーカー(底面部左右)

スピーカー
スピーカーの拡大

音質は、低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質です。

 

ゲーミングノートながらスリムで軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に B5版ノートを2冊載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

本体のフットプリント(設置面積)はB5版ノート2冊とほぼ同じ。奥行きが B5ノートの縦サイズより少しだけ長いくらいです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 22~27(最厚部)mm。ゲーミングノートながらとてもスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ

・本体:2,201
・電源アダプター:430g
・電源コード:105g

本体はゲーミングノートとしては軽量です。部屋間の移動がラクなのはもちろんのこと、外出先への持ち出しも可能な重量感です。

電源アダプターの最大出力は 170W。ゲーミングノートとしてはサイズは小さめです。

電源アダプターの大きさイメージ

電源アダプターの大きさ実測

 

ディスプレイのチェック

高輝度・広色域・高リフレッシュレート ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは BOE製[型番:BOE0B38 NE160QDM-NYC]の 液晶パネル。描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

文字表示のイメージ
テキストの表示例

トーンカーブは RGBともに理想的な角度45度の直線です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「314 nit」。高輝度でゲームプレイには十分な明るさです。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.7% 104.3%
Adobe RGB 75.4% 77.3%
DCI-P3 76.8% 76.9%

 
広色域で色再現性にもすぐれています。彩りも鮮やかなゲームを快適に楽しめるほか、シビアな色再現が必要な写真・動画編集にも活用できそうです。

なお、液晶ディスプレイはリフレッシュレート 165 Hz 対応です。

ディスプレイの設定
リフレッシュレート

Check

RTX 40 シリーズ搭載のカスタマイズモデルなら、リフレッシュレート 240Hz (輝度 500nit) の液晶ディスプレイにカスタマイズできます。(+2,200円)

 

16インチサイズは 15.6インチより意外に大きい

Legion Slim 5i のディスプレイサイズを 15.6インチノートパソコンと比較します。

ディスプレイサイズ比較
ディスプレイサイズ比較
(15.6型ノートと比較)

16インチのディスプレイは 15.6インチより一回り大きく表示される文字も見やすいです。

アスペクト比(縦横比)16:10 も大きな特徴のひとつ。これまでノートパソコンの主流だった 16:9 にくらべ表示領域が縦方向に広いぶん、多くの情報を表示できるメリットがあります。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに左右のベゼルは鉛筆の太さより細く、16インチの大画面サイズながら画面周りはスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはありません。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

 

ディスプレイはフラットまで開くことができる

ディスプレイは180度まで開くことができます。

ディスプレイの最大角度

フラットまで開くことができればゲームシーンを仲間と共有しやすいのではないでしょうか。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

ゲームもタイピングも扱いやすいキーボード

Legion Slim 5i のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

テンキーが実装されていることも Legion Slim 5i の特徴のひとつ。

テンキー
テンキー

テンキーのレイアウトもクセがありません。ゲーミングのみならず仕事やクリエイティブ作業など幅広いシーンで活用できそうです。

キーピッチの実測値は 約 19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。(テンキーは実測で 16mm と少し狭め)

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が少しへこんでいます。表面は少しツルツルとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークは感覚的に 1.5mm くらい。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良く、通常のタイピングからゲームプレイまでオールマイティに扱いやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは切り替え可能です。

[Fn]+ Spaceキー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

Check

キーボードバックライトは「ホワイトバックライト」のみです。ゾーンごとに色分けできる RGBバックライトは非搭載です。

 

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラした感触で上質感のある仕上がりです。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は少し目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。

 

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめサイズで扱いやすさも良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core i5-13420H プロセッサー
メモリ 16GB (8GBx2), DDR5-5200MHz
ストレージ 512GB SSD (M.2, PCIe NVMe Gen4)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「Lgion Balance Mode(以下、バランスと記載)」「Legion Performance Mode(以下、パフォーマンスと記載)」2つのモードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

なお、電源とバッテリーの電源モードについては、電源プランが「Lgion Balance Mode」のときは「バランス」に設定し、「Legion Performance Mode」のときはシステム依存(電源モードは自動で最適化)の状態にしています。

電源モード
電源プランが「Lgion Balance Mode」のとき

電源モード
電源プランが「Lgion Performance Mode」のとき

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー

・インテル Core i7-13700H プロセッサー

・インテル Core i7-12700H プロセッサー

・インテル Core i5-12500H プロセッサー

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7840HS プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core i7-13700HX
17945 pts
Core i7-13700H
16985 pts
Ryzen 7 7840HS
15991 pts
Core i5-13500H(レビュー機/パフォーマンス)
15973 pts
Core i5-12500H
14619 pts
Core i5-13500H(レビュー機/バランス)
14234 pts
Core i7-12700H
11104 pts
Core i7-1360P
10176 pts
Core i7-1260P
9437 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1240P
8781 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7502 pts
Core i7-1355U
7330 pts
Core i5-1335U
6419 pts
CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700H
1884 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core i5-13500H(レビュー機/パフォーマンス)
1761 pts
Core i7-1355U
1756 pts
Core i7-1360P
1754 pts
Core i7-12700H
1747 pts
Core i5-12500H
1711 pts
Ryzen 7 7840HS
1702 pts
Core i7-1260P
1684 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Core i5-13500H(レビュー機/バランス)
1501 pts
Core i5-1335U
1501 pts
Core i5-1240P
1491 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1408 pts

 
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-13700HX
31774
Core i7-13700H
27990
Ryzen 7 7840HS
27986
Core i5-13500H(レビュー機/パフォーマンス)
27903
Core i7-12700H
25710
Core i5-12500H
25490
Core i5-13500H(レビュー機/バランス)
25438
Core i7-1360P
20652
Core i7-1260P
19117
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1240P
17932
Core i7-1355U
16659
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 7530U
15632
Core i5-1335U
13676

 
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

バランスモードのスコアは少しひかえめですが、パフォーマンスモードでは性能が最大化され、上位プロセッサーの Core i7-13700H に匹敵するスコアが出ています。

パフォーマンスモードにすることで重量級のゲームタイトルでもパワフルなパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce RTX 4080 グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 4070 グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 4060 グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 3060 グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 3050 グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 3050 with Max-Q グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q グラフィックス

・NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q グラフィックス

・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti グラフィックス

・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

3DMark Time Spy のベンチマーク結果です。

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
RTX 4080
13681
RTX 4070
11494
RTX 4060
9976
RTX 4050(レビュー機/パフォーマンス)
8993
RTX 4050(レビュー機/バランス)
8635
RTX 3060
8397
RTX 2080 with Max-Q
7171
RTX 2060 with Max-Q
5347
RTX 3050
5045
RTX 3050 with Max-Q
4954
RTX 3050 Ti
4460
GTX 1650 Ti
3687
GTX 1650 Ti with Max-Q
3229

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

漆黒のヴィランズ
RTX 4080
21157
RTX 4070
20181
RTX 4050(レビュー機/パフォーマンス)
18919
RTX 3060
17750
RTX 4050(レビュー機/バランス)
17653
RTX 4060
17322
RTX 2060 with Max-Q
14226
RTX 2080 with Max-Q
13815
RTX 3050
12980
RTX 3050 Ti
11883
RTX 3050 with Max-Q
10004
GTX 1650 Ti
9694
GTX 1650 Ti with Max-Q
8740

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
RTX 4080
11259
RTX 4070
9863
RTX 4060
9203
RTX 3060
7694
RTX 4050(レビュー機/パフォーマンス)
7613
RTX 4050(レビュー機/バランス)
7570
RTX 2060 with Max-Q
5441
RTX 3050
4721
RTX 3050 Ti
4216
RTX 2080 with Max-Q
4205
RTX 3050 with Max-Q
3780
GTX 1650 Ti
3612
GTX 1650 Ti with Max-Q
3185

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスは優秀です。

レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4050 は GeForce RTX4000シリーズのなかではエントリークラスにあたりますが、重量級ゲームのほとんどを快適にプレイすることができるでしょう。より安定したハイ・パフォーマンスを求めるなら GeForce RTX 4060 以上がおすすめです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCI Express 4.0 の NVMe SSD(容量 512GB) が搭載されています。

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※電源プランが「Lgion Balance Mode」のときの計測結果。「Legion Performance Mode」のときは速度は多少向上しますが大きな違いはありません。

PCI Express 4.0 の SSD は結果のとおり爆速です。体感的にも高速なデータアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Victus 16 (Intel) 2023年モデル

・Victus 16 (AMD) 2023年モデル

・DELL G15 5530

・OMEN 16 (Intel) 2023年モデル

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック Legion Slim 5i
(レビュー機)
Victus 16
(Intel)
Victus 16
(AMD)
DELL G15 OMEN 16
(Intel)
CPU テル Core i5-13500H インテル Core i7-13700HX AMD Ryzen 7 7840HS インテル Core i7-13650HX インテル Core i7-13700HX
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD 512GB SSD 512GB SSD 1TB SSD 1TB SSD
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Legion Slim 5i(バランス)
9486
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
9752
Victus 16 (Intel)
10205
Victus 16 (AMD)
8159
DELL G15
9873
OMEN 16
9910
目標値
4100
Productivity
Legion Slim 5i(バランス)
9201
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
9842
Victus 16 (Intel)
9595
Victus 16 (AMD)
8008
DELL G15
10792
OMEN 16
9881
目標値
4500
Digital Contents Creation
Legion Slim 5i(バランス)
10981
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
11569
Victus 16 (Intel)
9424
Victus 16 (AMD)
10035
DELL G15
12247
OMEN 16
13894
目標値
3450
Gaming
Legion Slim 5i(バランス)
16413
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
15474
Victus 16 (Intel)
21363
Victus 16 (AMD)
18611
DELL G15
17815
OMEN 16
28004

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のゲーム性能は比較対象機にくらべ少し劣るものの、エントリークラスのゲーミングノートとしては十分なゲームパフォーマンスが期待できるでしょう。

また、ゲーム性能以外の性能バランスにすぐれているのは着目しておきたいところ。ゲームプレイのほかクリエイティブ作業などオールマイティに活用できるメリットがあります。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源プランを「Lgion Balance Mode」に設定して実施。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 3時間 48分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
18分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
30分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 11分

一般的な用途(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)で使うにはバッテリー駆動時間は短いですが、ゲーミングノートなので致し方なしといえるでしょう。

一般的な用途で使用する場合は画面の明るさを調整するなどバッテリーの消費量を抑える使いかたが良さそうです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Victus 16 (Intel) 2023年モデル

・Victus 16 (AMD) 2023年モデル

・DELL G15 5530

・OMEN 16 (Intel) 2023年モデル

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードでの処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Legion Slim 5i(バランス)
33秒3
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
30秒0
Victus 16 (Intel)
29秒9
Victus 16 (AMD)
39秒6
DELL G15
33秒8
OMEN 16
30秒8
Photoshop Lightroom
Legion Slim 5i(バランス)
14秒7
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
13秒5
Victus 16 (Intel)
17秒0
Victus 16 (AMD)
21秒2
DELL G15
13秒4
OMEN 16
10秒0
Lightroom Classic
Legion Slim 5i(バランス)
20秒8
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
18秒9
Victus 16 (Intel)
22秒2
Victus 16 (AMD)
24秒0
DELL G15
22秒2
OMEN 16
15秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Legion Slim 5i(バランス)
1分30秒4
Legion Slim 5i(パフォーマンス)
1分10秒3
Victus 16 (Intel)
1分43秒7
Victus 16 (AMD)
1分5秒0
DELL G15
1分14秒5
OMEN 16
1分2秒4

 
実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。スペックが上位の比較対象機とくらべても同等以上のパフォーマンスが出ています。

Legion Slim 5i は高輝度・広色域ディスプレイが採用されているので、ゲームプレイのほか写真・動画編集などクリエイティブ作業用としても快適に活用できるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
動画エンコード中 FF XV ベンチ実行中
バランス 33.8db 51.4db
(50~51db)
51.4db
(50~51db)
パフォーマンス 33.8db 53.1db
(52~53db)
53.6db
(53db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時はほぼ無音状態で静かです。

高負荷な状態では、「サーッ」という気流音が大きくなり、うるさく感じるかもしれません。ゲーミングPCなので致し方ありませんが、うるさく感じるときはヘッドセットの装着がおすすめです。

なお、負荷低減後アイドル時の状態に戻るまでの時間は 約2~3分程度です。

※使用環境やパソコンの状態により異なります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※Alienware Command Centerのパフォーマンスコントロールを「バランス」に設定して測定

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

■ファイナルファンタジーXV実行後

ファイナルファンタジーXV実行後の表面温度

高負荷な状態(FF ベンチ以外)ではキーボード奥 中央寄りの表面温度が上がりやすいですがタイピングに影響はありません。また、FF ベンチ実行後は表面温度はそれなりに上昇するため、長時間ゲームをするときはコントローラーの使用がおすすめです。

なお、参考までにファイナルファンタジーXV ベンチマーク実行時のパーツ(CPUとdGPU)温度と動作周波数の推移は以下のとおり。

パーツ温度と動作周波数
ファイナルファンタジーXV ベンチマーク実行時(FHD・高品質)

高負荷な状態ではパーツ温度は 60度~80度のあいだで推移し、動作周波数も安定して推移しています。スリムな筐体でもエアフローは良好です。Lenovo Legion ColdFront 5.0 によって冷却性能が最大化されていることがわかります。

 

サウンド チェック

Legion Slim 5i はサウンドは「Nahimicオーディオ」が採用されています。

サウンドユーティリティソフトも Nahimic のソフトウェアがインストール。コンテンツにあわせたプリセットが用意されているほかイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
Nahimic ソフトウェア

以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバー

・メリハリの効いた音で高音質

・音声も明瞭に聴き取れる

■ヘッドホン

・音域全体が増幅されて臨場感や迫力がアップする

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.1秒 36.8秒 12.4秒
2回目 13.0秒 34.4秒 13.7秒
3回目 13.1秒 35.0秒 13.8秒
4回目 13.0秒 36.5秒 12.2秒
5回目 13.0秒 35.1秒 12.8秒
平均 13.0秒 35.6秒 13.0秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動は 30秒以上の時間がかかりますが、頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないと思います。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など 状態により変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Legion Slim 5i の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式

■同梱品リスト
・Legion Slim 5i 本体
・電源アダプター
・電源コード
・Legion M300 RGB ゲーミングマウス
・ドキュメント類

 
Legion M300 RGB ゲーミングマウスは8つのカスタマイズ可能なボタンが実装されています。

マウス外観

本体に装着すれば LEGION のブランドロゴが RGBライティングされます。

マウス RGBライティング

 

まとめ

以上、Legion Slim 5i Gen 8 のレビュー記事をお届けしました。

Legion Slim 5i はエントリークラスのゲーミングノートながら性能レベルが高くパワフルです。

今回レビューした「Core i5-13420H + RTX 4050 Laptop」搭載モデルでも重量級のゲームタイトルも快適にプレイできるゲームパフォーマンスでした。

より安定したゲームパフォーマンスを求めるなら上位スペックのモデルを選択するとよいでしょう。

良好なゲーム性能にくわえクリエイティブ性能にすぐれているところもポイント。Legion Slim 5i はゲームのみならず、クリエイティブ作業や学業、仕事などオールマイティに活用できるモデルといえるのではないでしょうか。

高評価のポイント

  • エントリー向けでもパワフルなゲームパフォーマンス
  • 高負荷時でも安定したパフォーマンス
  • ゲームのほかクリエイティブ作業などオールマイティに活用できる
  • ゲーミングノートとしてはスリムでスタイリッシュなデザイン
  • リフレッシュレート 最大240Hz に対応した高輝度・広色域ディスプレイ

気をつけておきたいところ

  • 高負荷時の駆動音はうるさく感じる

 
ラインナップしているモデルやカスタマイズ内容、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

Lenovo Legion Slim 5i Gen 8
税込18万円台から

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

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