NEC『LAVIE Direct HZ』2018年秋冬モデルの実機レビュー 前編です。
『LAVIE Direct HZ』は、ディスプレイを回転することでノートパソコンとしてもタブレットとしても使える 2in1 モバイル PC。13.3型ワイド液晶搭載の 2in1ノートPC として世界最軽量を誇り、超軽量モバイルノートの元祖ともいえるモデルです。
2018年秋冬モデルでは第8世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能レベルがアップ、快適パフォーマンスで動作も軽快です。
とにかく軽くて、性能・デザイン・使いやすさ・モバイル性などトータルバランスも良く、テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも活用できます。
レビューでは、前編でスペックや外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後編は各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 駆動音・表面温度 サウンド チェック Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容は 2018年12月7日時点のものになります。
スペック構成
NEC直販サイト「NEC Direct」にラインナップしている『LAVIE Direct HZ』2018年秋冬モデルのスペック構成です。
OS | Windows 10 Home 64ビット 【カスタマイズ可能】 ■Windows 10 Pro 64ビット |
CPU | 下記いずれか選択 ■第7世代インテル Core i3-7020U プロセッサー ■第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサー ■第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー |
メモリ | 下記いずれか選択 ■4GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード 4GB) ■8GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード 8GB、デュアルチャネル対応) Core i7 選択時は 8GBメモリのみ |
ストレージ | 下記いずれか選択 ■約128GB(Serial ATA) ■約256GB(Serial ATA) ■約512GB(PCIe) ■約1TB(PCIe) |
ディスプレイ | 13.3型ワイド LED IPS液晶 (広視野角・高色純度・ノングレア・タッチパネル)(Full HD) |
グラフィックス | 下記いずれか ■インテル HD グラフィックス 620(CPUに内蔵) (Core i3 選択時) ■インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵) (Core i5,i7 選択時) |
ワイヤレス | 11ac(867Mbps)対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth Smart Ready(Ver.4.2) |
Webカメラ | HD解像度(720p)対応カメラ、有効画素数92万画素/ステレオマイク内蔵 |
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) | 下記いずれか ■約7.0時間(Core i3 選択時) ■約10.8時間(Core i5,i7 選択時) |
本体サイズ(W×D×H) | 305×205×16.9 mm |
本体質量 | 下記いずれか ■約769g(Core i3 選択時) ■約831g(Core i5,i7 選択時) |
本体カラー | 下記いずれか ■メテオグレー(Core i3 選択時) ■メテオグレー / フレアゴールド / インディゴブルー(Core i5,i7 選択時) |
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NEC Direct では、『LAVIE Direct HZ』は使い方や予算に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。(CPU により選択できるメモリ、ストレージ容量、本体カラーに制約があるので、詳細は NEC Direct 公式サイトでチェックしてください。)
今回レビューを行うのは「Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD」のスペック構成、本体カラーは新色のインディゴブルーです。
外観チェック
『LAVIE Direct HZ』の正面側と背面側をチェックします。
落ち着いた雰囲気のデザインです。
新色のインディゴブルーは派手派手しさのない、さりげないオシャレ感のあるカラーで、太陽光や照明など光の加減でグリーンがかったりブルーがかったり、微妙に色味が変化する落ち着いた大人のカラーです。
天面を見てみます。
本体の素材は、おそらくアルミニウムやマグネシウム合金などの金属系の素材が使われていると思われます。
表面は梨地処理(サンドブラスト加工)されており、手で触れた感触はサラサラとして質感も良好です。
指紋や皮脂の跡はほとんど目立たないのも好印象です。外出先で使うときでもパソコン本体の汚れを気にする必要がありません。
底面部です。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、たわみにも強く、見た目もスッキリしています。
底面部のゴム足のカラーは本体と同じインディゴブルー。四隅と中央部の5箇所に実装されており、本体の安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
次に、ヒンジを見てみます。
ヒンジは少し大きめサイズでシッカリとした作りです。
画面を回転させていくときのヒンジの状態をチェックします。
ヒンジのトルクは ほど良い感じで、天面の開け閉めや 360度の回転もやりやすく、またタイピング中でも画面のグラつきを感じることはありませんでした。
画面を閉じた状態で前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース類を見てみます。
左側面のインターフェース類です。
①DCコネクタ
②排気口
③電源スイッチ
④音量ボタン
右側面のインターフェース類です。
⑤SDカードスロット
⑥ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子
⑦USB3.0コネクタ
(パワーオフUSB充電機能対応)
⑧USB3.0コネクタ
⑨HDMI出力端子
⑩盗難防止用ロック
SDカードスロットは、プッシュロック式です。SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側の画像が SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
ステータスLEDです。
⑪電源LED
⑫充電中LED
⑬Caps Lock LED
Webカメラとマイクです。
顔認証には対応していないのは筆者としては残念な点。おそらく、顔認証に対応したカメラユニットを収納できるスペースがないくらいに本体がコンパクト化されているから。顔認証に対応したカメラユニットがもっと小型化されることに期待したいと思います。
スピーカーは底面部 前面側左右に実装されています。
『LAVIE Direct HZ』は、スタイル切り替えできる 2in1 ノートPC ですが、切り替えられるスタイルは、公式には「ノートパソコン」と「タブレット」の2つ。
ノートパソコン
タブレット
ユーザーサポートに問い合わせたところ、一般的なコンバーチブルタイプの「スタンド」や「テント」スタイルでの使用は想定されていないようです。
「スタンド」スタイルは、それなりのスタイルで使えますが、「テント」スタイルは画面の「回転ロック」が設定できないように制御されているため、テントスタイルにすると画面が上下さかさまとなってしまいます。
スタンド
テント(画面回転できないので上下さかさまです)
画面の「回転ロック」設定が無効化されている
「スタンド」や「テント」スタイルでの使用頻度は少ないというメーカー側の判断だとは思いますが、「スタンド」や「テント」スタイルで使用を想定しているユーザーはチェックしておいた方が良いでしょう。
次は、本体を閉じたときの高さのイメージです。
『LAVIE Direct HZ』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)
『LAVIE Direct HZ』の高さは CD ケース(通常サイズ)2枚より薄く、実測値では 18mm、手に持っても「薄さ」を感じます。
本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、上にはB5版ノートを載せています。
ピンクの点線が A4コピー用紙
本体のサイズは A4サイズといって良いでしょう。
次に、本体や電源アダプターなどの質量を計測します。
本体の質量は 830g。電源アダプター、電源コードの重さは、それぞれ 177g、37g です。
1kgに満たない超軽量モデルなので、実際に持ってみても非常に軽く、外出するときの持ち歩きもラクにできる軽さです。
電源アダプターの最大出力は 約45W(20V – 2.5A)。省電力タイプの電源アダプターなので、その大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイ
『LAVIE Direct HZ』のディスプレイは 広視野角・高色純度のフルHD液晶です。
ディスプレイに描画される映像は鮮やかで高精細、とてもキレイです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
『LAVIE Direct HZ』はタッチ対応ディスプレイとしては珍しいノングレア(非光沢)タイプです。映り込みがかなり低減されているのが分かります。使う場所にもよりますが映り込みを気にすることはないといって良いでしょう。
左右と上部 三辺のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁で、その幅は鉛筆の太さよりも狭いです。
ベゼルが鉛筆の太さよりも狭いので、タブレットスタイルで持ちやすくするために「スマートベゼル機能」が搭載されています。
スマートベゼル機能を有効にすることで、ディスプレイの左右 1cmくらい 描画エリアを縮小し、手持ちできるスペース(指先が触れても反応しないスペース)を確保できます。
左がスマートベゼル設定「無効」、右が「有効」
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでも鮮やかでキレイな映像を見ることができます。
※外出先で使うときにはビジュアルハッキング(のぞき見)に注意したいところです。
次に、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に『LAVIE Direct HZ』の製品ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 150% です。
表示される文字の大きさは、見やすい大きさに設定されています。
キーボード&タッチパッド
『LAVIE Direct HZ』のキーボードのレイアウトです。
LAVIE Direct シリーズのキーボードで特徴的なのが左側の[Fn]キーと[Ctrl]キーの配置が逆になっている点。
左側から[Ctrl]キー、[Fn]キーの順番に配置されているパソコンが多数を占めており、今や一般的ともいえます。この配置に慣れているユーザーはチェックが必要です。
とはいえ、キーボードは使っているうちに慣れてくるもので、違和感も軽減されてくるはずです。
パームレストを手で触れた感触は天面と同じくサラサラとしていて指紋や皮脂の跡も目立ちにくく質感や感触も良好です。
キートップ表面の形状はフラット。感触はサラサラとしており、指先のフィット感は良好です。
キーストロークは若干浅い感じもありますが、大きな違和感もなくシッカリとした打鍵感でタイピングできます(公称値で 1.2mm)。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18mm(公称値も 18mm)。
狭いという感じもなく、一部レイアウトにクセがあるものの、タイプ感はおおむね良好です。
なお、キーボードにはバックライトが搭載されていません。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプ、タッチパッドの大きさはやや小さめのサイズですが、扱いやすさに違和感はありません。
いたって普通のタッチパッドですが、タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『LAVIE Direct HZ』(Core i7 / 8GBメモリ / 512GB SSD)の機能・性能についてレビューしています。
NEC直販「NEC Direct」公式サイト ⇒ 『LAVIE Direct HZ』 製品ページ |
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