デル『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7373)』レビュー コスパに優れた快適パフォーマンスの 2in1 PC(後編)

 

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デル『Inspiron 13 7000 2-in-1』実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマーク、Windows 起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

Inspiron 13 7000 2-in-1 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
アクティブペン
(後編)
ベンチマーク
サウンド チェック
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容は 2018年2月1日時点のものになります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『Inspiron 13 7000 2-in-1』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

WinSAT のスコアの上限は 9.9です。

高いレベルでおおむねバランスの良いスコアです。

とくに CPUScore と MemoryScore は上限に近いスコアで、『Inspiron 13 7000 2-in-1』に搭載された CPU性能レベルの高さが分かります。
(レビュー機の CPU は 第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー)

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、モバイルノートながら高いレベルのスコアです。

一般的なノートPC にくらべ格段に性能レベルが高く、自宅や外出先など、いろいろなシーンで快適に使える、高いレベルの性能を備えている印象です。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『Inspiron 13 7000 2-in-1』の CPU には、第8世代 インテル Core i7-8550U プロセッサーが搭載されています。

前世代(第7世代)のインテル Core i7-7500U プロセッサーの CPU スコアは 350cb くらいですので、ベンチマークのスコアを見る限り、CPU性能は およそ 57% アップしていることが分かります。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Storm なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver おおむねなめらか描画。ときどきカクついたシーンもあったが問題ないレベル。
Fire Strike カクカクした描画
Time Spy カクカクした描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『Inspiron 13 7000 2-in-1』のグラフィック性能レベルは、CPU内蔵グラフィックスとしては高いレベルです。

モバイルノートしての快適性は充分で、ビジネスシーンでのビデオチャットやテレビ会議のほか、プライベートでも動画視聴や写真・動画の編集、ライトなゲームも、気軽に楽しむことができそうです。

動作音については、負荷のかかる処理中は排熱のためファンがフル回転し「サーッ」という音が聞こえます。さほど大きな音でもなく、負荷のかかる状態が終始続いているわけでもないので、とくに気にならないと思います。

また、本体内部の熱については、負荷のかかる処理中は本体の奥 排気口周辺が温かくなります。キーボードの奥側も若干温かく感じます。パームレストはヒンヤリとしたままでした。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機の『Inspiron 13 7000 2-in-1』スプレマシーモデルのストレージは、Micron製の SSD(容量 512GB、SATA接続)です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成

SSD のデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度
ストレージのデータ転送速度

SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

バッテリー

『Inspiron 13 7000 2-in-1』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー不足でWindowsがスリープしたときの残量
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーによる駆動は 3時間 31分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

通常よりもバッテリーを多く消費する使用条件というのもありますが、モバイルPC としては少し短い気がします。

とはいえ、ディスプレイの明るさや音量を適度に設定するなど、節電モードでの使用ならバッテリー駆動時間はもっと長くなるはずです。

また、バッテリー充電については、50%まで充電するのに 1時間4分、充電完了までの所要時間は 2時間55分でした。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

サウンド チェック

『Inspiron 13 7000 2-in-1』には、サウンドユーティリティソフト「Waves MaxxAudio Pro」が搭載されています。

Waves MaxxAudio Pro には、サウンドに合わせたプリセットがあらかじめ設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることもできます。

ちなみに、サウンドユーティリティソフトを開発した Waves MaxxAudio はイスラエルのデジタル音声&音響技術メーカーで、そのサウンドは パソコンやタブレット、スマートフォンなど幅広く採用されています。

Waves MaxxAudio Pro サウンドユーティリティソフト
Waves MaxxAudio Pro サウンド ユーティリティソフト

実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
低音域から高音域まで音域が広く高音質。
臨場感もあり、パソコンながら迫力のあるサウンドを楽しめる。
ボリュームを最大にしても音割れはしない。(サウンドにもよるが)

■ヘッドフォン
低音域から中音域が増幅され、サウンド全体に厚みが増す。
サウンドに没頭できそうなくらいに高音質。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『Inspiron 13 7000 2-in-1』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動      : 14.5秒
・シャットダウン : 7.3秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!

 

搭載ソフトウェア

『Inspiron 13 7000 2-in-1』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー

Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

「Dell Help & Support」には、Windows 10 の操作方法、ワイヤレスや周辺機器への接続方法などを参照することができ、はじめて Windows 10 を使うときでもあんしんです。

Dell Help & Support

なお、動画再生ソフトや写真・動画編集ソフトはインストールされていませんでした。

 

付属品

『Inspiron 13 7000 2-in-1』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『Inspiron 13 7000 2-in-1』本体セット

付属しているドキュメントは、「クイックスタートガイド」と「安全および認可機関に関する情報」でマルチ言語対応版です。

『Inspiron 13 7000 2-in-1』ドキュメント

いずれも、かんたんな内容が記載されている程度ですが、製品の使い方や取り扱いに関する詳細な情報は、デル公式サイトで公開しており、ブラウザで閲覧できるほか、PDF ファイルとしてダウンロードすることもできます。

 

まとめ

『Inspiron 13 7000 2-in-1』は軽快な動作でパフォーマンスも快適な 2in1 モバイルPC です。

SDカードスロットや USB、HDMI など必要なインターフェースも実装されており、いろいろなシーンで使うモバイルPC だけに利便性は高まります。

キーボードのタイプ感が筆者にとっては今ひとつでしたが、慣れることで解消されるものと思います。

価格面でみると 129,578円(税込・配送料込) ~ という価格は、性能レベルが高いながらもリーズナブルな印象で、コストパフォーマンスに優れた 2in1 PC といえそうです。

ラインナップしているモデルの詳細や価格などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」でチェックしてください。

 


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New_Inspiron_13_7000_2in1_7373(2017/9/29発売)
 

 

 

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