デル『Inspiron 22 3000 (3277)』レビュー お手頃価格&お手頃サイズの液晶一体型PC

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

真正面

デル『Inspiron 22 3000 (3277)』の実機レビューです。

『Inspiron 22 3000 (3277)』は 21.5インチ液晶一体型PCで、そのサイズ感は大きすぎないお手頃サイズ。

デザインもスタイリッシュでコンパクト、チョットしたスペースに置くことができるモデルです。

価格も税込7万円台とお手頃です。

■Inspiron 22 3000 (3277) の特徴

  • 21.5インチのサイズはチョットしたスペースに設置できるお手頃サイズ
  • 狭額ベゼルで全体的にスッキリとしたスタイリッシュなデザイン
  • ワイヤレスキーボードとマウスが同梱
  • 性能レベルはそれなりだがふだん使いに最適
  • お手頃な価格
  • 書斎やリビングに置いて気軽に使える

レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボード・マウスなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。

正面(斜め)

レビュー内容は 2019年5月28日時点のものです。販売価格・クーポンなどの最新情報はデルオンラインストアをご確認ください。

 

デル直販「デルオンラインストア」公式サイト

 

 

スペック構成

『Inspiron 22 3000 (3277)』のスペック構成は以下のとおり。

OS Windows 10 Home 64ビット 日本語
CPU 第7世代 AMD A9-9425 プロセッサー
カラー ■ホワイト
■ブラック
メモリ 4GB, DDR4, 2400MHz
ストレージ 1TB HDD (5400回転)
光学ドライブ 非搭載
ディスプレイ 21.5-インチ FHD (1920 x 1080) IPS アンチ-グレア LED-バックライト Narrow Border ディスプレイ
グラフィックス Radeon R5 グラフィックス(CPUに内蔵)
LAN RJ-45 Ethernet(10/100/1000)
ワイヤレス 802.11ac + Bluetooth 4.1
カメラ、マイク ポップアップ型ワイドスクリーンHD 720p カメラ(マイク内蔵)
TVチューナー 非搭載
本体サイズ(W×D×H) 約 497.9×41.5×329.4 mm(奥行きはスタンドを除いたサイズ)
質量 約 4.27kg

 

外観チェック

お手頃サイズでスタイリッシュなデザイン

『Inspiron 22 3000 (3277)』はスタイリッシュなデザインです。

正面斜め右

背面側(その1)

液晶一体型ながら大きすぎないお手頃サイズです。

前後から見たイメージです。

Inspiron 22 3000 (3277) 真正面

Inspiron 22 3000 (3277) 背面側

可動式のスタンドは本体をシッカリと支えていて安定感もグッドです。

スタンド(背面側)

ただし、ある程度スタンドを開いて画面を傾ける必要があります。

スタンド(最小角度)

 

Webカメラはポップアップ式

Webカメラと内蔵マイクはポップアップ式です。カメラユニットをプッシュすることでポップアップさせたり収納したりすることができます。

カメラユニット(収納時)

カメラユニット(使用時)

ポップアップ式のカメラはビデオチャットのときなど見せたくない光景を遮断できるメリットがあります。なお、カメラは顔認証に対応していません。

 

スピーカーは意外と高音質

スピーカーはディスプレイ下部に実装されています。

スピーカー

スピーカーから出力されるサウンドは低音域から高音域まで広い音域が再現されて意外と高音質です。(詳細は後半の「サウンド チェック」ご覧ください。)

 

インターフェース

ポート類は背面側なので扱いにくい

『Inspiron 22 3000 (3277)』のポート類のほとんどはディスプレイ背面側に実装されています。

ポート類(背面側)

①DC電源
②HDMI出力
③LANポート
④USB 2.0
⑤USB 3.1 Gen 1×3
⑥ユニバーサル・ヘッドフォン・ジャック

必要十分なインターフェースを実装していますが、使用頻度が高い USB ポートやヘッドフォンジャックが背面側に実装されているので、USB周辺機器(USBメモリなど)やヘッドフォンを使うときは扱いにくさを感じるかもしれません。

また、本体の左側面にはメディア・カード・リーダー(抜き差し方式)が実装されています。

ポート類(左側)
SDカードをシッカリと挿し込んだ状態

電源ボタンはディスプレイの右下に実装されています。(LED内蔵)

電源ボタン

 

ディスプレイ

映像は高精細&鮮明&キレイ

『Inspiron 22 3000 (3277)』のディスプレイは 21.5インチ・フルHD(1,920×1,080)液晶です。

描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。

ディスプレイに描画された映像(ハイビスカス)

ディスプレイに描画された映像(コスモス)

ディスプレイに描画された映像(花束)

以下は i1Display Pro で計測したトーンカーブです。

トーンカーブ

コントラストが若干弱い計測結果ですが、色調のバランスはまずまずなので大きな違和感はありません。

上左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁で、その幅は鉛筆の太さより若干幅がある程度です。

ディスプレイのベゼル

 

画面の映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ時)

画面映り込み(電源オン時)

非光沢液晶なので映り込みを感じることはありません。

 

視野角も画面傾きの範囲も広い

視野角は、水平方向/垂直方向ともに広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

ディスプレイを傾けられる最大角度です。

ディスプレイの最大角度

 

ほど良いサイズ感

『Inspiron 22 3000 (3277)』と24インチモニタのサイズを比較するとこんな感じです。

ディスプレイのサイズ比較

24インチの大画面よりはコンパクトで ほど良いサイズ感です。

 

キーボード&マウス

『Inspiron 22 3000 (3277)』のキーボードとマウスはワイヤレス接続で、付属のレシーバーを USBポートに装着して使用します。

キーボードとマウス、レシーバー

 

標準的なレイアウトでタイピングしやすいフルサイズキーボード

キーボードのレイアウトは、一般的なデスクトップのキーボードのレイアウトと同等です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は 実測で 約19mm。窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップ(キー表面)の形状は少しへこんでいて指先にフィットします。

キートップ形状

キーストロークは深めでシッカリとした打鍵感でタイプ感も心地よいです。ただ、キーを押すときの感覚が(個人差はありますが)少しだけ固い感じがするかもしれません。

キーストローク

なお、キーボードには、単4乾電池 2本が必要となります。

 

使いやすいマウス

マウス

マウスは軽くて持ちやすく手のひらにフィットします。手の小さい女性もサイズ感はちょうど良いと思います。

マウスは手のひらにフィット

マウスの電源は、単3乾電池 1本です。

 

標準的なレイアウトのキーボードと扱いやすいマウスの使用感はグッドです。ワイヤレス接続なのでコード類もジャマにならずスッキリと置くことができるのも魅力です。

また、Windows をシャットダウンしている状態(電源オフの状態)のとき、マウスを動かしたり任意のキーを押したりすると自動的に Windows が起動します。

もちろん本体がコンセントに接続されている状態で自動起動するわけですが、気軽に使いたいときには意外と便利な機能だと思います。

 

ベンチマーク

ベンチマークでは、レビューで使用している『Inspiron 22 3000 (3277)』の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ各パーツの性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。

基本性能

パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「1247.5」のパーセンタイルは「23rd Percentile」で、計測を行った他のパソコン 23% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 77%(100% - 23%)に位置するスコアということです。

『Inspiron 22 3000 (3277)』の基本性能は、スコアが示すとおりエントリークラスのレベルです。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『Inspiron 22 3000 (3277)』の CPU には AMD A9-9425 プロセッサーが搭載されています。

このプロセッサーはノートPC向けのプロセッサーで、比較参考として以前レビューした別機種(ノートPC)に搭載されていた「インテル Celeron プロセッサー N4000」のスコアと比較します。

AMD A9-9425 Celeron N4000
OpenGL 20.58 fps 15.22 fps
 Ref.Match 98.0 % 97.8 %
CPU 127 cb 137 cb
CPU (Single Core) 79 cb 75 cb
 MP Ratio 1.60 x 1.84 x

AMD A9-9425 プロセッサーはエントリーノートPC 向けの CPU なので性能レベルもそれなり、インテル Celeron プロセッサー N4000 と同じくらいです。

とはいえ、ネット検索やメールチェック、オフィス文書の作成などには十分快適に使える性能レベルです。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXV

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

各テストの内容は以下のとおり。

Ice Storm ノートPC向けで DirectX 9 を想定したグラフィックス性能テスト
Cloud Gate ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト
Night Raid DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト
Sky Diver DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト
Fire Strike DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(デスクトップPC)
標準品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『Inspiron 22 3000 (3277)』のグラフィック性能レベルは それなりのレベルです。メールチェックやインターネット、動画鑑賞など、ふだん使いとしてなら問題なく使えるレベルです。

ストレージ

ストレージは SEAGATE製の HDD(回転数 5400rpm)で容量は 1TBです。(製品により HDD のメーカーが異なる可能性があります)

ストレージ情報
ストレージ情報

ストレージのデータ転送速度です。

データ転送速度
データ転送速度

回転数が 5400rpm の HDD なのでデータ転送速度はそれなりです。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10

PCMark 10 は、以下の 3つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

PCMark 10 スコア

PCMark 10 スコア比較PCMark 10

総合的なパフォーマンスでは、実際の使用を想定したテストを実施しています。

PCMark 10 の結果をみると、ふだん使いのほかビジネスソフトの使用でも問題なく使える性能レベルであることが分かります。(スコア 2000 を目安としています)

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『Inspiron 22 3000 (3277)』は写真・動画編集を快適にこなすだけの性能レベルではありませんが、そのレベルを把握するために RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間
・3分14秒5

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間
・15分15秒5

 

RAWデータ現像・動画エンコードともに、処理時間がかなりかかっています。ハイスペックPC にくらべると 3倍から4倍の処理時間です。

 

駆動音・パーツの温度

駆動音については負荷の高い状態になると「ブーン」という音がわずかに大きくなりますが、耳ざわりに感じるほどではありません。

平常時はもちろん静かなので駆動音が気になることはないでしょう。

また、以下の画像は、『Inspiron 22 3000 (3277)』本体内部のパーツ(CPU、HDD、内蔵グラフィックス)の温度について「平常時(10分間アイドル状態)」「ベンチマーク実行時」「動画エンコード時」それぞれの状態のときに測定した結果です。(温度は左から「現在値」「最小値」「最大値」)

平常時の CPU温度
平常時(10分間アイドル状態)のパーツの温度

 

ベンチマーク時の CPU温度
ベンチマーク実行時のパーツの温度
(ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーターを1回実行)

 

動画エンコード時の CPU温度
動画エンコード時のパーツの温度
(10分間の動画エンコード処理開始から終了まで)

 

測定結果を見ると高負荷時でもパーツにダメージを与えるほどの高温にはならず、熱対策も良好なようです。

 

サウンド チェック

『Inspiron 22 3000 (3277)』には サウンドユーティリティソフト「Waves MaxxAudio Pro」が搭載されています。

Waves MaxxAudio Pro には、サウンドに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト

実際に聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現していて高音質。
ヘッドホンがなくても音の広がりもあって映画やYoutubeの動画も迫力のサウンドで楽しめる。

■ヘッドホン
スピーカー同様、高音質。
周囲の雑音がないぶん、音楽に没頭できる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 33.9秒 1分38秒2 20.6秒
2回目 45.6秒 1分51秒8 17.5秒
3回目 31.5秒 1分38秒1 20.4秒
4回目 30.1秒 1分39秒4 19.8秒
5回目 31.2秒 1分37秒7 18.4秒
平均 34.5秒 1分41秒0 19.3秒

 

ある程度の処理時間はかかります。エントリーノートPC向けのプロセッサーであることやストレージが HDD であることが大きな要因として考えられます。

 

付属品

『Inspiron 22 3000 (3277)』には、キーボード、マウス、電源アダプター、電源コード、マニュアル類が同梱されています。

同梱品一式

マニュアル類は簡易的でかんたんな内容が記載されている程度ですが、製品の使い方や取り扱いに関する詳細な情報はデル公式サイトで公開されています。

 

まとめ

以上、『Inspiron 22 3000 (3277)』のレビュー記事をお届けしました。

『Inspiron 22 3000 (3277)』はスタイリッシュデザインでお手頃なサイズ感の液晶一体型PCです。

性能レベルはエントリークラスですが、チョットしたスペースに置いて、メールチェックやネットでの調べもの、ショッピング、Youtube の動画鑑賞など、ふだんの生活のなかで気軽に使えるモデルです。

レビューした感想をまとめると・・・

  • スタイリッシュでオシャレ、清潔感のあるデザイン
  • お手頃なサイズ感なのでチョットしたスペースに置くことができる
  • サウンドが意外に高音質
  • お手頃な価格
  • 書斎やリビングおいて気軽に楽しめるパソコン

『Inspiron 22 3000 (3277)』の通常価格は税込7万円台。

最新の価格やクーポン割引率などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」をご確認ください。

 

デル直販「デルオンラインストア」公式サイト

 

 

真正面

 

タイトルとURLをコピーしました