真正面(壁紙)

Inspiron 14 5000 (5415) は、AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 14.0型ノートPC です。

プロセッサーの性能が大きく進化しパワフルなパフォーマンスで動作も軽快!

メモリがシングルチャネル構成のため、グラフィックスパフォーマンスはひかえめですが、一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分快適に使えます。

※自己責任でメモリを増設しデュアルチャネル構成にすることは可能

スタイリッシュなデザインにくわえ、モバイルノートの主流サイズ 13.3インチよりも一回り大きい画面サイズでも意外に軽くモバイルノートとしても活用できます。

■Inspiron 14 5000 (5415) の特徴

  • AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーを搭載
  • トップカバーとパームレスト(キーボード面)にアルミ素材を採用したスタイリッシュなデザイン
  • 14インチサイズながら軽量&スリム&コンパクト
  • カバーオープンセンサーで天面を開けば自動的に電源オン
  • リフト ヒンジの採用により適度な傾斜がついたタイピングしやすいキーボード
  • 指紋認証センサーをオプションで搭載可能
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6 を標準搭載
  • 長時間バッテリー駆動できる

レビューでは当サイトで購入した実機を使って、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークによる性能評価を行います。

背面側(壁紙)

レビューは 2021年5月13日時点の内容です。

 

スペック構成

Inspiron 14 5000 (5415) には「プレミアム」「プラチナ」などのモデルがラインナップ。おもなスペックは以下のとおりです。

OS ■Windows 10 Home (64ビット) 日本語
■Windows 10 Pro (64ビット) 日本語
CPU ■AMD Ryzen 5 5500U モバイル プロセッサー
■AMD Ryzen 7 5700U モバイル プロセッサー
メモリ 8GB, 1x8GB, DDR4, 3200MHz
ストレージ ■256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
ディスプレイ 14.0-インチ FHD (1920 x 1080) 非光沢 LED バックライト 非-タッチ スリム ベゼル WVA ディスプレイ
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス (CPUに内蔵)
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX200 2×2 (Gig+) + Bluetooth 5
カメラ、マイク 720p(30 fps)HDカメラ、デュアルアレイ マイクロフォン
本体サイズ(W×D×H) 約 321.27×212.8×17.02 mm
本体質量 約 1.442 kg (最小構成)
本体カラー ■プラチナ シルバー
■ピーチ ダスト

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真正面

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外観チェック

上質でスタイリッシュなデザイン

Inspiron 14 5000 (5415) のデザインはスタイリッシュです。

正面側 右側

背面側 右側

天面の素材はアルミニウム。サラサラとした感触で上質感があります。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

レビュー機のカラー「ピーチ ダスト」は落ち着いた風合いでオシャレ感のあるカラー、もう一つのカラー「プラチナ シルバー」はシックな雰囲気のある濃い目のシルバーです。

プラチナ シルバー
プラチナ シルバー

本体はスリムで、ピーチ ダストのカラーは指紋や皮脂の跡が目立ちにくいです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム

 

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。

底面側(斜め)
底面は「ユニボディ」のデザイン

ゴム足は四隅に実装されています。細長いゴム足ですが本体の安定感は良好です。

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口はヒンジのあいだ 2箇所

本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。

ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなり、さらに底面の吸気口から取り込む空気の吸気効率がアップするメリットもあります。

必要十分なインターフェースを実装

Inspiron 14 5000 (5415) のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源アダプター ポート

②HDMI 1.4ポート

③USB 3.2 Gen 1 Type-A ポート

④USB 3.2 Gen 1 Type-Cポート(DisplayPortおよびPowerDelivery対応)

USB Type-C コネクタは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB 3.0 Type-C コネクタ対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

なお、PD充電器でも上記のとおり充電は可能ですが、純正品以外の場合、画面右下に以下のメッセージが表示されます。

PD充電器メッセージ
メッセージ表示は抑止可能

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤microSD カード スロット

⑥USB 3.2 Gen 1ポート

⑦グローバル ヘッドセット ジャック

microSDカードスロットはプッシュロック式です。

microSDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

 

Inspiron 14 5000 (5415) には、実用的で必要十分なインターフェースが実装されています。

 

電源ボタンはキーの一部として右上にレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタンはキーの一部としてレイアウト

使用中に間違って電源ボタンを押した場合はスリープ状態に移行するだけで作業中のデータが破棄されることはありません(ただし長押しは強制的に電源オフされるので注意)。スリープ状態に移行したあとは任意のキー押下やタッチパッドに触れるだけで、すぐに使える状態に復帰します。

また、Inspiron 14 5000 (5415) はカバーオープンセンサーを搭載しています。電源オフの状態でも天面を開けば自動的に Windows が起動します。

 

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(拡大)

 

指紋認証(オプション)でかんたんサインイン

Inspiron 14 5000 (5415) には、オプションで指紋センサーを搭載できます。

指紋認証でサインイン
指紋センサーは電源ボタンに内蔵

認証精度は良好で指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

とくに指紋センサーはマスクを着用しているときに便利です。

シャッターでカメラを遮断できる

Inspiron 14 5000 (5415) はカメラを遮断できる「プライバシーシャッター」を標準搭載しています。

プライバシーシャッター付きカメラ
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの上側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)です。オンライン会議などでこちらの光景を見せたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

持ち歩きがラクにできるサイズ感と重量感

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 17.5~20mm。最厚部でも CDケース 2枚程度の薄さです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,427g
・電源アダプター:222g
・電源コード:104g

本体は超軽量とまではいきませんが、コンパクトで意外に軽く持ち歩きもラクにできる重量感です。

本体の重さ(イメージ)

電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらサイズです。

電源アダプターの大きさ

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

レビュー機のディスプレイは LGディスプレイ製(旧:LG-Philips)のフルHD液晶パネルです。

高輝度ではありませんが、高精細で描画される映像はそこそこキレイ、表示される文字もクッキリとして見やすいです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは 若干うねっていますが、理想的な45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 59.2%
Adobe RGBカバー率 44.0%
NTSCカバー率 42.0%
(仕様では 45%)

色調バランスはまずまずですが色域は広くはありません。液晶パネルの性能としては標準レベルです。

 

狭額ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

とくに左右の幅は鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。

 

眼に優しい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

映り込みは低減されており、眼への負担も軽減できます。

視野角は広い

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Inspiron 14 5000 (5415) のキーボードはレイアウトが改善されています。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

[enter]キーや[backspace]キー、カーソルキーなど、従来モデルにくらべキーボード右側のキーサイズが大きくなっています。

レイアウトの改善
上の画像が新レイアウト
下の画像は従来レイアウト
(Inspiron 14 5406 2-in-1)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様では 19.05 mm)。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

ゆったりとしていて、窮屈な感じはありません。

キートップは ほぼフラットな形状。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークはノートパソコンとして平均的なストローク幅です。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音
音の大きさは比較的静か

キーの押し込む強さはちょうど良い感じです。キーを押し込んだ後の適度な反発もあってタイプ感は良好です。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[F5]:点灯(明)→点灯(暗)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストは天面と同じアルミ素材。サラサラとした感触で質感も良好です。

パームレスト
パームレストを含むキーボード面はアルミ素材

指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。

タッチパッドは大きめサイズ

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(やや大きめサイズ)

サラサラとした感触(パームレストより少しツルツルした感触)で、扱いやすさは良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、Inspiron 14 5000(5415) の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 5500U モバイル プロセッサー
メモリ 8GB, 1x8GB, DDR4, 3200MHz
ストレージ 256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・インテル Core i3-10110U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 4700U
2828 pts
Ryzen 5 5500U(レビュー機)
2789 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
2011 pts
Core i5-1135G7
1810 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1362 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 4700U
15105
Ryzen 5 5500U(レビュー機)
12173
Core i7-1165G7
11695
Ryzen 5 4500U
11071
Core i5-1135G7
10682
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7455
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーの性能は大きく進化していることがわかります。

レビュー機に搭載されている Ryzen 5 でも前世代の Ryzen 7 にせまるスコアで、一般ユーザーにとっても十分快適なパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-1115G4搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10510U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-10110U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3882
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3126
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3030
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2294
AMD Radeon(レビュー機)
1656
インテル UHD(Core i7-10510U)
1177
インテル UHD(Core i5-10210U)
1065
インテル UHD(Core i3-10110U)
836

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10506
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
8958
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8774
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
7002
インテル UHD(Core i7-10510U)
5161
AMD Radeon(レビュー機)
4396
インテル UHD(Core i5-10210U)
4337
インテル UHD(Core i3-10110U)
2650

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4018
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3747
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3615
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2775
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661
インテル UHD(Core i7-10510U)
1695
AMD Radeon(レビュー機)
1689
インテル UHD(Core i5-10210U)
1421
インテル UHD(Core i3-10110U)
1081

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3294
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3191
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2687
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2440
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389
AMD Radeon(レビュー機)
1614
インテル UHD(Core i7-10510U)
1267
インテル UHD(Core i5-10210U)
1158
インテル UHD(Core i3-10110U)
944

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。

レビュー機の場合、8GBメモリ 1枚だけのシングルチャネル構成のため、グラフィックスパフォーマンスはひかえめです。

とはいえ、一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分快適なパフォーマンスです。

Inspiron 14 5000 (5415) のメモリ構成は、全モデルで 8GBメモリ 1枚だけのシングルチャネル構成ですが、自分でメモリを増設し 16GB(8GB×2)のデュアルチャネル構成にすれば、パフォーマンスが大幅にアップしグラフィックス性能を最大限に発揮できます。

ただし、メモリ増設するときは底面カバーを開ける必要があるためメーカー保証がなくなる可能性があります。メモリの増設は自己責任でお願いします。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

計測結果はとても優秀です。

データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが明確になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Inspiron 14 5406 2-in-1

・Inspiron 13 5301

・HP Pavilion 14-dv

・HP ENVY x360 13-ay

スペック Inspiron 14 5415
(レビュー機)
Inspiron 14 5406
2-in-1
Inspiron 13 5301 HP Pavilion 14 HP ENVY x360 13
CPU AMD Ryzen 5 5500U インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-1135G7 インテル Core i3-1115G4 AMD Ryzen 5 4500U
メモリ 8GBメモリ (シングルチャネル) 8GBメモリ (シングルチャネル) 8GBメモリ (デュアルチャネル) 8GBメモリ (デュアルチャネル) 8GBメモリ (デュアルチャネル)
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル UHD AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
3391
Inspiron 14 5406 2in1
3867
Inspiron 13 5301
4185
HP Pavilion 14-dv
3350
HP ENVY x360 13-ay
3774
 Essentials
レビュー機
8310
Inspiron 14 5406 2in1
9034
Inspiron 13 5301
9097
HP Pavilion 14-dv
8418
HP ENVY x360 13-ay
7985
基準値
4100
 Productivity
レビュー機
7301
Inspiron 14 5406 2in1
6635
Inspiron 13 5301
6321
HP Pavilion 14-dv
6228
HP ENVY x360 13-ay
7018
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機
4427
Inspiron 14 5406 2in1
4490
Inspiron 13 5301
4120
HP Pavilion 14-dv
3381
HP ENVY x360 13-ay
4605
基準値
3450
 Gaming
レビュー機
1331
Inspiron 14 5406 2in1
2246
Inspiron 13 5301
3501
HP Pavilion 14-dv
1920
HP ENVY x360 13-ay
2125

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機は 8GBメモリのシングルチャネル構成のため 処理性能を十分発揮できていない印象です。

前世代の Ryzen 5 プロセッサーを搭載した HP ENVY x360 13-ay にくらべると、高度なグラフィックス性能を必要とする Digital Contents Creation や Gaming テストではシングルチャネル構成が影響しているためスコアが低くいです。

ただ、基準値はクリアしており、一般的な使用(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分快適なパフォーマンスが期待できます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 12時間 10分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
58分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 34分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 32分

バッテリーを多く消費する条件のなかでも バッテリーで 12時間使えるなら十分満足できます。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整することでバッテリー駆動時間を伸ばすこともできます。

また、充電については 急速充電に対応していませんが、充電時間は標準的で充電性能もまずまずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動/充電時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用したライバル機の処理時間と比較します。

・Inspiron 14 5406 2-in-1

・Inspiron 13 5301

・HP Pavilion 14-dv

・HP ENVY x360 13-ay

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
1分27秒1
Inspiron 14 5406 2in1
57秒5
Inspiron 13 5301
1分1秒9
HP Pavilion 14-dv
59秒1
HP ENVY x360 13-ay
1分12秒3
Photoshop Lightroom
レビュー機
1分47秒4
Inspiron 14 5406 2in1
35秒5
Inspiron 13 5301
31秒4
HP Pavilion 14-dv
42秒5
HP ENVY x360 13-ay
35秒3
Lightroom Classic
レビュー機
1分41秒4
Inspiron 14 5406 2in1
41秒2
Inspiron 13 5301
34秒7
HP Pavilion 14-dv
47秒2
HP ENVY x360 13-ay
41秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分34秒2
Inspiron 14 5406 2in1
3分27秒3
Inspiron 13 5301
3分41秒2
HP Pavilion 14-dv
4分57秒5
HP ENVY x360 13-ay
2分41秒5

 

実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価でも、メモリのシングルチャネル構成が影響しており、せっかくの CPU性能を発揮できていないようです。

とはいえ、レンダリング(編集内容の画面への反映)は十分なめらかな描画で処理もスムーズで、趣味や補助的なクリエイティブ作業ならそこそこ快適に使えます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)計測で評価します。

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 35.8 db
 
CINEBENCH R20 40.8 db
(39~40 dbで推移)
動画エンコード 46.1 db
(45~46 dbで推移)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

平常時は静かです。

高負荷時は「サーッ」という排熱のときのファン音が若干大きくなりますが、耳ざわりに感じるほどではありません。負荷が低減し本体内部の熱が下がると音は静かになります。

駆動音が気になることはほとんどないと思います。

 

表面温度のチェック

表面温度については、平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果で評価します。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※動画エンコード時に温度が下がっている箇所はエアフローによるものです。

キーボードの表面温度

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥や中央寄りの温度が上昇し多少温かさを感じますが、パームレストは本体内部の熱の影響がないのでタイピングに影響はありません。

 

サウンド チェック

Inspiron 14 5000(5415) には サウンドユーティリティソフト「MaxxAudio Pro」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト
サウンド ユーティリティソフト

サウンドに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※イコライザープロファイル:フルリセットで試聴

■スピーカー
低音域は少し物足りないものの、高音域まで広い音域を再現した高音質サウンド。
音声もはっきりと聴き取ることができる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されてクリアになって、より高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 7.9秒 28.0秒
2回目 8.2秒 27.5秒
3回目 8.3秒 28.0秒
4回目 8.3秒 27.9秒
5回目 7.8秒 28.0秒
平均 8.1秒 27.9秒

起動・再起動ともに早いです。体感的にも「起動が遅い」と感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Inspiron 14 5000(5415) の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式
同梱品リスト
・Inspiron 14 5000(5415) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Inspiron 14 5000(5415) のレビュー記事をお届けしました。

Inspiron 14 5000(5415) は、最新 Ryzen プロセッサー搭載により CPU が大きくパワーアップしています。

ただ、ベンチマークでの性能評価でも触れたようにメモリがシングルチャネル構成のため写真・動画編集など高度なグラフィックス処理では物足りなさ感じるかもしれません。

とはいえ、ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など一般的な用途では十分満足できるパフォーマンスです。

Inspiron 14 5000(5415) は、スタイリッシュなデザインにくわえ、14インチサイズながらスリムでコンパクトそして意外に軽く、モバイルノートとしても活用できるデバイスといえるでしょう。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサー搭載により CPU 性能がアップ
  • スリム&コンパクト&スタイリッシュなデザイン
  • 14インチサイズでも意外に軽く、モバイルノートとしても活用できる
  • キーボードレイアウトが見直されてタイピングしやすさアップ

チョット残念なところ

  • メモリがシングルチャネル構成のみ(自己責任でメモリを増設しデュアルチャネル構成にすることは可能)

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