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日本HP『HP Spectre 15 x360』実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューを行います。

HP Spectre 15 x360 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
アクティブペン
専用スリーブケース
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容は 2018年8月10日時点のものになります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『HP Spectre 15 x360』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

<測定結果について>
3D Graphics Mark についてはエラーとなり測定することができませんでした。おそらく、このベンチマークソフトは 4K解像度の 3D グラフィクス性能測定には対応していないと思われます。
上記のトータル性能を示す「PassMark Rating」は、3D Graphics Mark のスコアを除外した結果となっています。

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、CPU性能を示す「CPU Mark」のスコア「10608.8」のパーセンタイルは「88th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 88% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで CPU性能は上位から 12%(100% - 88%)に位置するスコアということです。

グラフィックス性能の結果を除く、CPU、メモリ、ストレージのスコアはレベルが高く、快適に使える性能レベルを備えているといって良いでしょう。

なお、グラフィックス性能については、後述のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定しています。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『HP Spectre 15 x360』の CPU には第8世代インテル Core i7-8705G プロセッサーが搭載されています。

同じ第8世代で省電力タイプのインテル Core i7-8550U プロセッサーの CPU スコアは 510cb 前後であるのに対し、レビュー機に搭載された CPU のスコアは 773cb。

ベンチマークのスコアを見る限りでは、『HP Spectre 15 x360』に搭載されている CPU は省電力タイプの CPU にくらべ およそ 1.5倍の性能を備えていることが分かります。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark は、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」「TIME SPY」、各シーンについてグラフィック性能を測定します。

結果は以下のとおり。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 最高品質 解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質 解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記、4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能のスコアをみると、『HP Spectre 15 x360』に搭載されている Radeon RX Vega M GL グラフィックスの性能レベルは 2in1 PC として高いレベルといえるでしょう。

3Dレンダリングや写真・動画の編集が軽快に動作するのはもちろんのこと、ヘビーなゲームもそれなりに楽しめそうです。

なお、Radeon RX Vega グラフィックスの性能は、プリインストールされているユーティリティソフトで調整できます。

Radeon RX Vega グラフィックス設定(クリックで拡大表示できます)

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは 東芝製の SSD で、容量は 512GB、接続規格 M.2 (Type2280) / インターフェイス PCIe / 転送モード NVMe です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、レビュー機の『HP Spectre 15 x360』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(クリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(クリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

 

総合的なパフォーマンスとしてはスコアレベルが高く、快適に使える性能を備えていることが分かります。

とくに、PCMark 10 Extended では、すべての Test Group で高いスコアが出ています。高いレベルで性能バランスに優れていることが分かります。

バッテリー

『HP Spectre 15 x360』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 12% ~ 14% 減少しています。

バッテリーによる駆動は 7時間35分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 7時間以上ならまずまずの性能といえるでしょう。

画面の明るさや音量レベルなどを通常の使用レベルに調整すれば、バッテリー駆動時間はもう少し伸びるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 31分、充電完了までの所要時間は 2時間51分でした。

50%までの充電時間は意外と短く、急な外出のときにバッテリー残量が少なくても短時間充電で対応できそうです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『HP Spectre 15 x360』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
52.1秒 5.0GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 14
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
2分52秒7 5.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理になると「サーッ」という排熱の音が少し大きくなります。

ただ、負荷が低減し、本体内部の熱も下がってくれば、排気音は小さくなります。

平常時は静かである点や、パソコンを使っているあいだ終始負荷のかかる状態が続くわけではないことを考えれば、それほど気にすることはないと思います。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥のヒンジのあいだや 左右の排気口近くのキーボード上が少し熱くなります。

とくに、底面の奥側や排気口周辺は熱くなるので、負荷のかかる処理を実行させるときは、排気口のそばにモノを置いたり、膝の上での作業は避けたほうが良いでしょう。

なお、パームレストについては、負荷のかかる処理中は多少温かくなる程度でした。(不快に感じない程度)

本体の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『HP Spectre 15 x360』は、BANG & OLUFSEN サウンドシステムを搭載、スピーカーは Bang & Olufsen クアッドスピーカーを内蔵しています。

BANG & OLUFSEN ロゴ

音質を調整できるユーティリティソフトもインストールされています。

BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(出力)

音域の出力量を調整できるイコライジング機能は搭載されていませんが、もともとが高音質なサウンドにチューニングされているので、BASS と TREBLE の調整でも十分といえるでしょう。

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーした高音質サウンド。
ここまでの高音質サウンドにさらに欲を言えば、もっと低音域を強調してサウンド全体に迫力を持たせたい。
とはいえ、パソコンのサウンドとしてはトップクラスで高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
スピーカーのサウンドイメージに、重低音も再現できてサウンド全体に厚みが増し迫力もアップする。
重低音のきいたサウンドを楽しむなら、ヘッドホンがおすすめ。
(カジュアルに高音質サウンドを楽しむならスピーカー)

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間

起動、シャットダウン、再起動ともに、かなり「早い」印象です。

 

搭載ソフトウェア

『HP Spectre 15 x360』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

スタートメニュー

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

また、「HP Documentation」のアプリを使えば、かんたんにユーザーガイドを参照することができます。

HP Documentation(ユーザーガイド)

なお、動画再生ソフトや写真・動画編集ソフトはインストールされていませんでした。

 

付属品

『HP Spectre 15 x360』は専用の化粧箱に入っています。(化粧箱は外箱のなかに梱包されています)

化粧箱のカラーはブラック。高級感のある化粧箱です。(HP Spectre x360 13 より厚みのないスリムな箱です)

専用の化粧箱

『HP Spectre 15 x360』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『HP Spectre x360 13』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP Spectre x360 13』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・速攻!HPパソコンナビ 特別編
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・セットアップ手順
■下段右側から
・サービスおよびサポートを受けるには
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
・アンケートの案内
・製品の仕様に関する注意事項
・お友達・ご家族紹介キャンペーン

「速攻!HPパソコンナビ 特別編」はマイナビから出版された Windows 10 の解説書で、Windows 10 の使い方や活用方法など、分かりやすく記載されています。

速攻!HPパソコンナビ 特別編 表紙

速攻!HPパソコンナビ 特別編 中身をチラ見

 

まとめ

以上、『HP Spectre 15 x360』のレビュー記事をお届けしました。

『HP Spectre 15 x360』は、高いレベルの性能を搭載したコンバーチブルタイプの 2in1 ノートPC です。

スタイル自在に使えるコンバーチブルタイプの 2in1 ノートは利便性も高く、プライベートからビジネスまでいろいろなシーンで活用できます。

とくに、『HP Spectre 15 x360』は 15.6インチの比較的大きな画面で性能レベルも高く筆圧検知のアクティブペンも使えるのでイラスト作成やデッサンにもおススメです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・洗練されたデザインで圧倒的な所有感を得られる
・高いレベルで性能バランスに優れている
・クリエイティブな作業もこなせる
・スタイル自在に場所や時間にとらわれない使い方ができる
・4K映像が超高精細で鮮やか、超キレイ!

チョット残念なところ
・気軽にモバイルするには少し重さを感じるかも
・高負荷時の表面温度が少し熱く感じるかも

『HP Spectre 15 x360』の価格は 194,800円(税抜)~。

なお、価格は記事執筆時点のキャンペーン価格で、通常より 25,000円オフの価格です。

価格はお高いものの、性能・機能・デザインにくわえ使いやすさも兼ね備えており、テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも活用できるパソコンといえます。

価格やキャンペーンなどの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Spectre 15 x360』 製品ページ
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