『HP Spectre x360 13』2017年11月モデル 実機レビュー 使いやすさと快適パフォーマンスを備えた圧倒的所有感の 2in1 PC(後編)

 

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日本HP『HP Spectre x360 13-ae000』2017年11月モデルの実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマーク、Windows 起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

HP Spectre x360 13 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
専用ケース
アクティブペン
(後編)
ベンチマーク
BANG & OLUFSEN サウンド
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年1月14日時点のものになります。

今回レビューを行うのは、「ベーシックモデル」です。
レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『HP Spectre x360 13』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

WinSAT のスコアの上限は 9.9です。

高いレベルでおおむねバランスの良いスコアです。

とくに CPUScore と MemoryScore は上限に近いスコアで、レビュー機の『HP Spectre x360 13』に搭載された第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサーの CPU性能レベルの高さが分かります。

GraphicsScore が若干低めですが、CPU内蔵グラフィックスとしてはまずまずのスコアではないでしょうか。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、モバイルノートながら高いレベルのスコアです。

「PCMark 8」を使ってベンチマークを実施した全パソコンの 6割のパソコンを上回るスコアです。

自宅や外出先など、いろいろなシーンで快適に使える、高いレベルの性能を備えている印象です。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『HP Spectre x360 13』の CPU には、第8世代 インテル Core i5-8250U プロセッサーが搭載されています。

前世代(第7世代)のインテル Core i5-7200U プロセッサーの CPU スコアは 320cb くらいなので、ベンチマークのスコアを見る限り、第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサーの CPU 性能はおよそ 57% 性能がアップしていることが分かります。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Storm なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver なめらか描画。少しだけカクついたシーンもあったがほとんど気にならないレベル。
Fire Strike カクカクした描画
Time Spy カクカクした描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『HP Spectre x360 13』スタンダードモデルのグラフィック性能レベルは、CPU内蔵グラフィックスながら意外と高いレベルの性能です。

ただ、ベンチマークのスコアを見る限りでは、前世代(第7世代)インテル Core プロセッサーにくらべてスコアが大幅にアップしたわけではないようです。

とはいえ、モバイルノートしての快適性は十分で、ビジネスシーンでのビデオチャットやテレビ会議のほか、プライベートでも動画視聴や写真・動画の編集、ライトなゲームも、気軽に楽しむことができそうです。

動作音については、負荷のかかる処理中でもサーッという音がかすかに聞こえる程度で全然気にならないレベルです。実際の使用においても動作音が気になることはないでしょう。

また、本体内部の熱については、負荷のかかる処理中はキーボードの奥側 スピーカー周辺が若干熱くなりますが、キーボードやパームレストはヒンヤリとしたままでした。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機(ベーシックモデル)のストレージは、SAMSUNG製の SSD で 容量は 256GB、接続規格 M.2 (Type2280) / 対応規格 PCIe / 転送モード NVMe です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成

SSD のデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度
ストレージのデータ転送速度

SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、『HP Spectre x360 13』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

なお、『HP Spectre x360 13』の姉妹モデル「HP Spectre 13」スタンダードモデルのストレージにも同じ型番の SSD が搭載されていましたが、 SSD のデータ転送速度は『HP Spectre x360 13』が上でした。

CPU、メモリ、ストレージなどのスペックは同等なので、データ転送速度の違いはシステム全体のチューニング(最適化)によるものだと考えられます。

バッテリー

『HP Spectre x360 13』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー不足でWindowsがスリープしたときの残量
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 10% くらいずつ減少しています。

バッテリーによる駆動は 9時間 27分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

通常よりもバッテリーを多く消費する使用条件でもバッテリー駆動時間が 9時間を超えているのは驚異的です。

また、バッテリー充電については、50%まで充電するのに 42分、充電完了までの所要時間は 2時間23分でした。

『HP Spectre x360 13』のバッテリー性能は かなり高いレベルといえます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

BANG & OLUFSEN サウンド

『HP Spectre x360 13』は、BANG & OLUFSEN サウンドシステムを搭載し、スピーカーはクアッドスピーカーを内蔵しています。

B&O ロゴ

音質を調整できるユーティリティソフトもインストールされています。

BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(出力)
BANG & OLUFSEN サウンド ユーティリティソフト

お好みで音質を微調整できるイコライジング機能は搭載されていませんが、もともとが高音質なサウンドに調整されているので、BASS と TREBLE の調整でも十分といえるでしょう。

実際にサウンドを聴いてみた印象です。

■スピーカー
低音域から高音域まで表現できる音域が広く高音質。
音の広がりも感じられる。
HP Spectre 13 のサウンドと比較しても HP Spectre x360 13 のほうがクアッドスピーカーを搭載しているだけにサウンド全体に厚みが感じられる。

■ヘッドフォン
低音域がより強調され、サウンド全体がさらに厚みを増し、臨場感にくわえ迫力のあるサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『HP Spectre x360 13』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動      : 6.5秒
・シャットダウン : 5.2秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!

 

搭載ソフトウェア

『HP Spectre x360 13』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、サウンドチューニングソフト「Bang & Olfsen Audio Control」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。DVD または USBメモリのどちらでもリカバリメディアを作成することができますし、リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

参考までに、リカバリメディアは『HP Spectre x360 13』購入の際にオプションで追加することもできます。

ユーザーガイドを参照するときは、「HP Documentation」を起動すれば、かんたんにユーザーガイドにアクセスできます。

HP Documentation(ユーザーガイド)

なお、動画再生ソフトや写真・動画編集ソフトはインストールされていませんでした。

 

付属品

『HP Spectre x360 13』は専用の化粧箱の中に入っています。(化粧箱は外箱のなかに梱包されています)

化粧箱のカラーはブラック。高級感のある化粧箱です。

専用の化粧箱

『HP Spectre x360 13』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『HP Spectre x360 13』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP Spectre x360 13』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・サービスおよびサポートを受けるには
・アンケートの案内
・製品の仕様に関する注意事項
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
■下段右側から
・セットアップ手順
・速攻!HPパソコンナビ 特別編

「速攻!HPパソコンナビ 特別編」はマイナビから出版された Windows 10 の解説書で、Windows 10 の使い方や活用方法など、分かりやすく記載されています。

速攻!HPパソコンナビ 特別編 表紙

速攻!HPパソコンナビ 特別編 中身をチラ見

 

まとめ

『HP Spectre x360 13』はデザインが洗練された印象で、microSDカードスロットやプライバシースクリーンなど、従来モデルにくらべ使いやすさがアップしています。

性能面でも第8世代インテル Core プロセッサーや動作周波数のアップしたメモリの搭載など基本性能もアップ。

とくに、レビュー機のベーシックモデルは『HP Spectre x360 13』の下位モデルながら、軽快な動作でパフォーマンスも快適でした。

また、ノートパソコンとしてもタブレットとしてもシーンに合わせてスタイル自在に使えるコンバーチブルタイプとしての完成度もアップし、圧倒的所有感の得られるモデルといえます。

なお、ラインナップしているモデルの詳細や価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Spectre x360 13』2017年11月モデル 製品ページ
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