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日本HP『HP Pavilion 15-cs0000』の実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューです。

なお、レビューではスタンダードモデル(Core i5/8GBメモリ/256GB SSD+1TB HDD)を使用しています。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

HP Pavilion 15-cs0000 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年11月2日時点のものです。

 

ベンチマーク

『HP Pavilion 15-cs0000』スタンダードモデルの基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3252.4」のパーセンタイルは「71st Percentile」で、計測を行った他のパソコン 71% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 29%(100% - 71%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでもトータル性能は上位クラスに迫るスコアです。スタンダードノートとして十分快適に使える性能レベルといえるでしょう。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

『HP Pavilion 15-cs0000』の CPU には第8世代 インテル Core i5-8250U プロセッサーが搭載されています。

参考までに、以前レビューした別機種に搭載されていた「第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー」「第8世代インテル Core i3-8130U プロセッサー」のスコアと比較します。

Core i5-8250U Core i7-8550U Core i3-8130U
OpenGL 40.06 fps 50.83 fps 41.36 fps
 Ref.Match 97.8 % 97.8 % 97.8 %
CPU 544 cb 520 cb 335 cb
CPU (Single Core) 145 cb 169 cb 143 cb
 MP Ratio 3.75 x 3.07 x 2.35 x

スコアを見る限り、CPU 性能のうちマルチコアの性能は Core i7 よりも良いスコアです。

常駐アプリや起動アプリの数など動作環境にもよりますが、マルチコアで動作するアプリでは、その処理スピードはほとんど同じということになります。

ちなみに、CINEBENCH を実行中の動作環境としては、CINEBENCH 以外のアプリは起動せず、常駐アプリは初期設定のままで計測しています。

インテル Core i7-8550U プロセッサーを搭載した「パフォーマンスモデル」と性能比較する際の参考としてください。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『HP Pavilion 15-cs0000』スタンダードモデルのグラフィック性能レベルは それなりのレベルです。

とはいえ、Youtubeなどの動画は快適に視聴できますし、ライトなゲームタイトルや写真・動画編集も気軽に楽しめる性能レベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブ構成です。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ストレージのドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

まず、SSD から見てみます。

SSD は SKハイニックス製で 容量 256GB(PCIe NVMe M.2)で容量は 256GB です。
(ほかのメーカーのSSDが搭載される可能性もあります)

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、Windows やアプリの起動が早くて動作も軽快です。

とくに、『HP Pavilion 15-cs0000』に搭載されている SSD は全モデルが対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なインターフェースです。SSD の高速アクセスを活かしてくれるインターフェースなので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

次に、HDD を見てみます。

HDD は、SEAGATE製で 容量は 1TB、回転数は 5400rpm です。
(ほかのメーカーのHDDが搭載される可能性もあります)

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

データ転送速度(HDD)
データ転送速度(HDD)

回転数が 5400rpm の HDD としては、平均的なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真・動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定

 

総合的なパフォーマンスは、スタンダードノートとしては性能レベルが高く、快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

とくに、PCMark 10 Extended では Essentials や Productivity では良好なスコアですし、Digital Contents Creation でも思いのほか良好なスコアです。(スコア 2000 を快適性の目安としています)

バッテリー

『HP Pavilion 15-cs0000』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

バッテリー駆動時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 14% ~ 15% 程度減少しています。

バッテリーによる駆動は 6時間15分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 6時間くらい持続できればスタンダードノートとしては十分といえるでしょう。

画面の明るさや音量レベルなどを通常の使用レベルに調整すれば、バッテリー駆動時間はもう少し伸びるはずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 1分11秒5 3.4GB
HDD 1分11秒7 3.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 14
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 4分9秒9 3.3GB
HDD 4分9秒6 3.3GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

ハイスペックなクリエイティブ PC にくらべると処理時間はかかりますが、『HP Pavilion 15-cs0000』スタンダードモデルのスペックを鑑れば相応の処理時間です。

そこそこ快適に使える結果といえますが、メモリを 8GB→16B へカスタマイズすれば、処理時間はもっと短くなるはずです。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理中でも静かです。「サーッ」という排気音がほんのチョットだけ大きくなる程度なので、耳ざわりに感じることはないでしょう。

また、本体の表面温度については、負荷のかかる処理中は、キーボードの奥側(排気口の上あたり)がわずかに温かいかな?と感じる程度です。

キーボード上も手のひらをあててみて、かすかに温かさを感じる程度。パームレストは本体内部の熱の影響をほとんど受けないので不快な感じはありません。

本体の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

シッカリと熱対策されている印象です。

 

サウンド チェック

『HP Pavilion 15-cs0000』は Bang & Olufsen のカジュアルブランドである B&O PLAY のオーディオテクノロジーを搭載しています。

B&O ロゴ

サウンドユーティリティソフトには「B&O PLAY Audio Control」がインストールされています。

B&O PLAY Audio Control

イコライジング機能がついているのでお好みで音質を調整することもできますが、もともとが高音質なだけに微調整しなくても充分に高音質なサウンドを楽しめます。

サウンドを実際に聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域が再現されて高音質。
低音域が若干弱い感じもするが音の広がりもありカジュアルに楽しむなら十分に高音質。

■ヘッドホン
低音域が強調され、サウンド全体に厚みが増し、臨場感と迫力がアップする。
かなりの高音質なサウンドを楽しめる。

なお、音質としては姉妹モデル「HP Pavilion 15-cu0000」とほぼ同じ印象です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 9.6秒 19.2秒 5.3秒
2回目 9.3秒 17.6秒 5.1秒
3回目 9.3秒 17.5秒 6.0秒
4回目 9.4秒 21.8秒 5.4秒
5回目 9.3秒 18.1秒 5.7秒
平均 9.4秒 18.8秒 5.5秒

起動・再起動・シャットダウン時間は感覚的にも「早い」です。

とくに、起動とシャットダウン時間が早いので待ち時間のストレスもなく快適に使えます。

なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『HP Pavilion 15-cs0000』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

主なソフトウェア

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

インストールされているソフトウェアは必要最低限といった印象です。

 

付属品

『HP Pavilion 15-cs0000』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『HP Pavilion 15-cs0000』本体セット

付属しているドキュメント類です。

ドキュメント一式

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・サービスおよびサポートを受けるには
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
■下段右側から
・速攻!HPパソコンナビ 特別編
・お友達・ご家族紹介キャンペーン
・アンケートの案内
・製品仕様に関する注意事項

 

まとめ

以上、『HP Pavilion 15-cs0000』のレビュー記事をお届けしました。

『HP Pavilion 15-cs0000』のデザインは、スタイリッシュでセラミックホワイトのカラーが清潔感と高級感をアップさせてくれます。

今回レビューしたスタンダードモデルの性能は、ベンチマークの結果が示す通りスタンダードノートしては高いレベルの性能を備えており、ライトなゲームタイトルや写真・動画編集も気軽に楽しめます。

ただ、写真・動画編集など処理が重くなりがちなアプリにも より快適性を求めるなら、16GBメモリへのカスタマイズやパフォーマンスモデルの選択がおススメです。

価格は、スタンダードモデルが 80,000円(税抜)~、パフォーマンスモデルが 103,000円(税抜)~ と意外とリーズナブルな価格設定です。(価格は記事執筆時点)

性能・機能・デザイン性の高さ・使いやすさなどトータルバランスとコストパフォーマンスにも優れたモデルといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・薄型でスタイリッシュ、高級感のあるデザイン
・SSD+HDDのデュアルドライブ構成で起動も早くたくさんのデータを保存できる
・キーボード、フルHD液晶、高音質サウンドなど快適に使える
・コストパフォーマンスに優れている

チョット残念なところ
・特になし

なお、最新の価格やキャンペーンなど、最新情報は日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてください。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Pavilion 15-cs0000』 製品ページ
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HP Pavilion 15-cs0000 正面(その3)

 

 

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