『HP ENVY 12 x2』レビュー 使いやすさ&利便性&快適性に優れた 2in1 タブレットPC(後編)

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

日本HP『HP ENVY 12 x2』実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューを行います。

HP ENVY 12 x2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
アクティブペン
iPad Pro との比較
(後編)
ベンチマーク
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容は 2018年8月29日時点のものになります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『HP ENVY 12 x2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「2315.5」のパーセンタイルは「56th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 56% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 44%(100% - 56%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでも中クラスのスコアなので、2in1 タブレットPC としては性能レベルが非常に高く、快適に使える性能を備えているといって良いでしょう。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

『HP ENVY 12 x2』の CPU にはインテル Core i5-7Y54 プロセッサーが搭載されています。

この CPU は第7世代のプロセッサーで、ファンレス構造に対応した超省電力タイプのプロセッサーです。

一般的な低消費電力プロセッサーでもある末尾が「U」のプロセッサーとスコアを比較すると、第6世代の Core i5-6200U に相当する性能です。(Core i5-6200U のスコアは 270cb くらい)

タブレットPC としては快適なパフォーマンスの CPU といえます。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark は、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」「TIME SPY」、各シーンについてグラフィック性能を測定します。

結果は以下のとおり。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記、4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能のスコアをみると、2in1 タブレットPC としての快適性は充分で、動画視聴はもちろんのこと、写真・動画の編集やライトなゲームも気軽に楽しむことができるレベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは SKハイニックス製の SSD で、容量は 256GB、接続規格 M.2 / インターフェイス PCIe / 転送モード NVMe です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、『HP ENVY 12 x2』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

 

2in1タブレットPC としてはスコアレベルが高く、快適に使える性能を備えています。

とくに、PCMark 10 Extended では、Essentials や Productivity で良好なスコアです。

普段使いからビジネスまで、幅広いシーンで快適に使えそうです。

バッテリー

『HP ENVY 12 x2』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 9% ~ 10% 減少しています。

バッテリーによる駆動は 10時間7分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 10時間以上持続できるタフネスバッテリーです。画面の明るさや音量レベルなどを通常の使用レベルに調整すれば、バッテリー駆動時間はさらに伸びるでしょう。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 49分、充電完了までの所要時間は 2時間10分でした。

急な外出のときにバッテリー残量が少なくても短時間充電で対応できそうです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、ファンレス構造のため、負荷のかかる処理中でも静かです。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、タブレット本体の裏側が意外と熱くなります。

ただ、タブレットとキーボードを装着したままの「タブレットモード」で使うなら、キーボードが緩衝となって手で持っても熱くはありません。

タブレットスタイルで負荷のかかる処理を行うときは、タブレットとキーボードを装着したままの「タブレットモード」での使用すると良いでしょう。

なお、キーボード表面はタブレットの熱の影響はありませんでした。

 

タブレット背面側の表面温度(単位:℃)

本体の表面温度(タブレット背面側)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

タブレットモード背面側の表面温度(単位:℃)

本体の表面温度(タブレットモード背面側)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

YouTube 動画再生時の表面温度(単位:℃)

本体の表面温度(動画再生時)
左側の画像:タブレット背面側の表面温度
右側の画像:タブレットモード背面側の表面温度

 

サウンド チェック

『HP ENVY 12 x2』は、BANG & OLUFSEN サウンドシステムを搭載、スピーカーは Bang & Olufsen デュアルスピーカーを内蔵しています。

BANG & OLUFSEN ロゴ

音質を調整できるユーティリティソフトもインストールされています。

BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(出力)

各音域の出力量を調整できるイコライジング機能は搭載されていませんが、もともとが高音質なサウンドにチューニングされているので、BASS と TREBLE の調整でも十分かもしれません。

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域を高音質で再生してくれる。
・コンパクトな 2in1 PC ながら意外と満足できるサウンド。

■ヘッドホン
・低音域から高音域まで増幅されサウンドに厚みが増す。
・臨場感と迫力がアップし、メリハリの効いたサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間

シャットダウン時間計測はキーボードバックライトを点灯モードにし、バックライトの消灯を電源オフとみなして実施しています。

再起動時間についてはバラツキがあり多少時間がかかる場合もありますが、起動とシャットダウン時間は、感覚的にもかなり「早い」です。

 

搭載ソフトウェア

『HP ENVY 12 x2』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

スタートメニュー

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけば、もしものときでもコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

また、「HP Documentation」のアプリを使えば、かんたんにユーザーガイドを参照することができます。

HP Documentation(ユーザーガイド)

 

付属品

『HP ENVY 12 x2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『HP Spectre x360 13』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP Spectre x360 13』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・速攻!HPパソコンナビ 特別編
・セットアップ手順
■下段右側から
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・サービスおよびサポートを受けるには
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
・お友達・ご家族紹介キャンペーン
・アンケートの案内
・製品の仕様に関する注意事項

「速攻!HPパソコンナビ 特別編」はマイナビから出版された Windows 10 の解説書で、Windows 10 の使い方や活用方法など、分かりやすく記載されています。

速攻!HPパソコンナビ 特別編 表紙

速攻!HPパソコンナビ 特別編 中身をチラ見

 

まとめ

以上、『HP ENVY 12 x2』のレビュー記事をお届けしました。

『HP ENVY 12 x2』は、2in1タブレットPC として高い性能レベルを備えています。

スタイルに合わせてノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるのは利便性が高く、同梱のアクティブペンの描き心地も快適です。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・2in1タブレットPC としての性能レベルが高く動作も軽快
・駆動音が静か
・洗練されたデザインなので外出先でもスマートに使える
・SIMフリーに対応しているのでたいていの場所でネット接続できる
・スタイル自在に場所や時間にとらわれない使い方ができる

チョット残念なところ
・高負荷時に背面側の表面温度が少し熱く感じるかも

『HP ENVY 12 x2』の価格は 税込14万円台~。

プライベートからビジネスまでいろいろなシーンで活用でき、テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも活用できるモデルといえます。

価格やキャンペーンなどの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP ENVY 12 x2』 製品ページ
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HP ENVY 12 x2 正面側

 

 

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